乙女ゴコロは複雑？


乙女ゴコロは複雑。

「やってらんない！」
世の中には幸福な人間と不幸な人間がいるコトなんて充分知ってるけど
今の私はどちらにも当てはまらないわ。
「だからってもさ、、、。」
これはないんじゃない？
私春野サクラは本日何度目か分からない失恋をしました。
ほんの些細なことがきっかけで。
好きだった人が別の人を好きってコトは良くある話だけど、
問題はその先なのよね。
「何で相手があの、、、。」
そう、あいつなのか、、、。本人にも分からないみたいだから
どうしようもないわね。

「おーい。サクラちゃんてば何処行ってたんだってばよー。」
あんたは良いわね、脳天気で。きっとそんなところを好きになったんだろうけど。
超天然のナルトを見てると情けなくなり項垂れた。
「おトイレよ。失礼ね。レディーにそんなこと聞かないでくれる？」
「ん、、、。ごめんだってばよ。」
私を呼びに来たヤツ、、、。うずまきナルトこそ私が好きになった人が
好きな相手、、、。もっちろん男です！はぁぁ〜。

下忍の任務ってこんなのばっかりなのかしら？
「ふぅ、、、。」首に巻かれたタオルで額の汗を拭う。
何で私が草むしり何かしないといけないのよっ。さっきから色んなトコ痒いし。
私達、カカシ先生のチームは畑に使うための空き地の草むしりをしています。
最近ついてないのよねぇ。きっとこれもその一つよね、、、。ふぅ、、、。
悪いことをした覚えもないのに、、、。人間平等って嘘ねきっと。

「サスケくん、、、。」
勇気を振り出して呼ぶ相手こそ私が好きになった人。うちはサスケくん。
昨日のことがあるのでサスケくんは何となく意識をしているのか頬を赤らめて私を見る。
ぐわぁ、何で赤くなってるのよっ！呼んだだけよ、、、。罪悪感感じるぅ。
『昨日のあれ、、、。気にしないで』
って云いたいけど、此処まで意識されると何て云って良いのかも分からないわ。
「なんでもないっ」
ここはひとまず退散するしかないわね、、、。あぁ、気まずい〜。
なんか調子が狂うっていうか、イメージ崩されると修正できないのよね。

好きになるのって簡単だけど問題はその後なのよ、、、。
あんなに所謂恋愛に疎い同士ならうまくいったりするもんなのよね、、、。

「命短し恋せよ乙女！！」