愛のカタチ2 ネコ耳編続き




慎吾の淹れてくれたコーヒーを飲みながら、俺は真剣に計画を練っていた。

そう。夢のまま終わった、あの『ネコ耳慎吾』を見るために…!!

無論正面から頼んでみた所で、慎吾が大人しく「いいぜ」な〜んて言うわけも無い。
ヘタをすると怒った慎吾に殴られて、しかもそのまま帰ってしまうかもしれない。
かといって、あの夢のように、一緒に入っていた怪しげな錠剤を飲ませるというのも…。
さすがに一服盛るというのはどうだろうか…。
…俺の道徳観念からいうと、ちょっとそれは最後の一線をこえるような気がする。

「おい毅ぃ。何難しい顔して考え込んでんだよ?」
俺の苦しい胸中など知りもしない慎吾が、ベッドの脇であぐらをかいていた俺の顔を覗き込む。

うっ…!

その拍子に、少しくたびれた慎吾のTシャツの襟元から、チラリと中が見えてしまったではないか!!
くっきりと浮き出た鎖骨、可愛らしい小さな突起。
俺を誘ってやまない、肉付きの薄い身体が、一瞬にして隅々まで目に焼きつく。

「…何かヘンだぜ?悪ぃモンでも食ったか?」
う…。やめろ…。そんなに顔を近づけんな…。
止められなくなるじゃないか…。
Oh!No!……いやまさに懊悩。
くそっ!我ながら何て寒いギャグだ…。そんなことはどうでもいい!!

ああこの細い身体が、欲に震えて…。
熱っぽい目で俺を見る…。
そしてその頭にはネコ耳がっっ!!

くはぁ〜っ!た、たまらねぇ…。

「おい…毅?」
勢いのままに、中腰になっていた慎吾の腕を取り、強く掴む。
バランスを崩した慎吾が倒れてくるのを、しっかりと抱きとめると、
そのまま床の上に押し倒した。
「わっ…なっ…何だよっ!急に…」
いきなりの行為に慎吾が首を振って抵抗する。
「前ぶれもなく、いきなりサカってんじゃねーよ!」
腕を突っ張り、身を捩って俺から逃れようとするが、元々の体格差に加え、
上を取っている俺はビクともしない。
バカバカしくも、切実な情熱に燃え上がった今の俺には、慎吾の睨みなど、通用しないのだ。

俺は正直、テンパっていた。
こうして押さえつけると慎吾の身体からは、ほんのりと淡い体臭が立ち上り、
それに煽られたジーンズの前は、もうすでに張り詰めて痛いくらいだ。

「うるさいぞ慎吾…」
口から出た俺の声は、自分でも吃驚するくらい低かった。
「たけ…し」
いつもと違う俺の声に、慎吾の目の奥に戸惑いの色が浮かぶ。
その不安げに揺れる目が、さらに俺を高ぶらせる。

ああ…!慎吾の全てを食っちまいたい……!!

落ちつかなげに小さく自分の名前を呼ぶ慎吾の唇に、噛み付くように、自分のそれを重ねる。
「ん……」
薄い唇を、舌でなぞり、自分ので挟むようにして、存分にその柔らかい感触を味わった。

柔らかくて、弾力があって…。
仄かに混じるタバコの味すらも、今の俺には美味だった。

慎吾…!慎吾…!!




「……ふ」
時折漏れる、鼻に掛かった吐息と、湿った音。
ゆっくり舌を滑り込ませると、慎吾は諦めたのか抵抗しなかった。
いつのまにか2人とも夢中になって、互いに舌を擦り合わせ、絡めていた。
激しいキスの間も、俺の手は慎吾の身体を服の上から、撫で摩り、
慎吾がその気になるのを待つ。
足の間に割り込んだ太腿で股間を刺激すると、慎吾の吐息に甘さが混じり、
少しずつそこが立ち上がりはじめるのがわかる。
「…ぅんっ」
Tシャツの裾から侵入した俺の手の冷たさに、慎吾が身を捩るのも構わず、
固くしこった胸の突起の先端を、擽るように撫で、人差し指と中指できつく摘まみ上げる。
「…は…ぁ」
頬に軽くキスを落とし、唇を離すと慎吾が目を閉じたまま、気だるげに甘い息を吐く。
その唇が赤く腫れたように濡れて、この上もなく色っぽい。

クスリなんて使わずとも、この俺のキスだけで、頬を上気させる慎吾に、
たまらないほどの愛しさと満足を覚え、我知らず頬がニンマリと緩む。
いいぞ…!このイキオイでやっちまえ!俺!


ゴクッ…。


そう思った途端、やたらと大きな音で喉が鳴った。

あああ!しまったぁ…!!

「何なんだよ…いったい」
そう言いながら、慎吾はその音に閉じていた目をぱちりと開けてしまった。

「……つーかよ。その手に持ってんのは…何だ…?」

当たり前だが慎吾の表情が固まる。

肝心のところで…!!俺のバカ野郎!!

同時に背後に、怒りのオーラが立ち上っていくのが見える。

ああ…だんだん目つきが悪くなっていく…。

まさか『ネコ耳でーす!!』とは答えるわけにもいかず、
かといって今さら引っ込めた所で遅いのは明白だ。
「いや、これは…その。昨日景品で当たって…。別に買って来たわけじゃ…」
「んなこたぁ〜どうでもいんだよ。だからそれは何だって、聞いてんだ」
「ね、ネコ耳だ…」
一応キッパリと言っては見たが、情けないことには変りない。
「んで?それをどうするつもりだったわけ?」
あの色っぽかった慎吾はどこかへ消え去った。
まぁ怒りに震える慎吾も充分に色っぽいが…。
いや…それはともかく。
慎吾の口調はすっかり詰問調になっていた。

「いや慎吾に似合うかな、と思って…」
「てめぇ…それを俺様につけろってか!?」

またしても悲願達成ならず!
しかも見ることも叶わぬまま、殴られるってか!?
ここぞと言う時のプレッシャーに弱い自分を、今さらのように呪った。



「いいけど。別に」
……?はぁ??


「貸せよ。付けりゃーいいんだろ?」
「い…いいのか?」
「何だよ。何か文句あんのかよ」
慎吾は俺を睨みながら、ネコ耳のついたカチューシャを俺の手からひったくり、
無造作に髪をかき上げて頭にそれをつける。

いや文句などあるわけない。そりゃ嬉しい。
嬉しいに決まってるが…。

けどそんなあっさり言われちまうと、それはそれで違うような気もする…。
何と言うかだな…。慎吾くん。
こういうのはちょっと恥ずかしがってくれないとだな…。

「これでいんだろ…」
だが、ブスッとした声で言うなり、怒ったように横を向いてしまった慎吾の、
首まで赤くなった顔を見ると、そんな不満はどこかへ吹き飛んだ。

可愛い…!!
なんて可愛いんだ……!!
可愛くないとか言うヤツ前へ出ろ!!俺がぶっ殺す!!!

「慎吾…!慎吾!!」
怒った顔をしているが、照れているのは一目瞭然。
文字通りガッつくように、抱きしめると、慌しく慎吾のTシャツを脱がせ、
下着ごとジーンズを引き抜いた。
「ちょっ…たけしっ!」
「かわいい!慎吾!!」

ああ…!!夢にまで見たネコ慎吾!!
ありがたくいただきま〜すっ!!



この続きは2,3日後UP予定…(汗)
でも毅がこれ以上に壊れてますのでお気をつけて…。

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