130.九州完全乗車旅行宮崎空港・志布志・枕崎・ラクテンチ上 |
以下の路線に定められた期間(うまくやれば最大5日間)乗り放題でした。
・下関〜門司および九州新幹線を除くJR九州の列車(特急、急行、普通列車の自由席)
・福岡〜宮崎、福岡〜鹿児島のバスを除くJR九州バス
それからこんなルールもありました。
・行き帰りに任意のJR線が使用可能
・行きもしくは帰りのいずれかに航空機が利用可能
九州新幹線は2011年3月に開業した博多〜新八代を含めて使用不可であるため、特に鹿児島本線ルートがほとんど普通列車しか利用できなくなり、2004年3月と比較してさらに使い勝手の悪いきっぷになっておりました。
さらに2011年3月をもって自由席つき夜行特急のドリームにちりんも廃止になり、非常にメリットのうすいきっぷになってしまいました。
九州ゾーンの特徴として、鹿児島本線川内〜鹿児島中央間を除き、九州ゾーンのエリアは必ずどこかの地域別の周遊きっぷのゾーンにも属しているという特徴が2012年3月31日まであり、そのため九州ゾーンを使う場合、考慮に考慮を重ねて使う必要がありました。
しかし、2012年4月1日から、熊本・宮崎・鹿児島ゾーンがなくなるので、これらの地域のJRに乗りたい場合、どうしても九州ゾーンを使う必要が出てきておりました。
1998年から2013年まで15年続いた「周遊きっぷ」という制度は2013年3月31日をもって廃止となってしまい、九州ゾーンも廃止になってしまいました。
北海道や四国のゾーンと比較すると、これらの地域ではまだJR特急自由席乗り放題のきっぷが発売されているのに対して、九州はなくなってしまうことがあげられます。とても不便になるわけです。
ですが、2013年の時刻表を見ると、「旅名人の九州満喫きっぷ」という、使い方によってはお得かもしれないきっぷが掲載されており、九州のおもな私鉄にも乗れて、しかも青春18きっぷが使えない期間、土日平日を問わず、たとえ繁忙期でも使えるようなので、よく調べてお得なら使ってもいいかもしれません。このきっぷもいつまで使えるかわからないからです。
残念ですが少しでもお得なきっぷを探して使っていきましょう。
84.宮本武蔵と小豆島宮本武蔵・あわくら温泉・寒霞渓・書写山上 |
以下の路線に定められた期間(うまくやれば最大5日間)乗り放題
・山陽本線明石〜上郡間
・姫新線姫路〜佐用間
・赤穂線相生〜日生間
・智頭急行
・姫路の書写山ロープウェイとロープウェイ乗り場に向かうバス
ただし智頭急行は普通列車のみ有効で、特急券を別に買っても特急には乗れませんでした。別途乗車券も必要でした。
なお、山陽新幹線西明石〜相生間も乗り放題となっていました。自由席ならば特急券も不要でした。
ほかにも加古川線や播但線の一部、それからほかのバス路線にも乗れたような気がするのですが、忘れてしまいました。
それからこんなルールもありました。
・行き帰りに任意のJR線が使用可能
このきっぷはちょうど東京〜西明石が600キロを超えるためこの区間で新幹線を使っても運賃が2割引となるため、その点では使いやすいきっぷでした。
智頭急行の特急に乗れればもっと良かったのでしょうが、それだと東京〜鳥取の単独往復に使われるのを危惧したのかもしれません。
ゾーン内にはそれほど観光地があるわけではなく、書写山のロープウェイがまあ唯一と言ってもいいようなゾーンでした。そんな意味で観光地をめぐるには使いにくいきっぷかもしれません。
そんなこともあって、2002年9月30日をもってJR西日本は、播磨ゾーンを含むいくつかのゾーンを廃止してしまいました。しかし廃止されたゾーンの数はJR東海やJR東日本と比較すると少な目でした。JR西日本は、JR東海ほど周遊きっぷをもうからないきっぷと思っていなかったのでしょう。
70.明石海峡大橋を渡る・インターチェンジは大混雑長野・JR難波・洲本・新宮・串本 |
以下の路線に定められた期間(うまくやれば最大5日間)乗り放題でした。
・東海道線京都〜神戸間
・山陽本線神戸〜明石間、兵庫〜和田岬間
・山陰本線京都〜亀岡間
・奈良線
・片町線
・桜井線
・関西本線木津〜JR難波間
・和歌山線王寺〜五条間
・大阪環状線
・JR東西線
・阪和線天王寺〜日根野間、鳳〜東羽衣間
・関西空港線
・福知山線尼崎〜宝塚間
・おおさか東線
・嵯峨野観光鉄道
・JRバス高雄線京都〜栂ノ尾間
・明石大橋を渡り、徳島に行かないJRバスほぼ全線
それからこんなルールもありました。
・行き帰りに任意のJR線が使用可能
このきっぷは京都・奈良・大阪・神戸の主要なJR路線に乗り放題ではありましたが、このエリアには私鉄が網の目のように張り巡らされており、私鉄の方が便利であるし、東京からだと京都まで600キロを超えておらず、ルールにより単純に東京から京都までを新幹線で行こうとすると割引率が20%ではなく5%になってしまい割高になってしまうので、それらの点で使い勝手がちょっと悪いきっぷだったと思います。
明石大橋を渡れるバスに乗れることに注目してバスに乗ってみるとおもしろかったんじゃないかと思います。
1998年から2013年まで15年続いた「周遊きっぷ」という制度は2013年3月31日をもって廃止となってしまい、京阪神ゾーンも廃止になってしまいました。最期まで残ったわずかなゾーンの1つだったので、それなりにお客はいたんじゃないかと思います。
131.最後の新幹線の食堂車三河田原・関・日本ライン今渡・明治村・金華山 |
以下の路線に定められた期間(うまくやれば最大5日間)乗り放題
・東海道線豊橋〜大垣間
・中央本線金山〜多治見間
・関西本線名古屋〜四日市間
・高山本線岐阜〜美濃太田間
・武豊線
・太多線
・愛知環状鉄道
・長良川鉄道
・豊橋鉄道新豊橋〜三河田原間
・一部の名鉄線
・おもに伊良湖崎や知多半島などをめぐる航路
・おもに観光地に向かうバス
・日本ライン川下り船
・犬山のモノレール
・岐阜の金華山ロープウェー
なお、東海道新幹線豊橋〜名古屋間も、特急券別払いで乗り放題となっていました。
それからこんなルールもありました。
・行き帰りに任意のJR線が使用可能
このきっぷはゾーン券だけで7500円と高額で、東京からだと豊橋まで600キロを超えておらず、ルールにより単純に東京から豊橋までを新幹線で行こうとすると割引率が20%ではなく5%になってしまい割高になってしまうきっぷでしたが、日本ラインの船だけで4000円ですし、ほかにもたくさんのJR以外の乗り物に乗れてお得なきっぷでした。
でも2002年9月30日をもってJR東海は、飛騨・奥飛騨ゾーンを除くすべてのゾーンを廃止してしまいました。当然三河湾・日本ラインゾーンも廃止されてしまいました。
JR東海は、周遊きっぷをそれほどもうかるきっぷと思っていなかったのかもしれません。
83.ダム湖とオルゴール千頭・奥大井湖上・天竜二俣・豊橋・浜松 |
以下の路線に定められた期間(うまくやれば最大5日間)乗り放題
・東海道線静岡〜豊橋間
・大井川鐵道金谷〜千頭間(なお、1998年の時点では「大井川鉄道」という名称だった)
・天竜浜名湖鉄道
・JRバス天竜本線遠江二俣〜遠江西川間
なお、東海道新幹線静岡〜豊橋間も、特急券別払いで乗り放題となっていました。
それからこんなルールもありました。
・行き帰りに任意のJR線が使用可能
このきっぷはJRは東海道本線しか乗り放題ではなく、大井川鐵道も千頭〜井川間は別払いで乗る必要があるし、天竜浜名湖鉄道に乗れるが遠州鉄道には乗れません。
そして東京からだと静岡まで200キロを超えておらず、ルールによりどこか東京から離れたところを始発にしてゆき券、かえり券をつくる必要があるし、たとえ201キロ以上にできたとしても東京から静岡までを新幹線で行こうとすると割引率が20%ではなく5%になってしまい割高になってしまうので、それらの点で使い勝手がちょっと悪いきっぷだったと思います。
ですので、大井川鐵道や天竜浜名湖鉄道をくまなくまわり、東京〜静岡間は特急東海、もしくはJRの高速バスを使うなど、工夫し、さらに天竜二俣〜遠江西川のバスにも乗って、何の観光地にもなっていなさそうな遠江西川に注目してみたりするとおもしろかったと思います。
ですがやはり設定が中途半端だったのか、2002年9月30日をもってこのきっぷは廃止されてしまいました。
69.はじめての周遊きっぷ南木曽・馬籠・中津川・恵那・上諏訪 |
以下の路線に定められた期間(うまくやれば最大5日間)乗り放題
・中央本線塩尻〜恵那間
・バス・南木曽(なぎそ)〜馬籠(まごめ)間
・バス・中津川〜馬籠間
・バス・恵那〜恵那峡遊覧船間
・恵那峡遊覧船
ほかにも木曽福島から各方向に出ているバスの一部にも乗れていたのですが、馬籠や恵那峡ほどの観光地でもないようでしたので乗っておりません。
それからこんなルールもありました。
・行き帰りに任意のJR線が使用可能
このきっぷは鉄道は中央本線の一部しか乗り放題ではなく、沿線にそれほど大きな観光地もありません。
でも東京からだと塩尻までちょうど200キロを超え、新幹線も使わずにすむので割引率は20%となり、使い勝手はまあまあなきっぷだったと思います。
恵那峡の遊覧船の運賃に比べてゾーン券が安いので、恵那峡とあと1箇所観光すればそれなりに楽しめるきっぷだったと思います。
ですがJR東海としてはこのきっぷをあまり売りたくなかったのかもしれず、2002年9月30日をもってこのきっぷは廃止されてしまいました。