鬼籍・特急・西日本


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特急ドリームにちりん


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1999年2月その1 (宮崎空港線)


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[説明]
基本
現状
補足

[基本]
上りと下りで運行区間が異なり、下りは博多〜宮崎空港、上りは南宮崎〜博多を結ぶ、夜間に運行される特急であった。
博多〜小倉は鹿児島本線、小倉から西小倉まで逆行し、西小倉〜南宮崎は日豊本線、南宮崎〜田吉(たよし)は日南線、田吉〜宮崎空港は宮崎空港線を経由していた。
宮崎〜宮崎空港は特例で、特急券不要で乗車可能であるものの、加算運賃が適用になっているため結局そんなに安くなかった。

人吉とえびのの間の高速道路が完成し、高速道路だけで博多から宮崎まで行けるようになってしまい、高速バスも走っていてドリームにちりんより安いのだが、2009年にこの高速バスの夜行便が廃止になったため、その分の客が若干増えたのではないかと思われていた。

とは言えもともと流動の乏しい区間なので、博多〜宮崎間をずっと乗る客はほとんどなく、もっぱら長距離で使用するのは周遊きっぷを使う人に限られていた。
短距離ならば博多や小倉から深夜に帰宅する福岡県東部の住民がかなり使用していた。

車両は鹿児島本線を走っていた特急リレーつばめと同じ車両を使っていて、非常に乗りごこちが良かった。

[現状]
北海道の自由席のあった夜行特急がすべて廃止されてしまったため、夜行で毎日走っていて、しかも自由席のある特急はドリームにちりんのみになってしまっていたが、とうとう九州新幹線博多〜新八代開業日の2日前に廃止になってしまった。
非常に残念なことであり、この廃止により日本の旅がまた1つ不便になることになった。

2011年3月以降も下りは大分〜延岡間、上りは延岡〜柳ヶ浦(やなぎがうら)間を除いた区間でドリームにちりんが走っていたのとほぼ同じダイヤでソニックやひゅうがが走っている。

この廃止に伴い一時期博多〜宮崎の夜行バスが復活していたが、とうとう2013年の時刻表で3月30日に夜行便が終了すると掲載された。
今後復活するかどうかは不明である。

[補足]
なお、2014年4月1日より、自由席特急券の有効期間が2日から1日に短縮された。このため、上に示したドリームにちりんの代替列車のうち、

・博多→大分の最終ソニック
・南宮崎→延岡の最終ひゅうが

以上の列車は出発地によっては乗車の時点で午前0時をまわる可能性がある。

その際厳密に規則を適用すれば翌日の自由席特急券でないと無効ということになる。そんなに厳密な適用となるかはわからないが、念のため自由席特急券は買わずに車内精算した方がいいかもしれない。

この時おつりがいらないように細かい金を持っておくべきだろう。


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特急あそ


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1999年2月その1 (豊肥本線)


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熊本〜別府間を結ぶディーゼル車の特急であった。一部大分止まりの列車もあった。

熊本〜大分は豊肥本線、大分〜別府は日豊本線を経由していた。

途中駅に阿蘇をはじめとする観光地がたくさんあるので、途中駅を使用するお客もかなり多かった。

また熊本〜大分と直通するお客であるが、熊本〜大分間には特急あそより安く本数も多い高速バスは走っているものの、まっすぐ結ぶ高速道路が通っていないので、かなり時間がかかってしまっている。だから急ぐ人やバスが嫌いな人はこの特急を使っていた。そのため、この特急は満席にならない程度に混雑するようであった。

現在は特急化された急行くまがわと一体になり、「特急九州横断特急」という名称の、別府〜大分〜熊本〜八代〜人吉を結ぶ列車となり、車両も新しくなった(一部別府〜熊本の列車もある)。

2012年に起きた大雨により九州横断特急は一部区間が不通だったが、2013年8月に復旧した。

豊肥本線の一部が1年以上運休したのはこれが初めてではなく、1990年代初期にも長い運休があり、同様に優等列車が折り返し運転を行っていた。



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特急つばめ(在来線)


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1999年2月その1 (鹿児島本線)


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鹿児島本線の博多駅から、ずっと鹿児島本線を通って西鹿児島駅に至る特急であった。

人吉とえびのの間の高速道路が完成し、高速道路だけで博多から鹿児島まで行けるようになってしまい、高速バスも走っていてつばめより安いのであるが、それでもつばめは豪華な特急であるためいつも混雑していた。

非常に乗りごこちが良い車両を使っており、車内にはビュッフェもあったのだが、2004年3月、九州新幹線の開通に伴い廃止されてしまった。

九州新幹線が新八代〜鹿児島中央間で開通すると、「つばめ」の名称は新八代〜鹿児島中央の九州新幹線を示すものとなり、残りの博多〜新八代を走る在来線特急は、「リレーつばめ」という名称になっていたが、さらに九州新幹線が博多〜新八代まで延長されるとつばめの名称は博多〜鹿児島中央間のおもに各駅停車の新幹線で使われるようになり、リレーつばめは廃止になった。

リレーつばめで使われていた車両は、九州各地の電化路線で使われていた老朽化していた車両の置き換えに使われている。

福岡と鹿児島の間には航空機も運航されているのだが、運賃が高く、さらに鹿児島空港は鹿児島市街から離れており、さらに九州新幹線が博多〜鹿児島中央間で開通したので、ほとんど使う人はいなくなったであろう。


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寝台特急あかつき


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2000年9月 (鹿児島本線その1)


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経路の変遷
感想

[経路の変遷]
運行経路が何度か変更になった夜行列車であった。

下で示した2000年3月以前にも経路が変更になったことがあるのだが、いつだかわかりません。そのうちどこかで調べてみたいです。

(1)2000年3月以前
京都から東海道本線、山陽本線、鹿児島本線および長崎本線経由で肥前山口に行き、そこから編成が2つに切り離され、一方は長崎本線(市布・現川経由)で長崎へ、もう一方は佐世保線で佐世保へと至る列車である。

(2)2000年3月以降2005年9月以前
南宮崎行き寝台特急彗星(すいせい)と併結運転された状態で京都から東海道本線、山陽本線経由で門司に行き、門司で彗星と分割されて、鹿児島本線および長崎本線(市布・現川経由)を通って長崎に至る列車である。
佐世保には行かなくなってしまった。

(3)2005年10月以降2008年3月以前
熊本行き寝台特急なはと併結運転された状態で京都から東海道本線、山陽本線、鹿児島本線経由で鳥栖(とす)に行き、鳥栖でなはと分割されて、長崎本線(市布・現川経由)を通って長崎に至る列車である。

以前は佐世保行きの車両が黒崎から筑豊本線に乗り入れ、直方(のおがた)や飯塚に停車して、原田(はるだ)を経由して鳥栖に向かっていた(すなわち博多を経由しない)こともあったことを時刻表で見たような気がするが、残念ながらそれがいつ終わり、長崎行きも佐世保行きも博多を経由するようになったかは確認していない。

[感想]
残念ながら2008年3月14日をもって廃止されてしまった。

採算が取れないくらい客が少なかったかはわからないが、寝台車が老朽化し、新しい寝台車をつくってもそれほどもうからない、そしてなにより運用が面倒であるということから廃止されたのであろう。残念なことである。

その昔、寝台特急にはすべて食堂車が連結されていたが、残念ながら九州に至る夜行列車からは、すべて食堂車がなくなってしまった。また、食堂車がなくなってからも、以前は弁当を売る業者が夕方も朝も乗り込んでいたが、廃止前の数年間はそれらの業者もあかつきには乗らなくなってしまっていた。

あかつきにはレガートシートと呼ばれるリクライニング角度の深いシートの車両があり、通常の指定席の特急料金で乗れていた。
ただし大阪と博多や長崎を結ぶ夜行バスよりは運賃+特急料金がかかるため利用客は少なかった。

ここに記述した旅行記は、夜行バスではどうしても間に合わない筑豊本線の客車に乗るため、ふんぱつしてあかつきに乗ったことを書いたものである。


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寝台特急はやぶさ


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1996年11月その1 (山陽本線その1/山陽本線その4)


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経路の変遷
感想

[経路の変遷]
東京と熊本を結ぶ寝台特急であった。1997年11月までは東京と西鹿児島(鹿児島中央の当時の駅名)を結んでいた。

客車で運行される、兵庫県より西に向かう最後の寝台特急として残ってきたが、東京と大分を結ぶ寝台特急富士とともに、とうとう2009年3月に廃止されてしまった。

以下に運行の変遷を示す。

(1)1997年12月以前
東京から東海道本線および山陽本線で門司に行き、鹿児島本線で熊本に行き、そこで編成の一部が切り離されて熊本止まりとなり、残りの編成はさらに鹿児島本線を進んで西鹿児島へと至る列車であった。

(2)1997年12月以降1999年12月以前
東京から東海道本線および山陽本線で門司に行き、鹿児島本線で熊本に至る列車であった。

(3)1999年12月以降2005年2月以前
長崎行き寝台特急さくらと併結運転された状態で東京から東海道本線、山陽本線、鹿児島本線で鳥栖(とす)に行き、鳥栖でさくらと分割されてそのまま鹿児島本線を通って熊本に至る列車であった。

(4)2005年3月以降2009年3月以前
大分行き寝台特急富士と併結運転された状態で東海道本線、山陽本線で門司に行き、門司で富士と分割され、鹿児島本線を通って熊本に至る列車であった。

[感想]
その昔、寝台特急にはすべて食堂車が連結されていたが、残念ながらはやぶさが廃止される約15年ほど前からは、九州に至る夜行列車からはすべて食堂車がなくなってしまっていた。また、食堂車がなくなってからも、以前は弁当を売る業者が夕方も朝も乗り込んでいたが、廃止直前はそれらの業者も限られた時間のみ乗り込むようになってしまっていた。

はやぶさにはソファーを備えたロビーカーがあり、朝のけだるい時間に通勤客を見ながらラウンジでぼーっと過ごすことができたのだが、(4)の時点になってからロビーカーは連結されなくなっていた。

なんでも「ブルートレイン」という言葉はサンライズ出雲・サンライズ瀬戸のような電車の寝台特急には使わず、あくまでも客車の寝台特急でなければ使わないそうだ。とある昔のまんがでも583系電車寝台特急のことを「ブルートレインではないけれど」と書いてあったりする。

そんなわけでこのはやぶさと富士は「東京駅を出る最後のブルートレイン」とのことである。
しかしサンライズ出雲・瀬戸もいまや貴重な夜行列車であり、ムーンライトながらが臨時になった今となっては、ながらのない時期は唯一の東京から西に向かう、バス以外の夜行移動手段なので、はやぶさがなくなった今、サンライズを大事に使っていきたいものだと思う。

現在、はやぶさの名前は東京〜新青森間もしくは東京〜仙台間を走る東北新幹線の名前に転用されている。


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寝台特急さくら


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1995年4月その2 (鹿児島本線その1)


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経路の変遷
感想

[経路の変遷]
1999年12月で運行経路が一部変更になった夜行列車であった。残念ながら2005年2月に廃止されてしまった。

(1)1999年12月以前
東京から東海道本線および山陽本線で門司に行き、鹿児島本線で鳥栖(とす)に行き、長崎本線で肥前山口に行き、そこから編成が2つに切り離され、一方は長崎本線(市布・現川経由)で長崎へ、もう一方は佐世保線で佐世保へと至る列車である。

(2)1999年12月以降廃止まで
熊本行き寝台特急はやぶさと併結運転された状態で東京から東海道本線、山陽本線、鹿児島本線で鳥栖(とす)に行き、鳥栖ではやぶさと分割されて、長崎本線(市布・現川経由)を通って長崎に至る列車である。

[感想]
その昔、寝台特急にはすべて食堂車が連結されていたが、残念ながら九州に至る夜行列車からは、すべて食堂車がなくなってしまった。また、夜行列車がなくなってからも、以前は弁当を売る業者が夕方も朝も乗り込んでいたが、現在はそれらの業者も限られた時間のみ乗り込むようになってしまった。

さくらにはその昔、カルテットと呼ばれる4人の団体客用の個室があったが、利用客が少ないせいか、なくなってしまった。

非常に有名な寝台特急で、特に航空機の嫌いな年輩の夫婦に愛用されていたが、博多〜長崎間で特急かもめに乗り換えた方が長崎に早く着く、そして急いで長崎に着くことが必要な人は新幹線で姫路・岡山あたりまで来て寝台特急あかつきに乗り換える人が多いこともあり、寝台特急あさかぜとともに2005年2月に廃止されてしまった。

残念なことである。

現在、さくらの名前は新大阪〜鹿児島中央間を走る山陽・九州新幹線の名前に転用されている。


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寝台特急出雲


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2000年4月 (山陰本線)


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[説明]
東京駅から東海道本線・山陰本線を経由して出雲市に至る寝台特急であった。

車両は開放型A寝台および開放型B寝台により構成されていた。

東京から出雲市にはこの列車の他にも「サンライズ出雲」という寝台特急が走っており、個室寝台が多く人気が高いので、米子・松江・出雲市に行く人はまずサンライズ出雲を選択する。また、これらの駅には夜行高速バスも走っている。

そのため、出雲を使用する人は、サンライズ出雲、高速バス、割引のある航空機等が全く予約できなかった人にほぼ限られていた。あとはサンライズ出雲が通らない鳥取や倉吉に行く人などが使うようであった。

この列車には「以前食堂車だった、今は食堂車でない車両」が連結されている唯一の列車となってしまっていた。ぼくが乗った2000年4月にはこの車両で車内販売を行っていたこともあったのだが、廃止直前は東京行きは車内販売が廃止されてしまっていた。

鳥取や倉吉に行ける寝台特急がこれだけであり、利用客が多少あったにもかかわらず、とうとう2006年3月に廃止されてしまった。


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