※注意、このラブひなの小説は世界観が違います。
  
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「はあっはあっはあっはあ。」
  
森の中を二人の女の子が走っている。
  
「先輩、追いつかれちゃいますよ!」
  
どうやら彼女達は追われているようだ、後ろを見ると人らしき影がちらほら見える。
  
「とにかく走るのよ!がんばって。」
「もう疲れて走れませーん、足が痛くて・・・きゃあ!!」
  
とうとう足がもつれてこけてしまったようだ。
  
「いたたた・・・はっ、先輩!追いつかれちゃいました!!」
  
こけて起き上がろうとしている所に後ろから追いかけてきた奴らがきた、少なく見積もっても
十五人はいるだろう。
  
「戦うしかない・・・・・か。」
「こんな人数とですか〜!!かてませんよ〜〜。」
「やってみないと分からないでしょ、いくよ、しのぶちゃん!!」
「はい!成先輩。」
  
  
    
           ラブひなストーリー
                  「見守られる人達」
   
 
  
ここは人里離れた森の中、さっきの少女達・・・成瀬川としのぶは野盗(らしき)人達とにらみ合っていた、すると
リーダー格らしき人が進み出てきた。
  
「おい、嬢ちゃん達、鬼ごっこは終わりだ、大人しく金目のもん追いてってもらおうか、それとも
体で払ってくれるかい?」
  
そういうと男達はげらげらと笑い出した、成瀬川は頭が痛くなってきているのが分かった、その理由は他でもない。
この世界の野盗には四種類いる、『バカ』・『スキンへット』・『メンバーがみんな同じような顔』・『スケベ』の四つだ、
そしてこの四つに共通して言える事はセリフである、「鬼ごっこは終わりだ」「金目のもんを出せ」そして
「体で払ってくれるかい?」の三つのセリフしか言わない、要するに月並みなのである。
  
「あんた達さー、もうちょっと気の利いたセリフ言えないわけ?」
「なんだとテメエなんて言いやがった!!」
「あんた達顔だけじゃなくて耳も悪いわけ?」
「このアマ!したてになりゃいい気になりやがって、おまえら!やっちまえー!!」
「どこがしたてになってんのよーー!!!」
  
月並みなセリフをはきながら盗賊達は突っ込んできた。
  
「先輩挑発しないでくださーーい!!!」
「だってあんな奴見るととりあえずけなしたくなるでしょ?」
「なりませーーーーん!!」
  
そうこうしてるうちにも盗賊達は近づいてきている。
  
「わーーん先輩もうダメです短い間でしたがありがとうございました運が良かったら来世でまた会いましょーーー!!」
「ちょ、ちょっとしのぶちゃん落ち着いて、あきらめちゃダメよーーー!!」
  
そう言う成瀬川もかなり慌てていた。
  
「観念しやがれーーーーーーーーー!」
『いやーーーーーーーーーーーーー!』
  
と、その時ものすごい風圧が盗賊達を数人まとめて吹き飛ばした。
  
『どわーーーーーーー!!!』
  
吹き飛んだ盗賊が後ろにいた盗賊達の数人をみちづれにした。
  
「え?なに?なにがおこったの?」
「あぁ!成先輩!あそこに!!」
  
成瀬川はしのぶの指差す方を見た、そこには長い黒髪の袴姿の女の子がいた。
  
「も・・・も・・・も・・・素子ちゃん!?」
「なる先輩、しのぶ、だいじょうぶでしたか?」
「素子ちゃん、ありがと助かったわ。」
「モトコさんありがとうございます。」
「間に合って良かったです。」
  
そこへあまりのことに唖然としていた盗賊達がしゃべり始めた。
  
「おいてめえら!、むししてんじゃねー。」
「なんだ、まだいたのか?」
「なんだとはなんだ!なんだとはーー!テメエらぶっ殺してやる。」
「たった五人でか?」
「てめえらなんぞ五人なんて多すぎるくらいだぜ、もっとも、そこの黒髪の女がここにいるってことはオレ達の仲間が
もうすぐ来るってことだ、あきらめな。」
  
成瀬川としのぶは絶望的な表情をしている、しかし素子はへーぜんとしていた、そして盗賊達に言った。
  
「お前らの仲間なら来ぬぞ。」
「・・・へ?」
「お前らの仲間は来ないと言っている。」
「何をバカな、小娘一人にオレ達の仲間が負けるはずが無いだろうが!。」
「ではおまえと話している間にかなり時間がたっているがなぜ誰も来んのだ?」
「・・・・・・・そ、そ、そんな、そんなバカな、二十人はいたんだぞ!?」
「そんなの物の数には入らん。」
  
素子にきっぱりと言われ盗賊達はおびえはじめた。
  
「そ・・そ・・そんなはったりがつ、つ、通用するとでも思っているのか!?きっきっとどっか道に迷ってるんだ、そうに
違いない、でなきゃこんな小娘に・・・・・・」
「ではちょっと待ってみるか?」
  
盗賊達は余裕の素子に完全にビビっていた。
  
「かっかかれーーーーーーー!!」
  
盗賊達は無け無しの勇気を使って突っ込んできた。
  
「愚かな・・・・・斬る!!」
  
  
あっ!!
  
  
というまに盗賊達はやられてしまった。
  
「ちょっとまて!戦うシーンぐらい・・・・」
  
盗賊達は斬られた痛みと負けたショックで訳のわからないことを口走る。
  
「安心しろ、みねうちだ。」
「その割には血が出てるんだが・・・。」
 
もはや素子は聞いていなかった、とそのとき・・・・
  
「きゃーーーーーー!!」
 
素子はその声に驚いて振り向いた。
 
「どうした!!」
「おっと動くな!この子がどうなってもいいのか?」
 
みるとそこには盗賊達に捕まっているしのぶがいた。
 
「しのぶちゃん!!」
「しのぶ!この、しのぶを離せ!!」
「いやーーーーーー!!!」
 
ヒロインモード爆発のしのぶ。
 
「さてと、武器を捨てて五歩下がってもらおうか。」
「くっ、なんて律儀にありきたりな事を!。」
「そうよ![その刀でオレを切ってくれ!]ぐらいのアドリブ入れなさいよ!!」
「んなこと言うかボケが!、さっさとしろ。」
 
素子は悔しそうな顔をしながらしぶしぶ刀(止水)を地面に置く。
 
「そうそう、それでいいんだ、さてそれじゃあ・・・・・」
 
とその時空気の切れる音とともに何かが飛んできた。
 
シュ!!
 
「ぐあーーー!!!」
 
みると盗賊の腕にナイフが刺さっていた。
 
成瀬川達はナイフが飛んできた方を見ると二つの人影が見えた、
そこには髪の短い色っぽい女性と褐色の元気いっぱいの少女がいた。
 
「キツネ!!」
「キツネさん!」
「それに・・・カオラ!?」
 
ナイフはどうやらキツネが投げたようだ。
 
「しのぶ!はよ逃げえや!」
「はっはい!」
 
そう言うとしのぶは走って成瀬川達の方へかけよった。
 
「さーて、どないするんや?あんさん。」
「ひっひえーーーーー!!」
 
盗賊は仲間が自分一人だという事に気がつき逃げ出した。
 
「逃がさへんでー。」
シュッ、グサッ
「ぐわぁ!!」
「行けーー!スゥ!!」
「ラージャー!」
 
スゥはどこに持っていたのか『スゥちゃん特製』と書かれたバズーカーを乱射する。
 
ズドドドドドドドォォォォォン
 
後に残ったのは真っ黒焦げになった盗賊の姿だった。
 
 
 
 
「しっかしよかったなー全員無事で。」
「そうよねー、知り合って一ヶ月でお別れなんてのはちょっとね。」
 
『成瀬川』『しのぶ』『素子』『キツネ』『スゥ』の五人はとある町で知り合い、意気投合し、目的が同じだったので
一緒に旅をしているのである。
 
「そうですよね、皆一緒にハンターになりたいですし。」
 
『ハンター』・・・・・ハンターとは、 ハンターを辞めたハンター(教官)と勝負をして教官が実力を判断し、合格なら筆記テスト
          をうけ、合格点がとれたらハンター免許をもらうことによりできる仕事のことだ。
          ハンターの仕事とは、地方に行って奉仕作業をするのと誰かの依頼を受けるというのがある。
          依頼はハンター本部からの依頼と個人での依頼がある、大抵のハンター達は個人の依頼を中心に
          仕事を受ける、なぜかと言うとハンター本部の依頼はお礼が渋いのだ。
          ちなみに奉仕作業というのはハンター本部の「依頼」ではなく「お願い」のことで無報酬でする仕事の
          ことである。
 
「まっなんにせよ、早いとこハンター本部に行かんとなー。」
「ハンターこんぶってウマイんかー?」
「スゥちゃん、こんぶじゃなくて本部、ハンター本部っていうのは仕事をする所なのよ。」
「ふーん、で、そのハンターホンブってどこにあるん?」
「ひなた王国っていうところだ。」
 
そんな話をしているうちに視界がひらけてきた。
 
「おっみえてきたで、ひなた王国や!!」
「おっきーーーい!!」
「ウマイもんいっぱいありそうやなー。」
「もう!カオラー。」
 
思い思いの事を言いながらひなた王国に向かう成瀬川達であった。
 
 
 
今成瀬川達はひなた王国の城下町の大通りを歩いていた。
「しかし人が多いわねー。」
「にぎやかでいいじゃないですかこういうの好きですよ、あたし。」
「そうやなー、ウマイもんもいっぱいあるしなー。」
「私はどちらかと言うと静かな方が・・・・・。」
 
成瀬川達が他愛もない話をしていると前から男が走ってきた、成瀬川達は気付かない。
 
ドンッ!
「きゃあ!!」
「うわぁ!!」
 
走ってきた男と成瀬川はもろにぶつかった。
 
「いたたたた・・・・・あぁ!!」
「いててぇ、ん?・・・・げ!ゴメンそういうつもりじゃ・・・・・」
 
見ると男の両手が成瀬川の胸にジャストフィットしていた。
必死に弁解をする男に成瀬川は・・・・・
 
「(ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!)」
「あっあの・・・わざとじゃないんだ・・・はははは、って聞いてる?」
「問・答・無・用!!!このへんたーーーーーい!!」
ズドォォォォォォン
 
成瀬川のギガトンパンチが炸裂した。
 
「ぶろあぁーーーー!」
 
男は奇妙な声を上げながらごみ捨てばに突っ込み、ピクピしていた。
 
「出会い頭にいきなり胸を触ってくるなんてサイテー!いこ、皆。」
 
そう言うと成瀬川達は行ってしまった、出会い頭に鉄拳をかます方もどうかと思うが・・・・・
 
「な・ん・か・言った?」
 
いえいえなにも
しばらくたつと男の方も動き出した。
 
「いってーーー、なんなんだ?あの女・・・いけね、早く行かないとはるかさんに怒られる。」
 
そうこの男、ラブひなの主人公景太郎である。
  
 
このあと彼女達と彼の間ではちゃめちゃな出来事が待っているのだがそれはまた別の話し。
 
 
 
   To  Be  Continude
 
 
「って俺の出番これだけ?」
 
そうです。
 
「でも俺ラブひなの主人公・・・・・」
 
しりませーん。
 
「(シクシクシクシク)」
 
 
 
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