ズボンの上から股間を探ると、手塚ははっと目を見開いた。
硬い布地の上から乱暴に揉みしだくとそこは簡単に反応を返した。
彼にも性欲と言うものがあるということに、不二は新鮮な驚きがあった。生理現象としては当然のことではあるが、手塚はいつもそういう欲望とは無縁であるような顔をしていた。なのに、一枚皮を剥けば結局ただの中学生だ。
その聖人君子のような傲慢な顔を、乱れさせて泣かせてみたい。
そしてぶち壊してみたい。
他人に股間を嬲られていると言う羞恥に、手塚は顔を赤くして歯を食いしばっている。その表情を見て不二は柔らかく微笑んだ。
「したことある? セックス」
答えは聞かずとも解っている。彼はたかだかこの程度のキスにも慣れていなかった。
「無いよね。手塚忙しいから、女の子と付き合うなんてそんな暇無かっただろうしね。……もっとも、最近はどうか知らないけどさ。じゃあ、オナニーは? まさか知らないとか言わないでよね?」
卑猥な言葉に、手塚はますます顔を赤くした。上気する息をコントロールしながら叫ぶように言う。
「……お前に、答えることじゃない……っ」
「……そうだよね、別に僕も君の性生活なんて知らなくてもいいし。君も僕のプライベートには興味ないだろうし」
「こんなことをして……お前、いったい、何がしたいんだ……!」
仰向けに転がされて下半身を嬲られて、それでもそんな事を言っている手塚に、不二は苦笑した。
どこまで彼はその虚勢を貫けるだろうか。
「ヤりたいんだよ。君と」
視線を合わせてそう言った。彼の表情の変化を、一分一秒たりとも逃さないように。
「いつからか解らないけどずっと君を抱いてみたかった。そうしたら君は僕にいったいどんな反応を返すだろうって興味あった。そう考えるとゾクゾクした。でもずっと黙ってた。だって変だろう? 同じ男なのにさ、君と寝てみたいなんて。だからずっと我慢してた」
手塚は呆然としていた。その瞳は驚愕で見開かれていた。
当然だ。ただの友人からいきなりそんな告白をされたら、驚かない方がおかしい。
「……でも、君は僕のことを解ってくれるんだろう?」
「…………お前……」
何か言おうとした手塚の口を、再びキスで塞いだ。何も聞きたくなかったからだ。
下半身を反応させられているせいか、手塚の口の中は先ほどより熱を帯びていた。今度は音を立てて舌を吸ってやった。
口を離し、咽る手塚を見下ろす。
「解りたいなら、僕に抱かれてよ。手塚」
下半身を弄ぶ手を激しくすると、手塚の体が揺らいだ。
「! ……止めろ、不二!!」
手塚が焦って悲鳴じみた声を上げる。いつも冷静な彼も、さすがにここまでされて黙っている事はないらしい。
その切羽詰った声を、もっと聞いてみたいと思った。
「最近疲れてるみたいだから溜まってたんじゃない? 一回抜くと楽になるよ」
服の内部で膨れ上がっていた手塚自身の形に添って、人差し指の先でなぞり上げた。何度も上下に指を動かし、最後に先端にたどり着く。服の上から爪先でそれをぐいと押さえ込んだ。
「んく……っ!」
手塚の両足がびくんと跳ね上がった。目を閉じて、首を横に向ける。その顔は羞恥で真っ赤だ。額に脂汗が浮いている。
「服汚す前に、脱ごうか」
ベルトに手をかけて、片手でズボンのチャックを下ろす。チャックの間から下着と、その中で怒張して存在を示している性器が目に入った。
下着の上から愛しそうにさすると、さきほどよりも直接的な刺激に反応して、それはびくと一度大きく震えた。布を通して血管の脈動も感じられる。
「……ああ、もうだいぶ固くなってる」
「!!」
こんな場所で下着まで下ろされて、裸の股間を見られるなんて手塚には絶えられないだろう。実際、両手を抑えられている手塚は、身体を捻ってそれを拒んでいた。だが、不二の力は強かった。
自分の足で手塚の両足を押さえつけて、下着に手をかける。
半分ほど引き摺り下ろすと、中のものが震える先端を覗かせた。
「……ッ……」
そんな場所を無理やり空気中に晒されたことが耐えがたいのか、手塚は横を向いたまま唇を噛んだ。
鎌首をもたげたソレを、布地の中から取り出して、恭しく先端を包んだ。
血の巡る肉塊は彼の性格に反して、かなりの熱を帯びていた。
弱い場所を直接他人の手に触られているせいか、手塚の全身が大きく波打つ。
もっと全体を見てみたくて、手塚がわずかに腰を上げた隙に、下着をズボンごとさらに下に降ろした。
「結構大きいね、君の。先も綺麗な形してるし。よかった」
手塚はそんな言葉、聞くのも耐えがたい、というように顔を顰めている。だが、不二が手を動かすたびに、吐息が口の端から漏れている。
「人に触られるの、初めてなんだ……?」
やや太くなった部分を親指と人差し指で包みこんだ。そのままやわやわと先端に向けて絞るように促してやる。
「ん……ッ!」
何度か繰り返して扱いてやると、先端から先走りの液体が溢れ出した。そのことに手塚は気付いているのかいないのか、ただ、必死に目を反らして喘いでいる。不二によって頭上にまとめられている両手の指が、縋るものを求めてぎゅっと折れ曲がった。手のひらがだいぶ熱くなっている。興奮しているのだろうか。それは自分の身体もだ。
肉体に与えられる悦楽を必死で我慢している手塚の顔は、予想以上の卑猥さだった。彼の堅固な精神を淫靡な快楽で追い詰めていくことを想像しただけで下半身に甘く響いた。
「恥ずかしい? 部長の君が、部室でこんな格好させられて」
焦らすように鈴口の付近に爪を立てる。手塚は答えなかった。代わりに顎を仰け反らせた。
指の動きを少し強くすると、溢れ出す液体の量も増えた。
「他人の手でイッちゃうなんてさ……」
「…………ンっ……んン……ッ!!」
促し言葉に降参するように、手塚の顎が落ちる。
どぷどぷと勢いよく、先端の穴から精液が吹き出した。
不二は溢れるザーメンを最後まで自分の手で受け止めた。
「やっぱり溜まってたんだね。こんなに出してる」
片手に溢れた液体は、青臭い匂いがした。腕を伝ってどろりと落ちてきたものを舌で舐めとる。手塚のものも、他の人間と同様、生臭くて苦くてまずかった。
だが、そう思うと、その事自体が酷く甘く感じられた。
「あ……」
放出の余韻に酔いしれていた手塚の顔に、急激に意識が浮かび上がった。
「……ふじ……」
何があったのか、徐々に理解し始めたのか、口が震えだす。同性の友人に襲われているのだから、当たり前だろう。
「気持ちよかった? 手塚」
「……もう……」
「もう? 終わりだって言うの? でもまだ僕の番が終わってない」
手塚の潤んだ瞳に微笑みかけながら、不二はこう言った。
「これから、僕のを君の中に入れるんだ」
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何が起こったのか解らなかったうちに一回目は終わっていた。
気がついたら手淫で抜かれていた。
チームメイトに部室で襲われている自分をどこか遠くに感じていた。深く考えたくなかっただけかもしれない。こんな状況、そう簡単に受け入れられるはずがない。だから抵抗しようにも衝撃で頭が麻痺していてなかなか動かなかった。
何故不二がこのような行為に及んだのか。
解らなかった。
「……ッ……」
自分の出した精液で濡れた不二の手が股間の奥に伸びてきて、溜まらず息を呑んだ。ぬるぬるした感触が剥き出しにされた部分を覆う。人に触られたことなどない場所だ。ゆっくりと指が降りていくたび、恥ずかしさなのか気持ちよさなのかなんなのか、足が痙攣した。
不二の指は最終的に、後ろの穴へと達した。
排泄する場所の使用目的に思い当たった手塚は、反射的に身を捩って逃れようとした。
「ここにね、今から、僕のを入れるんだよ。女の子のあそこに入れるみたいに、手塚の恥ずかしいところに入れてあげる」
「っ……そんなっ……っ!」
「恐い? でも女の子とする場合みたいにちゃんとできるんだ。無理するからちょっと痛いけどね……」
手塚自身の精液を潤滑油代わりに、不二は人差し指を手塚の中へと押し込んだ。 「……!!」
侵入される痛みに、手塚が全身を固くする。奥まった場所を弄られているだけでも精神的苦痛は大きいのに、無理やり指でそこを開かされるという肉体的苦痛が加わる。
「力抜いて、じゃないと痛いだけだよ、手塚……」
「止めっ……止めてくれ、……ッ!!」
「仕方ないね……」
無理やり中へと入ってくる不二の指の感覚に混乱して、なりふり構わずそう叫んだ。濡らされたとはいえ、緊張と不慣れで強張った筋肉の壁を無視して不二は指を中へと推し進めた。肉体が裂けそうな痛みと、圧迫感が羞恥よりも先にあった。肛門を嬲られているのだという恥ずかしさも痛みに押し流されていく。
「痛っ……!!!」
指を回転させられると、絡み付いていた中の粘膜までねじれた。内部に直接与えられる痛みはまた言葉に出来ないほどのものだった。射精で昂ぶっていた体の熱も冷めてきて、全身が冷たくなっていく。何度も指を回されているうちに、そこだけは痛みで熱くなっていく。だが全身は逆に血の色を失って震えていた。額に浮いた脂汗は別の意味のものだった。
腕を押さえつけている不二の指に爪を立てるが、不二は構わずに行為を続けた。
「指増やしてあげるよ」
「……くぅ……!!!」
一度抜かれた場所に、今度は二本の指がいきなり押し入ってきた。突然侵入してきた二本の指を根元まで埋め込まれて、バラバラに内部をかき回される。
「ひぃ……ッ! ひあぁ……!!」
あまりの痛みに口から高い悲鳴が漏れる。中の壁を広げるように指を動かされる。強張っている筋肉は無理やり犯されて、固いまま指の動きに合わせて嬲られた。さらに増えた指の圧迫感で吐き気がした。
「……んんッ!! く……あッ!!!」
軽い抜き差しを繰り返されると、内臓を突かれているようだった。口の端から零れる唾液を気にする余裕もなく途切れがちな悲鳴を上げた。
「そろそろ、いいかな」
手塚自身のものを内部に塗りつけるように指を動かした後、不二はすっと指を抜いた。二本の指に絡み付いていた粘膜が一緒に引きずられて外に出て行くような錯覚に襲われる。
「ひ…………!」
「出て行って欲しくないの? 締め付けてたよ、君のお尻。中もかなり熱くなってたし……」
不二の言葉に手塚は、途切れ途切れに反論した。
「……ち、が……」
「ひょっとして、結構素質あるんじゃない? アナルセックスの」
「……!!」
言葉でも貶められて、手塚は思わず固く閉じていた目を見開いた。
だが不二はその反論を聞かずに、再び手塚の唇を貪った。口の端から零れている唾液を舐め取って、仰け反る顎の先に優しくキスをする。そのまま唇を喉まで移動させた。
喉仏を甘く噛まれる。
「……こんなことされても、僕のこと、解りたいと思う?」
首筋に歯を立てられる痛みを感じながら、手塚は不二の言葉を聞いていた。噛まれた部分がヤケに熱い。血が出たのかもしれない。
「……ッ……」
「セックスってさ、身体の中に他人の身体を入れたり入れられたりするんだよ。気持ち悪いと思わない? そんなことを今から君にしようとしてるんだよ」
舌で首を舐められる。痛みが増したのは、傷口に舌を強く当てられたからだと解った。
「……でももしも、心にもそうやって入り込めたら、お互いに理解できるのかもしれないけどね」
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繋がれば解り合える、理解できるなんて、そんなもの、幻想でしかないと知っている。
他人と気持ちが解りあえれば、無理解に苦しまなくてよいのだろう。だから擬似的に相手との境界を無くす行為としてセックスがあるのだ。誰にも見せない部分を曝け出して相手を受け入れることで二人の間の壁はなくなる。そんな気分になる。
だがそれも所詮慰めでしかない。
理解と無理解。自分と他人。その間にあるどうしようもない肉体と言う重い壁。
それを取り払うのに、結局、こんな行為無意味なのに。
そう思ったら、涙が出そうになった。
彼にぶち込んだって自分に彼が解るわけではない。彼が自分を理解するわけでもない。もちろん一つになれるわけでもない。
全てニセモノ。人と人が完全に理解しあえるはずはない。
だが依然として手は止まらなかった。
慰めでいい。ニセモノでもいい。擬似でもかまわない。
こんなことをしてしまったら今までの関係は、全て台無しになるのだから。
世界の終わりだ。
――その前に、伝えたいことがある。
両腕を縫いとめていた手を放しても、手塚は腕をだらりと下げただけだった。すでに抵抗する気を失っているようだった。眼鏡を壊さないように、外して机の上に置いてやる。
そのあと先ほどまで後ろを弄んでいた右手で手塚の左腿を抱えると、持ち上げてズボンと下着を脱がせた。
次に両手で腰を抱えると、両足の膝を折り曲げてその下に入れた。手塚の両足は自分の腰に巻きつくようにした。腰が上がると、白い液体に汚れた股間が丸見えになった。
何をされるのか理解したのか、手塚が息を潜める。
空いた右手でズボンから自分の分身を取り出した。すでに硬度は十分だ。目の前にある手塚のものに先端を擦り合わせてやると、さらに固くなった。後ろの痛みで萎えていた手塚のもそれで反応を示した。
「入れるよ」
短くそう呟いて、一端腰を引くと、手塚の答えを待たずに赤く熟れたその場所に突き刺した。反抗するように手塚が身体を捻ろうとしたが、それも無視してぶち込んだ。
「……ヒッ……!」
手塚の口から短い悲鳴があがるが、無視してさらに壁を割って奥へと進んだ。
中の肉は指で慣らしたもののまだだいぶきつかった。それでももっと入れようとすると、開ききった入り口が裂けた。
「アッ……くああっ!!!」
裂傷の痛みで手塚が声を大きくする。降ろした片手は不二の腿の部分にしがみつき、すがり付こうとしたそこに爪あとを残した。もう片方の手は顔を隠すように額に置かれた。
それでもお互いの痛みに構わず、ただゆっくりと侵入していく。
裂けた部分から溢れた血のおかげで挿入はわずかに楽になった。自分の腿にぽたりと垂れた血の色が暗い部室内で目に焼きついた。
「……痛そうだね」
「ん……ううッ……!!」
手塚は髪を振り乱してその痛みを堪えていた。そんな手塚にお構いなく腰を埋めていった。
一番太い部分が入り口を通ると、あとはだいぶ楽になった。奥まで埋めて息をつく。
「はあッ……あアッ……」
手塚は息をするのも辛そうだった。一息吐こうとするたびにびくびくと身体が大きく震える。落ち着いて息をしようとするたびに内部が緩んだり締まったりを繰り返している。そのたびに中のものを感じるせいでまともに息を付けないらしい。
中の粘膜は不二自身に絡みついてぐいと締め付けてくる。血のせいか熱のせいか、とても熱くて溶けそうに感じた。
目を閉じて喘ぎつづけている手塚の表情を見ているだけでイけそうだった。だが、まだ、最後まで達するには早い。
「……動くからね」
「!!!」
固く締め付けているそこから無理やり自分の凶器を抜き出す。締められるのが痛かったが構わず動いてやると、手塚の喉が震えて声にならない悲鳴が上がった。
潤滑剤代わりの精液と手塚の血に汚れたそれが手塚の体内から引き抜かれる。縁の赤い肉が盛り上がって絡みついている。
たまらなくなって、思わずもう一度中へと押し込んだ。
「ひ……!!」
痛みのせいか、それとも夕闇の影のせいか、手塚の顔色が悪い。
だが止められなかった。
血液と精液の混じった液体がぐちゃぐちゃ音を立てる。その音に引き込まれるように何度も何度も挿入を繰り返した。手塚の身体のことなど考えないまま。
固く強張っていた場所も次第に慣れて来たのか、無理なく通るようになっていた。
「あ……ッ……ひ……」
なすがままに揺すられている手塚は喉の奥から意味をもたない声を上げている。もう意識がないのかも知れない。その方が幸せなのかもしれない。
その姿が悲しいぐらい愛しかった。
「……くッ……」
繰り返しているうち、我慢できずに手塚の内部に収まったまま精を放った。手塚が感じているかどうかはお構い無しだった。ただ人形のように扱い、自分だけ達して終わった。
精液で濡れたものを一度全て引き抜く。
痙攣している穴の内部から、自分の出したものがごぷりと溢れてきた。
汚物が手塚の白い肌を伝って流れ落ちる光景を見て、再び下半身が反応した。
一度達したぐらいじゃ、収まりそうになかった。
:*:・。,☆゚'・:*:・。,★,。・:*:・゚'☆,。・:*:
前後に揺すられる身体は、すでにいろいろなものが麻痺しきっていた。
痛みも感情ももはや感じない。
自分の中に何かがある感覚はたまらなく不快だった。だが反抗はしなかった。出来なかった。
内部に入っていたものが抜かれていく感触で、意識がゆっくりと浮上した。
うっすらと目を開く。ぼやけた視界の中に相手の顔が見えた。
何か言おうと口を開いた。だが、喘ぎ過ぎた喉から言葉は出なかった。
それでも何か訴えるように相手の顔を見た。
不二の瞳には、なにか光る物があった。
「……嫌だよね。男同士でこんなの、気持ち悪いよね。僕だってそう思ってる」
不意に不二が顔を近づけてきた。水滴が僅かに差し込む西日を反射しながら自分の身体に落ちてくる。身体の位置が変わったせいで内部で角度が変わって腰が跳ねたが、不二は構わないようだった。
「解らないんだ。……どうしてこんなことがしたかったのか自分でもよく解らない」
傷付けられた首に再びキスをされた。今度は癒すように。その後、不二の顔はゆっくりと上に上がってきた。さらさらとした髪が手塚の顔にかかる。
その感触に、腰が甘く疼いた。
「……でも、僕は多分、君のことが」
耳元で小さく何かを告げる声が、震えていた。
手塚はそれを聞いて目を見開いた。
「……もうしないから。こんなこと。これで最後にするから。でもこれだけは言いたかった」
何も答えられないまま、両腕で抱きしめられた。
触れ合った頬に熱い液体の感触がある。血の気を無くしていた顔にその熱は妙に熱く感じられた。
そのまま再び腰を突き上げられた。
「ん……ッ!」
唇を重ねながら呼吸を合わせて奥に入り込んでくる。身体の間に挟まれた自分の前が昂ぶるにつれて、無理やり開かれるだけの後ろも次第に痛みとは別の意味の熱を帯びていった。寄せ合った体の熱さや汗の匂いが、今までとは違う感覚を生み出しつつあった。
「ごめんね……」
不二が謝る言葉を、再び消えそうになる意識の中で聞いていた。
裂けちゃまずいらしいですね。まあ、経験ないし(あったら嫌だ)。やおいはフォンタジーってことで(逃)
4はちょっと間が空きそうです……これで終わったらただの強姦物語なのでちゃんと書きますが……
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