間接キッス









「はーーーーー・・・暑ーい・・・」

木陰で涼んではいるものの、真夏の日差しが照りつけ、暑い。

「はーーーーー・・・うめー・・・」

デートの途中だったけど、暑いのでちょっと休憩中。
飲み物を飲もうと思ったけど、財布を忘れたおバカな私は何も買えなかった。
そして、ここはおごってくれるだろうと言う彼氏も、
自分の分しか持ってきてない、という。
普通デートなら彼女におごったりするために余分に持ってきとくもんでしょーが。。。

「とことん嫌みくさいヤツね。」
「そーか?」
「あー・・・なんで財布忘れちゃったんだろー・・・」
「ホントになー。」

優雅に缶の麦茶を飲んでいるヤツ。

「彼氏のクセして加賀鉄男クンはおごってもくれないし?」
「だから自分の分しか金ねーんだ。」
「普通は余分に持ってくるもんでしょー?」
「あいにく俺は個性的なので。」
「屁理屈言うな!」

木陰のベンチにすわり、セミの声を聴く。
・・・暑苦しい。

「・・・、飲むか?」
「は?」
「だから、飲むかって聞いてんだよ。」
「どうせもうないんでしょ?」
「いんや。」

そういうと、私に缶を渡した。
重みがあった。

「・・・ほとんど飲んでないじゃない。」
「実はあんまり喉乾いてねーんだよ。いいぜ、飲んでも」

・・・ホントは私のために取っておいてくれたんだとわかって、嬉しくなった。

加賀はいつも遠回しだけどすごく優しい・・・

だから好きなんだ。

「・・・でも間接・・・」
チャン、嫌なら飲まなくてもいーんだぜ?」
「の、飲みます!飲みます!喜んで頂きます!」

・・・とは言ったものの、間接キスはちょっと緊張する・・・。
手から、缶の冷たさが伝わってくる。

「何止まってんだよ。ぬるくなるから早く飲め。」
「う、うん。」

意を決して、口を付けた。

・・・ごく、ごく、ごく、ごく、ごく、ごく、ごく・・・

暑さで渇いた喉に、麦茶が潤いを与えてくれる。
全部飲み干すような勢いで、飲んでしまった。

「・・・はぁっ・・・ありがとう。生き返った!」

笑顔で答えると、急に加賀の顔が近づいたと思ったら視界が暗くなった。

「・・・・・・・」

麦茶で潤された唇に、暖かいものが触れる。

「・・・・・・・」
「・・・おまけ。」

額をくっつけながら加賀がにやりと笑って言った。

「・・・何がおまけよ。」

急なことだったからびっくりして憎まれ口を叩いてしまった。
けど加賀は変な風に解釈する。

「なに、熱い方が良かったか?」
「・・・っちが・・・!」
「じゃあおまけのおまけな。」

また口づける。
でも今度は、さっきよりも濃くて、熱い。

「・・・ん・・・」

唇が離れると私の顔は自分でもわかるくらい赤かった。

「さっきのお返しはこれでいーぜ。」
「な・・・!」
「赤くなっちゃって可愛いねぇ、チャンは。」
「もー!馬鹿にしないでよ!」

・・・私たちのデートはいつも、こんな感じ。


彼は私の気に障ることをしょっちゅう言って、私は怒るけど
これはこれで楽しいと思ってたりする。


でもたまには、ロマンチックなデートがしたいなぁ・・・
とか思うのは贅沢ですか?















fine.

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ごめんなさい。
かなり似非加賀です。
てかバカップルです。
ひいいい・・・座布団投げないで・・・!

とりあえづ暑いので、余計暑くなって下さればいいかなと。(ダメじゃん
ど、どうでしたでしょうか・・・
bbs等で感想聞かせてもらえると嬉しいですv

では、ココまで読んで下さってありがとうございました!
次回はもっと良いモノが書けるよう出来る限り頑張ります・・・

020808

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