天使ト恋ヲシタ 「あ、義高くん、来てくれたんだ?」 彼女の病室に入ると、暖かく迎えてくれた。 いつもと同じく、きらきらしした笑顔で 「具合、どう?」 「うん。大丈夫。ちょっと疲れただけだから。」 そう言って、笑顔を返してくれた。 ベッドの横にある椅子に、すわった。 「義高くん、明日、退院だよね?」 「え、なんで知って・・・」 「この病院のことなら何でも知ってるって最初に言ったでしょ?」 「あ、そうだったな。・・・・今日は・・・いろいろ話そうと思って・・・」 ・・・沈黙が、走る。 お互い、離れたくない気持ちは一緒だった 「ね、住所教えて。」 「え?」 「手紙書くからっ!」 「わかった。紙、あるか?」 「はいはい、ちょっとまってねー・・・」 そう言うと横に置いてある引き出しから、紙とペンを取りだした。 それを受け取ると、あんまり字を書くのは得意じゃないけど、自分の住所と、名前と・・・ 大好きだ そう書いた。 はそれを見て、また赤くなって・・・ 「義高くん・・・・恥ずかしいですよ。」 「・・・・・俺だって恥ずかしいんだよ」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ね。」 「・・・ん?」 「義高くんが18歳になったら・・・私をお嫁さんにしてくれる?」 飛んでいってしまいそうな気が、またして・・・・ 彼女を抱きしめた。 飛んでいかない様に、強く強く、抱きしめた。 「・・・そんな当たり前のこと、言うなよ・・・ 俺が18になったら、すぐに迎えに来るから・・・・・・待ってろ。」 「・・・・・・・うん、待ってるね。」 そして、唇を重ねた。 「・・・・・」 「なまえ・・・・よんで・・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・」 の首筋に、口付けた。 紅い華が咲いた。 「・・・俺の物だって印。」 「・・・・・・えへへ・・・」 お互いに、照れる。 こんな時間が、ずっと続けばいいと思った。 ところが。 「ちゃん、具合どう?」 回診だ。 慌ててから離れ、も横になる。 その瞬間、看護士が入ってきた。 「あら。和谷くん。」 「ど、どうも・・・」 「あらぁ。なんか最近仲良いわねぇとか思ってたけど、 病室にまで呼んじゃうくらい仲良くなったの??」 にやにやとと俺を見る。 「なっ!鈴木さん何言ってるですか!」 「まあ思春期だし、いいんじゃないかしら。 さて和谷くん、そろそろ消灯時間だから部屋に戻りなさい。」 「はい。」 「じゃあ和谷くん、また明日ね。おやすみっ。」 「ああ、おやすみ。」 そう言って、いつものセリフで いつもの笑顔で 最後の笑顔だった その夜、部屋の外が妙に騒がしかった。 起きて、扉を開けると 沢山の医療器具と医師達が 前を通り過ぎていった。 ふとの部屋を見ると、そこはもう、静けさが漂っていて 中を覗いたら・・・・・ もともと、もう先は長くなかったらしい それは、だんだん顔色が悪くなっていったを見ても分かった でもいきなり突きつけられた現実は あまりにもひどくて 泣き崩れた。 なあ 18になるまで、まってろ って言ったよな? まってる って言ったよな? 天使に出会った その天使は さいごにこう言って飛び立ったそうだ 「義高くん、大好きだよ・・・・」 天使と恋をした たった数日の恋だったけど 本気だった ・・・・・・・・・・・・・・・・ fine. -------------------------------------------------- ごめんなさい。 有り得なさすぎて笑っちゃいます。 いや、ドリ夢は有り得ない方がいいのかもしれませんが・・・; ていうか和谷が和谷じゃないです。 コレが一番の懺悔。 ・・・スイマセン・・・・・・ ていうかなんか頭に浮かんできたのと変わっちゃってますよ。 ・・・・・むー・・・・。 悲恋初挑戦だったんですけど・・・どうでしょうか。 最近ちょっとした悲恋ブームです。(汗 ど、どうしよう・・・まだ増えますよ・・・きっと。 感想等、頂けると狂喜し、やる気に繋がりますので もしよろしければbbsに書き込んだり、メールで送ってやったりしてやって下さい。 それでは、ココまで読んで下さってどうもありがとうございました。 次回はもっと良いものを書けるよう頑張ります・・・。 021012 * このままウィンドウを閉じて下さい * |