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27.土浦から潮来まで船に乗る

説明

2000年を過ぎ、ぼくは会社を逃げ出してしまい、心療内科で薬をもらって飲む生活が続いていました。

あまり遠くに行く気力もなかったのですが、なんでも6月には茨城県の土浦から潮来(いたこ)まで遊覧船が出ていると知り、行ってみようかなと思いました。

なにしろ土浦にはホリデーパスで行けるのです。潮来には行けませんが、潮来から成田まで別にきっぷを買えば成田からはホリデーパスが使えますのでなんとかなりそうです。

時刻表には土浦港の遊覧船の時刻しか掲載されていません(最新の時刻表を見れば掲載されているかもしれませんが確認しませんでした)。まあなんとかなるかと思い、ホリデーパスを買って6月のとある休みの日にアパートから土浦にでかけました。

常磐線

土浦到着

常磐線の電車は利根川を越えて茨城県に入っていった。

ふだんこんな6月に茨城県に来ることなんかほとんどない。何年か前に関東鉄道に乗るため佐貫(さぬき)まで行ったときくらいだ。そして取手に到着。

電車は取手を発車する。今使っているホリデーパスはここから先の土浦までしか使えない。しっかりと景色を見ておこう。

このあたりは常磐線の千葉県区間と比較すると見晴らしはいい。そして総武本線の千葉駅より東の区間と比較すると山とか森とかは少ない区間である。常磐線にも山とか森とかはあるがどちらかと言うと土浦より先で見える。

そんな区間を過ぎて電車は市街地に入っていく。目的地の土浦だ。そしてきょうも無事に到着。電車を降りる。ホリデーパスを見せて改札を通る。

港に行き駅に戻る

さて、きょうは霞ヶ浦(かすみがうら)の遊覧船に乗る予定である。なんでも6月はここ土浦からずっと東、鹿島線の潮来(いたこ)まで船が行っているらしい。港に行ってみよう。

駅の案内図を見て、駅から港があるらしい方向に歩いていく。それほど車通りの多い道ではない。これまで乗った船は車が積めるカーフェリーが多かったが、さすがに土浦の船は車は積めないだろう。だから大きな道はなくていいわけだ。なんとか港に到着した。さあ、乗船券を買おう。

「すいませーん、船に乗りたいんですが。」
「船は1時間後だよ。6月は6月以外と違って、潮来行きの船が出ているから出発時刻が違うんだ。」

げっ、1時間も時間があるのか。でもまあ、それほど待たずに乗れるのはありがたいかもしれない。さあどうしよう。

1時間も時間があればやっぱり食堂だろう。まずは土浦駅に戻る。そしてイトーヨーカドーに行く。

早い昼食

中に入り「ポッポ」というイトーヨーカドーのチェーン店的な食堂に行く。アパートのそばの店でも良く行っているところだ。

ぼくが好きなのは「しょうゆラーメン焼きおにぎりセット」だ。きょうも注文しよう。

つい数年前、1999年の年末と2000年の年始に、もしかしたらコンピューターが誤作動するかもしれないというわけで正月に実家に帰らずに会社に来て夜勤していたことがあった。

そのとき、夜勤明けにイトーヨーカドーに行き、ポッポで食べたしょうゆラーメンがうまかった。

もう糖尿病になっていたのであまりラーメンは体に良くないのかもしれないが、めったに夜勤なんてないし、こういう時くらいいいだろうと思って食べたのだ。そしてアパートに帰って寝る。そんな日々だった。

とにかくここのラーメンは安心できる味だ。ものすごくうまいというわけでもないがものすごくまずいわけでもない。そんなわけで土浦でもしょうゆラーメン焼きおにぎりセットを注文する。

昼食には早い時間なのですいていてすぐに出てくる。テーブルでラーメンとおにぎりを食べる。きょうもいい味だなあ。

ラーメン

まあとにかくおなかはいっぱいになった。あれから30分ちょっとたっただろう。さあ、もうそろそろ港に戻ろう。

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霞ヶ浦遊覧船

旅行記本文

土浦のイトーヨーカドーを出て、つい数十分前に通った道を進み港にやってきた。

さっきと違い、お客はたくさんいる。とは言っても船に乗り切れないほどではなさそうだ。年配の男性が多いようで、女性は少ないようだ。潮来までの乗船券を買って待つ。

乗船時刻になった。行列のうしろに並んで船に乗る。
今まで乗った船で言うと、日本ラインの船よりは大きく、恵那峡の船よりは小さい船だった。お客はみんな乗れたようで、いよいよ出発だ。船は港を離れる。霞ヶ浦はそれなりに大きな湖のようで、南寄りに進むため右岸は見えるが左岸は遠くなり、ほとんど見えなくなる。

船

船は霞ヶ浦を東に進む。

何年か前は遠くに旅行して、船にもたくさん乗った時代があった。最近は芦ノ湖の船に乗ったくらいだ。やっぱり船から陸地が見えるくらいの場所がちょうどいい。

右岸はがっちり堤防で固められている。観光船が出ているくらいだから客もそれなりにいるようだ。

あまりひとりで乗る客は少ないようで、にぎやかな船内である。広い湖をゆったり船は進んでいく。

そのまま長い時間が過ぎた。

そしてようやく潮来が見えてきた。広かった霞ヶ浦だが、なんとか終わりが来たのだ。
船は潮来の港に到着した。船を降りる。きょうはここから電車でアパートに帰るが、せっかくだから潮来駅に行く間、観光客についていってまわりをながめてみよう。

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鹿島線

あやめ祭り

土浦から乗ってきた船を降りると、お客がそこそこいる祭りの場所だった。

6月の潮来(いたこ)はあやめの季節だ。そこは霞ヶ浦の岸辺にあやめらしい植物が固まっている場所で、みんなあやめを見物してるようだった。

植物

しかしぼくは今まで霞ヶ浦のながめのいい景色を見てきたばかりだからなあ。それに比べると植物の見物はたいくつだ。

でもまあ、こういうふうに散歩するのも悪くない。最近休日は電車に乗って東京近郊、それもとなり街くらいに出かけて散歩することが多いから、その延長と考えれば悪くないだろう。

迷路みたいな植物の通路をしばらく進んだ。そんなふうにして時間が過ぎる。

さあ、もうそろそろ帰る時間だ。潮来駅に行く。

ひさしぶりの鹿島線だ。潮来ははじめてなので緊張する。自動券売機に行き、成田まできっぷを買う。成田から先はホリデーパスがあるので大丈夫だ。

潮来〜佐原

改札を通り、階段を上がってホームに行く。高架なのでながめがいい。あれだけあやめ祭りに客がおおぜいいるのに駅には人がいない。やっぱりみんな自家用車で来るのだろうか。それともまた船で土浦に戻るのだろうか。

そんなことを考えているうちに電車がやってくる。いつもの千葉から銚子まで走っているような普通列車用の電車だ。

考えてみれば最初に鹿島神宮駅まで行ったときは行きも帰りも特急あやめの車両だったから、鹿島線を普通列車用車両で乗るのははじめてということになる。電車に乗る。客は少なくすわれる。どうせこの先の佐原(さわら)まで乗るだけだ。発車。

電車はながめのいい場所を進んでいく。そのうち利根川を渡る。常磐線の天王台と取手の間の利根川より川幅はせまいような気がする。

利根川を渡ると千葉県に戻ってきた。川の近くの木々が少ない景色を見ながら進み、電車は無事乗換駅、佐原に到着した。電車を降りる。千葉には千葉都市モノレールが延伸したときとか、けっこう良く来ている。さあ、千葉の電車に乗ってアパートに帰ろう。

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成田線

佐原〜成田

潮来(いたこ)から乗ってきた電車を佐原(さわら)で降りる。取手や土浦ほど家並みは多くない場所だ。そして成田に向かう電車を待つ。

やってきた。それほど混雑していない成田方面の電車だ。乗って出発。

しばらくこのあたりの電車には乗っていなかったなあと思った。人家も少なくいい景色だからたまにはいいだろう。

電車はすいすい進み、左に曲がる。左手に成田空港に向けて分岐する線路が見えてレールは市街地に入っていき、成田に到着である。いったん電車を降りる。

あとは成田空港からやってくる電車に乗り換える。もしかしたら混雑しているかもしれない。

やってきた。車両数の多い電車だ。少なくとも逗子(ずし)までは行くだろう。ドアが開く。

帰宅

乗ってみると大きな荷物を持った人たちが乗ってはいるが、おおぜいというわけではなく空席はある。空席の1つにすわり、ロングシートの端の棒に頭を乗せてバタッと眠った。ここ数年の電車生活で夜行より昼間の電車の方が眠りやすい。

目が覚めた。ここはどのあたりだろう?

とりあえず地下にはいないようだ。おそらく品川を過ぎて西大井の近辺だろう。さっき成田にいたのだから、ずいぶんと眠ったものだ。

以前は戸塚から総武線直通電車に乗って、千葉の近くで起きたりすることがよくあった。今回は逆になったわけだ。こういうのもいいなあ。

なんだか気分がいい。きょうは適当に電車に乗ってアパートまで戻ろうと思った。このまま乗り継いで久里浜まで行ってもいいかもしれないが、やっぱりそんなに乗らなくてもいいだろう。どこまで乗ろうかなあと思いながら電車にゆられていった。

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