あなたは右腕に付けられたタイマーをじっと見つめていた。
こうしている間にも、タイマーは確実に時を刻んでいく。
ゲームの残り時間は、35分。
つまり、ミッションの残り時間は5分しかない。
この状況で大きな音が鳴り続ければ・・・?
あなたは確実に“鬼”に囲まれ、確保されてしまうだろう。
そうなると、あの中年オヤジと同じ運命が待っている。
その後にも『確保情報』のメールが何度も届いた。
そこに映っていたのは、ファミレスのウエイトレスや、バーガーショップの店員、それにグラビアアイドル・・・・誰もが『美少女』と言っていい容姿を持っていた。
しかし、『見る』のと『自分がなる』のでは、全く意味が違う。
「とにかく、急ごう!」
あなたは周りに注意をしながら公園の中を歩き始めた。
道を歩いていても、いつ“鬼”が追いかけてくるのか・・・背中を冷たい汗が流れる。
あなたの足が止まる。
この先は、道が二つに分かれていたのだ。
<左へ行こう> <右へ進もう>