鬼籍・急行・東日本
急行ぶらり鎌倉号
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2001年11月 (武蔵野線)
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福島県のいわき駅から、神奈川県の鎌倉市を、不思議な経路で結ぶ臨時の急行であった。
とは言っても、実は臨時列車が通った実績のある場所しか通ってはいない電車であった。使われている電車も常磐線で特急として使われている車両であった。
鎌倉行きがいわきを出るのは朝6時前後で鎌倉に着くのは昼近く、そしていわき行きが鎌倉を出るのは夕方で、いわきに着くのは深夜であった。
経路は、いわきから柏近辺まで常磐線を走ると貨物線を通って武蔵野線に移動し、そこから北府中のあたりまで武蔵野線をそのまま進むと、ホリデー快速鎌倉号が通る貨物線を進んで横浜に行き、そのまま鎌倉に進む経路であった。
いわきから南越谷までは以前臨時列車上越スキー号が走っていた経路であり、南越谷から鎌倉までは現在ホリデー快速鎌倉号が走っている区間なので、ぶらり鎌倉号はこれらの経路の「いいところどり」をしていた急行と言えただろう。
一時期は自由席もあったが、2014年の時点では指定席のみで運行されていた。
ぼくが乗ったときは全く客がいなかったが、2014年まで運行が続いていたのでそれなりに客がいたのだろう。
2015年になって上野東京ラインの開業とともに、いわきと鎌倉を結ぶ臨時の急行は上野東京ライン経由となり、名称も「ぶらり横浜・鎌倉号」と改まった。
そして武蔵野線を経由しないため、ぶらり鎌倉号時代に停車していた南流山・新秋津に停車しなくなり、替わりに上野・東京・品川に停車するようになった。そしていわき〜鎌倉間の所要時間も数十分短縮された。
これにより、ぶらり鎌倉号とは別列車になったとみなし、ぶらり鎌倉号は「鬼籍」に移動した。
現在昼間走る急行は臨時列車のみとなっており、ぶらり横浜・鎌倉号もそんな貴重な列車となっている。ぶらり横浜・鎌倉号は今後とも続いてほしい列車である。
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急行津軽
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1994年2月 (仙山線)
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1994年6月その2 (奥羽本線その1/奥羽本線その3)
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上野駅から、東北本線・仙山線・奥羽本線経由で青森駅に至る電車の急行であった。
自由席もあり、ワイド・ミニ周遊券では急行券を買わなくても自由席に乗れていた。
以前は福島から米沢経由で運行されていたが、山形新幹線つばさを走らせるために福島〜山形間は標準軌となり、津軽の車両が走ることができなくなったため米沢を経由せず、廃止前数年は仙台から仙山線経由で運行されることになったのである。
しかし近年夜行バスが津軽が経由する各地に走り始め、ワイド・ミニ周遊券を使わないという条件だとバスの方がかなり安いということもあり、次第に津軽は客が減っていった。
そして1993年に金土日の臨時列車となり、さらに盆暮れゴールデンウィークのみの運行となり、そして廃止されてしまった。
山形〜新庄間も標準軌になってしまっているのでもう津軽ルートに列車を走らせること自体できなくなってしまっている。
急行津軽に使用されていた車両は3段式寝台車と呼ばれている車両で、昼間は4人がけボックスシートとして運用が可能で、夜間は「組み立て作業」を行うと3段式寝台に変わるものであった。
その昔は便利な車両ということで全国的にこの車両を広めていこうとしていた時期もあったらしいが、設計が中途半端だったらしく、急行津軽がなくなった現在は大阪〜新潟間の臨時急行きたぐにで使われているのみである。
そのほか、交直流で使用可能という特性を生かして普通列車用に改造され、東北・北陸・九州で使われていたこともあったが、いずれも廃止になってしまっている。
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急行大雪
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1985年6月 (石北本線その2)
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札幌から網走まで、特急オホーツクが通るルートと同じルートを通る夜行急行であった。ディーゼル機関車がボックス座席車と寝台車を牽引する列車であった。
宿代わりになるので便利な列車だったが、1990年代初めに、特急オホーツクの車両を効率的に運用したかったとかなんとかいう理由でもあったのか、廃止されてしまった。
同じ理由で夜行特急おおぞらになった根室本線の急行まりもは、その後特急まりもとして名称が復活していたが、大雪の方は名称が復活することはなく、まりもの廃止に伴い夜行のオホーツクも2008年3月をもって最後とすることをJR北海道は発表している。
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急行しれとこ
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1985年6月 (釧網本線その1/釧網本線その2)
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根室本線の釧路駅から石北本線の網走駅まで、釧網本線経由で結んでいた急行である。
釧路から網走まで直通する列車の少ない釧網本線では貴重な列車であった。北海道を国鉄で旅行するのは北海道ワイド周遊券の客が多く、彼らは急行券を買わなくても急行しれとこに乗れるため、そういった客に使われていたと思う。でもさすがにそれではお客が少なすぎたのであろう、国鉄末期あたりに廃止されてしまった。
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急行サロベツ
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1994年2月 (宗谷本線その2)
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札幌から旭川を通って稚内に至る、函館本線と宗谷本線を通る昼間の急行であった。
寝台車が連結されていないことを除くと急行利尻とほぼ同じで、2人がけシートであった。
上りも下りもだいたい12〜14時ごろ出発し日が暮れてから終着駅に着く列車だった。
宗谷本線の高速化工事が終わると急行は廃止され、特急サロベツが走るようになった。札幌から稚内まで高速バスが走っているので通しで乗る人は少なそうだが、旭川〜稚内は2010年に高速バスが廃止されてしまったので、多少はお客がいそうな列車である。
一時期、使用されている特急用のディーゼル車に深刻な欠陥が見つかったらしく、しばらくの間特急サロベツを運休し、代わりにサロベツと似たような時刻で多少所要時間の長い快速が旭川〜稚内に走っていた。
しかしなんとか欠陥が改善され、サロベツは2014年に復活した。そのかわり旭川〜稚内の快速はなくなったので注意しよう。
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急行利尻
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1994年2月 (宗谷本線その1)
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札幌から旭川を通って稚内に至る、函館本線と宗谷本線を通る夜行急行であった。
急行と言ってもシートは2人がけでけっこう新しかった。寝台車も連結されていた。
宗谷本線の高速化工事が終わると急行は廃止され、数年の間特急利尻が走るようになっていた。車両も新しくなっていた。しかし季節によっては夜行の高速バスが稚内まで走るようになり、周遊きっぷや北海道フリーきっぷを使う人以外はあまり使わない列車になっていると思われていた。
その高速バスも1年を通じて通るようになったこともあって、特急利尻は2006年3月に毎日運行をやめてしまった。
その後2006年、2007年は夏季のみ特急はなたび利尻という名称で札幌〜稚内間を運行していたが、JR北海道は石勝線・根室本線の特急まりもとともに、今後二度と利尻を運行しないことを発表した。
夜行高速バスは札幌〜稚内間で相変わらず運行されている。
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