ここに、一人の少年がいました。少年はわがままで人の話を聞かずそして、寂しがりやでした。その少年が、ある、ふっとした瞬間、にひらめいたのですが、自分って虫になりたいぞ。となので、虫になるための旅を始めたのでした。
旅をしている途中で、おじいさんが言いました。おまえってあほだなと。ほかにも、馬鹿にされることがあったのですが、なぜかそれは気にならず。ゆっくりと、人に話を聞いたりして、旅を続けていったのです。
ふと、また思いました。なんで自分は人間に生まれてきたんだろう。やっぱり人間である必要があるから生まれてきたのかなと。でも、自分て幸せかな。なんだろう。どうして親を好きになれないんだろう。そのほか、いろんなことを思い出したり思ったり、悲しんだりして、泣きながらつかれて眠ってしまいました。そして、夢を見ました。自分が泣いている夢を。母さん、を探しています。でも、もう見捨てられたのかな、もう、会うことは無いのかなって。
「あれっ、この子どうしたの、こんなところで眠って。風ひくよ。さあ、たって。」
「なに・・・。」
そして、その、なんだか知らないおばさん(おばあさんかも)につれられて、その人の家らしきところに行きました。なんでこんなことに。
「あんたさあ、どうしてあんなとこで眠ってたの、ばかだね。」
「ああ、そうだね」
言い返す力が出ない。なんか、自分て馬鹿かももう疲れた。
「あんた、疲れてるのか、うーん、ココアでも飲むかい。」
「うん、甘めにしてね。」
「わかったよ。小さじ二杯ぐらいかね。」
「さあ、まあ甘いぐらいで。」
「ふっふっふっふ。ミルクはどうする。」
「じゃあ、少なめで、というか、早く入れろ。」
「わかってるよー。」
はあ、疲れた。疲れてんのにったく、なんなんだこの人。