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「クソッ!」
“鬼”は、あなたを追ってくる。
あなたはレストラン館に飛び込んだ。
いつもなら家族連れで賑わっているはずの、レストランや土産物、グッズの販売店の並ぶ建物も、今は人影がない。
その通路を、あなたが駆け抜け、美女がその後を追っている。
そして・・・。
「?!」
あなたは見た。
あなたの前から、ポニーテールの髪を揺らしながら、スカートスーツの美女が走ってくる。
『読まれて・・・いた?』
次の瞬間、あなたの体を赤い光が包んでいた。
「さとみ・・・?」
誰かが、あなたに声をかけた。
あなたは、我に返った。
あなたの横で、白いブラジャーとショーツ・・・下着姿の美少女が首を傾げている。
「何をボーッとしているの?」
「エッ?」
あなたは目のやり場に困って、下を向いてしまった。
どうやらここは女子更衣室のようだ・・・そして、あなたが着ているのは・・・?
「・・・?」
更衣室の鏡に映るのは、青いスクール水着姿の美少女だ。
胸の二つの膨らみ。
スクール水着によって強調されているウエストのくびれと、キュッと上がった形の良いヒップ。
そこから伸びる白い健康的な太股と、引き締まった足の美しさ・・・・。
そしてクリクリとした大きな瞳が、驚いたようにこちらを見ている・・・もちろん、それは今のあなた自身の姿だ・・・。
「これが・・・僕・・・?」
呟くように言ったあなたに、
「アッ・・・また“ボク”なんて言ってる!」
さっきの女子生徒が、あなたに抱きついてきた。
悪戯っぽい微笑みを浮かべながら、その手はあなたの胸に・・・?
「ちょっと・・・やめてよ?!」
胸に感じる“女性の感覚”に戸惑うあなた・・・その感覚が、あなたの“男性の心”を押し流していく。
「さあ、授業が始まるよ・・・行こう!」
彼女の言葉に、笑顔でうなずくあなた・・・二人は手を繋いで室内プールへ急ぐ。
あなたはスクール水着姿の美少女になってしまった。
GAME OVER