あなたの名は・・・ 第七章  イシュタル編 1

 

 

それは・・・イシュタルが14歳になった年の春の静かな夜のことだった。
彼女はアルスター城の自室でグランベルから取り寄せた詩集を読んでいた。
いつもの魔道書や政治・軍事等の本を読み、勉強をした後、私はベットに入るまでの短い時間をソファーに座りながらその詩集を読むことに使っていた。


そして、もうそろそろ寝ようかと思っていた時だった。
「誰ですか!? あなた様は!?」
「ここに・・・イシュタルがいるのだろう?」
ドアの向こうで誰かがもめている声が聞こえてきた。
一人の声は彼女付の近衛騎士の声だ。
もう一人の声も・・・どこかで聞いたことがある。

「ここは北トラキア王国の王女イシュタル様のお部屋です。どなたであれ、この真夜中に王女の寝室にお入りになることはまかりなりません。」
「イシュタルはこれから私のものになるのだ。だから、お前ごときが邪魔をするな!」
ドガ!!
「うわああああ!!」
衝撃が走り、誰かの悲鳴が聞こえた。
それは、彼女付の近衛騎士の声だった。
「ラインハルト!!」
ここにいたって、イシュタルは異常が起きている事を悟り、警戒をした。
立ち上がり、ドアに向かって身構えた。
(一体何者? 賊? しかし、こんな場所まで賊が入ってくる事なんて・・・)
身構えるイシュタルの目の前で、ドアが開かれていく・・・
もし、賊だったら容赦なく電撃魔法を浴びせ掛けるつもりだった。

しかし、ドアが開かれて入室してきた人物は・・・
「あ、あなた様は!?」
彼女は知っている。この人を・・・
この燃えるような赤い髪をもった人の事を・・・
「ユリウス様!!」
それはユリウス様だった。
あの王宮で別れて以来、もう3年間も会ってはいなかったが・・・
(・・・それでも私は、この赤い髪、この顔・・・忘れはしなかった。私がこの二年間、ずっと会いたかった人・・・私の初恋の人・・・そして、私を好きと言ってくれた人・・・)
イシュタルの顔が崩れていく。
あの自分が一番幸せだったときを思い出して・・・
この大切な人に、再び出会えて・・・
イシュタルは嬉しかった。涙を流していたが嬉しかった。

しかし、イシュタルの喜びはすぐに悲しみへと変わった。

「・・・ひさしぶりだな。イシュタル・・・」
ユリウスの声が耳に入ってきた時、イシュタルは背筋が凍るような錯覚に襲われた。
あまりに冷たいユリウスの声・・・
それはイシュタルの知っているユリウスの声ではなかった。
(この方の声はユリウス様の声だけど・・・ユリウス様じゃない)
よく見ると、彼の表情は、昔の優しい笑顔に満ちていた彼のものではなかった。
冷ややかで、恐ろしく不敵な笑みを浮かべている。
額にはまえにあった時にはなかった深い紫の斑点があり、何より黒き闇みたいなものが彼の中から感じられた。
(なんなの・・・この言い知れぬ恐怖は・・・こんな感覚、ユリウス様にはなかったのに・・・)
イシュタルは彼の前で竦んでいた。
ユリウスの声を一言聞いただけで、彼女の中に広がっていた暖かい気持ちは、冷風に晒されて消え去ってしまった。

「イシュタル・・・私は迎えにきた。」
イシュタルは名前を呼ばれ、再び冷たい風に当てられたような気がした。
まえに、自分の名を呼ばれた時には・・・心が温かくなったのに・・・

「・・・ユリウス様?」
「・・・イシュタルを迎えに来たんだ。私のものにするために・・」

ユリウスの体がふっ、と消えたと思ったら、すぐ目の前にいきなり現れた。
「!?」(今のは?)
彼女には、ユリウスが転移(ワープ)したように見えた。
しかし・・・あの一瞬で転移をするなんて・・・
(そんな力がユリウス様に!?)

ユリウスは右手で、彼女のあごを掴んだ。
そして、彼女に顔を近づける。
「ゆ、ユリウス様!?なにを!?」
彼女はあごを力強く抑えられてしまう。

「言っただろう。お前を私のものにすると・・・」
そう宣告し、彼は彼女の唇を奪った。

「!?」
突然、唇を奪われたイシュタルは混乱した。
ただ、唇を奪うだけではなく、舌まで挿し込んできた。
そして、彼女の口内を貪るように嘗め回し、蹂躙する。
{ううっ!!・・・うう・・・}
(ユリウス様・・・そんな・・・)
混乱する彼女を尻目に、ユリウスは彼女の胸元に手を差し入れた。
そして、やっと大きくなり始めた彼女の膨らみを乱暴に掴み、イシュタルに初めての感触と痛みを与える。
彼女の胸部が妖しく歪む。
イシュタルは首を振り、彼の胸板に手をおいて彼を押しのけようとする。
しかし、彼は左手を背後に回して彼女の体を自分の内に抑え、決して離れようとはしなかった。
その間にも、彼の舌はイシュタルの口内を堪能する。
舌に絡み、歯肉を舐め上げていく。

しばらく、そんな攻防を続ける二人。
しかし、イシュタルは徹底的に口内を犯され、胸を嬲られていた。
抵抗しようにもユリウスの力が圧倒的で、彼女は何もできなかった。
「うっ!・・・ふぐぅ!!・・・ううう!!」

突然、ユリウスは両手で彼女の肩を掴み、彼女の体を持ち上げた。
そして、イシュタルを抱えながら歩き、彼女の体を部屋の奥にあるイシュタルのベットの上に投げ出した。
「きゃ!」
彼女は短い悲鳴をあげ、その身をベットの上に晒した。
ベットに投げ出されたイシュタルの姿に、さらにユリウスの表情が歪む。
彼女は青色のワンピースに身を包んでいた。彼女らしく清涼感にあふれた衣装である。
ベットに投げ出された際にそのスカート部は膝辺りまで捲れており、その狭間から白のニーソックスが見え隠れしていた。
そして束ねられた長く美しい彼女の髪がベットに広がり、ユリウスの嗜虐心を刺激する。

彼女は投げ出されたが、すぐに立ち上がり一旦ユリウスから離れようとする。
しかし、ユリウスはすぐにベットの上のイシュタルにのしかかり、自分の両手で彼女の両手をシーツに押さえつけて彼女を組み敷く。
「ユリウス様、やめてください! 何をなさるのです!?」
「言っただろう・・・俺のものすると・・・」
宣告し、ユリウスはイシュタルの両手を彼女の頭上の持ち上げ、その細い二つの腕を自分の左手だけで掴み上げた。
「本当に・・・美しくなったな・・・イシュタル・・・」
彼女の襟元を襟元を鷲掴みにすると、一気に彼女の服を引き裂いた。
ビリリリイイィィィィッ!!
「いやあああぁぁっ!!」
彼女の悲鳴が部屋に響き渡る。
上半身を覆っていた青色のシャツが引き裂かれ、彼女の胸を隠すピンク色のブラが現れる。
しかし、
更に、ユリウスはブラも掴み引っぱり上げる。
イシュタルの背中にブラの紐が喰い込み、痛みが走る。
そして、限界を超えてついにブラが引き千切られた。
まだ、大きいとは言えないが・・・ピンクの小さな乳首、そして形の崩れない美しい美乳がユリウスの前に晒された。

「ユリウス様!!やめて! どうされてしまったのですか!?」
ユリウスはなにも言わず、彼女の胸に口をつけた。
そして、ゆっくりと舐め上げる。
「いやああぁぁっ!! やめてええぇぇぇ! だれかあぁぁぁっ!!」
彼女はこれから何をされるのか・・・おぼろげに分かってきた。
そのため彼女は助けを呼ぶために、大声をあげた。
彼女は混乱していたのだ。
あの優しいユリウスが、自分にひどい事をしようとしている・・・
優しいユリウスが消えてしまった・・・
その認識が彼女の中を駆け巡ったとき、彼女は大声を上げて誰かに助けを求めたのだ。

「あまり・・・騒がないでくれ・・・」
ユリウスは引き裂いてボロ布になったシャツをイシュタルの口に押し込んだ。
「う・・・ぅうん!・・・」
彼女の口が塞がれて、くぐもった声しか上げられなくなる。
これでは、誰かに助けを求めるほどの声は上げられない。
「しばらく・・・静かにしていてくれ・・・」
そう言って、ユリウスは再びイシュタルの胸に舌を這わせた。
彼女の形のいい胸がユリウスに蹂躙されていく。
口で彼女の右胸の乳首を含み、舌で転がし、歯で軽く噛みつく。
右手は彼女の左胸を揉みしだく・・・
何度が円を描くように回し、時々思い出したように人差し指でそちらの乳首をつついたり、回したりして弄ぶ。
時としては、握りつぶす位の激しい力で彼女の乳を責めた。
「ううっ!・・・んん!」
激しい激痛に悲鳴をあげるイシュタル。
しかし、口にボロ布によって塞がれている為に、声を上げることはできない。
体も押さえ込まされているために動かせない。
今のイシュタルにできることは・・・ただ、ユリウスの責めに体をよじって、抵抗の意思を伝えることしかできなかった。

「次は・・・ここだ・・・」
ユリウスの右手が、胸を離れ・・ゆっくりと彼女の下半身の方に向かって進みだした。
彼女の上半身は裸になっていたが、下半身はまだスカートの部分が残っており、彼女の大事な部分を隠す障壁としてまだ健在だった。
ユリウスはそのスカートの裾を持ち、一気にたくし上げた。
「!!」
驚き、目を丸くするイシュタル。
彼女のピンク色のショーツを露になる。
ユリウスは一気に彼女の下着に手を当てようとしたが、危機を察したイシュタルは咄嗟に足を閉じ、進入させないようにした。
そのため、ユリウスの右手は彼女の股の間にいれることはできない。
彼はそれを割ろうとするが、彼女は渾身の力で股を閉じているために、右手だけではその防御を突破できそうになかった。
「仕方ないな・・・では」
ユリウスは右手を一旦、股間から彼女の頭の方に持っていった。
そして、彼女の髪を束ねているリボンを取り払うと・・・
「!?」
彼女の両手を頭の上でしっかりとその剥ぎ取ったリボンで拘束した。
(い、いたいっ!)
血の流れが止まってしまうのではないかと思えるほど、きつく締められ、痛みが走る。
彼女の長く美しい髪が無造作にベットに広がる。
「ふふっ・・・髪を解いた姿も・・美しい・・・」
ユリウスは彼女の両腕の抵抗を抑えると、下半身に取り掛かることにした。
ぴったりと閉じられた彼女の足を、二本の腕をその間に挟み、左右に広げようとする。
(ダメ・・・ダメえぇ!!)
彼女は力をこめてそれに抗うが、ユリウスの力の前に徐々に抉じ開けられていく・・・
ユリウスはその出来た空間にその身を入れて、開かれた足が再び閉ざされないようにした。
そして・・・彼女の下着に隠された股間の部分がユリウスの前に晒される。
「うぅ――!!・・・ん!!」
(ダメ・・・見ないで・・・お願い、ユリウス様!!)
「ピンクか・・・意外と可愛いショーツだな・・・」
ユリウスはその下着の上に指を這わせた。
柔らかく、しかし力を入れて、彼女の下着を線を書くかのようになぞっていく。
「!?・・・んんンっ!」
何度も人差し指で彼女の秘所を覆う部分を上下し、その中にある花を刺激する。
おぞましい感覚が股間から発生し、イシュタルを怯えさせる。
イシュタルはいまだ自慰をしたことすらない無垢な少女だったので、その未知の感覚に恐怖した。
「まだ・・・濡れていないな・・・」
ユリウスは指を下着ごと彼女の中に突き入れた。
指と共に花の奥にめり込まれていく彼女の下着。
そしていくらかめり込ませたところで、ユリウスは指を振るわせる。
「・・・ふぐうっ!」
いくら布越しとはいえ、膣口の入り口で指を震わされたのだ。
経験がない彼女でも、かなりの刺激を受けてしまう。
「感じてくれているかい? イシュタル・・・」
ユリウスは顔を上げてイシュタルを覗き込む。
しかし、イシュタルは首をブンブンと横に振り、拒絶の反応を示す。
「ふん!・・・なら・・・」
彼は下着に手を掛ける。
そして、力任せに彼女のショーツを引き千切った。

「ううっ!!!」
(いやあああああああ!!)
ユリウスの手が彼女の下着を引き裂き、彼女の大事な部分を外気に触れさせる。
ユリウスはイシュタルの股を開き、そこに顔を入れているために目の前に彼女の花が現れることになる。
吐き出す息も届く位置からまじまじと眺められ、イシュタルは羞恥のために泣きたくなってしまう。
それこそ、恥ずかしくて死にたくなってしまうほどに・・・
「イシュタルは・・・ここも美しいんだね・・・」
彼女の未開の花園を眺め、ユリウスは素直な感想を述べた。
と、同時にその花園を踏みにじるために行動を開始する。

まだ、少しも濡れていないその場所に・・・ユリウスは問答無用に中指を突き入れた。
「ふうっ!!」
濡れてもいなく、何者もの受け入れた事がない場所に指が入れられたのだ。
体と心の両方に痛みが走る。
彼女が自分の中に異物を受け入れたのはこれが初めてだった。
あまりの狭さのために体に痛みが走るが、それ以上に指を中に入れられたことにショックを受けた。

しかし、ユリウスはそんなことにお構いなく、彼女の秘所を弄び始める。
締め付けられる指を強引に揺すり、動かし、折り曲げる。
その度に彼女は痛みのため腰をよじるが、空いた手でしっかりと彼女の腰を掴み、固定した。
痛みで腰を捩じらすことすら、ユリウスは許さなかったのだ。
彼女の腰を固め、メチャクチャに彼女の中を蹂躙していく指・・・
ある程度の経験がある女性なら、これだけ動かされれば濡れないことはないだろう。
しかし、彼女の花は今だ湿りを帯びず、彼女の痛みは和らぐことはなかった。
「濡れてこないか・・・仕方がないな・・・」

彼は突き入れていた指を引き抜いた。
引き抜く際に僅かに痛みが走ったが、それでも自分の中を蹂躙していた異物が抜かれたことにイシュタルは安堵した。
だが、そんな彼女を次に襲ったのは、生暖かでヌルリとした感触だった。
「ひっ!?」
彼女の花を何かがなぞった。
それはユリウスの舌だった。
ユリウスの舌が彼女の花びらを舐め上げているのだ。
「ううっ・・うん・・・うう!!」
(そんな・・・汚い・・・そんなところ舐めないで・・・お願い!!)
しかし、彼女の声は言葉にはならない。
よしんば、彼女の声がユリウスの耳に入ったとしても、今のユリウスでは聞き届けようとはしないだろう。
「濡れないのだから仕方がないな。私の舌でイシュタルのここをたっぷりと濡らしてあげるよ。」
彼女は数度、彼女の秘所を上下に舐め上げた。
舌にはたっぷりと唾液を含ませていたため、なぞる度に彼女の秘所が唾液に塗れていく。
(私のアソコが・・・濡れていく・・・それに何?この感覚・・・)
彼女は舌を這わされるたびに感じたことがない刺激を与えられていく・・・
先ほどの指を挿入された時にはなかた、体を熱くしていく感覚にイシュタルは戸惑った。
ピチャ、ピチャと音をわざと立てながら、クンニを行うユリウス。
次第に上下に舐め上げていた舌を、彼女の花の中心をつつくような動きへと変えていく。
「ふ・・・ふんっ・・・」
彼女の声が、僅かに甘さを抱えたものへと変わっていった。
それを確認したユリウスは人差し指と親指の二本で彼女の秘口を開き、その中に舌を滑り込ませた。
「!!・・・んんううぅ!」
生暖かく、ひどく柔らかい侵入者が膣の中に潜入してくる感触にイシュタルは首を仰け反って悶える。
中を直接舐められるたびに、イシュタルの腰は震えてしまう。
それは、イシュタルがはじめて感じる快感だった。
「うううっ!!・・・んっ・・・んんっ・・・ううぅぅ・・・」

このまま、イシュタルの中で舌を暴れさせ続けたら、イシュタルの性感を高めることが可能だっただろう。
しかし、ユリウスの目的は彼女を感じさせることではない。

彼はイシュタルの中が十分に自分の唾液で濡れたのを確認すると立ち上がり、自分のズボンに手をかけ、そのいきり立った剛直を取り出した。
「・・・」
(いやだ・・・いやだ!!)
彼女はユリウスが自分の物を取り出す光景を見ていた。
それを見ていた彼女が感じ物は・・・
(お願い!! やめて!・・・ユリウス様・・・やめてええぇぇぇぇっ!!!)
彼女は心の中で叫び声を上げた。
首はブンブンと振り、拒絶の意を表すと共に・・・できる限り体を動かして、抵抗をしようとした。
しかし、手は拘束され、足は彼の手によって押さえ込まれている以上、抵抗は全て抑え込まれてしまった。
ユリウスは彼女の足を限界まで開き、股間の中心に女性の部分に自分の剛直を合わせる。
「行くよ・・・イシュタル・・・」
「ううっ!!うっ!」
彼女は懸命に首を横に振って、ユリウスに許しを乞う。
だが、ユリウスの目にはイシュタルの顔など映っていなかった。
移っているのは、これからユリウスを受け入れるであろう場所と・・・イシュタルの中にこれから沈む自分の分身の姿しか見えなかった。

ズズッ!―――ズブブゥゥッ―――!
ユリウスの先端が彼女の中に沈んでいく・・・
「!?」
閉ざされた彼女の秘肉を押し分けて挿入されていくユリウスの欲望。
それは力任せの挿入であった。
途中、彼女の純潔の証がそれの前に現れたが、ユリウスはそれの存在を確認すると一気に腰を押し出し、その膜を破り去った。

「ううううぅぅぅぅっ!!」
彼女の悲痛な声が響き渡った。
それは、愛する男に無理やり純潔を奪い去られた瞬間だった。

ユリウスは自分のモノが彼女の一番奥まで挿入すると、ついに彼女の中を抽出し始めた。
「んんっ!!」
激しい激痛が彼女を襲う。
それはそのはずであろう・・・
彼女はろくに濡らされないまま、受け入れる場所を慣らされずに、強引に挿入されたのだ。
破瓜の血だけではなく膣の中のいたるところが、その強引な行為にに悲鳴をあげ、裂けていた。
男根が彼女の中から引き抜かれるたびに大量の血がかき出され、シーツに滴り落ちて赤い斑点が刻まれていく・・・

イシュタルの体は挿入の度にずり上がってきてしまう・・・
しかし、ユリウスは腰を掴んで体を征し、彼女の一番深い所を責め続ける。
いまだ、愛液もまともに分泌されない中で行為は続いていく・・・
腰を抑えられた彼女は、ただ痛みにまみれながら腰をくねらす事しかできなかった。



彼女の目には涙が浮かんでいた。
痛みのために・・・
あまりの恐怖に・・・
この信じられない光景に・・・

(どうして・・・ユリウス様がこんな事を・・・どうして・・・どうして!)
自分の知っているユリウスなら、こんな酷いことは決してしないはずだ。
この3年間、会っていないので何も言えないことも事実で、もしかしたら何かが彼を変えてしまったのかも知れないが・・・
それでも、こんな狂気に満ちた表情を浮かべながら、女の子に襲い掛かるようになるとは思えなかった。
(せっかく・・・また会えたのに・・・どうして・・・こんなことに・・・)
なぜ・・・自分がこの様に犯されなければいけないのか・・・
自分がユリウスに対して、この様な行為をされなければいけないほどの罪を犯してしまったとでも言うのか・・・
(私・・・ユリウス様を傷つけるようなことでもしてしまったとでも言うの・・・分からない・・・私、分からない!)
ユリウスが変わってしまった訳も、自分が犯されなければいけない理由もイシュタルには分からなかった。
ただ、今の彼女にできることはユリウスの責めに腰をくねらせ、悲鳴をあげ・・・
ユリウスが満足するまで犯され続けることだった。

悲しむイシュタルを無視するかのように、ユリウスは自分の欲望をイシュタルの中に突き入れ続けた。
イシュタルはいまだ、足を暴れさせたりしながら抵抗を続けていたが、その抵抗も次第に弱い物へと変わっていく・・・
度重なる激痛に彼女の意識が朦朧となり、抵抗する気力が失われていったからだ。
彼女の抵抗が弱くなってきたのを感じたユリウスはさらに動きを速める。
それがさらに、イシュタルを追い詰めていく・・・

(痛い・・・痛いよ・・・ユリウス様・・・もう許して・・・早く・・・終わってください・・・)
彼女はユリウスの顔を見たが、すでに止めどなく流れる涙のために彼の顔は霞んで見えた。
彼がどんな顔で自分を犯しているのか・・・見えなかった。
いや、見えなくて良かったのかもしれない。
大好きなユリウスの変わり果てた表情など・・・
見たくなかった。

次第に速くなるユリウスの挿入。
ユリウスの息も荒くなっていく・・・
それはユリウスが彼女の中で果てようとしている前兆だった。
「いくよ・・・イシュタル・・・」
彼女はイシュタルの腰を限界まで自分に押し付けた。
彼女の一番深いところで果てようとしているからだ・・・
彼が何を言っているのか・・・彼がこれから何をしようとしているのか・・・
もう、イシュタルには分からなかった。
聞こえていても、何を言っているのか分からない。
目に入っても、それが何なのかが分からない。
(なにも分からない・・・もう・・・なにも・・・)
自分を襲う痛み・・・自分を陵辱するユリウス・・・そんな彼との思い出・・・
様々な刺激・・・様々な想いが綯い交ぜとなり、彼女の思考を完全に奪っていた。

「いくぞ・・・いくぞ!!」
ユリウスは最後の一撃を渾身の力で打ち込んだ。
そして、ユリウスのモノが自分の中でビクビク脈動するのをイシュタルは感じた。

ビクンッ!!・・・ドクッ・・・ドクドクッ!!

ユリウスの体が痙攣し、彼女の中に白濁した欲望を放った。
それは彼女の奥に叩きつけられる。
「う・・・うう・・」
彼女は朦朧とした意識の中で、その感触を味わされた。
(私・・・ユリウス様に・・・汚されたんだ・・・)
遠のきかけていた意識の中で・・・焦点のあわない目をしながら、彼女はその事実をぼんやりと感じた。
放たれた欲望は彼女の中に広がっていく・・・
まるで、彼女の心を絶望感と安堵感が覆っていくかのように・・・
好きな人が・・・狂気に満ちて、変わってしまった絶望感・・・
やっと、この忌まわしき行為が終わった安堵感・・・
その二つが今のイシュタルを覆っていた。


しかし、安堵感の方は脆くも破り去られてしまう・・・

ユリウスは射精が終えたばかりの自分の剛直を、また動かし始めたのだ。
一回放ってが、いまだ萎えていなかった彼の欲望はさらなる快感を求めて彼女を再び蹂躙し始めたのだ。
「ふぐぅ!!」
(いや!・・・なんで?・・・まだ、あんな事をするというのですか・・・)
再びユリウスが動きはじめたことにイシュタルは呆然としてしまう。
彼女の秘所が再び責められることに悲鳴をあげる。
膣には先ほど放たれた精液がたっぷりと含まれていたため、擦れるたびに水音がなり始めた。

グチョ・・・グチョ・・・グチャ・・・
恥ずかしい音が二人の耳に届く。
その音にユリウスは口元を歪ませ、イシュタルは自分の体が淫らな音をあげることに、顔を赤くした。

しかし、放たれた精液がもたらしたものはそれだけではなかった。
それ自身が潤滑油となって、男根の抽出がスムーズになっていく・・・
それにイシュタル自体の痛みも和らいでいった。
いや、痛みは和らいではいない・・・
痛む感覚が麻痺し始めているのだ。
その代わりに、うねるような感覚がそれにとって変わっていった。
その感覚はどんどん大きくなっていき、すぐに彼女の全身と脳髄に直撃しはじめる。
「う・・・ううん・・・あふう・・・ん」
先ほどの苦痛に満ちたうめきだけではなく、甘く艶の入った声が混じりはじめていた。
ユリウスはイシュタルの変調を感じ取り、さらに腰使いを速くした。
激しい刺激がイシュタルを翻弄する。
イシュタルは初めて自分を襲う感覚に恐怖した。
その甘く痛い感覚はイシュタルの女の部分を着実に目覚めさせていったからだ。
このままだと自分が変わってしまう・・・
そんな恐怖が彼女の心に染みていった。

しかし、体は着実にユリウスの責めに歓喜の悲鳴を上げ始めていた。
ユリウスに貫かれるたびに、イシュタルの体に電流のような淫らな快感が突き抜けていく。
イシュタルは懸命に津波のように押し寄せる性感に抗おうとするが、処女喪失の際に消耗した気力と体力では、その圧倒的な快楽を抗うことは出来なかった。
彼女の秘唇がユリウスを受け入れ始めるのと同時に、彼女の体は愛液を分泌し始めた。
まるで、さらなる刺激を、快感を求めるかのように・・・
(私・・・変・・・なんで・・・こんな事をされているのに・・・)
自分の体が悦び始めた事をイシュタルは信じたくはなかった。
しかし、ユリウスの激しいピストン運動に、秘肉と愛液、精液や血が掻き混ぜられるたびに、彼女の体は抗うことができない感覚に支配されていく・・・

ユリウスは既にイシュタルの体が屈服してるのを確認すると、彼女の口に押し込まれていた布を取り払った。
「・・・はわああ!」
彼女の口に押し込まれていたワンピースの残骸は、イシュタルの唾液によってこれ以上ないほど濡れていた。
「感じてくれているようだな・・・イシュタル・・・」
「や、やめて・・ユリウス様・・・もう・・・いやです・・・」
イシュタルはなんとか否定の言葉を出そうとするが、その声は弱々しかった。
「こんなに感じているのに・・・よく言うよ・・・」
そう言って、2回3回と突き上げるユリウス。
「あああぁぁぁ!!」
「たっぷりと・・・愛してあげるよ・・・」
ユリウスは動きを、さらに緩急つけたものとする。
突き入れ、円を描くように回し・・・彼女の急所を的確に責める。
その責めに、彼女はさらに声を張り上げ、接合部の愛液を多くしていく・・・
「ひぐぅ!・・・あっ・・・いや・・・んはああぁ!・・・いやあぁっ!!」
彼女は頭を振るい、押し寄せる快感の渦を払いのけようするが、結局、抗おうとすれば抗おうとするほど渦に飲み込まれていってしまう・・・

「我慢しなくていい・・・いくらでも喘げ・・・いくらでも快楽の虜になるんだ。」
ユリウスはそう言って、彼女の腰を掴み、パンパンと欲望を打ちつけた。

「ああ!!・・・はああぁぁぁ!!・・・いや、いやあ! ユリウスさまああぁぁぁっ!!」
彼女の絶叫が部屋に響いていた・・・







イシュタルはひたすらユリウスに陵辱され続けた。
体のいたるところを犯され続けた。
膣の中だけではなく、胸や口、そして菊にまで精液によって汚された。
そしてイシュタルもその間、ひたすらヨガリ・・・そして絶頂に何度も昇らされてしまった。
彼女の心はこんな行為を望みはしなかったが、結局、体が屈服し、彼の責めに悦楽の悲鳴をあげてしまう・・・
どんなに泣いても・・・どんなに抵抗したくても・・・
体は求めたくもない悦びに満ちて、震え続けたのだった。

彼女自身・・・ユリウスと結ばれたい気持ちはあった。
彼女の場合は、体の結びつきということではなかったが・・・

しかし、ユリウスは変わってしまった。
まえの優しいユリウスではなくなってしまった。
そんなユリウスに犯されてしまったのだ。
イシュタルは悲しかった。
自分がユリウスに陵辱されたこともそうだが・・・
あの優しいユリウスが消えてしまった事が、とても悲しかった・・・

心の悲しみ・・・体の性感が・・・
彼女の瞳から光を奪い去っていく・・・


「いくぞ・・・イシュタル!!」
「ふあああああぁぁぁぁっっ!!」
彼女の中に最後の性を放ったユリウス・・・
彼の性を体の中に注がれながら、何度目かの絶頂を迎えたイシュタル・・・

ユリウスはようやく、彼女の体から自分の男根を引き抜いた。
コプッ・・・
引き抜かれると同時に、彼女の秘所から白く濁った液体がトロリと流れ出してきた。
それは愛液と精液が混ざりあったものだった。

体を上げたユリウスは上からイシュタルの姿を見つめる。
両手を拘束されたまま、体の至るところは精液によって汚されていた。
白濁まみれの体をベットに晒すイシュタル・・・
ベットの上には精液と血によって形成されていた。
それは・・・彼女が処女であったことと、そんな彼女を襲った陵辱の激しさを物語っていた。
目は虚ろで、本来の生気と快活に満ちた光がその瞳から消えてしまっていた。
足はだらしなく開脚していた。
まさに、糸の切れた人形のように・・・ベットにその身を横たえていた。

ふと、イシュタルの顔に光がさしてきた。
いつのまにか・・・窓の外の夜空が白み始めていた。
彼女は気づかなかったが、一晩中ユリウスに犯され続けたのだ。

(私・・・一晩中・・・)
今の彼女にとって、その白み始めた空が余りに眩しかった。

虚ろな目で空を見つめるイシュタルの顔を自分の方に向かせて、宣告した。

「イシュタル・・・これからお前は私のものだ。」
イシュタルの目は、ぼんやりとユリウスを見つめていた。
まるで意思が抜けてしまったかのように・・・
なにも聞こえていないように見える。
しかし、ユリウスはイシュタルの様子を気にする様子もなく、ただ言葉を続けた。
「私のものとして、これからお前は生きていくのだ。分かったな?」
自分のものになれというユリウス。

なにも考えられず、蹂躙された恐怖だけが今の彼女を支配していた。
(私は・・・私は・・・)

「分かったな!?」
ユリウスは声を荒上げ、イシュタルの首を右手で締め上げた。
首にユリウスの指が食い込み、彼女は息が出来ず苦しんだ。
もがくイシュタルにユリウスはさらに力を強めて・・・
「イシュタル!!」
さらに語調を強めた。

・・・コクン

イシュタルはもう何が何なのか分からなくなっていた。
ユリウスに陵辱されて・・・そして、自分のものになれと言われて・・・
ただ、目の前のこの人の事が怖かった。
彼女は首を僅かに縦に振った。
もう、彼に屈すれば苦しまずにすむと思ったから・・・

首を縦に振ったイシュタルをユリウスは抱きしめた。
「よし、これからお前は私のものだ・・・これからずっと・・・」
その時、ユリウスがどんな顔をしていたのか・・・イシュタルには見えなかった。


こうして・・・イシュタルはユリウスのものとなった・・・






今まで、何度この夢を見てきたことだろう。
私とユリウス様がはじめて交わった時の夢・・・
ユリウス様の変わり果てた姿をはじめて見た時の夢・・・

この時から、私はユリウス様のものとなって彼の言う事をずっと聞いてきた。
ユリウス様が戦えと申されたら戦ってきた。
ユリウス様が私の体を所望されたら、体を捧げてきた。
ユリウス様が子供を狩れと申されたら狩ってきたのだ。

何も言わず、なにも反抗せず・・・
ただ、変わり果てたユリウス様の命に忠実に従う人形として・・・今まで生きてきた。

でも・・・私はどうして・・・


・・・あのユリウス様に逆らえないの・・・

 

 

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