アニマックスで再放送が始まったので第一話を見てみました。
世間的な評価では、テニスが超人バトルテニス漫画になったのは関東大会あたりと言われています。よって、初期のテニスはあまり面白くない、というのが一般的な意見で僕もそう思ってました。しかし、改めて見てみると、これはこれでなかなか……許斐先生のセンスは実は連載初期から何も変わってないのではないかと思われます。
第一話の概要は、アメリカからやってきた越前少年が、16歳以下が参加する大会に出場しようとするも竜崎孫のミスにより遅刻。参加できなかった鬱憤を晴らすため、ケンカを売ってきた高校生をテニスでボコボコにするというお話です。第一話ということもあり、まだ念能力は使われておりませんが、それでもバトルのレベルは高いです。
まず試合開始前に、高校生がラケットで殴りかかってきます。しかし、これは寸止め。流石は高校生、とっても大人です。海堂なんか明らかに当てる気でブチャに殴りかかってるのに。
しかし、そんな紳士的高校生も、テニスで越前少年にバカにされ、とうとうキレてしまいます。彼は空中に飛びあがり、越前少年に向かってラケットを投げつけたのです。額から血を流しながらも(第一話からテニスで流血!)、越前少年は相手の顔面にサーブを何度もぶつけ(切原並の残酷プレイ!)、最後は高校生が地べたに這いつくばって「ヒィ〜、もうやめてくれ〜」と懇願して終了です。第一話から既にテニスではありません。また、越前のサーブ攻撃を食らう高校生の演出に「手塚ゾーンで跡形もなく消え去るシュバイツ」のような表現方法が使われており、「ああ、これがあの劇場版に繋がるんだな」と感慨深い気持ちになりました。
ところでこの高校生ですが、大会優勝候補にも関わらずなんというレベルの低さでしょうか。念能力も使えないのでは、中学生テニスプレイヤーの相手になるはずもありません。16歳以下の部は実は14歳以下の部よりも弱いんじゃ……。越前少年も相手がザコだったから良いものの、跡部や手塚クラスだったらどうするんだろう。
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>>この頃は良かったんだけどな・・・
>>最近は狙ってばかりで萎える
(amazonレビューより)
「相手をテニスでKOすることを狙い過ぎ」ということでしょうか。
確かに劇場版とか比嘉中戦はKO勝ちを狙いすぎですよね。
>>普通スポ根ものの王道は、努力と根性で上手くなっていくのですが、
>>これははじめから強い!上手い!
(amazonレビューより)
テニスのテーマは「凡人は天才に勝てない」ですからね。
「アイデアに煮詰まった時はどうすれば良いのでしょうか?」との質問に「煮詰まるな!」と答えた許斐先生。
やっぱり凡人は天才に勝てないと思います。
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