檄!電脳雑戯団

裏Qさん投稿作品


「う……ぅ……」
 天井から伸びる鎖に両手首を繋がれ、全裸で壁際に立たされた桃園ミキは、力なく頭を垂れていた。
 現在、牢獄内にはヘビモズーもマダラマンもいない。ミキをこの姿勢で固定して出て行き、もうかなりの長時間、捨て置いたままなのだ。だが、彼らに何もされず、それでいて動けない事が、却ってミキに自らの惨めな境遇をジワジワと思い知らせていた。
(どうしてこうなってしまったの……? 私……毎日ひどい事をされて……嫌らしい身体にされて……どんどん……気持ち良くなっていって……)
 今も本当は、触れる事のできない秘唇がむず痒くてたまらない。陵辱を嫌悪しながらも、同時に心のどこかで欲してしまう――。そんな自分の忌まわしい変化を、ミキは認めるしかなかった。
(ぁ……あそこが……熱い……っ……熱くて頭が……おかしくなりそう……)
 内心の葛藤を示すように、愛液がツツッと太股を一滴伝い、唇からは吐息が溢れる。
「あふ……ん……」
 次の瞬間、廊下側からドアの電子ロックの外れる音が聞こえた。まるで見張っていたのではないかというタイミングだ。
「あ……」
 ミキは顔をすがるように上げた。
(誰……? 私を……犯しに来たの……?)
 そう思うと、胸が高鳴る。
 思考が真っ白になる。
 ドアを開き、悩ましい視線の先に姿を現したのは、二人の合成怪獣であった。一人はヘビモズー。そしてもう一人は……。
「え……」
 身体の疼きも一瞬忘れて、ミキはぱちぱちと大きな瞳をしばたたかせた。
 赤い顔の中央で長く隆起した鼻、背中には烏のような黒い翼。
 ヘビモズーの後ろにいるのは、かつて伝説の黄金剣を巡る戦いで、ミキが倒したはずの相手、テングモズーなのであった。
「う……うそ……」
 幽霊を見る思いでミキは呟く。
 そんな彼女の驚きぶりに満足したか、ヘビモズーは口の端を上げた。
「わざわざ復活させてやったんだよ、お前のためにな」
「私の……ため?」
「その通り。残念ながら、知性はほとんど再生できなかったがな、それでも性欲だけはしっかり増幅してある。一度倒した合成怪獣に犯されるというのも、なかなか楽しそうだろう?」
「そ……それは……っ……」
 ミキにはテングモズーが恨みを晴らすために蘇ってきたとしか思えなかった。そんな相手にこれからどんな事をされてしまうのか……。見当も付かない。
 しかも、ヘビモズーの話にはまだ続きがあった。
「今日はもう一つ、別の趣向も用意してあるんだ」
 そう言って、彼は掌サイズのものを取り出して、顔の高さで揺らしてみせる。
「あ……」ミキにはそれが何か、一目で分かった。ミキをゴーグルピンクに変身させるブレスレッドなのだ。
「な……何を……する気なの……?」
「決まっているだろう? テングモズーには『桃園ミキ』ではなく、『ゴーグルピンク』を抱かせてやるのさ」
「そんな……っ」
 ミキの愛らしい顔はクシャッと歪められた。ゴーグルピンクとしての意識と記憶は、彼女にとって最後の拠り所と言って良い。それらがあるから、ミキは何とか自分を保っていられるのだ。なのに、ゴーグルピンクの姿で行為を受け入れてしまったら……きっともう後戻りできなくなってしまう。
 ヘビモズーは残忍な笑みを大きくすると、テングモズーを入り口に残し、牢獄へ入ってきた。
「あ……私は……」
「言うなよ。物欲しそうな顔をしているじゃないか」
「っ……」
 否定できない。最初の驚きが過ぎ去ると、鼓動はますます速くなっていたのだ。
 ミキの右手首の、手枷からずれた場所に、ブレスレッドが巻き付けられる。
 次の瞬間、強化服がミキを包んだ。しかしその形状は……前に着ていたものと大幅に違っていた。
 まず、顔をすっぽりと覆うはずのヘルメットがない。
 そして首から下の部分――。
 本来、ゴーグルピンクの強化服は、その名の通り桃色を基本色としており、肩から胸元にかけてが白くなっている。そしてその下部からベルトのバックルにかけても、真っ直ぐに白いラインが走っている。
 要するにワイングラスを横から見たような形の模様があるはずなのだ。しかし今、その白い部分は綺麗にくり貫かれ、両乳房がむき出しにされていた。
 股間部にも大きな穴が開いている。
「……んっ……やぁうっ……」
 はしたない自分の姿に、ミキは頬を染め、モジモジと腰を揺らす。
「おいおい、しょうのないヤツだな。もう欲情してるのか? ……テングモズー、いいぞ。来いよ」
 ヘビモズーが脇へどきながら呼びかけると、テングモズーは無言でミキの前まで歩いてきた。
 いかにも天狗らしいギョロッとした視線でミキを射抜き、伸ばした両手で、乳房を二つとも鷲づかみにする。
「あつっ……!」計十本の指が食い込む鈍痛に、ミキは悲鳴を上げた。
 だが、荒々しい責めは止まらない。このまま千切り取ってやるとでもいいたげに、乳房を右に左に捻り上げる。
「いたっ……いっ! やっ……くっ……ぅあっ!」
 ミキは目に大粒の涙を浮かべて、痛々しく声を絞り出す。それでいて、彼女の秘所の奥には、切なさがこびり付くように残って、じんわり息づいている。相反する二つの感覚は、奇妙に頭の中で混じりあっていった。
 と、ヘビモズーが腕を組み、脇から口を出してきた。
「おい、テングモズーよ、正義の味方のゴーグルピンク殿は、もっと優しくしてほしいそうだ」
 途端にテングモズーは力を抜き、自分が嬲った部分をマッサージで癒すように、ゆっくりと揉みしだき始めた。
「え……ぁ……ん……そんな急に……っ……」
 あまりの豹変ぶりに戸惑いながらも、ミキはつい身体からこわばりを抜いてしまう。そこを狙って、テングモズーの右手は、強化服の上を滑るように秘所まで降りてきた。
「んあっ……あ……はうぅっ!」
 潤んでいた割れ目は、軽く指先で圧されるだけで、愛液を溢れさせた。その熱いぬめりに誘われるように、ゴツゴツとした指は襞を割り、奥へと潜り込む。
「ひあっ……ああああああっ!?」
 ミキはビクゥゥッと壁の上で背を仰け反らせた。勿論、テングモズーの指は入ってくるだけでなど済まさず、淫らな蠢動を開始する。いいようにGスポットを擦られ、クリ○リスを転がされて、ミキのよがり声は一気に大きくなった。そこへグチュグチュという愛液の音も重なる。
「きゃうぅんっ! こっ、擦れるぅぅっ……ああっやああっ……やっ……あひっ……こんな格好でっ……ダメなのにぃぃっ……ぃっ……ああああっ!」
 白い脚がプルプルと震える。手枷がなければ、ミキはとっくにその場でうずくまっていただろう。
 だが、不意にテングモズーは、左手を乳房から離し、右手も止めてしまった。またしても突然の事で訳が分からず、ミキは濡れた瞼を開く。そのすぐ前で、テングモズーは自分の翼から羽を七、八本ほどまとめてむしってみせた。羽は掌から独りでに浮き上がり、ミキの胸へ向かってくる。
「あ……っ……何を……ああっ……!」
 まるで透明人間にでも操られているかのように、羽は触れるか触れないかのタッチで、ミキをくすぐり出した。形のよい膨らみも、谷間も、しこった乳首も……。
 サワサワ、サワサワサワ……
 直前までの硬い感触と対照的に、細い毛先の生むそれは、ひどくこそばゆい。後一歩踏み込めば、突き抜けるような快感を生み出すだろうに、実際には物足りなさだけを刺激してくる。
 しかも、テングモズーが右手の指を引き抜き、秘裂を大きく広げるや、羽の半数ほどがそこへ移ってきた。飢えた敏感な秘所が感じる切なさは、乳房の比ではない……。
「あぁんっ……あっ……やめてっ……きゃっ……んっ……ムズムズしてっ……いやぁぁぁっ……!」
 羽は止まらない。いくら訴えられようと、触れるか触れないかのタッチを延々繰り返す。
「お願いだからっ……せめてっ……鎖っ……外し……てぇ……ぇっ……! もう立って……いられないっ……のっ……!」
 すすり泣くミキに対して、ヘビモズーから指示が飛んだ。
「だったら、テングモズーに頼んでみるんだな。様を付ける事も忘れるなよ」
「はっ……ぁっ……」ミキはそこで改めて、目線をテングモズーに向けた。追い詰められた今、彼女は迷う事なくその名を叫ぶ。
「テッ……テングモズー様ぁっ……! ねぇっ……鎖を外してっ……外してぇぇぇっ……!」
「だそうだ。おい、テングモズー、鎖を切ってやれ」
 命令されると、テングモズーは頷き、愛液を含む秘裂上の羽を一つ摘み上げた。彼の手から力が送られるや、羽毛は鋭利な刃に変わる。それがスッスッと左右の枷の上で振るわれた。
「あっ……」戒めは苦もなく切断され、ミキはようやく床へへたり込めた。
 しかし何故か、彼女を嬲っていた羽も一緒に床に落ちてしまう。
 愛撫が途切れると、すぐにミキは我慢できなくなった。それまでのもどかしさも手伝い、彼女は秘所と胸に両手を伸ばそうとする。
 その手首をテングモズーが押えた。
「あっ……どうして……っ……?」
 非難がましい声で、ミキは相手を見上げる。答えたのはヘビモズーだった。
「こいつは自分の鼻で、お前のおマ○コを貫いてやりたいんだそうだ」
「は……鼻……って……」
 さすがに意表を突かれた。しかし、注視してみると、赤い鼻は硬くそそり立ち、ペニスと同じく魅力的に思えてくる。
「あ……」
 コクッと喉が鳴った。
(あの太い鼻で貫かれたら……私……)
 あられもない期待が湧き起こる。そうしてミキは、以前ならば口が裂けても言わなかったであろうセリフを吐いたのだった。
「わっ……私……私っ……! あああっ……鼻でもいいのっ……だからっ……早く犯してぇぇぇっ!」
「………………………」
 テングモズーは無表情にミキを見下ろした後、手を放し、彼女の目の前で、のろのろと仰向けに横たわった。改めて間近に見ると、赤い鼻はひどく逞しく……。
「そら、さっさとしろ」
「はっ……はいっ……」
 剛直ぶりに見惚れていたミキは、ヘビモズーに急かされると、ふらつく足取りで立ち上がり、目と目を向き合わせる形でテングモズーの顔をまたいだ。膝を床に付くと、指先で秘裂を開き、ゆっくり腰を落としていく。
 テングモズーの眼は、降りてくるミキの股間をじっくり眺めていた。
(見られてる……私の恥ずかしいところ……これから鼻を受け入れるところも……見られてしまうんだ……)
 そう思うと、背筋がゾクゾクしてしまう。
 ヅッ……
「あぁぁんっ!」
 鼻の先が届くや、ミキの脳は熱く痺れた。秘洞はそのまま、赤く太いものを上からズブズブと飲み込んでいく。
「ふあああっ……鼻……ぁっ……太いのっ……太くてっ……ああっ……あああっ……! あっ……ええっ!?」
 中ほどまで入ってきたところで、テングモズーが突然首を上げた。
「ぅあっ……あひぃぃぃぃっ!?」
 一気に奥まで貫かれ、ミキは悲鳴交じりに海老反った。倒れかけた彼女の腰と背中を、すかさずテングモズーの両掌が受け止める。
 ミキは鼻の隆起の具合から、ペニスを連想していたが、実際にはまるで違っていた。首を基点にすれば、仰向けでも腰よりずっと自由に動けるのだ。
 テングモズーが上向き加減のまま、首を前後左右に振り始めると、それに合わせて、鼻も膣内を自由自在に蹂躙する。四方の襞を激しく抉ったかと思えば、早いピストン運動で子宮の入り口を突き上げる。
 さらに彼の口から漏れる息は、ミキの菊門まで愛撫した。
 視線も相変わらずだ。秘所が太いものを収めるところを、一瞬たりとも見逃さなかった眼光は、今その太いものが出入りする結合部に注がれている。
「はぁぁあっはぁぁぁあっはあああんっ! ダメェェッ……止まらないっ……はひっ……いぁぁぁあんっ!」
 ミキは不安定な格好のまま、身体を揺すって身悶えた。
 ヘビモズーが近寄り、耳元に囁いてくる。
「鼻なんかで嬲られるのはどんな気分だ? 俺に教えてくれ」
「凄いのっ……あああっ……凄い……ぃぃぃっ!」
「具体的には? ちゃんと言えよ」
「はっ……鼻がっ……おち○ちんみたいに暴れてっ……! お尻もっ……ムズムズってぇっ……! やぁんっ……そんなに激しくっ……癖あああっ……くっ、癖になっちゃうぅぅんっ!」
「ほほう、正義の味方が、何とも無様な事だ」
「ひっ……ぃっ!」
 その言葉で、ようやくミキは自分がゴーグルピンクとしても、悦楽に屈していた事を理解した。だが、絶望も自己嫌悪もない。堕ちてみればあっけなく、開放感さえ覚える。
「あひっ……いいぃぃぃっ! いっ……あああんっ! ダメッ……止まらないのぉぉぉっ! いくっ……私もうっ……鼻でいっちゃうぅぅぅっ! いくっ……ぅっ……ぅあああああああああああああんっ!」
 絶頂を迎えた瞬間、ミキの股間からテングモズーの顔面へ、プシャッと透明な飛沫が散った。
 それに合わせて、テングモズーの責めが止まり、ミキは脱力状態で相手に支えられながら、肩を大きく上下させる。
「は……ぁぁぁ……ぁぁ……」
「顔に潮を吹くとは、失礼な話だな」
「え……あ……私……ぁぁ……」
 言われるまで、ミキは自分のした事にも気付かなかった。
「ちゃんと始末を付けろ。テングモズーを綺麗にしてやるんだ」
「ぁ……はぅ……」
 蕩けるような面持ちのまま、コクコク首を縦に振った彼女は、テングモズーに背中を押され、まるで上下逆転した振り子のように、身体を前へ倒れさせた。
「あはぁぁん……っ! んくっ!」
 変わる結合の角度によがりながらも、両手を床に突っ張らせて持ちこたえる。そこから徐々に腰を浮かせていった。
 抜けていく鼻が、襞を擦る。
「ひぃ……ぅ……ああんっ!」喘ぎ声と共に、剛直を完全に出し終えると、ミキは尻を振り振り、四つん這いのまま後退していった。顔を愛液まみれの鼻の上まで移動させて、舌を出す。
「あぁふ……んっ……ちゅっ……あぁん……」
 手を鼻の竿の部分に添えて、ペロペロといとおしそうに嘗め回す彼女の姿は、さながらフェラチオに没頭する痴女だ……。
「ちゅばっ……くちゅっ……んんぅ……れろれろ……いやらしい味……する……のぉぉぉ……」


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