肉棒グルメ 1 - 2


(1)
オレがパンツを下ろすと、アキラはオレの肉棒をうっとりと見つめた。
自慢じゃないがオレの肉棒はデカイ。今までも何人もの女達を悦ばせてきた。タダでさえデカイそれは、愛するアキラの絡みつくような視線の中で、ますます硬く膨張し、へその辺りまで反りあがっていた。
「美味しそうだね。」
アキラは息を荒げ、ハァハァしながらオレの肉棒に頬をすり寄せた。
そして、根元をつかむと、扱きながら、先走りでヌルついた先端を舌でちろちろと舐めた。
「んんっしょっぱいよ。」
アキラは舌の表や裏を使って先端を舐めながら、ウレシそうに上目遣いにオレを見上げた。それだけで、オレはもうイってしまいそうだった。
「アキラたん、しゃぶってくれよ。」
オレはたまらなくなって言った。
アキラはくすっと笑って、「しょうがないなあ。」と言うと、小さなお口を大きく開いてオレの肉棒を咥えた。


(2)
ちゅぱっちゅぱっというイヤラシイ音がアキラの口から漏れ出ていた。
・・・・・・・と、急にアキラがゲホッと咳き込み、肉棒から口を離すと、
「なにコレ。」と言って口内の唾を拭った。
「味が無いよ。」
アキラは、先ほどとは打って変わって不機嫌な様子になってオレを見上げた。
「それにニオイにもコクがない。」
「アキラたんの為に皮の裏側まで綺麗に洗たんだよ。アキラたんの好きな薔薇の香りだよ。」
オレはオロオロしてアキラの肩に手をかけた。
「ふざけるなっ!」アキラは、オレの手を払いのけると、眉間にしわを寄せてガタッと立ち上がった。
「こんな不味い肉棒は、生まれて初めてだっ!」
アキラの瞳は怒りに燃え、その拳は今にも殴りかかりそうに、わなわなと震えていた。
「・・・ボクは肉棒を舐め続けてきた。小さい頃から毎日毎日、何時間も舐め続けた。どんなにつらくても、苦しくても、肉棒を舐め続けてきたんだ!・・・それを君は!」
円らなアキラの瞳からは、今にも涙が零れ落ちてきそうだった。
「わ、わかったよ・・・これからは、グルメなアキラたんまっしぐらな肉棒を創り上げる為に、オレ、頑張る。」
それを聞くとアキラは安心したのか、脱力してこのオレの胸にもたれかかってきた。
「ごめんな。」 アキラの髪をなでる。
「ううん。ボクこそ取り乱したりして・・・。」
とたんに、ふたりの間に甘い空気が蘇ってきた。
「肉棒の鉄人になれるよう努力しるよ。・・・愛するアキラたんのためにな。」
オレは低く、渋い包容力を演出した声で、そうつぶやくと、アキラの額に口づけた。
「ボクはよっちゃんイカ風味とか好きなんだぁ。」
そんなオレに体を預け、甘えるようにアキラは言った。
オレは、たまらずアキラをギュウッと抱きしめた。
本当にカワイイ。この天使の為に、オレはなんでもしる。
オレは鉄人になる。
例えそれがつらく、苦しい茨の道であっても。
オレは、そう、心に誓った。         了



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