無題 第3部 26


(26)
「これが"キス"だ。」
一旦唇を放して、だが身体は押さえつけたまま、緒方はそう言った。
「…放せ」
抗議の涙を滲ませて、ヒカルは震える声で言った。だが、身体に力が入らない。
「それから…」
ヒカルの抗議など聞きもせず、緒方はもう一度ヒカルの唇を覆い、強引に唇を割って侵入する。
いやだ、止めろ、と言いたいのに、抵抗したいのに、身体に力が入らない。
緒方は、ヒカルの口腔内を犯しながらヒカルの学生服のボタンを外し、更にワイシャツのボタン
に手をかける。首筋に唇を移動させながらシャツの中に手を滑り込ませ、胸の突起を探り当て
るとそれをキュッとつまんだ。
「あっ…!」
思わず上げてしまった自分の声に、ヒカルは羞恥で顔を赤くする。
それを楽しむように、緒方の指がコリコリとそれを摘み上げながら、首筋から耳元へ舌を這わせる。
「やっ…んんっ…」
こらえきれずにヒカルの口からまた声が漏れた。
「ふん、随分と可愛い声で鳴くじゃないか?」
からかうような緒方の口調に、ヒカルは顔を赤く染める。
身体を押さえつけたまま、ヒカルを見下ろして、緒方は言った。
「こうやって、何も知らなかったアイツを奪った。それから、アイツはオレのものなんだ。
今更おまえに何が出来る?おまえのような子供が、アイツに何を与えられるって言うんだ?
もう今更おまえの出る幕なんてないんだ。」
緒方はヒカルに覆い被さって首筋から胸元へと唇を這わせながら、片手をヒカルの股間に伸ばした。
「放せ!やめろっ…!」



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