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120.ごめんなはり線とサンライズ瀬戸・2日目〜3日目

土讃線その1

京都駅

京都駅の北東にあるセブンイレブンから南に、そして西に歩き、京都駅の豪華な駅ビルの前に来た。

駅ビルに入り、正面の改札の前まで行く。この場所には休むためのいすみたいなものは全くないのである。
だから改札の前の地面にすわって休む。この場所は地下から吹き抜けの空間があり、空間に落ちないためのかこいがあるのでかこいの前で休むとそれほど通行のじゃまにはならないのである。

そのまま数十分を過ごした。午後11時を過ぎたので青春18きっぷを見せて改札に入る。

さてムーンライト高知が出るのは何番線だろう。
駅の案内を見てもまだ出ていないので、出てからホームに行こうかと思った。

よくよく考えれば持っている時刻表を見ればそれくらい載っているのだが、この時はそんなことも思いつかないほど疲れていた。新今宮から心斎橋へ、そして難波へとかなり歩いたからなあ。
エスカレーターを昇って上の改札に行き、しばらく待った。

ようやくムーンライト高知のあるホームの案内があった。さあ、ホームに行こう。

発車

ホームに来た。この列車はムーンライト松山とムーンライト山陽とムーンライト高知が連結して1つの列車になっている。ムーンライト山陽は岡山で、ムーンライト松山は多度津(たどつ)で切り離されるのだ。そんなわけで車両がムーンライト高知なのか気をつけて進まなければならない。もうちょっとうしろのようだ。

あったあった。指定席券に示された車両だ。どうやらムーンライト高知は3両のうち2両がグリーン車で、残り1両だけが青春18きっぷで乗れる普通車のようだ。どおりで禁煙車がないわけだ。

車内に入り、荷物をぼくの席に置いていた人に「この席です」と言ってどかしてすわった。
そしてしばらく待つ。車内改札があるまでは起きていなければならない。

席はすいている。おそらく大阪でたくさん乗ってくるのだろう。

まずはしばらく待った。そして発車時刻が来た。ムーンライト高知はぼくが降りる御免(ごめん)に向けて発車したのである。御免で降りる理由はもちろん新しく開業した土佐くろしお鉄道のごめん・なはり線に乗りに行くからである。

列車は進み、車内改札がやってきた。まだ大阪までは日付が変わっていないが、車掌は青春18きっぷの2日目のスタンプを押してくれた。
車内改札がすむとぼくはただちに眠ってしまった。

その後、大阪に着いてとてもお客が乗ってきたような気がしたが、前の日夜行に乗っているぼくにとってはそんなことはどうでもいいことで、ぼくはやがて深い眠りに落ちていった。

到着

目が覚めた。

なんだか渓谷のような場所を通っている。

この場所は見覚えがある。土讃線の阿波池田〜御免の区間だ。5年ほど前にぼくはこの区間を昼間通っているのである。なかなかおもしろい景色の区間である。

御免まではもうちょっと時間があるが、もうひとねむりするほどの時間でもなく、御免まで起きていることにした。

渓谷の区間は終わり、平野に入っていった。
そしてひさしぶりの御免に到着である。となりの男もいっしょに降りた。どうやら彼もごめん・なはり線に乗るらしい。

ムーンライト高知を御免で降りると、となりに真新しいホームとディーゼル車があった。
まずはいったん改札を出ることにする。青春18きっぷを見せて改札を出た。

御免駅

そして自動券売機の前に来る。奈半利(なはり)まできっぷを買う。さすがにオレンジカードでは買えないようだ。1000円札は使える。きっぷを手にした。やっぱりきっぷはどこの鉄道会社のものでもいいものだ。

いったん橋上の改札から階段を下りて下に行ってみる。5年前にここから土佐電鉄の後免町まで行ったときと比べてかなり景色も変わっているようだ。あのときなでたねこはさすがに今日はいなかった。

階段を上がり、改札前まで戻ってみる。窓を見るとごめん・なはり線らしい高架が昇っていくのが見えた。

3年前に乗った井原鉄道もほぼ全区間高架の路線だったが、どうやらここもそうらしい。どんな景色なんだろうと興味を持った。

そしてきっぷを改札に出して通り、ごめん・なはり線のホームに降りていった。さあ、新しい列車、新しい線路、新しい景色への出会いの始まりだ。

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土佐くろしお鉄道

御免駅発車

御免駅のごめん・なはり線のホームに行くと、どこかの鉄道のおさがりでない、真新しいディーゼル車が停車していた。

車内には地元の客はなく、ぼくと同様にムーンライト高知で来たらしい鉄道ファンの客が何人かいただけであった。
ぼくはどちらかと言うとロングシートの方が好きなのだが、たまにはいいかと思い、ボックスシートに腰掛けることにした。

しばらくすると発車である。
ディーゼル車は土讃線と分かれ、真新しい高架に昇っていった。

そのまま1駅、2駅と進んでいく。思った通りずっと高架の上である。
しばらくは田園の中を進んでいくが、やがて海岸に出た。

奈半利駅到着

とてもさわやかな海である。
しかし海水浴場にはなっていないようである。

海

以前静岡で定期観光バスに乗った時、ここの海は水深が深いため遊泳禁止になっているという話を聞いたことがある。ここも水深が深いのかな、と思った。

それから、沖縄では住民は海水浴などしない、海水浴するのは観光客だけだ、とも聞いたことがある。まあいずれにせよひとけのない海はどこまでもさわやかだなあと思った。

そのまま集落をいくつか過ぎていく。人口も少なそうで、およそここに鉄道を通せるとは思えない風景である。なぜ2002年にもなってここに鉄道をひくことができたのだろう。とても不思議である。

乗ってくるお客もほとんどなく、ディーゼル車は安芸(あき)駅に着いた。このあたりでは大都市である。しかし奈半利行き列車にはまるで乗る人がいない。御免・高知行きならお客が多いのかもしれない。
帰りに確認できるだろう。

海を見ながら奈半利に近づいた。
奈半利の手前で川を渡り、そのまま高架を進んで終点奈半利着である。

奈半利駅周辺

ほかの客といっしょにディーゼル車を降りた。

駅は何かの施設になっているらしかった。どうやら南国の植物とかを置いている店のようだ。
どちらかと言うと車でやってきて立ち寄る施設なのかもしれない。

さて、折り返しの高知行きディーゼル車まではちょっと時間があるので、このへんでコンビニでも探して何か買っていこうと思った。しかし駅前にはなさそうだ。

自分の信じる、集落の中心地と思う方向に歩き出した。
てくてく歩き、右に曲がる。ずんずん進む。街の中心地に近づいたようだ。家並みも多少混雑している。

見つけた、見つけた。コンビニのようなお店だ。朝食や昼食になりそうなものを買っていこう。
ぼくは牛乳とか食べ物とかを多少多めに買った。

ローカル線に乗った時はこうやって、ローカル線の終点付近で買い物とかしていくと、少しでも地域の役に立つのではないかと思っている。まあ、奈半利に来た「あかし」として買い物していくわけである。

さあ、奈半利駅に戻ろう。

奈半利駅発車

コンビニで買ってきた食べ物を持ってきて、奈半利駅に戻ってきた。階段を上がる。新しい駅なのでもちろん自動券売機がある。

自動券売機を使うのに慣れていない女の子がきっぷをおぼつかない手つきで買っている。まあ開業1ヶ月もたっていないし、しかたないだろう。
ぼくの順番が来て、御免まできっぷを買う。

ディーゼル車に戻ってみると、地元の客でいっぱいだ。
というより、ムーンライト高知組が列車に荷物を置いて席を確保したままでいたので地元客はすわるところがなくて立っているというのが本当のところのようだ。これでいいのかな。

うしろの窓のそばに立って、窓の外でも見ながら過ごすことにする。そして御免経由高知行きディーゼル車は発車した。

御免駅到着

まず橋を渡る。

よく見ると橋のたもとにさびついた跡が見える。
どうやらこの橋もずいぶん前に完成はしていたらしいが、かなりの間今まで放り出されていたようだ。まずは活用されてめでたいが、この後どうなるのだろう。

その後、駅に着くごとにお客がどんどん乗ってきて超満員になる。これじゃ誰でも列車に乗るのがいやになるだろう。もしかして、どんな鉄道も、超満員→乗るのがいやになる→乗らなくなる→つぶれる、といった軌跡をたどっているのではないだろうか、などと考えてみる。相変わらず海はきれいである。

御免が近づいたので前に進む。御免でもどうやら前のドアからしか降りられないようだ。
後免町(ごめんまち)でかなりの人が降りる。高架からどう見ても市電のターミナルは見えないが、きっとすぐそばにあるのだろう。市電は市内の便利な位置を通っているので後免町で接続できるのはありがたいだろう。

また発車し、高架を降りていく。そして御免の駅に到着。ここで列車を降りた。

計画

今後の予定であるが、高知市街に出て観光するのも良いが、ここは1つ、琴平に行ってこんぴらさまに行ってみたいと思った。6年前にもこんぴらさまのふもとまでは行っているのだが、もう暗くなっていたため登らずに引き返しているのだ。今からこんぴらさまに行けば昼過ぎには着けるだろうからぜひ今度は登ってみたい。

しかし青春18きっぷでは琴平に行くには阿波池田行きに乗り、琴平方面の列車に乗り換えて行く必要がある。そしてその列車までは1時間近くある。

そんなわけでいったん改札を出て、改札の向かいのいすにすわって、奈半利の駅近くのコンビニで買った食べ物を食べることにした。なにしろ立ちづめだったからいい休息になる。まずはひといきついた。

弁当

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土讃線その2

御免〜土佐山田

御免駅の改札前のいすにすわって朝食兼昼食を食べ終えた。

しばらくいすにすわっていたが、もう少しで阿波池田行き普通列車の来る時刻になったので改札に青春18きっぷを見せ、阿波池田方面のホームにやってきた。

さすがに普通列車の数が少ないのでお客もそれなりにいる。はたしてすわれるかどうか心配になった。

そして普通列車が到着した。5年前に乗った時と同様に、オールロングシートの普通車である。
お客はいっぱいだった。まあいいかと車両の一番うしろに立って景色をながめながら進んでいく。

案ずることはなく、列車が土佐山田に着くとお客がゾロゾロ降りていき、すわれた。
列車はこの駅で特急に抜かれるとのことで数分停車するとのことである。ぼくは列車が停車している間に眠ってしまった。

土佐山田〜阿波池田

気がつくとまた朝と同様に渓谷を走っている。

まわりのお客をよく見ると外国人だ。英語らしいことばをしゃべっているようだ。
それも4〜5人まとまっている。しゃべりながら笑っているようだ。

おそらく観光客だろう。なんにせよ、こうやって外国人が観光に来るくらい高知県は名高い観光地であるということらしい。機会があったらもう少しまじめに観光してもいいかな、と思った。

そのまま列車は進み、阿波池田に到着した。いったん列車を降りる。

阿波池田〜琴平

さて琴平方面の列車は、と見てみたが、そんな列車はなく、ずっと今降りた列車が停車している。

どうやら良くある、1つの車両がずっと続いて運行されるが、列車としては別列車扱いの列車らしい。
また同じ列車に入り、同じ位置にすわって待った。

しばらくすると発車していった。

山の中を列車は進む。本当に土讃線のこのあたりはいい景色だ。
土讃線は高知から西も盆地を進むいい景色だから、外国人がここに来るのも日本をよく研究している成果なのかもしれない。

そんなことを考えながら山の中から盆地へと景色は移り変わり、琴平に着いた。

ここから先は電化されていて列車の数が3倍以上あるので、多少予定がおしても予定の時刻までには今夜の宿となるサンライズ瀬戸の出る坂出に行けるだろう。

ぼくはディーゼル車を降りて改札に行き、青春18きっぷを見せて出た。そしていざ、こんぴらの山に登ろうと自分に言い聞かせた。

のぼり階段

ぼくはJRの琴平駅を出ると、駅前の道をまっすぐ歩いていった。
じきに右手に琴平電鉄の琴平駅が見え、川が見えた。橋を渡る。確か6年前は川に沿って左に進んだような気がするが、今日はまっすぐ進んで大通りに出たところで左に曲がる。

そしてさらに進むと、6年前に来たこんぴらさまへの通りが見えてきたので右に曲がった。
旅館やみやげもの屋の続く通りを過ぎると、長い階段のふもとにやってきた。さあ、ここから登りだ。がんばろう。

ぼくは階段を一歩一歩踏みしめ、登っていった。
たちまち疲れだした。

それでもなんとか登ると、飲み物を売っているところに出た。
一も二もなくぼくはコカコーラを買って飲んだ。まずはひといきついた。

参拝

そしてさらに登る。登っているうちにうしろからツアーの客が近づいてきた。
案内人がやたら元気なツアーである。この案内人についていこうかと思った。

さてなんとなく頂上っぽい場所に来た。目の前には大きな建物がある。
しかし案内人は、こっちに進んじゃいけない、こっちだと言い、右手を示した。
ぼくもツアー客に混じってそっちの方向に進む。

するとまた階段が現れた。さらに登る。
そしてようやく頂上らしい場所に来た。建物が工事中である。
ながめのいい場所にもやってきた。高松の方角が開けていて、遠くの山が見えた。

山

あとは案内人の言うとおりにおがみ、ここからようやく下りになった。

お茶

上り階段と別に設けられた下り階段を進むと、さきほどのなんとなく頂上っぽい建物の前にやってきた。ちょっとだけ頭を下げておく。

あとは特にツアー客といっしょになる必要もないので自分のペースで歩き、自動販売機で飲み物を買って飲んで休み、さらに下りだした。

しかし、また疲れてきた。

目の前にお茶を並べて待っているみやげもの屋があった。

しかたがない。みやげを買うかわりにお茶でも飲んでいこうかと思い、みやげもの屋に入ってお茶をたてつづけに2、3杯飲んだ。
そしてまたひといきついた。

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土讃線その3

みやげもの屋

こんぴらの階段の途中のみやげもの屋のおばさんがぼくに話しかけてきた。

「あなたひょっとして学校の先生?」
「いえ、サラリーマンですが」
「おっとりした人だから、学校の先生かと思っちゃったよ」

そんなふうにして何杯かお茶を飲んだので、さてみやげものでも買っていこうかと思った。

最初は職場の人たちのためのお菓子でも買っていこうかと思ったが、この店にはそんなものは売っていないようだ。
しかたなく3年前の2月の終わりの無料航空券旅行の時と同じように、うどんでも買って実家に送ろうと思った。

うどんの実家への送付手続きを行ってもらい、なんとか落ち着いたので店を出ることにした。

「あなた、冷たいお茶は好きかね?」
「はい。伊藤園のお〜いお茶が好きです。」
「そりゃ困ったねえ。水だしのお茶ってのがあるんだよ。」

ぼくにはむずかしそうな話なので話を打ち切って帰ることにした。

うどん屋

そしてまた階段を下りていく。ようやくふもとに着いた。

どうせだからまだ夕食には早いけど讃岐うどんでも食べていこうと思った。来るときと同じ道を進むとうどん屋があった。入ることにする。うどんを注文した。

店のおばさんが話しかけてきた。
「暑いですねえ」
「夏は暑い方がいいですよ。でも水不足だけは困りますね。うどんも打てなくなっちゃう」

ぼくは「もし夏が寒いとまた米不足になって、○○米を食べることになっちゃう」という話でもしようかと思ったが、ここはうどん屋なのでうどんの話にしたわけである。

しばらく待つとうどんがやってきた。食べる。今日もうまい。
この店は「うどんのうまい店」としてとりあげられている店なのだろうか。

香川県には駅から遠いうどん屋もたくさんあるから、駅から近いここのうどん屋はそういう店ほどうまくないのだろうか。
でも「うまいうどん」と「とてもうまいうどん」の区別なんてぼくにはできないから、駅から近くて行列に並ばずにすむ店の方がいいな、などと思った。

琴平〜多度津

食べ終わり、琴平駅に向かう。
途中、みやげもの屋を見つけたので今度こそ職場へのみやげものを買っていく。

琴平駅に着き、しばらく待つと多度津行きの電車の改札になった。

青春18きっぷを見せて改札を通り、左に進んで電車に乗った。電車は琴平より南に行くことができないので、電車専用の行き止まりホームがある。
あまりお客も乗って来ず、電車は発車した。

電車は夕方の平野を進んでいく。あまりお客も乗ってこない。
そして松山の方から来る予讃線と合流し、電車は終点、多度津に到着した。

サンライズ瀬戸の出る坂出に行くにはここで高松行きの電車に乗ればいい。
電車は向かいのホームから出発だった。なんにせよ便利なのが一番である。

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予讃線

多度津〜坂出

多度津駅で土讃線の電車を降りて、予讃線の高松行きの電車に乗り換えるとすぐに電車は発車した。

そのまま電車は海に近い場所を進んでいき、各駅に停車していく。

宇多津(うたづ)を過ぎて瀬戸大橋線が左に分かれていく。そして同じく高松に進む瀬戸大橋線が合流してくる。

電車はずっと高架を進み、やがて目的地、坂出(さかいで)の高架ホームに到着した。あれ?坂出って高架だったっけ?
6年前に来た時は確かに地上駅だった。6年の間に高架になったのであろう。なんにせよ便利になるのはいいことである。

階段をおりて改札に行き、青春18きっぷを見せて改札を出る。この夏2回目の青春18きっぷも無事使い終えることができた。あと3回分は実家との行き帰りに使うだけで、2300円ちょうどくらいしか使わないけど、2回分をじっくり使ったからお得だろう。

公園

さて、サンライズ瀬戸が出るまでまだ4時間ほどある。さてどうしよう。
ぼくは駅前の案内図を見てみることにした。

なんだか瀬戸大橋の近くに瀬戸大橋を観光できる場所があって、バスも出ているらしい。
しかしバス停に行ってみると、もう最後のバスが終わっていた。あまりタクシーを使うほどでもないし、やはりバスでちょっと遠くに観光に行くのはあきらめることにした。

もう一度案内図を見ると、駅の西に公園があることがわかったので、さっそく公園に行ってみることにした。

公園に着いた。入ってみた。
なんだか豪華な公園だった。

無料で入れる公園であるにもかかわらず、噴水とか池とかがたくさんあって、植物もたくさん植えられている、とても豪華な公園だった。
夕方遅いのでほとんど人もいない。なんだかよくわからないが、これだけ豪華なのだから、もうちょっと人がたくさんいてもいいんじゃないかと思った。まあいいか。坂出だし。

しばらく公園にいて、また駅に戻ることにした。今度は駅前のサティに行こう。

買い物

サティに入り、エスカレーターで上の方に行ってみた。ふとパンフレットが目に入ったので取ってみた。それはサティのクレジットカードの申込書だった。
どうやらイオンと提携しているらしい…あれ?イオン?サティってマイカルじゃなかったっけ?つぶれちゃったからイオンにくらがえしたのかな?

どうも、知らないうちにいろいろなものごとが変化しているらしい。とりあえず1階に戻り、食堂っぽい場所の前のいすにすわることにした。
京都で買った阪神タイガースの本を読みながら過ごすことにした。

こんぴらさまに登ってだいぶ疲れたので、最後くらいゆっくりすることにする。
そのまま1時間ほど過ぎ、もうすぐ8時になった。

いちおう夕食はうどんを食べてはいるが、なんとなくサンライズ瀬戸の中でおなかがすきそうな気がしたので、サティで安売りの弁当でもないか食品売場に行ってみることにした。
2日前と同じくうなぎ弁当が安売りだったので買うことにした。もう1個別の安売り弁当も買うことにする。飲み物も買っていこう。

続いて実家に電話をかけておく。旅行中は毎日実家に電話することにしているのだ。
電話を終えてぼくは坂出駅に向かった。さあ、あと1時間待てば豪華な寝台特急、サンライズ瀬戸に乗ることができる。どんな特急なのかとぼくはわくわくしていた。

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瀬戸大橋線

坂出駅

サティを出て坂出駅に戻り、待合室で待つことにした。
そんなに長距離っぽいお客はいないようだった。やっぱり東京に行くには航空機を使うか、高速バスを使うのが主流なんだろうなあ。

しばらく待ち、サンライズ瀬戸の発車30分前となったところでぼくは改札に向かった。
東京までの乗車券と寝台券を見せて改札に入った。

エスカレーターを上がってホームに来た。
さてぼくが乗る車両の位置はどこだろう。

ホームを見たが、普通ホームの上に「サンライズ瀬戸 ×号車」といった板がつるされているものだが、この駅にはそれがない。どこにあるのだろう。

ふとレールを見て気がついた。
見るとレールの向こうのコンクリートに「サンライズ瀬戸 ×号車」と書いてある。

いろいろな駅によってこういった「システム」って違うんだなあと改めて思った。
とりあえず自分の乗る車両の位置に行く。どうやら短い編成の電車は停まらない位置らしく、ほかにお客はいない。

そのまま待っていると、他のお客たちがやってきた。みんな男ばかりだ。サラリーマンが多いらしい。あしたは月曜だし、このまま東京に行って仕事なのだろう。

ぼくはあした休暇を取っているので、疲れをひきずって仕事することもなく、あした1日休むことができるが、夜行で移動してすぐ仕事というのはきついなあと思った。

女性客が少ないのが気になる。女性は高速バスに乗るのだろう。サンライズ瀬戸の運賃+料金は高速バスの運賃の倍するからだ。
それに、あの狭い座席はデカイ男性にはちょっときついので、男性には敬遠されるということもあるだろう。

発車

そしてようやく高松の方向からきのうの朝浜松で見たのと同じ車両がやってきた。サンライズ瀬戸である。

停車し、ドアが開く。
どこからともなくたくさん現れた男ばかりのお客に混じってぼくは車両に乗り込んだ。

うわさ通り、MAXみたいに寝台のフロアは上下に分かれている。ぼくの寝台は下のフロアのようだ。階段を下りて下に進む。

すると左右に、真新しい寝台のドアが現れた。なんだかとても豪華な列車のようだ。2000年11月に最後に実家に戻る時に使ったあけぼののソロもけっこう豪華な車両だったが、この車両はそれにもまして豪華な車両だなあと思った。

ぼくの寝台はドアが開いている。ラッキーなことに北側の寝台だ。坂出で北側ということは岡山から東では南側ということになり、熱海から小田原までの間に海が見えるし、なにより明石では明石大橋が見える。しっかり見てみようと思った。

ぼくが予約した寝台は「シングル」と呼ばれているサンライズのオリジナルの寝台で、あけぼののソロより広い感じで、ベッドがあり、窓があり、余計なものがなく、必要なものはすべてそろっているという感じの寝台であった。まずは普通のB寝台と比べると雲泥の差、といった感じだろう。

ドアを閉めてしばらく待つ。しばらくするとサンライズ瀬戸は東京に向けて発車した。

坂出〜姫路

ぼくは景色をながめていた。列車は瀬戸大橋に分岐し、進んでいく。
左下の方から、オレンジに輝く建造物が見えてきた。

あれはどうやら坂出のコンビナートのようだ。煙突があり、煙も出ている。
ぼくは不思議な気持ちでそのあかりをながめていた。あかりはじきに右に遠ざかっていった。

そして海の上に出た。遠くに船の明かりが見える。とても幻想的である。ゴトゴトと列車は進んでいく。
コンコンとノックする音が聞こえたのでドアを開け、乗車券と寝台券を見せる。車掌はスタンプを押すとドアを閉めて去っていった。

海の上の景色はじきに終わり、岡山側の単調な景色になった。ぼくはここで弁当を1個食べることにした。
食べ終わるともうすぐ岡山である。列車は高架を進み、岡山に到着した。ここでサンライズ出雲との連結のためしばらく停車である。

岡山ではホームと反対側に到着である。レールをはさんだ向こうのホームにはそんなにお客もいないようである。
そのうちに軽いショックがあり、どうやらサンライズ出雲と連結したようだ。そしてじきに1つになった列車は発車していった。

さて、このあとは明石大橋まで1時間あるし、ちょっと横になって休むことにした。飲み物を飲んで横になってしばらく待つことにした。

サンライズ瀬戸が岡山を出てからしばらく横になっていた。じきに姫路に着いた。

姫路〜熱海

姫路を発車するとぼくは起きあがり、坂出のサティで買った安売り弁当を食べながら景色をながめていた。

うなぎ

ずっと南の方にあかりが見える。このあたりはJRの近くに大都市はないようだ。南の方に山陽電鉄があるはずだから大きな街はそっちの方にあるのかもしれない。

やがて左の方に、街並みに混じって大きな明石大橋が見えてきた。どんどん近づいてくる。
そしてすぐそばに来た瞬間、舞子駅らしい駅が見え、橋の下らしい場所をくぐり、明石大橋は右手に遠ざかっていった。

なにはともあれいい景色を見たなあと思い、横になって眠ることにした。

ふと夜中に起きた。ちょっとドアの外に出てみよう。
ドアを閉めるには確かなんでもいいから数字を4ケタ入れればいいんだよな、と思いながら入れてみる。もう1回同じ数字を入れるとドアが閉まった。なかなか便利である。

車両のドアの所に来て景色をながめてみる。ここは柏原(かしわばら)のようだ。つまり米原と関ヶ原の間らしい。まあいいかと思い部屋に戻る。
4ケタの数字を入れると無事ドアが開いた。

そしてまた眠る。浜松で起きられたらムーンライトながらを見てみようと思ったが、ちょっと見られないようだ。

熱海〜東京

次に起きたら熱海だった。熱海から小田原までの海は景色が良いので見てみることにした。

このあたりで寝台車から海を見ることは2回あり、いつもはやぶさだった。はやぶさでは午前9時過ぎだが、サンライズ瀬戸の場合6時ごろなのでちょっと景色が違う。
まだ昇ったばかりの朝日と海とが混ざり合う、とてもさわやかな景色であった。

そしてまた海から離れていく。

はやぶさに乗った時は2回ともラウンジに行き、都会の駅の風景をながめていたものだが、今日はまだ7時前なのでかなり眠い。
だから東京まで横になっていくことにする。

そして東京が近づいた。この快適だった寝台ともお別れである。荷物をまとめて列車が停車するのを待った。
到着。降りてみたらムーンライトながらが出た向かいのホームだった。まずは無事に到着できてめでたい。

ぼくはそのままアパートに向かうことにした。今回の旅行は夜行3連泊でかなり疲れているし、アパートに帰ったら昼過ぎまで寝ていようと考えた。

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