NEON GENESIS EVANGELION:
Lost Generations
〜遠い君を夢見て〜


Written by:きたずみ


第零話  夢で会う君へ


 夢の中で君に会う。

 いつの頃からか、それだけが僕の唯一の楽しみとなっていた。

 流れるような金色の髪、空の蒼さを写し取ったような瞳。幼い顔、けれど何故か大人ぶって、君は僕の手を引く。

 でも、僕は知ってる。君の可愛らしい笑顔、怒った顔、照れた顔、()ねた顔。

 いろんな君の表情を、僕は見た。

 全部、可愛いと思った。好きだと思った。愛しいと思った。

 触れたかった。この手で。

 そうすれば、さっきからずっと高鳴ってばかりの僕のこの胸の鼓動を、少しは君にも届けられるかもしれないと思ったから。

 そして、出来るなら君を抱き締めたい。感じたい。この腕で。

 でも、それは叶わぬ夢。それこそ夢。

 だって夢だから。

 だから、君には触れられない。触れたと思った瞬間には消えてしまう。目醒めてしまう。そして連れ戻される。

 現実へ。

 辛くて苦しい、嫌な世界へ。

 それが僕の世界。

 僕の人生。

 だから、夜は僕のもっとも倖せな時間。

 現実が辛いから、余計に君に会いたくなる。このままずっと、夢が醒めなければいいのにって思う。

 そうすれば、ずっと君と一緒にいられるから。

 そう言ったら、君は照れたような、怒ったような、泣き出しそうな顔をして、僕に言ったね。

 「あんたばかぁ?」って。

 うれしかった。

 良くわかんなかったけど、嬉しかった。

 だから僕は言った。

 「ありがとう」って。

 君は変な表情をしてたけど。でもいいんだ。僕はそう言いたかったから。きみに。

 ごめん、もう行かなきゃ。

 ……父さんが呼んでるから。

 じゃ、またね。



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あとがき

 それは2年ほど前のことです。
 関西在住のきたずみさん(年齢不詳)はネット生活を始めたばかりで、毎晩遅くまで、眠い目をこすってエヴァFFを読みあさっておりました。
 無論、夢中になっていたのはそれだけではないのですがそんなことは内緒です。
 そんなある夜、いきなりきたのです。ミドリの電波が。
 ……なぜかお侍さんのカッコで馬に乗ったシンちゃんでした。
 お姫様のカッコをした綾波もいました。そしてどういうわけか、アスカさんは忍者でした。
 ……何か人生に不満でもあったのでしょうか。
 電波はとにかく中途半端でした。これではまったくわけが解りません。モヤモヤしすぎて病気になったら大変です。しょうがないので書くことにしました。


 とまあそういうわけで、プロットも作らず、イメージが頭に浮かぶに任せて適当に書いてしまったのがこれです。ひと目で解りますが、もうメチャクチャです。話も一割ぐらいしか出来てないです。しかも一話一話がすげぇ短いです(笑)。超手抜きですな。若い若い。
 最初は何処かに送ろうかと思って書いてたんですが、こんな未完成の代物を送りつけられるハズもなく……。
 かといってこのままほったらかしておくのは何となくもったいないので、とりあえず公開しておいて、少しずつ手を入れていこうかなと思います。
 感想なんかを下されば、もしかすると電波が飛んでくるかもしれません。よろしくです。






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