書き手:紅アゲ
あの甘い夏をもう一度・・・。
〜行動編(コメディ編)〜



 真夏の朝はえらく暑かった。

 午前9時。

 太助の家へ向かう、乎一郎君の姿が見受けられた。

 手には映画のチケットが握られている。

「ふんふんふふんふ〜ん〜〜〜♪」

 乎一郎君はとっても上機嫌です。

「ふんふんふふ(ふふふんふふふん)《ふ〜ふ〜ふ》【ふふふ〜〜ん】〔ふんふんふんふん〕〜〜〜♪」

 乎一郎君は鼻歌で4和音を奏でるという変人技を繰り出してました。

 傍から見ても上機嫌なこと請け合いです

あはっ。今日は親戚から映画のチケット貰っちゃったから、ルーアン先生を誘って一緒に行こう♪」

 妙に説明的ですが無視してください。

 とか言ってるうちに、太助の家へ着きました。

 何故か、半壊してますがいつものことなので乎一郎君は気にも止めませんでした。

 乎一郎君はインターホンを押しました。

 ぴぽぽぽん←インターホン

「おかしいな・・・」

 乎一郎君はつぶやいた。

 太助宅は馬鹿三精霊の活躍により、インターホンを押しただけで、問答無用で北斗七星(★神最強)が出てくるような細工がしているはずです。

 このように、ふつーに音が出るはずは無いのです。(じゃあ何故押した)

 もっかい押してみました。

ぱぴー←インターホン

「・・・・うーん・・・」

 音は変わってましたが、何も起こりません。

 さらに誰も出ません。

「どういうことだろう・・・・」

 と、そこへ。

「ん、乎一郎君じゃないですか」

「あ、ロリピー

「お前が言うな」

 宮内神社の前髪反重力神主こと出雲さんです。

 ちなみにロリピーはメインキャラの特権なので、乎一郎のような10話に一回ほどしか登場しない、16位キャラが使うような物ないのです(多分)。

 でも最近は、小説版で活躍し始めたので頑張れ乎一郎。

「出雲さん(訂正)。どうしたんです? 出雲さんはこの家を忌み嫌ってるんじゃないんですか?」

「乎一郎君、人を見る目がありますね。確かに忌み嫌ってます」

 うーん。

 出雲さんは太助宅のインターホンを押しました。

ぱぴぱぴぱぴー←インターホン

「今日もですか・・・」

「はい?」

「いえ、昨日も来てみたんですが、留守だったみたいで。せっかく新しく発注した札を使おうと思ったんですが」

 出雲さんはさわやか系に振り向き説明。

「昨日からいないのかな?」

「多分・・・・昨日しかけたトラップも発動してませんし・・・」

 そのトラップが単なる落とし穴だということは出雲以外誰も知らない。

 と、話してると・・・

「お、おにーさんじゃん」

「そんなことより早く入りましょう!」

「あ、ロリピーに地味メガネさん。おはYOー」

 翔子さんと愛原と電脳戦機シャリオンさんです。

「あー・・・太助君の心の広い愛人さん暴走まだ未設定娘さんオーラ外道精霊γ(ガンマ)さん。おはようございます」

 出雲さんも酷いです。シャオに対抗したつもりでしょうが、シャオにはあまりダメージを与えられてません。

 むしろ、他二名にかなりのダメージを与えてます。

 ごむっ←翔子

 ドサリ←出雲

 ゴキッ←愛原

 がくっ←出雲

「ところでどうしたの? 異様な組み合わせの3人だし」

 乎一郎君は女性二人のプチ暴行によってがっくりしている出雲さんを無視し、三人に聞きます。

「話は家でしましょう」

 シャオリンは玄関の鍵を取り出すと、ドアノブの鍵口に刺しこみ、玄関のドアを蹴破りました。

「鍵を出す必要はあったのか・・・?」

 今回のこのメンバーのツッコミ役は翔子さんです。





「太助君が行方不明ですか?」

醤油ことです」

 シャオから説明を聞いた全員は驚きました。

 シャオは質問をする隙を与えずに、話を続けます。

「4日前からいなくなってしまいました。オチ大王(ルーアンのことやね)はすぐに探しに行きましたが・・・・」

「シャオさんは?」

「私は、TNC局のふとっぱらを予約録画をしてから出かけたんですが・・・見つからないんです・・・」

 すると乎一郎君。

「・・・ねぇ、キリュウちゃんは?」

 太助の側にはキリュウが常にはべってるはずです(ヲイヲイ)。

 シャオはこれに関して、

「どうやら・・・太助様とキリュウは・・・一緒に逃げてます!

 断言。

駆け落ちかッ!?

 翔子さん、反応しすぎ。

「何でそういえるんです?」

 出雲さんは冷静に聞き返しました。

「太助様とキリュウさん・・・・おんなじ時間に行方不明になってます。あいつら絶対一緒に逃げてます」

「うーん・・・」

 出雲さんは考えました。

(どうやら・・キリュウさんは太助行方不明事件に何か関与してそうですね・・・・)

 シャオはそこまで言って・・・・。

 なんと、正座をしながら腕立て伏せをしました!   つまり土下座。

「皆さんにお願いです!太助様を一緒に探してください!!」

「えぇ!?」

 シャオのような皇帝気質の精霊が土下座をしたことにみんな驚愕。

「奴のような、不死身さんは私の手の内で躍らせたいんです!

 動機が不純だ。

 これを見て・・・出雲はニヤリ・・。

 ここで、条件付でこの願いを聞けば、あとあと戦闘に有利になります。

(では・・・次回の戦闘時に・・・・アレをなくすという設定でいきましょう・・・)

 出雲が言おうとした矢先。

「わかった!すぐに探しに行こう!!」

 翔子さんが即諾してました。

 しかも無条件で。

「はぅっっ!!!」

 今の出雲の心境はこんな感じです。



      男「魔法のランプだーーー!早速お願いだ―!!」

      ごしごしごし。←切磋琢磨(違う) 

      もわもわもわ。←出現

      魔人「お前の願いをひとつだけかなえてやろう・・・」

      男「わぁーい!本物だ―!!」

      魔人「願いはなんだ・・・・」

      男「・・・えーっと・・・改めて言われると何をお願いしたらいいかな・・・・」

      魔人「・・・・・・・」

      男「ごめん、ちょっと待って」

      魔人「はい、待った(願い事消費)。ではさらばだ」

      男「えーーーーーーーーっっっ!!」



 なにか違うような気がしますが、このさい置いときましょう。

 出雲はいやーんな心境から二秒で立ち直ると、自分の考えを言いました。

「キリュウさんは太助君と何か関与してそうですね。皆さん、キリュウさんを知りませんか?」

 全員知るはずもありません。

 第一、この精霊3人娘はまだ謎がありすぎなので、詳しいことは紅アゲもわかりません。

「どうしようか・・・」

 と、その時・・・・。

「俺が必要になっただろ!!!」

 リビングに土足のままある男が入ってきました。

 彼こそ自称夏が最も似合う男。野村・good‐cool・たかしだ。

 本編では『TAKACHI』なのだが、ここでは『たかし』としておく。

 理由は今回の話で彼が物語自体に影響を及ぼすことが無いからだ(予定)。

 だから、たかしでGO!

「・・・・・・・」

「あれ・・・・?」

 全員ジト目。こんな状況で特殊能力のかけらも無い(酷ッ)たかしが来てもどーってことない。

「・・・・・・・」

「・・・・・・・」

「・・・・・・・」

 ・・・・・。

「およびでない?」

 コクリ。←出雲、愛原、シャオ

「およびでない?」

 コクリ。←翔子、乎一郎

「・・・こぉ〜りゃまたどぉ〜〜もしつれぇ〜しまし・・・」

 BANG。

 ドサリ。

 出雲さんは、往年のギャグをかましそうになったたかしを、持っていたグロック17で容赦なく撃ち抜きました。

「おぉっ。おにーさん、そんな物騒なもんまで持ってんだ」

 翔子さんは、たかしを撃ちぬいた出雲に、尊敬のまなざしだ。

 彼女もたかしを撃ち抜く事に、異論は無かった。

 ちなみにグロック17とは、グロック19より少し小さくなった、大衆銃である(ハズ)。

 プラスチック銃の先駆けとなった銃なのだ(ったよね?)。相良軍曹(誰)も持っていた(と思う)。

 しかし出雲さんはなぜそんな物騒なもんを持っていたのでしょうか。

 愛原ははじめて生で見る拳銃に怯えながらも、↑の疑問を訊いてみる。

「ど〜してそんなものもってるんですぅ?」

「お菓子のオマケで付いてたんです」

 物騒なお菓子だ。まぁこの世界じゃありかねん。

「それより太助君は?」

 乎一郎は話を元に戻した。

「そうですね・・・太助君でしたね。う〜ん・・・さっきも言いましたがキリュウさんが何か知ってると思うんです。」

「ほう」

(私の妖怪アンテナも反応しませんし・・・・)

 出雲は知らなかった。出雲の妖怪アンテナは今日耳日曜状態であるのを

 するとこれまで黙っていた電脳戦機シャリオンが口を開く。

「キリュウの場所を知りたいならいーもんがありますよ」

 シャオはごそごそと帯のなかをまさぐると、ある物を取り出した。

 ぱらぱぱっぱぱー。

 それは、なにかのレーダーみたいだった。

「このレーダーを使えばキリュウの場所がわかります」

「どうみてもドラゴンレーダーのようにしか見えないんだけど

「うつべしっ!」

 どぎがっ。←殴

 シャオは乎一郎を殴った。どうやらタブーだったらしい。

「で、どこだ?キリュウは!」

 翔子さんは悶絶している乎一郎君を尻目にシャオに訊く。

 心なしか、急いでるような気がします。

「ん〜・・・『オニギリヤマ』ですね」

 一瞬時が止まった。

 全員、呆けている。まぁ無理も無い。

 小説の方の原作でもあったことだから。

 ちなみに関係ないですが、今紅アゲは新堂敦士のFashionを聴きながらこれを書いてます。

「ふざけん・・・」

「それって『鬼霧山』のこと?『鬼』に『霧』って書いて」

 さすが勤勉イメージの悶絶中乎一郎君。すぐに真相に気付いた。

「そうです。乎一郎くん大正解。他の人は罰ゲームで電気ショック

 ばばばばばばばばばば←電気

「「「「いたたたたたたた!!」」」」

 いつのまにか、出雲らの背中に、電気マッサージ機が仕掛けてあった!

「ふふふ」

「〜〜〜〜〜〜〜」

 乎一郎は声にならない声を吐いた。




 出雲さんのバンは田舎道の国道を走っていた。

 あれから、太助捜索隊を結成し、唯一車の運転できる出雲さんのバンで鬼霧山へいくことになったのだ。

 太助捜索隊のメンバーは・・・・・

 出雲。

 翔子。

 愛原。

 シャオ。

 野村・good-cool・たかし。

 彼らは太助を見つけることはできるのでしょうか。

 そしてキリュウの思惑とは・・・・・。

 次回、空間編(ボケっぱなし編)へつづく。

 ・・・・・・・・そういえば乎一郎君はどうしたんでしょうか。

 中継が入ってます。



 〜乎一郎カメラ〜

「今回から僕の時代だぁぁぁぁ!!!!」

 乎一郎君はなんと上空300メートルの位置にいました!!

 彼の背中には、宝くじのCMで中居君が購入したような、ジェットがついてます。

「ふふふ・・・これぞ僕の自己最大の発明品! 『飛翔ジェットの石井君』!!

 3年間貯めたお小遣いと、ただでさえ少ない再構築の給料をつぎ込んだかいがあった!!

 今回の主役は俺だぁぁぁぁぁ!!!!!!!

 乎一郎君は人格が変わってます。

 乎一郎君は主役になれるのでしょうか。

 こちらは次々回へつづく(予定)。




―――――あの甘い夏を・・・・もう一度・・・・




 あとがき:

 どーも!はじめましての方ははじめまして!紅アゲです!!

 どうでしょうか、小説版再構築守護月天は!!

 なんか思ったより版権ネタが少なかったりしたりと・・・。

 レイさんの方の奴とはかなり違いますね。

 3部構成の予定でしたが、このペースだともっと増えそうです。

 さて、次回はどーなるのでしょうか。

 えーっと・・・次回も太助捜索隊の話なので、キリュウファンの方はもう少し待ってくださいね。


 ハルカの勝手コメント?

 実はこの作品、レイさん経由で頂いたりしたわけなんですが……ホントに掲載していいのかしらん?

 まぁ深く考えずにこうして無事UPされてるわけですけれど(問題

 そういうわけで何を書いていいのか悩むのですけど、個人的な感想とすれば楽しく読ませていただきました。

 いきなり複数のメインキャラを除いた状態から展開しているのも意外性があって楽しいですし、

 太助×紀柳駆け落ちネタも個人的には非常によろしい(オイ)ですからね(^^

 さて、それでは蛇足な文字の羅列はこれくらいで……非常に楽しかったです、(純粋に)ありがとうございました。

 

 

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