断点-2 3


(3)

どうしよう。どうしたらいいかわからない。
自分の心臓の音がうるさい。
塔矢の唇が僅かに動くのがなんとも言えない感触で、自分の感覚の全部を唇に集中させて
しまっていたら、そこに何か別の感触のものを感じた。塔矢の舌がオレの唇を舐めてるんだっ
てわかって、反射的にビクッと逃げようとしたオレの頭を塔矢の手が押さえつける。
怖い。
でも逃げられない。
身体を強張らせてぎゅっと目をつぶった。
でもオレのそんな反応には構わずに、塔矢がオレの唇をこじ開け、オレの口の中に入ってくる。
なんだかよくわからない感覚に背筋がぞわぞわする。
目が眩んだ。
頭がくらくらして、何も考えられなくなった。
追い詰められる。
どくどくと流れる血流の音が耳元でうるさい。
もう身体に力が入らなくて、いつの間にか体勢が入れ替わって、組み敷かれるようにソファーに
もたれかかっている事にも気付いていなかった。



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