●男爵ディーノ考―鎮守直廊三人衆大比較― |
1、三人の闘い 男爵ディーノ、独眼鉄、蝙翔鬼の闘いの歴史はみな大体一緒です。 まず、鎮守直廊にて一号生を迎撃。次に、死天王とタッグを組み大威震八連制覇に挑み、最後は男塾十六闘士として天挑五輪大武会に挑みます。その3つの闘いを三人個別に比較検討してみることは、僕たちがディーノ理解を深めるためには避けては通れぬ道でしょう。 2、鎮守直廊戦 鎮守直廊は大豪院邪鬼に会いに行く一号生たちを試すために設けられた試練です。 決して、一号生を闘って倒すためのものではなかったはずなのに、最後の方には趣旨が変わっている気がします(^^; @)独眼鉄 独眼鉄は万針房という部屋で桃たちを待ち受けます。そこは床一面に針がめぐらされた針の山で、独眼鉄は針の上に不動の構えで座っています。痛くないのか?と思いますが、たぶん体重が分散される関係で針が刺さらないのでしょう。 そこで、桃たちに「男とはなんぞ!答えい!」とたずねてきます。もちろんこれは桃たちに禅問答をふっかけようとしているのではありません。針の山を倒立姿勢で渡ってきて男を見せろ、という意味でしょう。これはなんだか、邪鬼に会おうとする一号生を試す、という本来の趣旨どおりじゃないですか!!(笑) 実際、富樫は無事に独眼鉄のところまでたどり着き、独眼鉄に蹴りをみまいます。独眼鉄は全く動じずにそれを顔面で受け止め、「正解」とし、次の房へ続く道を開きます。 う〜ん、なんだかカッコイイじゃないですか〜。三号生の風格たっぷりv独眼鉄が最も輝いていた時代です。 A)蝙翔鬼 次の蝙翔鬼は垂溶房というところで待ち受けます。 この部屋では、まずJが足元をコンクリートで固められ、動きを封じられます。そして、Jの頭上には風呂桶みたいなのがあり、その中には濃硫酸っていうすごい酸が入ってます。かぶると死にます。そして、その風呂桶は一本の綱で支えられており、その綱は十数メートル先に設置されたロウソクでいまにも焼ききれようとしています。つまり、その先にあるロウソクの火を拳の風圧で消さなければ死ぬ、という試練なのです。 蝙翔鬼は先ほどの独眼鉄と違って、性根が腐っているため、身動きの取れぬJを殴る蹴る、おまけに天稟掌派という拳の風圧を使った一種の遠当てを使いJを攻撃しますが、Jの怒りのマッハパンチによりロウソクの火ごと跳ね飛ばされます。 いや〜、どーにもこーにもヘボイです。 先ほどの独眼鉄が「一号生を試す」という本懐を達しているのに比べ、単なる「一号生いびり」です。ただのイヤな先輩です。おまけにJに負けてます。かなりヘボイです。 しかし、残念ながら次に続く我らが男爵ディーノ。この男がここではいちばんヘボかったりします(--; V)男爵ディーノ ついに出ました!我らが男爵ディーノ!! シルクハットに不審なヒゲ、ウエスタンな皮ジャン、と、三号生には実力者だけでなくイロモノもいるんだな、ということを教えてくれます。 男爵ディーノには虎丸が挑むのですが、この男爵ディーノの紫電房、これがいちばんヘボイです。 その房は縦に50メートルか100メートルかあり、虎丸とディーノはその端と端にいるわけです。そして、虎丸側の背には一万ボルトの高圧電流が流れる鉄柵があり、また床は鉄柵の方へ流れていきます。つまり、何もせずに立っていると鉄柵にぶつけられ感電死するわけで、そうなる前に床の流れに逆らって走り、ディーノのところまでたどり着かねばならないのです。 それでディーノが何をするかといえば、主にスイッチをいじるだけです。 スイッチをいじって、刃物のついたハードル(刃怒流と書きます)を飛ばしたりするのですが、そんなことなら誰でもできそうな気がします。なぜ彼がこの紫電房の番人であるのかさっぱり分かりません。いちおう、後半、彼の数少ない武器である鞭で虎丸を攻撃しますが、結構あっさり破られ、鉄柵に自身が叩きつけられます。他の三年生がすんでのところで電流を止めた為、感電死はしませんでしたが、蝙翔鬼と違い、本来なら致命傷のダメージを負わされています。しかも虎丸に、です(^^; Jは一号生の中でも相当の実力者ですが、虎丸・・・って(汗) C)まとめ ここまでの三人をまとめると、明らかに房が進むごとにヘボさが増していきます。 おそらく最初は三年生の威光を見せつけようと作者も考えていたんでしょうが、あんまり三年生に実力者を増やしすぎても書ききれないと思ったのでしょうか?とりあえずこの時点での三人の実力は・・・ 独眼鉄>>蝙翔鬼>男爵ディーノ です。なお、矢印の数が実力の開きを示します。 3、大威震八連制覇戦 さて、次は大威震八連制覇です。見事、鎮守直廊を破った桃たちは大豪院邪鬼と会い、大威震八連制覇にて決着をつけることになります。これは、一号生側から八人、三号生側から八人を出し、2対2のタッグマッチ4本勝負をするというものです。 三号生側からは、筆頭である大豪院邪鬼と男塾死天王(影慶、羅刹、センクウ、卍丸)というド級の実力者の参戦が決定します。そこに、鎮守直廊三人衆も「汚名をはらすために!」ということで参戦を希望します。 邪鬼は鎮守直廊での失態を攻め、一度は拒否しますが、三人衆が執念を見せるため腕に彫りこんだ「鬼達磨刺青」を見て、その意気込みを認め、三人の参戦を許します。 ・・・ですが、良く考えるとおかしな話です。蝙翔鬼とディーノのあれは確かに失態でしょう。三号生の恥さらしです。邪鬼が怒るのも無理ありませんが、独眼鉄は立派に役目を果たしたはずです。まあ、そこは閻魔の三号、連帯責任というところでしょうか? 不思議な点はもうひとつあります。鎮守直廊が破られた後、一号生が邪鬼と会い、もう一度三人衆が出てくるまで長く見積もっても20分です。そんな短期間であんな精巧な刺青が彫れるのでしょうか?いや、そもそも誰がほったんでしょう??三号生の中には刺青を専門としたメンバーでもいるのでしょうか??まさかタトゥーシール!? ・・・三号生の謎は膨らむばかりです。 @)蝙翔鬼 まずは、蝙翔鬼・卍丸コンビとJ・雷電コンビの闘いです。闘技場は、林立する15メートル以上の柱の上で闘う、という磁冠百柱林(ジカンヒャクチュウリン)なるものです。 最初は蝙翔鬼とJが闘います。足場の悪い闘技場ではボクサーのJはフットワークが使えず圧倒的に不利!中国拳法の蝙翔鬼に押されます。数少ない蝙翔鬼活躍の場です。 ですが雷電に変わったとたん、手も足も出なくなります。最初は「貴様も拳法を使うらしいが、この俺の敵ではない」などといっていますが、明らかに雷電の方が格上です。天稟掌派もあっさり破られますが、卑怯な手により雷電を討ち取ります(^^; なお、この卑怯な手、とは「負けを認めるから助けてくれ」といって油断させて攻撃するもので、男塾の連中は何度もこの手にひっかかります。彼らに学習能力というものは存在しません。 そのあと怒りに燃えるJにより、蝙翔鬼はボコボコにされます。ところで、なぜ最初は手も足も出なかったJが雷電の死後、蝙翔鬼より圧倒的に強くなったのか。理由は述べられません。たぶん、作者は昔のことだからみんな覚えてない、とふんだのでしょう。 そして蝙翔鬼は卍丸に助けを求めますが、「見苦しい」と一蹴、闘技場の下に突き落とされご臨終。大変ヘボイ終わり方をします。 A)独眼鉄 次は鎮守直廊においては最高の働きをした独眼鉄です。 彼は唯一、鎮守直廊においても三号生の威厳と男らしさを見せてくれました。技量、性格、ともに期待大です。 独眼鉄はセンクウとコンビを組み、対する一号生側は富樫と飛燕のコンビで立ち向かいます。なお、富樫は兄を三号生の誰かに殺されたため、その復讐のためこの闘いに挑んだはずです。独眼鉄がその仇であるようことを少しほのめかしますが、いつの間にやら忘れ去られ、うやむやになってしまいます。富樫はそんなことでいいんでしょうか(^^; そして、この第二戦の闘技場は竜盆梯网闘(リュウボンテイモウトウ)というところで行われます。簡単に言いますと、横にした梯子の上で戦うというものです。そしてその梯子を踏み外したら最後、下に設置してある濃硫酸のプールに落ちて死にます。なお、すでにお気づきかと思いますが、男塾においては酸は全て濃硫酸です。 最初、独眼鉄は三面拳の飛燕と闘います。飛燕は鶴嘴千本(カクシセンボン)という針を投げる技を使います。一方、独眼鉄は巨大なヨーヨーで攻撃しますが、これはすでに鎮守直廊で富樫ごときに破れた技、あっさりと飛燕に破られます。 しかし、独眼鉄の技はそれだけではなく仁王流號賽拳(ニオウリュウゴウサイケン)という拳法で立ち向かいます。これは案外強く、飛燕を錠伽殺大車輪という技で苦しめます。さすが期待度ナンバーワン!!!! やっぱり独眼鉄は一味ちがうゼ!技量も男前も蝙翔鬼とは大違いだ!!僕たちがそう期待する一方、彼は次のセリフで見事幻想を打ち破ってくれます。それは・・・「その美しい顔が歪むのを見るのはなんとも快感じゃて〜」 ・・・・・・ハハ、しょせん鎮守直廊は鎮守直廊なのね(^^; 大車輪も結局は富樫の応援によって破られます(なんじゃそりゃ) ですが、そのあとも独眼鉄は意外に強く、飛燕を追い詰め、なぶりものにします。そしてまた「その美しい顔が苦痛で歪むのを見るのは快感よぉ〜」「このままあっさり殺してはもったいない、すこしばかし楽しませてもらうぜえ〜」と僕たちの期待を裏切りつづけてくれます。もはや、鎮守直廊の頃の面影はありません。彼を信じた僕が馬鹿でした!! しかし、結局は飛燕に逆転され「し 死にたくねええ〜〜〜」といいながら濃硫酸のプールに叩き落されます。ですが、そこは飛燕、一応、独眼鉄の体に命綱をつけていたため彼は死にませんでしたが、パートナーであるセンクウに命綱を切られ、結局ご臨終です。 パートナーに裏切られるというのがどうやら鎮守直廊の運命のようです。男爵ディーノも先が見えます。 ですが、独眼鉄は性格こそ変わってしまったとはいえ、三面拳である飛燕にかなりのダメージを与えました。男前は失われましたが、技量の点ではまだ救いようもあります。もちろんすでにこの時点で全登場人物中最下位クラスなのですが…。 B)男爵ディーノ 三番目の戦闘は男爵ディーノ。ディーノのパートナーは死天王、羅刹!しかし、この二人はあまりに相手が悪かった、虎丸(は、まあどうでもいいんですが)と伊達臣人という相当の実力派なのです! 次の闘技場は燦焦六極星闘(サンショウロッキョクセイトウ)というトゲのはえた無数の柱が地面から出ているなんてところです。 まず最初は男爵ディーノ対伊達臣人です。もうやる前から勝負は見えてます。 ディーノは棘殺怒流鞭(キョクサツドルベン)というトゲトゲのついた鞭を取り出します。いかにも弱そうです。あぁ・・・(--; そして棘殺怒流鞭は3ページくらいで伊達に破られます。すると、今度はディーノ、シルクハットから鷲と思われる鳥を出しました。この鳥は死穿鳥(シセンチョウ)といい、この鳥を使うことを死穿鳥拳(シセンチョウケン)というらしいです。男塾では今後もいろんな動物の使い手が現れます。狼、象、蛇はもとより、アリやホタルまで使ってきます。鳥など常識の範囲内です。 その鳥の嘴には毒が塗ってあり、この鳥と怒流鞭のコンビネーション攻撃がディーノ最大の武器、のようです。ですがこれまた、わずか5ページで破られ、ディーノはあっさりと倒されます。伊達が完全に倒したため死天王による制裁はなかったものの、他二人と比べてもあまりにあっけない幕切れ。ヘボイです。 なお、登場したページも蝙翔鬼で51ページ、独眼鉄で48ページあるのにくらべ、ディーノはたった21ページ、約半分です(--; C)まとめ この時点での三人の能力差を見てみましょう。 まずいえることは、この時点で三人とも性格が鬼畜になった、ということでしょうか。 あえていうなら伊達がディーノを瞬殺したため、ディーノは全く性格の悪さを見せてません。ですが相手が飛燕とかだと、きっと独眼鉄と同じことを言ったでしょう。「その美しいお顔が快感で歪む様は・・・ああ・・・快感ですねえぇ」とか。 技量の差ですが、ディーノは相手が伊達であったことを差し引いても実力最下位といっていいでしょう。 蝙翔鬼はいちおうJを一時は圧倒しますし、卑怯な技を使ったとはいえ雷電を倒しています。独眼鉄もその体術を見せ、飛燕を一時は苦境に陥れます。しかも性格は最低ですが、彼は卑怯な技は使ってません。 比べて、ディーノは伊達にかすり傷一つ付けていません。これは天挑五輪大武会でもそうそうあることではありません。相当の実力差が伺えます。 よって以下のようになります。 独眼鉄>蝙翔鬼>>>>ディーノ 独眼鉄は蝙翔鬼との差は縮まりましたが、まだいちおう鎮守直廊トップです(^^; 4、天挑五輪大武会戦 次は男塾最大の闘いである天挑五輪大武会という武道大会です。 これは16人一組のチーム戦なため、大威震八連制覇で闘った一号生と三号生が共に手を組み戦いに挑みます。 なお、大威震で死んだはずの人たちは中国漢方医療の奥義により完璧な治療を受けていたのです。男塾の面々は基本的にすごい回復力をしていますし、医療技術も世界最先端と思われます。濃硫酸で跡形もなく溶けたり、真空殲風衝で骨まで残さず消し飛んでも生き返ります。彼らは寿命以外でこの先死ぬことはないでしょう。 ですが、鎮守直廊のみ天挑五輪以降甦れません!!!! 鎮守直廊の面々は天挑五輪ではみな予選で一度づつ闘います。全員、基本的に瞬殺されますが、ディーノだけ生き残り二回闘います。ここでは公平を期すため各人の最初の闘いのみを取り扱います。 @)男爵ディーノ 現在、鎮守直廊の中でも最弱、つまり男塾最弱の男爵ディーノ。彼は予選第二回戦で狼髏館の二番手、鎮獰太子と闘います。これは男塾出陣順の中でもかなり早く、J、飛燕に続き三番目です。つまり当て馬ということです。 鎮獰太子は足元に小さな円を描き、ハンデとしてこの中で闘おう、と言い出します。舐められてます、ディーノ。 ディーノは棘殺怒流鞭葡蛇撃嵐(キョクサツドルベンホジャゲキラン)という鞭の連打を繰り出しますが、全て余裕でかわされます。次に死穿鳥拳を使いますが、髪の毛でぺちっとやられて鳥は落ち、ディーノ自身も髪の毛に首を締められ投げ飛ばされ、終わりです(^^; 普通の男塾メンバーなら、「なにぃい!!この技を食らってまだ立ち上がるのか!!ククッ、きさまの根性だけは誉めておこう・・・。だが、この技はどうかな!!」・・・・ってな展開になるのですが、ディーノはひょーんと投げ飛ばされてそれで終わりです。男塾の仲間たちもいつもなら「いや!やつの闘いはまだ終わっていない!!」とか言うのですが、ディーノの場合は間髪おかず伊達が戦闘に入ります。 A)独眼鉄 これまでのところ鎮守直廊最強の座を守り通した独眼鉄。 彼なら少しはやってくれるんじゃないか?ディーノよりは少しはマシなんじゃないか?? そんな期待がつのります。 さて、彼の相手は同じく狼髏館。大将の宗嶺厳(ソウレイゲン)。背は低いですが、かなり整った顔立ちのカッコイイ男です。おそらく、「その美しい顔が苦痛で歪むのを見るのは快感よぉ〜」とかいう目的で参戦したのでしょう。 ですが宗は狼髏館最強の男。鎮守直廊ごときがまさか相手になるはずありません。 とりあえず独眼鉄、例の巨大ヨーヨーを投げつけます。ここで名前発覚。どうやら金瓜舞大円盤(ハクブダイエンバン)というらしいです。しかし、富樫ごときに破られた技が通用するはずありません。ヨーヨーの上に乗られ、間合いを詰められます。「なっ!!」と驚く独眼鉄。そんなことに驚いてはいけません。これくらいは富樫だって出来ます。 敵の宗は、筋肉の収縮を自在にあやつり敵を己の意のままに動かす、という翔穹操弾(ショウキュウソウダン)という技を使います。独眼鉄はこれを打ち込まれ、危うくヨーヨーで自分の体を切り裂くところを桃に助けてもらいます。 かなり情けない独眼鉄。宗に男塾は腑抜けの集まり、といわれ怒って宗に突進します。せっかく助かった命を無駄に散らす独眼鉄(^^; まず宗は独眼鉄の開いてる方の目に翔穹操弾を打ち込みます。ここで有名な一言! 「これで独眼鉄が無眼鉄になっちまったな」 そのあと独眼鉄はさらに翔穹操弾を打ち込まれ、背骨が折れて死にます。 末期の一言で、桃に男塾を馬鹿にされたので怒りを押さえれなかった、というようなことをいいます。大威震においてあれほど最低な性格を見せておきながら、ずいぶんと人が変わったものです。いや、しかし、男塾にはこれはよくあることで、普通のマンガは敵が仲間になるとそいつは大概弱くなります。ですが、男塾では善人になるのです。これはまことにもって不思議です。人格改造セミナーでも開いているのでしょうか?? いやー、しかし独眼鉄、かなり瞬殺です。ディーノ同様、いいとこ全くナシ。しょせん、鎮守直廊最強というのはこの程度の実力なのでしょうか? B)蝙翔鬼 しかし意外にもこの男がやってくれました! もちろん、鎮守直廊に勝利など望んではいけません!比較的善戦すればそれで十分なのです!! 彼の働きは鎮守直廊にしては十分すぎるものでした。 その闘いは予選リーグ準決勝戦、唹凜葡繻(オリンポス)十六闘神の副神、一角獣の拳兜稜卒(ケンタウロス)という、馬にのった男です。 蝙翔鬼は冒頭から空を飛んで闘技場に行くという芸当を見せ富樫と虎丸を驚かせます。 この技は乖宙浮遊体(カイチュウフユウタイ)といい、この技で拳兜稜卒を攻め立てます。意外といい感じです。 拳兜稜卒は猛攻に手を出すことが出来ません。なんとか乖宙浮遊体の正体がコウモリを使った飛翔術と見抜きますが、蝙翔鬼の攻撃を防ぎきれず兜を割られます。 しかし、ここからが鎮守直廊の悲しさか!調子に乗った蝙翔鬼は「冥土の土産に最大の秘技を見せてやろう」と遮蔽暗体(シャヘイアンタイ)なる技を使います。これは相手の影にコウモリを忍ばせ襲わせる、という技ですが、運悪く月が雲に隠れ、自分の影が消えないことに気づいた拳兜稜卒はコウモリを焼き払います。手足をもがれたも同然の蝙翔鬼はあっさりと拳兜稜卒にやられ、ご臨終。やはりカスリ傷ひとつ付けることはできませんでした(^^; しかし、カスリ傷ひとつ付けられなかったとはいえ、蝙翔鬼は立派です。他の二人に比べれば! 他二人は相手に余裕でせせら笑いながらやられていましたが、蝙翔鬼は副神相手に「フッ・・・どうやら貴様を甘く見すぎていたようだ」とまで言わせたのです。これは革命的に立派なことです!鎮守直廊にしては!! C)まとめ 天挑五輪のまとめの時間です。 やはり今回のポイントは蝙翔鬼大活躍、といったところでしょうか。 性格は全員、仲間になって(セミナーにより)善人となったので問題はありません。 あとは純粋な技量の問題です。 圧倒的に有利な蝙翔鬼に対し、ディーノと独眼鉄、どちらが上なのか?という下らない問題が今回の最大の関心ごとです。 イコールでもいいんですが、いちおう独眼鉄勝利、としておきましょう。これは単純に相手の問題です。ディーノが闘ったのは狼髏館の一戦闘員だったのに対し、独眼鉄が戦ったのは狼髏館最強の男だったからです。とはいえ、相手が変われば結果が変わったのかといえば、あやしいものですが・・・(^^; それでは結果発表です。 蝙翔鬼>>>>独眼鉄>ディーノ というところではないでしょうか。 しかし誤解のないように言っておきますが、けっして蝙翔鬼が強いというわけではありません。 たとえば、死天王の卍丸あたりを入れてみたらこんな感じでしょう。 卍丸>>>>>>>>>>>>>蝙翔鬼>>>>独眼鉄>ディーノ なお、第一回男塾人気投票では、何を間違ったか独眼鉄が10位にランクインしています。おそらく独眼鉄の死と人気投票の時期が重なったためでしょう。これ以降は間違っても鎮守直廊がランクインすることはありません。 総評 さて、ここでみなさんは疑問に思うことでしょう。 なぜ、男塾の中でも最もダメな鎮守直廊、その中でも三連続最下位の男爵ディーノのページを作ったのか!? これが単なる酔狂だと思いますか? いえいえ、実はこの話にはまだ続きがあるのです。独眼鉄、蝙翔鬼は先の闘いであっさり殺されましたが、男爵ディーノはしぶとくまだ生きています。そして、決勝リーグ準決勝戦、梁山泊十六傑戦に登場するのです!! 予選ですら話にならなかったディーノがまさか本戦で通用するはずがない!多くの人はそう思うでしょう!! いや、しかし!ディーノは梁山泊戦において信じられないほど強くなるのです!!!! そして、この闘いはほとんどの男塾ファンの魂を揺さぶり、僕のようなディーノファンを生み出してしまうのです!!! それでは、伝説となった、男塾ベストバウト、『男爵ディーノvs酔傑』を次章でじっくりと検証していこうではありませんか!!!! →詳論『男爵ディーノvs酔傑』へ続く |
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