●男爵ディーノ考―男塾概略 その発展と歴史―




1、男塾という存在

男爵ディーノについて語る前に、まず男塾について軽くおさらいをしておく必要があると思います。

まず、男爵ディーノとは週間少年ジャンプにて大人気連載されていた宮下あきら先生の『魁!!男塾』(以下、男塾)に出てくる登場人物のひとりです。

宮下あきら先生は、もともと本宮ひろ志先生(さわやか万太郎、俺の空etc)のアシスタントだったらしく、激極虎一家などはまさに元宮テイスト溢れる作品でした。男塾も三巻くらいまでは、なんだか軍国主義風の学園ギャグだったのですが、関東豪学連が乗り込んでくるあたりから、ずいぶんとおかしな格闘マンガへと変貌します。

基本的に男塾の格闘マンガとしてのあり方は、『北斗の拳』『魔界都市ハンター』のように「読んでるときはひたすら楽しいが、コミックスで通読すると、ストーリーなどほとんど存在しないことに気づく」という少年マンガの鏡のようなものです(^^;
いえいえ、皮肉ではありません。基本的にこれらはジャンプなど週刊雑誌に連載されていたわけですから、一週一週がスリリングであることがなにより大事なのです。

しかし、宮下先生は他の作家さんとは大きく違うところがあると思います。
たとえば、前述のような格闘マンガとして他に『アストロ球団』があります。これは野球マンガなのに、
バットとボールを使った純粋な殺し合いですから格闘マンガに入るでしょう。この原作者である遠崎先生は一週一週の緊張感を高めるために無理な設定やナゾに満ちた大技を繰り出し、それらの整合性にずいぶん悩んだと聞きます。
ですが、宮下先生は違います!どうも宮下先生は週刊雑誌のそういった性質を理解していたようです。そのため、豪学連あたりから「もう修正は不可能」と見限ったのだと思います。そのかわり、話を一週一週の刹那的楽しさの追求に向けたのです。その後の男塾の展開は
もうどうみても学校の体裁は取っていませんが、とにかくスリリングで楽しいものとなりました。民明書房に代表されるユーモアも特筆すべきことです。
つまり、宮下先生はある程度ギャグと割り切って、その後の男塾を書いていったのだと思います。


というわけで、男塾は「たいへん楽しかった記憶はあるけど、一体どういう筋道だったんだろう…?」と多くの人が思うところでしょう。僕はこれを書く際にGWを利用して男塾を少し読み返してみました。すると案外、その話はシステマティックにまとめることができるのです。それではこれから男塾の流れを、イベント(死闘)と仲間(新規加入者)の点からまとめてみましょう。


2、4→8→16(+1)の流れ

表題の意味がわかるでしょうか?これだけ見て全てを理解したあなたはすでに男塾の流れが頭に完璧に入っていることと思います。そんなあなたはこのファクターを読む必要はありません。次に飛ばして頂いても良いです。
さて、話をもとに戻しますと、これは男塾のメインメンバーの推移状況なのです。つまりこういうことです。

4人時代(桃、虎丸、富樫、J)
  
        ↓

8人時代
(桃、虎丸、富樫、J、伊達、飛燕、月光、雷電)

        ↓

16人時代
(桃、虎丸、富樫、J、伊達、飛燕、月光、雷電、邪鬼、影慶、羅刹、センクウ、卍丸、独眼鉄、蝙翔鬼、男爵ディーノ)

というわけです。つまり男塾は最初、一号生4人から出発しました。そして関東豪学連に襲われた際、
『驚邏大四凶殺』で伊達、飛燕、月光、雷電を破ります。
すると、次に伊達、飛燕、月光、雷電が仲間になり、三号生(邪鬼、影慶、羅刹、センクウ、卍丸、独眼鉄、蝙翔鬼、男爵ディーノ)
『大威震八連制覇』で戦います。
そして、打ち破った三号生の八人がまた仲間となり、これで計16人。このメンバーで最初、
『天挑五輪大武会』に挑み、途中からニ号生筆頭明石が補充戦闘員として加わり、16+1になるというわけです。


3、男爵ディーノ初登場

それでは男爵ディーノの初登場の様子を見てみましょう。
男塾の歴史は、

男塾で愕怨祭(学園祭のこと)をやっているとき、伊達率いる関東豪学連が攻めてくる。
    ↓
『驚邏大四凶殺』にて伊達と三面拳(飛燕、月光、雷電)を破る。
    ↓
三号生に呼ばれ、桃、虎丸、富樫、Jが天動宮を訪れる(鎮守直廊を通る)
     ↓
『大威震八連制覇』にて三号生(邪鬼、影慶、羅刹、センクウ、卍丸、独眼鉄、蝙翔鬼、男爵ディーノ)を破る。
    ↓
16人で『天挑五輪大武会』に挑む


とまあ、こういうかんじです。そして男爵ディーノはこの鎮守直廊を守る番人の一人なのです。
男塾一号生が三号生筆頭大豪院邪鬼に呼ばれ、天動宮に赴くのですが、そこへ行く前に鎮守直廊という試練の道があるわけです。
そこは3つのブースに分けられており、三号生が一人ずつそこを守っています。順に、独眼鉄、蝙翔鬼、男爵ディーノ、です。ここで男爵ディーノは、一号生の行く手を防ぐ三号生の一人として現れるわけです。


4、ディーノ活躍の歴史

ディーノは『鎮守直廊三人衆』というその名の通り、まず鎮守直廊で活躍します。、

男爵ディーノたち3人は鎮守直廊を破られた後、三号生死天王(影慶、羅刹、センクウ、卍丸)、それと大豪院邪気とともに三号生側代表選手として大威震八連制覇に出場します。ここが第二の活躍の場です。

そのあと、天挑五輪大武会予選で、まずは狼館二番手鎮獰大子と戦います。これが第三の活躍の場です。

そして最後が、天挑五輪大武会準決勝戦で梁山泊十六傑一番手水傑との闘いです。この闘いでディーノは水傑と相打ちになり、最後の闘いとなってしまうのです。

それでは、僕たちはこれから鎮守直廊のディーノの同僚たち、すなわち、独眼鉄、蝙翔鬼の活躍と比較しながら、ディーノの戦いを見ていきたいと思います。


鎮守直廊三人衆大比較へ続く





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