アジト・東側通路 五右エ門が情報収集により帰還。東側にあるリビングに向かって歩いている。 アジト・南側通路 情報収集ついでにごっちゃり買い物の包みを持って不二子が帰還。荷物で前が見えないながらも、なんとか前に進んでいる。 そして、二人の距離がゼロになるまでの時間 3・2・1・・ ゼロ 「なっ!?」 「きゃあ」 どがが… そして、ここから彼の不幸は始まる。 『UNLUCKY DAY』 「いった〜。もう、どこ見て歩いてんのよ!五右エ門!!!」 「ぬぅ・・そういう不二子殿だ・・」 「あぁ〜!!」 反論しかけた五右エ門の声を、不二子は自分の悲鳴で遮った。 「やっぱり〜!!香水の瓶が割れてる!もう、最悪。弁償してよね、高いのよ!?」 「何を身勝手な。そっちがぶつかって・・」 くん・・ 五右エ門は自分の体から発する匂いに気付いた。そして、すぐさま自分の袖やら着物の匂いを嗅いでみると、完全に香水の甘い匂いがしみこんでいる。 「・・風呂に入って来ねば!!」 「何よ、失礼ね。いい匂いじゃない」 「男が婦女子のつけるような香水の匂いをふりまいて、町中をあるけるか!!それに、かかりすぎて、匂いがキツイっ!!鼻が曲がりそうだ!!」 五右エ門は心底げんなりとした顔をすると、風呂場に向かった。 しかし風呂に入り、着物を着替えても、その匂いは、相変わらず五右エ門を包み込んでいる。どうやら、かなりの量が素肌にかかっていたらしい。五右エ門ため息をつくと、斬鉄剣を持って部屋をでた。 「どれだけ長くても2・3日もすればとれるだろう。たかが、不二子殿の 香水のことだけで、仕事の打ち合わせをサボるワケにもいかないし」 そう思って、北側通路を通り、当初の目的であった、東側にあるリビングに向けて、歩き出す五右エ門。 その頃、東側通路では..... ん?不二子の香水の匂いじゃねぇか。よし・・ ルパンは近づいてくる足音にあわせ、中央の十字路に近づくとタイミング良く飛び出し、ギュウっとやって来た人物を抱きしめた。 「不〜二子ちゃ〜ん。またまた、色っぽい匂いさせちゃって可愛いなぁv」 チュv 「おい、ルパン、廊下の真ん中でいちゃつくな。邪魔だ。どーせいちゃつくんだったら、てめーの部屋で・・」 そして、南側の通路からやってきた次元。 しばし、そこにいる3人は固まった。 「うわっ、うわっ、うわっ、なんで不二子ちゃんが、五右エ門に!?」 「ルパンてめぇ!!五右エ門になんてことしやがる!!!!!」 「・・・・・」←あまりのことに言葉を失っている五右エ門 状況説明・・・・ つまり、ルパンが待ち伏せして、やってきた五右エ門に抱きつき、あまつさえ五右エ門のほっぺにチュウしたところを、たまたまやってきた次元が目撃してしまったと、いうことである。 1分後・・ 「ルパン!!お前が女に手を出しまくるのは個人の勝手だ。しかしな!!五右エ門に、手ぇ出すってのはどういう考えしてんだよ。 ぶっ殺してやる!!」 ぶちキレまくって、マグナムをルパンに向けて打ちまくる次元。 「だって、だって、不二子の香水の匂いがしたんだもんよ!!ここじゃ、あんな匂いするの不二子だけじゃねぇか!!」 わたわたと説明しながら、次元の凶弾から逃げるルパン。 「だからってなぁ、お前、顔確かめろよ!!抱きしめるまではまだしも、あいつの頬に・・」 その時、次元の撃った弾がよけたルパンの後ろにいた五右エ門の髪をかすめた。ハラリ・・と数本の細い髪が落ちると、五右エ門は斬鉄剣をもってゆらりと立ち上がる。 「あ・・ワリ・・。俺はルパンを・・」 「ご、五右エ門ちゃん。チュウしちゃったことは謝るから・・」 殺気だったオーラをごうごうと立ち上らせながら、二人を睨みつける。その鬼のような容貌に、二人は壁にヒタリと体をくっつけると、手を挙げて、降参っといった態度をとった。 「・・・・・今日の打ち合わせ、拙者はハズさせてもらう」 完全にキレた声で、五右エ門は一言そういうと、自分の部屋へ帰っていった。二人はへなへなとその場に座り込むと、フーっとため息をつく。 「マジで殺られると思った。」 「右に同じ・・」 カチャ・・ 「え・・、あの、次元?なんか、こめかみにあつーいモノが当てられてる気がするんだけど?」 「そりゃーそーだろ。さっきまでコレで撃ってたんだから」 笑顔で交わされる会話。しかし、両者の顔はひきつっている。 「てめぇ、俺がお前を許したとでも思ってんのか?」 「え、あの、もしかして・・まだ怒ってる・・?」 「当たり前だ!!せめて、風穴一個でも開けさせやがれ!!!」 「ぎえぇぇ〜〜〜〜〜」 ルパンの悲鳴は夜中まで続いた。 続く? |
はい。一応続きます。 サーバーが直ってから第一弾のモノでございますが、 なんか、ルパンファミリーが殺伐としております。 っていうか、ジゴエじゃねぇし。 まぁ、細かいことは目ぇつむってくださいな。 でわ。 |
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