ル「原作通りの進め方だと、今回は前後編になるのよね」
太「ああ。ルーアンと出雲が悪巧みして俺を困らせるハナシな」
既に展開読んでるコイツらって一体…。
――で、朝食のお時間。
キ「ルーアン姉様、最近は朝が早くなったな――やはり職を持つと変わるな」
と、朝6時50分に味噌汁を啜りつつ言う。『職』とは勿論教師だ。何だかんだ
言って、未だに暗示で先生やっている。しかも給料まで貰ってたりする。
ル「……うっさいわね。アンタに言われちゃおしまい…――って何で既に
起きてる訳!?しかも凄く余裕でっ!!」
太「あー…」
あまりの衝撃にルーアンは思わず箸やご飯茶碗(どんぶり)を太助の方にすっぽ
投げてしまう――そして、直撃した太助の身体は…椅子ごと後ろにぶっ倒れた。
キ「失敬だな。私だってたまには早起きをする。何しろ昨日は寝ていないからな。
バッチリ早起きだ」
ル「それは早起きと言わないわよ」
シャ「あのー…太助様、大丈夫ですか?」
太「…目覚めスッキリだから――だからその顔面をスリッパで踏み付けるのは止めて」
シャ「そこに顔があるからですよ」
キ「…そういえばシャオ姉様も今日から学校へ行くのだったな」
シャ「あ、そうそう。私も学校へ行くんですよ」
太「男塾か?」
シャ「…その寝転んだ顔面に一週間牛乳に漬け込んだ雑巾をそっと被せますよ」
太「いや、マジ死ぬ。すげなく断る」
…所で。
キ「前回ルーアン姉様が使った『暗示』だが、元ネタは『月天小
説11巻』では無いぞ(告知)」
ル「何かすっごく見苦しいわねー」
キ「…(聞き流し)」
――そんなワケで、原作通り朝の登校風景――
太「って…」
ばびしっ、と太助は“制服姿”のシャオを指差し、
太「お前制服違ぇぇぇ!」
シャ「えー? これ、学校の制服ですよ」
太「ドコの学校の制服だっ」
シャ「よく判りませんけど那奈さんの部屋に」
太「俺に姉がいる事&部屋の場所を何故知ってる」
太「…まぁ、それ以前に突っ込む事があったな――お前どうやってウ
チに入学して来たんだ」
シャ「『転校』って名目で」
太「動機じゃなくて手段を聞いてる」
…まさかコイツもルーアンみたく『暗示』やったんじゃねーだろな…。
シャ「えー、手段ですかー? ――…普通に戸籍を改ざんして」
太「普通はそんな某国のスパイじみた事はしないぞって言うかお前戸籍あったのか」
シャ「そんなの22世紀の道具で簡単に」
太「偽造じゃねーか」
シャ「それっぽいから大丈夫です」(親指をビッと立てて)
太「―――」
それはつまり偽物じゃねーか、とは思っても、朝っぱらからツッコミ攻撃をかま
す――というテンションは持ち合わせていないらしく、太助はただ無言で1人カ
ウンターパンチをシャオにかますだけにした。
『攻撃』:太助→シャオ“ばきっ!”(←瓦2枚が割れる威力のパンチ)
『反撃』:シャオ→太助“ベコキッ!!”(ホーロー鍋が貫ける威力の裏拳)
太「へぐ…っ――容赦ないっつーの…」(唇からの出血を拭いつつ)
…ともかく、原作通りシャオはウチの学校へ通う事になった。制服はまるで別の
学校だが、…まぁ良い(と思う)。SSなら、服が違おうが髪型が違おうが、お構
い無しなのだから。Kan●nの学校の制服でも、許容範囲に違いない。
――まぁ、何でそれがウチの姉の部屋にあったのかは別だが…。
ふいに下の部分が気になっても、覗くことはしない(意味深)
キ「試練だ。耐えられよ」
太「いままで暴走してきて突然万難地天面(づら)するかぃキリュウ。しかもお
前も何故か制服姿だな」
最もキリュウのはちゃんとした鶴ヶ丘中の制服だが――…って、これも家にあっ
たのだろうか…。だとすれば、ウチって一体……。
太「しかし…いきなり生徒が2人増えるってのは…」
キ「みんなが学校で楽しくお勉強(1人除く)してる時、私だけ一人寂しくお留守
番なのか…(少し悲しげな瞳で)」
太「む…」
キ「学校でみんなが楽しく昼食を取る中、私は家で一人寂しく…」
太「あ゛―っ!――わーったわーった! 好きにしろっ! …お前は今ン所唯一器
物破損してないからな(←マジ)。多分問題無いだろ」
ル「あれぇ? アタシって何か破壊したっけ」
太「教室のドア。…そしてその後の戦闘で付近の住宅を壊滅させただろ(殆どはシャ
オだが)」
それでも次回には何事も無かったかの如く直ってるのは、おヤクソク事である(内緒)
ル「う…(汗)――でもっ、それ以上にお金稼いでるわよっ」
太「………そうだな――それで大食いチャンプとしてブ
ラックリストに載っちまったがな」
…既にこの辺りの定食屋、喫茶店、レストランの壁には必ずと言って良いほどル
ーアンの写真が飾られ、そして彼女の稼いだ賞金は10万を軽く超えている。
ル「次は隣町制覇かしら」
太「(…フー●バトルに出したら結構稼いでくれたりして…)」
ル「たー様、何か妙な企み持ってない?」
太「いや、どこで行われてるか場所知らんし(汗)」
太「ところで質問なんだが…キリュウも戸籍改ざんか?」
キ「いや…そんなスパイみたいな行為をする輩がいるのか?」
太(いるんだよ俺の前方18メートル先に)
口に出すと、その18メートル前方から突如振り返ってビームが飛んでくるや
もしれぬ。
キ「私は、とりあえず昨日編入できないか学校に連絡を取って――」
キリュウの遣り方は、間違いなく正しい。何だ、全然問題無いじゃないか。ドナ
ルドマジックの時は『コイツもあっちの生命体か』と思ったが、な
かなかどうして、正常である。
キ「だが…」(少し鬱な表情)
太「何だ?」
キ「今日編入試験があるのだ」
太「………。(…だから徹夜したのか…)――で、どうだ? やれそうか? 何か
英語とか苦手っぽそうだけど」
キ「“あるふぁべっと”は『みんなのうた』
でバッチリだ(自慢気に)」
太(…すっげぇ不安なんですけど)
キ「『三角足出たA』だ」(嬉しそうに)
太「………」
一通りアルファベットの歌をブツブツと暗唱した後、ふと思い出したように、
キ「…主殿。∀(ターンエー)はZの後なのか?」
太「いや、それは覚えんでもいいから」
…それ以前に試験中寝てしまうのが一番心配なんですが。
太「って言うかルーアン先生が採点してくれれば簡単じゃんか」
…つまり、ちょこちょこっとバツな所に赤ペンでマルっ、と――
ル「酷っ…! たー様、私に不正行為をやらせるつもり!?」
太「お前が先生に就いてる時点で不正だろ」
シャ「あ、そうそう」
と言って、太助に振り返る。
太「…何だ?」
シャ「物語の進行上、やんなきゃいけないポイントですので」
そう言って、カバンに手を突っ込む。
太「ああ。前から結んでくれるヤツな。よっしゃ、カマンベイベー」(妙に嬉しそう)
そう言って、両手で小さく手招きをしたりする。
シャ「…それでは――」
と、納得してシャオは青いリボン――ではなく、白い1本の細紐を取り出した。
キ「シャオ姉…それは?」
シャ「とある中国の龍神の髭」
太「この罰当たりが…」
この後、縛ったが最後、解くと髪が急激に伸び始めるとかしないだろうか心配だ。
――…一方、宮内神社――
出「むぅ…? あちらの方角に、強い妖気が…」
境内で掃除をしている出雲(の頭のアンテナ)は、街の方角――正確には鶴が丘中学
校の方を向いていた。
出「――神聖な学び舎にまで手を出すか――その邪悪な魂、必ず浄化しようぞ!」
そんな事を言う出雲さん。なら何で前回(7話)来なかった。
――…で、学校(手抜きだ)
?「グッモー太助!!」
太「誰だテメェ」
(悲しい事に)見知った顔の少年に、太助はちょっとキレ気味であしらう。
TAKACI(以下:T)「何だよー俺だよーお前のそして魂の親友、
野村TAKACIじゃねーかっ」
太「離せ。俺はそんな変な格好の知人を持った覚えは前世にだって無い」
翔「しかも何故に名前がローマ字…」
T「平仮名だとワケ判んなくなるから(マジ)――文中で『たかしさん』だと他の
文章と混じっちまって書いてる(読んでる)方が混乱しちまう
んだよ!」
呼「うっあ最悪――…そういえば、そのローマ字…『野村 タカチ』
になってるよ」
…『たかし』なら『CI』では無く『SI(SHI)』である。
T「な…っ!?」
翔「しかも『T』って何か妙に犯罪者っぽいしな」
言いたい放題である。
太「って言うか普通に登場してたが帰ってきてたんだな生徒T」
T「セリフあるか無いかの1コマキャラみてぇだから生徒Tは止めてマジで」
呼「そういえば山に篭ってたんだよねー」
T「ああ。辛かったぞ」
翔「今時篭れるような山があるのか…――どこの山だよ」
T「双子山だ」
――刹那、太助は彼に右拳を振り上げ――
――ゴッ
…リアルな音が響いた後、TAKASIの頭はリノリウムの床に半分程めり込ん
でいた。
――バカなボケをかますからである。自業自得と言える。
………。
……。
…。
ル「みっなさぁ〜ん! オーハー☆」
太「テレビ番組の収録じゃねーんだからマジメにやれ」
ル「な…っ!? たー様…慎●ママじゃ無いのよ!? 山ちゃんなのよ!?」
太「知るかっ!!」
キ「朝から主殿の教室は賑やかなのだな」
翔「…あ、キリュウ」
太「…試験は?」
何時の間にか自分の席を構え(太助の席の横)、すっかり馴染んでるキリュウ――
キ「いや、その…――よく考えたら普通の公立中学に編入試験など存在しない事に気
付いて…」
太「…もっと早く気付けば良かったな」
キ「ああ。…昨晩の徹夜のせいで、凄く…眠くて……………」
太「初日から寝るなっつーの」
シャ「そうですよキリュウさん。寝たら汝昂先生のキャノン砲が」
ル「いくら何でもそれは出ないわよ」
シャ「えっ!? てっきり足からロケット砲が…」
太「確かにな。『サン・レーザー』出したんだから、最後まで責任持っ
てロケット砲出そうよ」
ル「…とりあえず、ザンバーとかジャベリンとかは出せるから、たー様、目
標(ターゲット)になってくれる?(にやそ)」
太「熱線だけで十分ですハイ」
T「オイ、七梨」
太「…なんだよ。俺は今、黒板に書かれた英文をノートに写す事に全プラーナを掛けて
るんだが」
T「いや、今の授業は数学だと俺は思うぞ」
呼「2人とも――…今は現代社会だよ」
………。
太&T『何っ!?』
呼「…」
太「なっ…ホントか!? じゃぁ俺が広げてたこの英和辞典は何だったんだ山
野辺!?」
翔(熟睡中)「ふぁぅ…――もう昼飯か?」
呼「…バカばっか」
太&T『………』(ムカ)
…何か、声は同じでもコイツが言うと腹が立つのは何故だろう(by太助)
………。
……。
…。
ル「ともかく、理科の実験よん」
何か知らんが、突如授業を生物室に移す――唐突過ぎるぞルーアン先生。
で、生物室――ルーアンは白衣なんか着込んでいる。
ル「ちょっと、たー様。カマンベイベー(にやそ)」
太「あ? 一体何を――」
そう言って渋々立ち上がり、教壇の前に行くと、突如ルーアンは太助の右腕を掴み、
袖を捲り、おもむろに注射器を――
太「ってちょっと待ちぃぃぃぃっ!!」
ル「何よたー様、学術的研究による科学の発展に貢献しないワケ?」
太「お前がどーこーしたところでノーベル賞は揺るがんぞ」
ル「初めから諦めてたら人は進化はしないわ」
太「その進化の為に俺にモルモットになれってか」
ル「モルモットで良いじゃない。アンタどうせ中途半端な んでしょ!?」
翔「…七梨はコック兼パイロットじゃないだろ」
ル「チッ…ダメなのね」
太「ああ。右利き人間の右腕に注射しようとする奴は、信じないようとしてるんでね」
ル「――仕方無いなァ。…なら、用意しといたハムスター達で実験しますか」
太(あるなら最初からソレでやれよ…)
シャ「ダメーッ! そんな可愛いハムちゃんを苛めちゃ駄目ですっ!」
翔(…ハムちゃん?)
太「待て。俺ン時は咎めようともしなかったな」
シャ「当たり前ですわ!(即答)」
太「じゃぁ何か? 目の前で俺がハムスターに食い殺され様としてたら、
お前はハムスターを応援すんのか!?」
翔「そんな事態が起こるかどうかは疑問だけどな…」
シャ「その時は一緒に喰べちゃいます」
太「…冗談に聞こえないんですけどー」
………。
……。
…。
キ「さぁ昼食だぞ主殿」
太「…妙に嬉しそうじゃないか?」
キ「寝てても腹は減るものだからな」
太「何しに学校来てるのか判んねえな」
そう皮肉を言うと、ポンと後ろから山野辺に肩を叩かれる。
翔「それはアタシに対しての嫌味か?」
太「いや、お前の場合は大事な突っ込み役として」
T「おお、見事な顔面足の裏キック(注:鼻血が出るので止めましょう)」
太「をぅ!? 何か鼻の高さが5センチ程陥没したような」
翔「オマエの鼻はスーパーマリオか」
太「って言うか、素でちょっと曲がった気がするんだが…」
鼻を摩りながら呟くが、当の山野辺は購買に“たい焼き”買いに行ってしまった。
T「それじゃ、太助――俺らも早く購買行って争奪しよーぜ」
太「いや俺弁当だから」
T「何だとクォォルァァァッ!!!!」
太「マジギレすんなっ! 大体予想出来るだろ! 俺ン所に3人居候がいるって言った
ら、フツー弁当だと――」
キ「いや…いきなり予想はしないと思うが…」
太「ここでは俺に味方した方が得策だと思うなボクは(にやそ)」
キ「………」
シャ「随分悪役顔が馴染んできましたねー太助様。紀柳ちゃん怯えちゃってますよー」
キ「…あれ? そういえば前回(7話)は確か購買のパンだったと思う…カレーパン殿
がひどく美味だった事を覚えているがはぐぅ!?」
キ「ぐはっ…」(3メートル程吹っ飛び昏倒)
シャ「今は弁当なんですよ――シャオ様特製『伝説の昼食』」
どごっと、音速拳という不意の事故(加害者談)を左顔面にクリーンヒットし、キリ
ュウは錐揉み回転しつつリノリウムの硬い床に叩き付けられる。
太「…で、伝説の昼食ってなんじゃい」
キ「って私の事はノーリアクション!?」
シャ「昔、ナビさんとかダーツさんとかがよく食べてました」
太「俺はそんな奴ら知らんぞ」
シャ「えええっ!? あ、あの伝説の番組を知らないなんてそれでも私のご
主人様ですか!?」
太「守護月天の主になるにゃぁ『俺天』知ってな
きゃいかんのかい」(←何だかんだ言って知ってるじゃん)
…ちなみに、厳密に言うと主従関係では無い筈なのだが――ってツッコミは不要であ
る。ハナシが拗れるから。
シャ「ともかくっ! 今日のメインディッシュはこれだぁぁっ!!」
と、バンと太助の目の前に置かれたのは煤、と言っても良い程の焦げた鯵をトースト
でサンドした物体だった。
シャ「さぁ! これを食べて体中金色にしたり口からビームだしたりして
下さい!」
太「出来るかい!って言うかこんなん喰えるかぁぁっ!!!」
何かこのもうもうと立つ煙の具合がスプリンクラーが発動しそうで厭な感じだ。
シャ「しょうがないですねー。なら、ルーアンさんにでもあげますか」
…ルーアンって一体…
T「ともかく、購買行くぞ」
太「ああ――焦げてるのを食うとガンになるって言うしな」
呼「太助君そのハナシちょっと古いよ」
購買部ってのは、作者の学校には無いのでよく判らないのだが(付近のパン屋が売り
に来るのだ)、あったらきっと便利だろーな。
太「…何コメントほざいてんだ作者」
T「太助…何窓に向かって喋ってるんだ?」
太「――いや。なにぶん物入りでな」
呼(この2人話がかみ合ってないのに何故か通じてるっ!?)
太「………」
T「購買部の売り子が変わってるな――…しかし何故に神主の服着てるんだ?」
しかも異様に繁盛してるし。
普段なら、ここに溜まる客はせいぜい代わる代わる10人くらいで一定してるのだが
――今の購買部の廊下は午前8時の満員電車と化している。
T「くっ…だが、この位の方がこちらもやる気が出るってモノだ――太助! 今日こそ
お前より先にパンを奪取してやるぜ!!」
太「まだ根に持ってたんかいお前…」
T「黙れ小僧! 俺が…俺があの時どれ程の苦渋を嘗めたかっ!!」
太「知らんよ」
呼「あ、確か1年の頃から毎回毎回、購買部の最後の1個のパンを取られてたんだよね」
太「……あー…確かにそーだったな。最近お前いなかったから忘れてたわ」
T「貴様っ! 揚げたてカレーパン、ヤキソバパン、コロッケパン、メロンパン、カツ
サンド、ミートパン、そしてワカメパン!!――これら積年の恨み、今日こそ晴ら
さん!!」
呼「塵も積もれば…ってヤツだねー」
人事だと思って軽く言う呼一郎。
太「ともかく、パンを買わねば仕方ねーだろが…」
T「む、確かに」
太「…にしても宮内出雲、…映画効果に便乗して何てパ
ン売ってるんだ」
出「ん――やぁ太助殿、久し振りじゃな」
太「? 何か喋りが変化してないか?」
出「陰陽師はこういう喋りが決まりな様なので」
…買っていく生徒たちのパンを覗き見ると、阿倍清明と書かれたパンとか星マークの
入ったパンとかが見受けられる。
太「…昔山田だとか青木だとか名前の書かれた冗談みたいなパンがあったらしいが…あ
る意味それ以下だぞ」
出「ブームには乗るのが商売の鉄則ですから」
太「神道に商売っ気出すなっての」
太「――まぁ良いか。結局パンは買えたしな」
T「俺の頭を踏み付けてな。しかも3回」
太「混雑してたんだ。不可抗力だ」
そう簡単な会話を交わし、教室へ戻る――
太「にょわっ!? どーしたルーアン!?」
ドアを開けた途端目に入ったのは、教壇に突っ伏して気絶しているルーアンの姿だっ
た。その奥を見ると、更にキリュウも仰向けで倒れている――勿論さっきの不意の事故
ではない。っていうか教室内の全員が倒れてたりする。
太「おいルーアン…まさか――死んでは――いないだろうが…何があった!?」
肩を揺するが、反応が無い。ふと教壇を見ると、ダイイングメッセージの如く右手の
人差し指で、
太「〜〜〜―――」
T「…早く手を打たないと、被害が増える一方だぞ…太助」
呼「でも、ルーアン先生もキリュウちゃんも、瞳孔開いてるよ。何か血の気も引いてる
し…」
太「ともかく、シャオを止めに行く――前後編だからってこんな展開は読者様
が許さんだろうからな」
そう言い、投げやりな表情で太助は教室を出た。
ハルカの勝手コメント
はい、レイさん作『まもって守護月天〜22Century〜』第9話、ここにお届けしました♪
遂に! 遂にTAKASI君の登場ですっ(笑)
これで本格的に主要キャラが揃い、ますます新しい展開が期待できそうですね。
とどまるところをしらないレイさん的守護月天ワールド!(つかもはや月天異聞禄?)←オイ
最近この作品が更新の中心になっていることを密かに危惧しつつ……次回作をお待ちしております(^^;