パイズリするカスミ第1部 著者:通りすがりのスケベさん様

「お呼びでしょうか?ハンゾウ様…」
木の匂いが鼻腔をくすぐる。
広い部屋の一番奥に座る人物にカスミは落ち着き払った声で聞いた。
ハンゾウと呼ばれた男は、腕組みをして動かないままだ。
目の前にカスミがいる事はこの里の頭領である彼にはもちろん承知の上だろうが、
それにも関らずハンゾウは目を閉じて何かをじっと考え込んでいるようだった。
「ハンゾウ様?」
カスミが今一度、声をかける。
「うむ……。」
様子がおかしいと思ったのもつかの間、その口から漏れた低く響く声は
いつもの威厳ある師の声だったので、カスミはいくらか安心したようだ。
「どうかされましたか?」
確認の意味も込めて、ハンゾウの身体を心配するカスミ。
だがその問いに返ってくる答えはなかった。
ハンゾウの眼が、鋭く突き刺さるようにカスミを射貫く。
それは、いつも修行中に見せる決して甘えを許さない眼だった。
心技体、全てにおいての師であるハンゾウに対する信頼は絶大である。
その眼を見ると、この里の見習い忍者達は黙って彼の言葉に耳を傾ける。
皆、彼のような忍者になる事を夢見て修行に励んでいるのだ。
もちろんそれはカスミも例外ではなかった。
「………。カスミよ、聞け。」
いつもより厳しい視線を受け、カスミはその威圧感で身を硬くしてしまう。
「は、はい。」

その場に正座し、姿勢を正して師の言葉を待つ。
同じ姿勢なのに、目の前の人物があまりに大きく見えるのは
彼の持つ忍びとしての“徳”によるものだろうか。
「我々は何時如何なる状況下であっても、君主の命令を遂行しなければならない。
 その御命が危機なれば自らを擲って君主を守り、
 君主の名を挙げるためには血に塗れる事も厭うてはならない…。」
覆面で隠された素顔から表情はほとんど読み取れないが、
師の言葉はとても重みのあるものだった。
カスミは口の中が渇くのを感じて、自分の喉をコクリと鳴らす。
「お主の実力はかなりのものだが、それでもこの先必ず危機に陥る事があるだろう。
 それはどのような忍びでも避けられぬ。だがそこから這いあがった者は
 さらに強くなるという事を忘れるな。」
「………。」
「我々のような者は、一度敵の手に落ちれば助かる可能性は極めて低い……。
 そのような時に使う手法を、教える……」
「……?」
ハンゾウの言葉の歯切れが悪い。
今までこんな事はなかったのに……。

「自らが助かるためには人を殺める事もやむを得ないが、お主はくの一。
 男にはない武器がある事を自覚するのだ。」
カスミはじっとハンゾウを見る。
その頬はかすかに紅みがかっており、上唇をきゅっと噛む動作が彼女の気持ちを
再度引き締めるものとなった。
(女の武器……)
カスミももう年頃の娘である。
胸は日に日に大きくなり、腰は丸みを帯び出していた。
幼少の頃から一緒に育った男の修行仲間から熱い視線を感じることも最近では珍しくない。
ハンゾウの言った意味は理解できていた。
自らの命が危なくなった時、文字通り「全て」を使ってその場を抜けきる事を考える……。
それは忍びを目指す自分に至極当然の事であったが、
今だ“男”を知らないカスミにとって、戸惑いを隠せないのも事実であった。
「私の言う意味がわかるか?」
「………はい。」
「これは修行の一環だ。私を自らの身体で満足させてみよ…」
2人は一度視線を交わした後に、どちらからともなく立ちあがる。
そしてカスミは徐に、身に纏っている忍び装束をはだけ始めた。

しゅる…………ぱさ。
ゆるりと、その赤い衣服が床に落ちる。
驚くほど白い肌があらわになり、下着のみになった彼女はゆっくりとハンゾウの前に座りこんだ。
同年代の異性の仲間達が羨んでならない、カスミの瑞々しい胸が曝け出される。
この修行に入る際、2人だけの空間を選んでくれたという事をカスミは心の中で感謝した。
「失礼します……。」
柔かく、それでいて丈夫なハンゾウの衣服をずらしにかかる。
カスミの手は緊張のあまり、かすかに震えを携えていたが
ハンゾウは黙って彼女の行動を見守り続けた。
硬く引き締まった筋肉を持つ脚が現れ、ハンゾウの股間のモノがカスミの目の前に曝け出される。
「……。」
初めて間近で見る異性の性器は、想像以上にグロテスクなものだった。
そのあまりの奇形な様に、カスミはいささか身を引いてしまう。
ハンゾウはそんな彼女を見ても、微動だにしない。
生娘のカスミの反応を予想していたかの如く、じっと成り行きを見つめている。
(これも修行なんだわ…)
ハンゾウの言葉を思い出し、カスミは私情を消し去ろうとする。
今の私は1人の忍び。
生き抜く為の1つの手段を師から学ぼうとしているのだ。
そして、彼女の手はハンゾウのモノを握り、上下にそれを擦りだした……。

自分の持つ知識を総動員して、ハンゾウの肉棒を愛撫する。
だが男をまるで知らないカスミの知識では、師を満足させる事などできなかった。
手の内にある性器は今だ硬さを持たず、ハンゾウの表情はまるで変わらない。
「カスミよ、それではいつまで経っても終わらんぞ。
 もっと身体の内へ招き入れるのだ。」
「ど、どうすれば良いのでしょうか?」
「舌を使ったりするものだが……いきなりそのような事はきつかろう。
 とりあえず今日は咥えても平気でいられるぐらいになれば良い。」
「く、咥える……」
それはかなり抵抗のある行動だったが、一人前の忍びになるためのものだと信じて
カスミは意を決して目の前のモノを口に含んだ。
「ぅむ…」
生々しい感触が口内を満たしていく。
その何物にも形容し難い味に顔をしかめながら、カスミは先端に舌をつけた。
割れ目付近をチロチロと遠慮気味に動かす。
「はっ、はっ………。」
肉棒と唇の僅かな隙間からカスミの声が漏れる。
やがてその舌の動きは大きくなり、亀頭の裏や竿の部分にまで及ぶようになった。

さして素性を知らない人間相手ならこうも行かないだろうが、
今目の前にいるのは、幼少の頃から自分を知るハンゾウだ。
しかも決して行為を強要する事なく、あくまでカスミの行動を見つめ続けている。
その目はあくまで修行中にのみ見せる、甘えを許さないものだ。
だがその視線を当てられる事で、今回の事は鍛錬の1つなのだと割り切る事ができた。
肉棒の全てに舌を届かせようとする結果、カスミの頭が律動を開始する。
その行為は彼女の意するものではなかったが、懸命に奉仕しようとするカスミは
知らず知らずのうちにハンゾウのモノを深く飲みこむ事になっていた。
カスミの表情から嫌悪が消えた事を確認し、ハンゾウは彼女に声をかけた。
「………よし、もう口は良い。その胸を使ってみろ。」
「ぷぁ……、む、胸ですか?」
ハンゾウの意図が解からず、カスミは師に聞き返した。
胸を使う行為というのを、今の彼女には想像できなかったのだ。
「そうだ。お主のその胸を使うのだ。」
「……。」
カスミはしばし考えた結果、両の乳房を下から持ち上げ、
目の前にあるやや硬さを持つ肉棒を挟みこんだ。
「こ、これでいいですか?」
「続けてみろ。」

そのふくよかな胸で、モノ全体を包み込む。
全てを隠しきろうとするカスミの胸は、吸いつくような肌の感触をハンゾウに与えた。
カスミはハンゾウの表情を確かめながら、そのまま上下に乳肉を揺らす。
ぎこちない動きであったが、その行為が肉棒に伝えた快感は
彼女には想像できないほど凄まじいものだった。
「ぅ……」
ハンゾウの眉がしかむ。
彼女のまだ愛らしさを残す顔がこちらに向けられ、さらに男の本能を刺激する。
カスミはそんな師の変化を心配しながらも、黙って胸を揺らし続けた。
「……どうでしょうか……?」
「良い。今日は終わりにしよう。」
そう言うと、ハンゾウはカスミの肩に手を置き、自分の身体から離れさせた。
あまりの唐突な終わり方に、カスミは唖然としてしまう。
どこか間違っていたのだろうか……?
そんな不安が心の中に浮かび、カスミは口を開いた。
「あ、あの……どこかいけませんでしたか?私、よく解からなくて…」
「いや、そういう事ではない。今日はお主の力量が知りたかっただけなのだ。
 これからの方針を決めるためのな。」
ハンゾウは自分の衣服を整えた後、床に落ちているカスミの装束を手に取る。
その紅い装束を彼女に渡しながら、
「お主はそちらの才能も持っているようだ……。
 さらに経験を積めば、必ずや一流の忍びになれるだろう。日々精進せよ。」
と言い残し、その場を後にした。
カスミは手渡された装束にかすかに残る温かさを感じながら、
脱いでからそう時間が経ってない事に気づく。
この短時間の間に認められた事に驚きながら、カスミは装束を身に纏うのだった。

                     

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