緒方の車中チェック 8


(8)
それでもまだアキラには心配な事があった。
それは目前に迫っていた。
熱く太く固い異物に体内を占められているだけで、甘く内部を溶かされそうに
感じていた。それに追い討ちをかけるように緒方の両手が再度アキラの胸を
まさぐり、敏感なまま尖っている両の突起を摘み、弾く。
「ああ…っ」
まだ殆ど動いていないうちから二人の下肢の間でアキラのペニスが今にも
破裂しそうに跳ね上がった。
「このままじゃ…ダメ…っ」
吐息だけのアキラの言葉に、緒方はシート下からある物を取り出した。
片手と口でその袋を破ると中からそれを取り出した。
「あ…」
アキラがそれを見つめる。緒方が以前自分との行為でそれを付けるのを
一度だけ見た事がある。
「君は初めてだったね。つけてあげるよ。」
触れる事に寄ってアキラが到達してしまわないように緒方はアキラのペニスの
根元を強く握ると、ゴムで出来たそれを先端にあてて、かぶせた。そして
「ほう、」と小さく感心したような声を出した。



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