「ポスタル2」は主人公ポスタル・デュードが簡単なおつかいなどをする日常シミュレーションゲームでした。
『精液を提供しよう』
金曜日のラストにて、嫁に撃ち殺されたポスタルくん。しかし、彼は生きていました。ポスタルくんは病院のベッドで目を覚まします。そして、枕元に3通のお見舞いカードを見つけるのです。
1通目のお見舞いカードには、通り一遍のお見舞い文句と、追伸として「度重なる料金延滞のためトレーラーを回収します」と書かれていました。ポスタルくんは意識を失ってる間に住む家を失ったようです。
2通目のお見舞いカードにも、やはり通り一遍のお見舞い文句と、追伸として「登録料遅延のため、チャンプ(ポスタルくんの飼い犬)は明日には永眠の予定です」と書かれていました。ポスタルくんは愛犬も失うことになりそうです。
バッドニュースが続き、辟易するポスタルくん。「最後のくらいはいい報せであって欲しいもんだぜ」と、最後の1通に一縷の望みを託します。3通目は妻からの手紙でした。
妻「さっさと死ね! このクソ野郎。あたしは実家に帰るからね!」
これを読んでポスタルくんは「ほう、悪い報せばかりじゃなかったな」と喜びます。さて、何をするにしても、まずは病院から退院しなければなりません。
しかし、お金を持っていないポスタルくんは病院の治療費が払えません。そこで、病院側に研究用のサンプルとして自分の精液を提供し、謝礼を貰うことを思いつきます。受付のお姉さんに言うと、「採取室で精液を採取して下さい。部屋にはお助けグッズがあります。私の協力を期待しても無駄ですよ」とのこと。協力は期待できないのか。残念です。
と、ここまではいつものポスタルなのですが、ここから調子が変わってきます。まず、頭部にダメージを負ったポスタルくんは、突然視界が歪み、世界が地獄みたいに見え始めます。さらに、時を同じくして、動物実験に使っていたネコが突然暴れだし、回転しながら研究者や看護婦を殺し始めました。幻覚の中で、回転するネコと戦うポスタルくん。しかも、敵はネコだけではありません。ゲイリー・コールマンが牛頭をかぶって突進してきたり、半透明の緑色のゲイリーが手榴弾を投げてきたりします。意味が分かりません。
(上:普通の病院が……)
(上:脳に障害を負ったため、こんな風に見えます)
土曜日に入り、日常シミュレーションから一転、バリバリのホラーアクションになってしまいましたが、とにかく目標の採取室に到着。壁に貼られたセクシーなお姉ちゃんのポスター(お助けグッズ)を見ながら、バケツ一杯に精液を溜めます。
しかし、そこまでしたのに、病院内は殺人ネコにより虐殺現場と化しており、辺りには死体が累々と転がるばかり。謝礼だとか、治療費の支払いだとか、とてもそんな状況ではありません。病院燃えてるし。
結局、ポスタルくんは実力行使で病院を脱出。脱出の際に配電線をショットガンで打ったため病院は爆発。うーん、何のためにバケツ一杯分の精液を搾り出したんだろう……。お腹が減ったポスタルくんは、次は中華を食べに行きますよ。
つづく
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