IDT WinChipを使う


さて、WinChipはSocket5でもSocket7でも使えるほかに動作モードもなかなかユニークです。WinChipとWinChip2ではその設定も異なり、さらにWinChip2は初期タイプと後期のrev.Aではまた異なるという不思議があります。
WinChip及びWinChip2には動作電圧が3.3V版と3.52V版があります。ですが、私は3.3V版が売られているのを見たことはありません。もちろん、私所有のWinChip(2)も3.52V版です。
M/Bの
倍率指定
WinChip
の動作倍率
WinChip2
rev.A
の動作倍率
1.5倍 4倍 3.5倍
2倍 2倍 3.33倍
3倍 3倍 3倍

PC-9821V13にWinChipを組み合わせると、以下の動作スピードが出せます。

システム
クロック
動作
倍率
Pentium WinChip WinChip2
rev.A
50MHz 1.5倍 75MHz 200MHz 175MHz
50MHz 2倍 100MHz 100MHz 167MHz
66MHz 1.5倍 100MHz 266MHz 233MHz
66MHz 2倍 133MHz 133MHz 220MHz

私の所有するWinChipは60x4の240です。266MHzで駆動するとOSが起動しませんでした。ほんの10%のオーバークロックなんですけど・・・まあ、耐性の低さは有名なので仕方ありません。(電圧の問題もあるかな?)
それに対してWinChip2は66x3の200なんですが、いずれのスピードでも起動しました。なかなか優秀です。

【H12.9.4】


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