ねこにゃんだふる入院日記
第二回
第一回目はこちら
8月19日
またここへ戻って来たわけですが・・・。まあしゃあないんですけど。
なんか子供2人居る4人部屋へ入れられます。これが悲劇の始まりでした。
この小学2年と4年のクソボーズども、凶悪に喧しいのです。マクラを投げ合うわ
意味もなく奇声を発するわ、点滴用の天井にぶら下がっている棒を外してぶん回すわ。
ベットの柵も外してぶん回したり・・・。しかも下の方のが自分は何もしてないのに勝手になつき、
どこへ行くのにも付いてきます。構って欲しいと言うのはわからんでもないけど、
人のベッドに勝手に座ったり、水こぼしたり、人のメシをジロジロ覗いたり、
後から付いて来て服を引っ張ってきたりしてきます。
はぁぁ。自分は手術しに来たわけで、わざわざ荷物をまとめて病院へ子守りをしに来たボランティアでは
ありません。自分の時間があって当り前なのに。腹が立ってきます。そのくらい・・・とおもいますか?
あなたは一日中知らん子供に付き纏われた事が無いから言えるんです。絶対保父とかにはなりたくないなぁ。
一日でノイローゼ気味になり参ってしまいます。看護婦さんに相談して早速部屋を変えてもらえるよう
頼みます。明日までは我慢と言うことでジャリどもを巻いて上の階のロビーなどで夜中になるまで
凌ぎます。10時前ほどに部屋ヘ戻ると2人とも既に寝ており、一安心。何とか自分も寝られました
ラジオを聴きながらですが。
8月20日
朝からガキが凶悪パワーを発揮します。朝っぱらから人の部屋にズカズカ入り、物をいじくりだします。
採血の兄さん、3回も失敗。結局4回目に他の人に甲から採られますが、その時もガキが周りで騒ぎ、危険でした。
品ねえかなマジで・・・。朝飯の時もウロチョロされ、のりの佃煮のスティックをひねくり回したりしてウザく、
朝から1階のロビーや屋上で過ごすことに。それでも部屋へ戻るとガキがいるので見つかったら最後、追いかけられます。
仕方なく、階段を1段飛ばしで駆け上がり、エレベーターで10階から1階に降りて巻いたりしました。・・・何やってんだ俺。
なんで病院でこんなことやってんの?(-_-;)
昼3時過ぎにようやく別の部屋へ変わります。すぐ隣なので油断できませんし、2人部屋で狭く、他の方と付き添いの方が一緒ですが
前に比べればパラダイスです。最初は手術らしく居ませんでしたが、あとからお会いします。付き添いの方が気さくな人で良かったです。
まあ狭すぎて自由行動はまだ出来ませんが。でも、夕方にロビーに居たらまたガキに発見されます。外来の階段を利用して
巻き、部屋へ戻ります。親が来て手術の説明を受け愕然。3回目の可能性も高いとの事。(´Д`)
久々に風呂に入りました。9時30分に消灯したので眠くありませんでしたがラジオを聴きつつ横になっているといつの間にか寝れました。
8月21日
この日は特にガキに付きまとわれることも無く過ごせました。この調子で自分に興味を示さなくなってくれれば嬉しいのですがね。
動脈から血を抜かれました。手術前の検査のためです。動脈から血を抜かれたことない人、マジ痛いので是非お試しアレ。
って試せるか!なんかね、手の神経を無理やり引っこ抜かれるような感じです。忘れられない痛さです。
この日もテキトーに1階や屋上をブラブラしたり、新聞見たりラジオを聴いたりと、まあ他人もうらやむ暇暇ライフを満喫です。
まあ、毎日続けば地獄なんですけどね。甲子園の決勝は最初から最後まで見てました。夜風呂入って寝ます。
明日は部屋移動、できれば大部屋の窓際がいいんですけどね、都合よくはいかないかな・・・。夜タイムショックを見ました。
8月22日
手術前日です。朝から壮絶に気が重いです。なまじ経験してるだけに余計と言ったところ・・・。
何度もため息を漏らしつつ今日も今日とて上へ行ったり下へ行ったり。往生際悪いです。
つボイさんも小沢さんもこの日は心なしか全然面白くありませんでした。下でテレビ見ながら過ごします。
診察で脚の付け根辺りの丁度パンツで隠れる所の皮膚を手術で使うかもと言われました。
昼、散髪しに理容室へ向かいます。前の手術前にそこで刈ってからずっと行ってなかったので
結構伸びていました。右耳周辺を全て剃ってしまうので、早めに毛が同じ長さになるよう
短めのスポーツ刈りみたいなので全体をまとめます。前と一緒です。
そうなるとやはり手術の事が頭をよぎりだし、不安ばかり募ります。
全身麻酔の説明を受けます。筋肉注射をすると言われビックリ ガ―(゚Д゚;)―ン!!
前回は無かったはずですが・・・。何故に?
それはそうとこの日に出来た大部屋の開き、行動困難なおじいさんが両サイドを固め、
更には正面に便器を使用するほどの人が陣取っているそうなので遠慮させていただきましたw
前と同じように家へ戻って風呂に入りました。ネットにも少し繋ぎましたが気分は重いままです。
10時前に病院へ戻って寝ました。
8月23日
遂に手術の日です。朝から壮絶に気分が悪いです。なまじ経験しているだけに、不安だらけで・・・。
8時過ぎに家族が来て手術着とT字帯をつけます。40分頃に先生に呼ばれて処置室へ。
前回よろしくストレッチャーに乗せられ、さあ、これでまた二足歩行するのに丸1日以上かかるわけかと。
点滴を入れられ、病棟を出発しエレベーターへ。何故か10階まで上がったあと、3階へ。
手術室まで奥へ奥へと連れていかれます。ヘンな手術帽を被せられ、またいろんな人が横につきます。
麻酔の先生とかが待っているところで手術台に乗せられ、血圧計、心電図、酸素計などをつけられ、
マスクをつけられます。そして、言われるままに深呼吸してると「だんだん眠くなります」という声が遠ざかり、
目の前が真っ暗に。気が付くと口に何か入ってます!前回とは違い、まだ呼吸器がついたままで
意識が回復してしまったため、むせ込んでしまいます。口があんぐりあけられたまま
管が突っ込まれてる感じです。歯で思わず噛みましたが固いですw
程なく外されました。台を大勢の人で移し変えされて5階へ戻ってきます。回復室へ入り、
酸素マスクをつけられて深呼吸を続けます。昼の2時頃になっていました。
ずっと寝たまま深呼吸を続けます。酸素マスク、点滴、酸素計、心電図、血圧計、頭グルグル巻きの耳のガーゼ
尿の管を装備したままなのは前回と一緒です。前回と違って喉が痛いため、痰が絡んできます。
つばも溜まってくるので、途中で機械で吸い出したりしてもらいます。3時半過ぎにうがいが出来るようになり
今回は前回の反省も踏まえ深呼吸しまくったため、5時には酸素マスクも取れます。
そこから水が飲めるようになります。家族がずっと居てくれたのでよかったですが、夜はやはり暇です。
意識も大分戻ってきますし・・・。夜中には血圧計が取れますが、微熱が続くため氷枕が替えられます。
夜中は全然眠れませんでした。9時、10時、11時、12時、1時・・・時計が各時間を指したのを覚えてます。
8月24日
早朝ようやく尿の管と酸素計が抜けて(痛いのですがやはり)起き上がって回復室を出ます。
部屋へ戻っても点滴があるため、手術着のまま暫く過ごします。
久々の?朝食(粥と味のあるオカズでした)を取り、その後点滴が取れて着替えが済みました。
熱が引かないのでまた暫く寝ていたのですが、ヒマです。昼飯のあと同室の人の親類の人がドヤドヤと
現れたりしたので、仕方なく屋上や1階で無駄な時間を過ごします。やはり自由が利かないのはつらい。
処置は昼飯前にありました。夕方、点滴して夜は巨人戦を延々と最後引き分けまで見る事に。
同室の人は巨人ファン。何故自分の周りはいつも巨人ファン?
愛想よくしながらも、心の中では巨人負ける大合唱w
勝たなかったからまあ良いけど、やっとこさ就寝です。
8月25日
ヒマです。日曜なので売店もやってないしラジオもいつもの番組がやってません。
しかも休日とあってどこへ行っても面会客がわんさかで独り落ちつける場所もないのです。
屋上にはドキュソがいるし。点滴失敗されるのはいつもの事。血管が見つかり難いそうで。
ウチも親戚が来ました。他愛のない話をしただけですが、尋ねてもらえるだけありがたいです。
なんとなくまた病院内を意味もなくウロウロして一日過ごしました。
8月26日
月曜なのでまだラジオ、一階のテレビや売店などがあるので少しはマシです。
取りあえず、この日も淡々と過ごします。メシ、着替え、点滴、ラジオ、新聞、昼飯
上へ行ってみたり下へ行ってみたり。いくくると小沢昭一的こころも聴く。最近ラジオの調子が悪い。
イヤホンの接触不良の問題か。夕飯後、フラフラ外へ出ると、一階で親に会い、そのまま部屋へ行っても
同室の人と喋るだけなのでそこで話す。帰って点滴。テレビでボクシングを掛けてたが、
自分は興味が無いので見ていない。そういえば、この日は体温とか聞きにこなかったなぁ
あと、回診も遅かったし、結局部屋も変らなかったし。
8月27日
朝から検査やらで隣の人が忙しそうですが、どうやらようやく大部屋の窓際へ移れるらしく、連絡を受けました。
ラジオがとうとうぶっ壊れました。イヤホンの接触が悪く、どうにもこうにも接続部を
グッと押さえないと音が出ません。困ったなァ・・・。ヒモで固定したりしてやってますが
すぐにダメになります。昼飯後、引越しです。やはり大部屋、暑い。しかもなんか臭い・・・。
やたらとデカイ声で喋る爺さんが居る。変らなかったら良かったか・・・と、いきなり頭をよぎります。
そう言えばこの日初めてパソコンを起動させました。しかし暑い・・・。
点滴右手首で失敗、やれやれ。しかも移って来た場所がなんか汚くてゴミだらけなんですけど。
前入ってた奴逝ってよし!(゚Д゚)ゴルァ 立つ鳥・・・を知らんのか。
8月28日
朝から暑いです、臭いです。しかも朝っぱらから先日書いたクソジジイのデカイ声が始まり、
仕方なくロビーに出てソファーの上で寝る。いくら耳が遠いとは言え気を使って欲しい・・・。朝飯後、点滴。
新聞買うも、部屋が喧しい為屋上へ行く。俺はいつでもどこでも騒音と戦わなければならんのか・・・。
屋上には煙草をふかすやからがワラワラと居てここも追われる。下へ。
シーツ交換してたので外へ。戻ってくると大部屋のカーテンが全て開け放たれ、プライバシー0状態。
窓も全開で涼しいのだが、じじいどもが大変気に入ったらしく、このままにしとこうかとか笑ってやがる。
冗談じゃない。カーテン閉めると風でなびきまくっていかんともしがたい。
昼飯後も結局喧しく、大部屋へ移った意味が全くないです・・・。夕方前にKさんにお会いし
1階ののロビーで話します。氷を奢っていただきました。嬉しい。
部屋へ戻ると日中喧しくてつらい・・・。夕飯後に点滴、治療。夜は一階ロビーでミニコンサートをやっていた
見に行ってみた。いいもんだなぁ・・・。
8月29日
この日も暑い。しかもやはり朝から爺さんが喧しく、まいるまいる。またわざわざロビーへ行ってそこで寝ることに。
寝汗がソファーにそのままついてしまうほど暑い。この日もブラブラ当てもなく過ごす。
いい身分かもしれないが、やっている本人は面白くも何ともない。
持ってきたDVD(GAの)をノートで見るが、どうもコソコソしてしまうので落ちつかない。
どうやら入り口左側の部屋の人がうんこをしたらしく、悪臭が漂ってきた。
そして昼になると水戸黄門の再放送があるので、爺さんがカーテンを勝手にめくってきた。最悪だ。
あせもが出てくる。氷枕をもらう。朝が喧し過ぎるので、1階で新聞を読むことに。
久々に風呂に入る。予約の時間だったが、まだ誰か入って居る模様。
小児科の女の子だった。この事についてアレコレ書くと、邪推される恐れ大なので、やめとこう^^;
8月30日
暑ーい。この日は例の爺さんが手術だったので静かな1日だった。不満も沢山出てきたので
前のところに戻ると言うべきか迷っていたら、前にいた場所に緊急入院が!(゚д゚)
昼飯に久々の牛肉料理が出てきたが、かけてあるソースが不味かった為に嬉しくない。
昼間はパソタイム。ネットに繋げないのでキャッシュで残ってるのを眺めたりして過ごす。
GAのDVDを見たり。この日から点滴が終わり、薬になった。
そして、風呂の後処置。もう抜糸され、傷口だけ覆って、頭のネットが外れる。
耳の上半分、なんか神経が通ってないみたいなんですが・・・大丈夫なのか(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
8月31日
夏休みも終わりに近づいてきていますが暑いです。
朝の処置で耳の装備が更に軽くなりました。土曜日なのでラジオもつまらないし
1階でもテレビやってません。(朝に勝手に「さくら」見ている人が居たが)←当時の連続テレビ小説です。
ちょっと近くのファミマまで足を伸ばしてみました。久々のシャバの空気w
シャツと短パンで行けたので。(それまでは耳の装備がつかえてボタンの無いシャツを着られなかった)
パソコンフル稼動で暇潰し。中日勝利マンセー、ジャイ勝利ショボーン
栗山のミュージックブルペンでジャイファンのバカップルにインタビュー。どう聞いても頭の悪そうな2人
男は阿部ファン。自分もキャッチャーやってたから。そんだけの理由かよ、ポンコツじゃないか。
女はヨシノブファン。かっこいいからー。ほーむらんうつからー。ゆうしょうしてくださいー。
(注:ここにはもっと凶悪な事を書いてありましたが、とても・・・載せられないので一部修正します)
ああ腹たつ・・・。聞いてしまった事を後悔した。もう二度と聴かないから、栗山さん。
9月1日
9月か・・・まあ、暑いのはいつもの通りなんだけど、ホント、こんな日々は今回を最後にしたいもんだが
耳の装備、上の方だけに。日曜なので大体からして暇です。
屋上には行きませんでしたが、またブラブラと外へ。あとはパソばかりしてたなあ結局。
中日敗戦ジャイ勝利(゚Д゚)ゴルァ!
9月2日
夕飯がまずかった・・・。
ってそれだけじゃないけど。耳の装備がようやく全て取れましたが、退院はまだ言われません。
頭洗ってもイイそうだけど、いきなりはチト恐いので明日以降に。
よく世話になってたKさんが退院。最後に1階ロビーで会った。もう二度と会うことはないだろうなあ・・・。
いつもと同じ様に過ごす。PC、GADVD・・・。ふう。
9月3日
退院の話は未だ出ず・・・。臭い、相変らずこの部屋。お得意の糞尿垂れ流しが行われている模様
昼過ぎにシャンプーをしてもらった。一人でも出きると思うけど、楽だからいいか。でも恥かしい。
それにしても同部屋の人はセキまでいちいち喧しい。また水戸黄門は大音量でかかってるし・・・
屋上でヘンな人に声をかけられた。あとはGAのDVD見て過ごす。
夜はいつもの氷枕をと思ったら、他の看護士の人で「熱が無いなら使うな」と、取り上げられてしまった。
ぐああ!氷枕無しで、更に夜中は回りのイビキでなかなか寝られない・・・。
つづく・・・。
↓これは入院中に聞いてた「小沢昭一的こころ」のお題の一つです。