鬼籍・愛称のある普通列車


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快速ムーンライト九州
(ふるさとライナー九州)


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1997年1月その1 (山陽本線その1)


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新大阪から東海道本線・山陽本線・鹿児島本線を経由して博多に至る臨時夜行快速列車であった(以前は京都から出ていたが、2007年ごろから新大阪始発に変わっていた)。

運行期間は一定しておらず、だいたいゴールデンウィーク・夏休み・冬休みが多かった。以前は10月の連休に運行されていたり、博多から熊本まで延長運転されていたこともあったとのことである。

たいていムーンライト九州という列車名だったが、運行開始当初は年末年始にふるさとライナー九州という列車名になっていたことがあった。

車両はリクライニングシートを備えた客車で運行されていた。そして下関と門司で電気機関車が交換されていた。

自由席がついてはいるが、青春18きっぷが使えないゴールデンウィークといえども満席になってしまうことが多かった。

指定席も満席になりやすく、喫煙禁煙の区別をして指定席を購入する必要があった。深夜の岡山でかなりの客の乗り降りがあった。

1995年ごろから今まで、青春18きっぷが使えるシーズンには必ず何日かは運行していたが、2009年春になってとうとう運行されなくなってしまった。2009年夏にも運行されないことを確認したため「鬼籍」に移動した。


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快速ムーンライト高知


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2002年7月 (土讃線その1)


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京都から東海道本線・山陽本線・瀬戸大橋線・予讃線・土讃線を経由して高知に至る臨時夜行快速列車であった。

運行期間は一定しておらず、だいたいゴールデンウィーク・夏休み・冬休み・その他3連休などの期間が多かった。

運用方法に2種類あり、全車グリーン車指定席で運用されることと、グリーン車と普通車の2種類の指定席で運用されることがあった。

青春18きっぷでは普通車にしか乗れないので注意が必要であった。

車両はなんでもグリーン車の方はけっこう上等の客車で運行されるとの話だが、普通車の方はかなり古い客車を使っていて、暖房が効きすぎるのが難点であった。

機関車は京都から岡山までが電気機関車、岡山から高知まではディーゼル機関車であった。
ちょうど上りと下りが岡山ですれちがうので、京都から岡山までひっぱってきた電気機関車はそのまま京都行きにくっついて京都に戻り、高知から岡山までひっぱってきたディーゼル機関車はそのまま高知行きにくっついて高知に戻る運用になっていた(ただしムーンライト松山が走る日は、岡山で連結された機関車は松山に向かい、高知に向かう機関車は途中の運転停車駅の多度津(たどつ)で連結されるかもしれない)。

ムーンライト高知の運行からさらに昔、高松から中村まで走る夜行普通列車があったらしい。この列車はそんな時代をほうふつとさせる列車となっていた。

1995年ごろから今まで、青春18きっぷが使えるシーズンには必ず何日かは運行していたが、2009年春になってとうとう運行されなくなってしまった。2009年夏にも運行されないことを確認したため「鬼籍」に移動した。


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快速尾瀬・谷川号


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1997年8月その1 (上越線)


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新宿から大宮まで「湘南新宿ライン(当時はそう呼ばれていなかったが)」と同じ線路を進み、大宮から高崎線で高崎へ、高崎から上越線で越後湯沢に至る臨時の夜行快速列車であった。下りのみで上りは運行されていなかった。

4人がけボックスシートの車両で運行されていた。

確か全車指定席だったような気がするのだが、自由席もあったかもしれない。

1997年は尾瀬・谷川号という名前だったが、上越新幹線にたにがわが走り始めてからしばらく「快速尾瀬ハイク」という名前で運行されていた。

快速なので青春18きっぷも使えたはずだが、ぼくが乗った時点では満席にはほど遠い状態だった。

なにしろ、越後湯沢に到着するのが午前2時ごろというとても不便な列車だったのが原因と思われる。もともと途中の沼田で降りてなんらかの連絡バスで尾瀬に向かう客をあてこんだ列車なのではないかと思われるが、そういう客は浅草から野岩(やがん)鉄道の会津高原尾瀬口(以前は会津高原という駅名だった)に向かう夜行列車を使うと思われる。こちらは朝5時まで眠ることができる。

水上などで降りて登山する客もあまり多くなかったようで、最近は新宿発越後湯沢行きの快速は走っていないようである。


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快速ムーンライトえちご


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2000年3月 (白新線)
2002年10月 (羽越本線その2)


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新宿から大宮まで「湘南新宿ライン」と同じ線路を進み、大宮から高崎線で高崎へ、上越線で宮内に進み、宮内から信越本線で新潟に至る夜行快速列車であった。

車両は長い間、快速用の車両の座席をはずして新幹線のこだまで使われていたリクライニングシートを取り付けた車両で運行されていた。在来線特急っぽい車両に変わっていたこともあった。

当初は新潟から羽越本線の村上駅まで運行されていたが、2000年代前期に新潟までに短縮されてしまっていた。
新潟から村上までは上下とも以前えちごが運行されていたダイヤで快速が走ってはいるが、新潟で深夜・早朝の乗り換えが必要になってしまっていた。

村上まで運行されていた頃は新潟〜村上間が全車自由席で、新宿〜新潟間は全車指定席だった。
新潟に短縮されたので全区間全車指定席となっていた。

また、えちごという名前になったのは1996年3月からで、それ以前はえちごが付かず、「快速ムーンライト」という名前だった。
大垣行き夜行がムーンライトながらという名前になったのと同時にながらと区別するという意味で「えちご」が付いていたというわけである。

えちごが運行される時期は、指定席券発売から早いうちに満席になっていたようである。
青春18きっぷで乗れる夜行快速の中ではムーンライトながらの次にお客の多い夜行で、特に北に向かう旅人にけっこうな人気であった。

ムーンライトながらと同様に、北の方から東京ビッグサイトや幕張メッセで若者がたくさん集まるイベントに参加する人も乗るのかもしれないが、あまり数は多くないようであった。

2009年3月13日までは毎日走る電車だったが、2009年3月14日から2014年5月まで、おもに青春18きっぷが使える時期にしか走らない臨時列車となっていた。

2009年の時点ではムーンライトながらと違い、ムーンライトえちごはゴールデンウィークそして10月の鉄道の日記念・JR全線乗り放題パスの季節(ただし金曜土曜のみ)も運行されることだけが唯一の救いであったが、2010年以降、10月の運行はなくなっていた。

それ以降もムーンライトながらより運行期間は長かったのだが、突然2014年になってお盆の期間に運行されないことになってしまった。こうなるともう今後再度の運行は望み薄であるため、残念ながら2014年をもってムーンライトえちごを「鬼籍」に分類することにした。せめてムーンライトながらより長く運行してほしかった。


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ノスタルジックビュートレイン


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1994年6月その2 (五能線)


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奥羽本線の東能代駅から、五能線を通って同じ奥羽本線の川部駅に至り、向きを変えて弘前駅に至る列車であった。

とは言ってもノスタルジックビュートレインと呼ばれているのは1車両だけであり、普通のディーゼル車に特別車両が連結される形で運行されていた、だからその特別車両に乗る場合は指定席券が必要だったが、普通のディーゼル車車両に乗る場合指定席券は不要だった。

五能線はながめのいい路線で、沿線に観光地も点在しているため、JR東日本の熱心な宣伝のかいもあってお客は徐々に増えてきていた。

そんなこともあってノスタルジックビュートレインより新しい「リゾートしらかみ」と呼ばれる特別車両を五能線に通すことになり、ノスタルジックビュートレインの車両は五能線からは引退した。どこか別の路線で名前を変えて走っているのかもしれないが、あまりくわしいことはわからない。


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快速海峡


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1994年2月 (江差線その2)
1997年3月その1 (津軽海峡線その1/江差線その2/津軽海峡線その2)
1998年9月 (津軽海峡線)
2000年11月 (津軽海峡線その2/津軽海峡線その3)


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青森駅から、津軽海峡線を経由して函館駅に至る客車の快速であった。

青函トンネルを通る旅客列車の大半がこれで、特急券も急行券も不要の列車はこれだけであったので、多少はお客がいたようである。

列車は海峡専用の客車が使用されていたほか、急行はまなすで使用された車両が青森に朝着いた後で夜札幌に向かうまでの間に快速海峡として函館まで1往復することがあった。

この列車は筑豊本線が電化されて客車の運行が廃止されてからわずかな間、「JR唯一の普通列車の客車」であった。そんなこともあってずっと運行されていてほしかったのだが、2002年12月に東北新幹線が八戸まで到達するのと同時に八戸〜函館間に特急白鳥が新設され、快速海峡は廃止となってしまった。

このため中小国〜木古内間は特急・急行のみ走る区間になってしまい、例によって青春18きっぷ関連の特例が新設された。

快速海峡が廃止されてからしばらくの間、この車両は臨時の特急「ドラえもん海底列車」として函館〜吉岡海底間を走っていたが、これも廃止されてしまい、現在吉岡海底駅に停車する列車はもうない。


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快速ミッドナイト


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1998年9月 (函館本線その4)
2000年11月 (函館本線その3)


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函館から長万部まで函館本線、長万部から沼ノ端まで室蘭本線、沼ノ端から白石まで千歳線、そして白石から札幌まで函館本線を通って函館と札幌を結ぶ夜行の快速であった。

七飯〜大沼間は札幌行きは渡島大野、仁山を通らない区間、函館行きは通る区間を通っていた。大沼〜森間は、札幌行きは大沼公園経由、函館行きは渡島砂原経由の区間を通っていた。

全車指定席であり、通常の座席のほかに「カーペットカー」と呼ばれる船の二等寝台みたいにカーペットにじかに寝る車両がついていた。

ほかに特徴と言えば、停車駅が多客期とそうでない期間で異なることであった。多客期は苫小牧や東室蘭などの駅でも客の乗り降りが可能であったが、そうでない期間は停車駅が函館と札幌の間は新札幌のみで、残りの駅はたとえ停車しても運転手の交替を行うだけの運転停車であった。

このため青春18きっぷを使う場合、多客期とそうでない期間で1日の区切りの駅が異なるため客にとってはめんどうであった。

この列車は国鉄がJRになった頃から2000年代前半まで走っていたが、とうとう廃止されてしまった。客はたくさん乗ってはいたものの、あまり利益にならない列車だったのだろう。

青森〜札幌の急行はまなすは継続して走っており、函館にも停車する。

函館〜札幌間は夜行バスも走っている。


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