JR以外の路線・東武


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東武伊勢崎線


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てびき
1994年8月その2
1995年10月その2


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[てびき]
区間
列車の種類
特急
特急以外の優等列車
各駅停車
問題点
利便性
補足

[区間]
東京メトロ銀座線の浅草駅および都営地下鉄浅草線の浅草駅から歩いて行ける場所にある浅草駅からいったん東に進み、とうきょうスカイツリー駅、東武亀戸線の曳舟(ひきふね)駅を通って北寄りに向きを変え、東京メトロ日比谷線の北千住(きたせんじゅ)駅、東武野田線の春日部(かすかべ)駅、東武日光線の東武動物公園駅、東北本線の久喜(くき)駅、秩父鉄道(ちちぶてつどう)の羽生(はにゅう)駅、東武佐野線の館林(たてばやし)駅を通り、向きを西寄りに変えて東武桐生線(とうぶきりゅうせん)の太田駅を通り、両毛線の伊勢崎(いせさき)駅に至る電化路線である。

「とうきょうスカイツリーライン」という呼び方もあるが、浅草〜東武動物公園間のみの呼び方で、埼京線、湘南新宿ラインのようにあくまでも通称である。

[列車の種類]
東武伊勢崎線には、

・運賃とは別に特急料金などが必要な列車
・運賃のみで乗れるが停車しない駅がある列車
・各駅停車

以上の3種類の列車が走っている。

[特急]
特急料金が必要な列車には、

・朝から晩まで走っている場所
・1日1往復の場所

以上の2種類があり、1日1往復しかしていないのは、

・浅草〜伊勢崎間
・浅草〜葛生(くずう)間(浅草〜館林間は東武伊勢崎線、館林〜葛生間は東武佐野線)
・浅草〜東武宇都宮間(浅草〜東武動物公園間は東武伊勢崎線、東武動物公園〜新栃木間は東武日光線、新栃木〜東武宇都宮間は東武宇都宮線)

朝から晩まで走っているのは、

・浅草〜東武日光間(浅草〜東武動物公園間は東武伊勢崎線、東武動物公園〜東武日光間は東武日光線)
・浅草〜鬼怒川温泉(きぬがわおんせん)間(浅草〜東武動物公園間は東武伊勢崎線、東武動物公園〜下今市間は東武日光線、下今市〜鬼怒川温泉間は東武鬼怒川線。鬼怒川公園行き、新藤原発浅草行きもある)
・浅草〜赤城間(浅草〜太田間は東武伊勢崎線、太田〜赤城間は東武桐生(きりゅう)線)

である。また、

・浅草〜会津高原尾瀬口(あいづこうえげんおぜぐち)間(浅草〜東武動物公園間は東武伊勢崎線、東武動物公園〜下今市間は東武日光線、下今市〜新藤原間は東武鬼怒川線、新藤原〜会津高原尾瀬口間は野岩鉄道(やがんてつどう))

には、私鉄では珍しい臨時の夜行列車が会津高原尾瀬口行きのみ出ている。臨時なので運行日を時刻表で調べる必要がある。

[特急以外の優等列車]
運賃のみで乗れるが停車しない駅がある列車には、快速・区快・急行・区急・準急・区準がある。これらには、

・曳舟から東京メトロ半蔵門線で渋谷に行き、さらに東急田園都市線に乗り入れ、最長で中央林間に乗り入れる列車
・浅草発着の列車
・北千住発着で西新井方向の列車

以上がある。

曳舟から東京メトロ半蔵門線で渋谷に向かう電車は朝から晩まで走っている。
行き先は久喜・南栗橋・東武動物公園などであるが、久喜以遠・南栗橋以遠に乗り入れることはない。
また、半蔵門線では各駅停車だが、田園都市線に入ると各駅停車と急行があるので渋谷に着いたら注意する必要がある。

浅草発着の列車の行き先は、

・快速・区快については東武日光・新藤原・会津田島(東武動物公園〜下今市・東武日光間は東武日光線、下今市〜新藤原間は東武鬼怒川線、新藤原〜会津高原尾瀬口間は野岩鉄道(やがんてつどう)、会津高原尾瀬口〜会津田島間は会津鉄道)
・その他については東武動物公園・久喜・館林・太田・南栗橋・新栃木(東武動物公園〜南栗橋・新栃木間は東武日光線)

となっている。

快速・区快は1日中走ってはいるものの、1時間〜2時間おきである。
その他の列車は午前中と夕方以降に走っているが昼間は走っていない。

また、快速・区快は行き先の異なる車両が連結されて走っており、東武日光行き・東武日光発の車両は下今市で切り離し・併合が行われていて、その他の車両が会津田島方向に走っている。

北千住行き・北千住発の運賃のみで乗れるが停車しない駅がある列車は平日朝の時間帯に、南栗橋発北千住行き、北千住発館林行き、北春日部発北千住行きがほんの数本走るだけである。

[各駅停車]
各駅停車は浅草〜伊勢崎の全区間で走っており、特に北千住から東京メトロ日比谷線に乗り入れる電車はすべて各駅停車である。
ほかには久喜〜太田間、太田〜伊勢崎間で走っているが、久喜〜館林、館林〜太田、館林〜伊勢崎といった電車もある。最近では浅草〜北千住といった各駅停車も昼間走るようになった。

東武亀戸線、東武大師線、東武野田線、秩父鉄道、東武小泉線の電車が東武伊勢崎線に乗り入れることはない。ただし、東武伊勢崎線と東武東上線で電車を回送する際に、秩父鉄道の羽生と寄居(よりい)との間で東武の電車を通すことがあるとのことである。

回送電車がいつ通るかという情報がどこで得られるかわからないが、情報を入手できたら見に行くとおもしろいかもしれない。

東武佐野線、東武桐生線の各駅停車の電車が東武伊勢崎線に乗り入れることもなく、東武の特急列車が半蔵門線や日比谷線に乗り入れることもない。また、各駅停車も半蔵門線には乗り入れない。

最近まで伊勢崎を出た各駅停車の行き先がすべて太田止まりだったが、館林まで行く電車が復活した。

また、半蔵門線の乗り入れが始まったころまでは伊勢崎を出た電車のほとんどが浅草行きだった。

さらに、準急が東武動物公園〜太田間にも停車しない駅があった時代があったが、だいぶ前に運賃のみで乗れる電車は東武動物公園〜太田間各駅停車になっている。

[問題点]
この路線には問題が2つある。それは、

・浅草駅が短いこと
・北千住駅が乗り換えにくいこと

である。

浅草駅は狭い場所につくられたためホームが6両分の長さしかなく、このためずっと浅草発着の電車は6両である。
半蔵門線の乗り入れが始まるまでは長い編成の電車がほとんど使えず、これが原因で混雑することが多かった。

また、北千住は以前は浅草行きと日比谷線中目黒行きが同じホームの左右に停車していたが、半蔵門線が乗り入れるよりかなり前に上下にホームが分かれ、乗り換えるためには階段を何段ものぼったりおりたりする必要ができてしまった。

なんでも以前は朝晩乗り換え客でホームがいっぱいになって危険なので、危険を防ぐためという話だが、このせいで以前北千住で乗り換えていた客が西新井で乗り換えなければならなくなって不便になったという話である。

[利便性]
この路線は、東京都内および埼玉県内の区間は東京都内に通う通勤客などに利用されており、客にとっては混雑が激しく必ずしも便利とは言えない路線であるが、東武鉄道にとっては客がつねに見込める区間である。

栃木・群馬の区間は東京に通う客はほとんどなく、おもに運転免許のない通学客が利用客である。だから通学時間帯以外は客が閑散とすることも多く、つらいところである。

東武鉄道は国鉄がJRになった頃と比べるとかなり運賃の値上げを行っており、場所によっては客がJRに移動した区間もありそうである。それでも半蔵門線の乗り入れにより客の利便性は上がっている。さらに利便性を上げてほしいものである。

[補足]
なお、とうきょうスカイツリー駅は、1994年の時点では業平橋(なりひらばし)という駅名だった。だから旅行記では業平橋と記述している。


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東武宇都宮線


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1994年6月その2


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[てびき]
栃木県の、東武日光線の新栃木駅から北東寄りに進み、JR東北新幹線・東北本線の宇都宮駅から1キロほど西にある東武宇都宮駅に至る電化路線である。

ほとんど普通列車しか走っていないが、朝と夜にそれぞれ1本ずつ東武宇都宮発浅草行き(またはその逆)の特急しもつけが走っている。

浅草〜東武宇都宮間の運賃は、JRの上野〜宇都宮の運賃と比べると70パーセント程度であるのでもっと使われていてもいいはずなのだが、いかんせん時間がかかりすぎるためそれほど使われないようである。

沿線住民、それも高校生などに多少使われる程度らしい。なにしろ宇都宮の市街地は広く、自家用車が便利な土地なのである。


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東武鬼怒川線


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1994年4月その2
1994年12月その2


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[てびき]
「とうぶきぬがわせん」と読む。

栃木県の、東武日光線の下今市(しもいまいち)から北に進み、鬼怒川温泉、鬼怒川公園を通り、野岩(やがん)鉄道の新藤原駅に至る電化路線である。
電化路線ではあるが、遠く会津若松から只見線、会津鉄道、野岩鉄道経由でディーゼル車が1日何回か乗り入れている。
また電車は東武日光線、東武伊勢崎線経由で浅草へ、野岩鉄道、会津鉄道経由で会津田島まで乗り入れている。

浅草からは特急券不要の電車も走っているが、特急券を別に購入することが必要な特急も走っており、たいてい鬼怒川温泉止まりである。沿線は観光地が多いので観光客は多いものの、高速道路がすぐ近くまで来ているので自家用車の客も多く、必ずしも安泰とは言えない。

かわりだねとして金曜や土曜の夜に浅草から野岩鉄道の会津高原尾瀬口まで結ぶ夜行の臨時特急も走ってはいるが東武鬼怒川線内に停車駅はない。

野岩鉄道ができて以来、東京と会津若松を結ぶルートとしては郡山経由のJR線より安く行けるようになったのであるが、高速バスができて、こちらの方が野岩ルートより安いので会津若松に向かう客もあまり見込めない。
むしろ野岩鉄道の会津高原尾瀬口からバスに乗って尾瀬に福島県側から入る客が見込めそうである。一番多いのはこの客かもしれない。なにしろ尾瀬には自家用車で行けないからだ。

ともかく沿線住民の高校生客も見込めず、観光客だよりの路線なのでがんばって客を集めてほしいものである。

東武伊勢崎線の浅草駅のとなりには、2012年3月16日まで業平橋(なりひらばし)という駅があったが、鬼怒川温泉から浅草に向かう特急は通過していた。
しかし3月17日から業平橋駅は「とうきょうスカイツリー」という名称に変更になり、特急が停車するようになった。

1年間、どの特急が停車するかはわかりにくかったが、2013年3月から浅草を朝10時以降に出るすべての特急と、浅草行きのすべての特急がとうきょうスカイツリーに停車するようになり、多少便利になった。

それと引き替えに、浅草に向かう特急料金のいらない快速は、2013年以前は昼間は1時間に1本程度東武鬼怒川線から(東武鬼怒川線へ)乗り入れていたのだが、2013年になって削減され、午前の浅草行きと午後の浅草発は2時間おきになってしまった。

また、2006年より下今市から東武日光線で栗橋に進み、栗橋から東北本線に乗り入れて新宿に向かう特急が走っているのだが、2015年より新宿には向かわず、上野東京ラインに向かう臨時列車が走ることになった。

この臨時列車の行き先は大船だが、従来の新宿経由の大船行きが走ることもあるので、乗車する際は同じ大船行きでも新宿経由か上野東京ライン経由か注意して乗車しなければならない。


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東武桐生線


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1994年8月その2


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[てびき]
東武伊勢崎線の太田駅から分岐して北西に進み、藪塚(やぶづか)、新桐生(しんきりゅう)、わたらせ渓谷鐵道の相老(あいおい)を経由して上毛電鉄の赤城駅に至る電化路線である。

新桐生と相老の間でJR両毛線と交差しているのだが交差する場所に駅はない。

新桐生のJR両毛線の桐生駅は離れており、渡良瀬川をはさんで1キロ以上の距離がある。

赤城駅から東武桐生線、東武伊勢崎線を経由して浅草まで特急料金が必要な列車が走っている。

普通列車は以前は赤城を出た電車は太田止まりだったが、最近は太田に来た電車の9割は東武小泉線に乗り入れて東小泉まで行っている。

特急と普通列車、いずれも1時間に1本もしくはそれ以上の本数である。

この路線は両端で他の路線に接続しているため多少は客がいそうな感じがするが、両毛線との交差点に駅がないことが致命的でそれほど客が増えそうにない。

沿線の観光地も藪塚から多少離れた場所に温泉などがあるくらいで、やはり自家用車を持つ人は自家用車で行く場所である。むしろ、浅草近辺に用事のある客が特急を使う路線である。以前は特急が満席になることも多かったらしいが今はそれほどでもないらしい。

結局のところこの路線も高校生がおもな乗客である。なんとか続いてほしい路線である。


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東武小泉線


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1994年8月その2


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[てびき]
以下の2区間から構成される路線である。

(1) 東武伊勢崎線の館林(たてばやし)駅から分岐して西に進み、東小泉を経由して北西に向きを変え、同じく東武伊勢崎線の太田駅に至る区間。
(2) (1)の途中の東小泉から西に進み、小泉町(こいずみまち)を通って南に向きを変え、西小泉に至る区間。
いずれも電化されており、東武伊勢崎線の館林〜太田の区間と異なり路線のすべての駅が群馬県内にある。

以前は(1)(2)いずれの区間も他路線への乗り入れは行わない路線だったが、最近になって(1)の東小泉〜太田の区間から東武桐生線に乗り入れて終点赤城駅まで行くようになった。

その他の電車は館林〜西小泉、太田〜東小泉〜西小泉という路線内の電車はあるものの、館林から太田に向かう電車はない。

沿線は工業地帯であり、工場に向かう人たちが利用する他、高校生も利用している。とは言え沿線は車社会であり、自家用車を持たず、駅から近い場所に用事のある人に利用客は限られている。なんとか続いてほしい路線である。


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東武佐野線


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1994年8月その2


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東武伊勢崎線の館林(たてばやし)駅から北に進み、両毛線の佐野駅を通ってさらに北に進み、葛生(くずう)駅に至る電化路線である。

館林駅と、そのとなりの渡瀬(わたらせ)駅のみ群馬県館林市にあり、ほかの駅は市町村合併によりすべて栃木県佐野市にある路線となった。

1日1往復浅草から特急が乗り入れるほかはすべて各駅停車である。

電車の利用客もそれほど多くなく、ほとんど高校生である。なにしろこのあたりは平成になってからできた佐野プレミアムアウトレット、ガイドブックに載っているような佐野のラーメン屋を含めて、ほとんどの主要施設が鉄道から離れた場所にあるからだ。これらの施設に行く客は自家用車がほとんどである。

唯一駅に近いのは、あしかがフラワーパークくらいである。東武佐野線をうまく使い、両毛線に乗り継ぐと東京から安く行くことができる。

今後が心配な路線ではあるが、東武鉄道はしばらく路線の廃止を行っていないので、まだまだこの路線もだいじょうぶなのではないかと思われる。


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東武日光線


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1994年6月その2


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[てびき]
埼玉県にある東武伊勢崎線の東武動物公園駅から北寄りに進み、JR東北本線の栗橋駅、たった1駅だけ群馬県にある板倉東洋大前駅、JR両毛線の栃木駅、東武宇都宮線の新栃木駅、東武鬼怒川(きぬがわ)線の下今市(しもいまいち)駅を通り、JR日光線の日光駅から徒歩数分のところにある東武日光駅に至る電化路線である。

浅草から東武日光駅まで東武日光線経由で特急が走っている。最近では途中の栗橋駅から東北本線に乗り入れて新宿に向かう特急も走るようになったが数は少ない。

下今市から東武鬼怒川線に乗り入れて鬼怒川温泉駅に向かう特急もある。こちらも栗橋経由で新宿〜鬼怒川温泉間を結ぶ特急があり、どちらも東武日光に向かう特急より数が多い。

東武鬼怒川線、野岩(やがん)鉄道、会津鉄道経由で浅草から会津田島まで向かう電車もあり、かわりだねとして金曜や土曜の夜に浅草から野岩鉄道の会津高原尾瀬口まで結ぶ夜行の臨時特急も走ってはいるが東武日光線内に停車駅はない。

電化路線ではあるが、遠く会津若松から只見線、会津鉄道、野岩鉄道、東武鬼怒川線経由でディーゼル車が1日1回下今市経由で東武日光に乗り入れている。

その他、途中の南栗橋に車庫があるらしく、東武動物公園〜南栗橋間は東武動物公園〜久喜間より電車数は多い。各駅停車ばかりでなく区間急行・区間準急と呼ばれる電車も走っている。

南栗橋から東武伊勢崎線の曳舟(ひきふね)駅まで来た後、浅草に行かずに地下鉄の半蔵門線に乗り入れ、東急田園都市線の中央林間に向かう電車もある。

以前は中央林間方面から来た電車のほとんどが南栗橋まで来ていた時代もあったが、最近は2本に1本は東武伊勢崎線の久喜(くき)に向かい、東武日光線には乗り入れない電車になった。

とりあえず東京に近いほど混雑している路線であり、日光や鬼怒川温泉が観光地であるためそちらの客も多く、今後とも客が見込める路線である。

東武伊勢崎線の浅草駅のとなりには、2012年3月16日まで業平橋(なりひらばし)という駅があったが、東武日光から浅草に向かう特急は通過していた。
しかし3月17日から業平橋駅は「とうきょうスカイツリー」という名称に変更になり、特急が停車するようになった。

1年間、どの特急が停車するかはわかりにくかったが、2013年3月から浅草を朝10時以降に出るすべての特急と、浅草行きのすべての特急がとうきょうスカイツリーに停車するようになり、多少便利になった。

それと引き替えに、浅草に向かう特急料金のいらない快速は、2013年以前は昼間は1時間に1本程度東武日光線から(東武日光線へ)乗り入れていたのだが、2013年になって削減され、午前の浅草行きと午後の浅草発は2時間おきになってしまった。

また、上記の栗橋から東北本線に乗り入れる特急は2015年まではすべて新宿に向かっていたのだが、2015年より一部、新宿には向かわず上野東京ラインに向かう臨時列車が走ることになった。

この臨時列車の行き先は大船だが、従来の新宿経由の大船行きが走ることもあるので、乗車する際は同じ大船行きでも新宿経由か上野東京ライン経由か注意して乗車しなければならない。

上記の旅行記に業平橋駅のことが記述されているが、この旅行記でぼくが乗った電車が出た業平橋のホームは現在もう取り壊されている。押上駅に行く通路ももうない。


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東武野田線


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1994年5月その5


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東北本線の大宮駅から東に進み、東武伊勢崎線の春日部(かすかべ)、つくばエクスプレスの流山おおたかの森、常磐線の柏(かしわ)を通って南に向きを変え、成田スカイアクセスの新鎌ヶ谷(しんかまがや)を通って総武本線の船橋駅に至る電化路線である。

普通列車のみの路線で、他路線からの乗り入れはない。

大宮から船橋まで直通する電車はほんのわずかで、たいていの電車は大宮〜柏間、柏〜船橋間を通っている。柏のホームは行き止まりホームで、直通の電車は方向転換する構造になっている。

朝晩は柏以外の途中駅発着の電車もあるが、昼間の電車はすべて大宮〜柏間、柏〜船橋間の電車である。

この路線はけっこう都心に近いので都心に通う会社員が通勤に利用している他、もちろん高校生、そして大学生も利用している。

さらに近隣にはJRや成田スカイアクセスなど、東武鉄道より運賃の高い路線も多く、そういった鉄道を避けて野田線を使う客が多い。

そんなわけでそれなりに客は多く、今後とも存続しそうな路線である。


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