目は口ほどにものを言う、とかいうけどさ。
やっぱり"言葉"って大事だとおもわねぇ?
たまに、うん本当に偶にでいいからさ、明確な証が欲しいと思うのは。
よくばりなことなのか?



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if…
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自分と入れ替わりで風呂に入った三蔵が扉を開ける音がしたので、
悟浄は冷蔵庫から冷えたビールを取り出した。
「さんぞ、飲むだろ?」
そう言って手渡してやる。
投げようとすると怒るのだ、この坊主は。
泡々になるだろうが!と。

悟浄の手から冷えた缶を受け取ると、三蔵は
ボソッと「ありがとう」と言った。しかも、微かにだが微笑んで。
何かがおかしいと気づくべきだったかも知れない。
でも、ここで「どうしたんだ?」なんて聞いたら間違いなく銃弾の餌食になるだろうし。
何よりも可愛いと思ってしまったために
悟浄はその疑惑の念を打ち消した。


程よく酒がまわって微かに熱を帯びてきた身体を三蔵のそばへ運ぶ。
「さんぞう…」
八戒曰く夜仕様の声音で囁くと、三蔵の肩がぴくりと震えたのが見てとれた。
背を向けた彼の顔を無理やりこちらに向けさせて口付ける。
からかうように掠めるキスから次第に深く、お互いの熱を混じり合わせるように…
両肩をつかんで身体ごと反転させると、少し潤んだ紫玉とぶつかった。



…えっ?

次の瞬間、俺の視界は安宿のボロ天井と金色に覆われてた。
「さん、ぞう…?」
恐る恐る名前を呼んでみるが返事はない。かみの毛に隠されて表情もわからない。
俺の呼びかけに答えたのは無言の唇だけで。
「…っどうしたわけ?さんぞ」
体勢を入れ替えると同時に紡いだ言葉に三蔵は憮然とした表情を浮かべた。
「さんぞうからのお誘いなんて、めずらしいじゃん?」
茶化すように言うと、その表情はますます不機嫌になる。
「…悪いか…」
ボソッと吐き出された言葉に頬が緩むのを抑えきれない。
「まさかぁ。悪くなんてねぇよ、全然。」
寧ろ嬉しいし、という科白は喉のところで止めて、とりあえず目の前にある三蔵を堪能することにした。あちこちに手を這わせながらキスを繰り返す。
そのまま、顎のラインを舌でなぞり、耳朶を軽く噛む。それから、低い声とともに耳の中に空気を送ると三蔵の身体が小さく揺れる。
「さんぞ…」
首筋にかかる息にすら反応する。
この金髪の想い人がもの凄く敏感で、そして名前を呼ばれるのが割りと好きだということを、悟浄はつい最近知ったのだ。息がかかるたび、ぴくんと波打つ白い身体が愛しく感じられて、ついつい何度となく繰り返す。と…
「ごじょ…」
焦れたような声があがる。睨んでいるつもりだろうか、その潤んだ目はとても艶かしくて悟浄は思わず息を飲む。
そしてその誘いに乗るように、手を、舌を段々と下の方へ向かわせた。
「んあ…ふぅ、ぁ…」
胸の突起を手と舌とで刺激されて、三蔵の声が部屋中に響く。
いつもなら、必死に声を抑えていて、悟浄が声を出せと言ってもかたくなに拒否するのに。今日はとても積極的で。それが悟浄の悪戯心を刺激してしまう。
「は、ぁ…そこばっか、…な…ぁ」
同じところばかりに施される愛撫に震える声を搾りだすと、悟浄はあっさりと身体を引いた。
「ん?さんぞ、どうして欲しい?言ってくれたらその通りにするからさ。」
つまり、言わなきゃなにもない、ということに他ならない。
さすがにこれは恥ずかしいと、三蔵は首を横に振るが悟浄も譲らず。
「言ってくれないとわかんないじゃん?キモチよくなりたいんでしょ?」
と最上級の笑顔を添えて言う。
その笑顔と隠しようのない体の熱に、三蔵の理性は陥落した。




「ごじょ…」
うっすらと涙の滲む目と色付いた肢体で、三蔵が悟浄を捕らえた。
「つづき、して…」
そう言って伸ばされた腕を優しく、でも性急に絡め取ると、再び胸に舌を這わす。
「はぁん…ぁ、もっ…た…」
「ん、なに?」
口に含まれたまま喋られるくすぐったさに身を捩りながら三蔵が言う。
「もっと…し、たも…」
自分で言っておきながら真っ赤になる様子を見て、思わずほくそえむ。
そのまま身体をずらして三蔵のものを口に咥えた。
「あぁっ…っい……」
逃れようとする腰をがっちりと押さえ込んで、更に深い刺激を与える。
同時に後ろにも指を差し入れると、もうそこは暖かく解れかけていて。
わざと焦らすように、ポイントを避けて玩ぶ。
「さんぞ、ほら…音聞こえる?」
そう言って注意を引いては、くちゅくちゅと音を立てるようにして熱を煽る。
「やっ、ごじょ…もぉ…」
言葉に出す代わりに腰を上げて応える彼を可愛いと思いながらも、
まだ嗜虐心が消えない。
「なに?ちゃんと言って?」
「も…きた…ぃ」
「ん?」
何度も聞き返す意地の悪さに我ながら苦笑する。
「はや、く…こぃ…」
そう言ってそっぽを向いてしまった三蔵に、さすがにやり過ぎたか?と思う。
指を抜く感触にすらイキそうになるのを耐えている表情に、そろそろ余裕もなくなってきて…。
「さんぞう…」
低く囁いて、相手が息をついた隙を見計らって、ぶつけるようにして腰を進めた。



continue…Next?


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素直な三蔵です。
でも今回のmyポイントは、「泡泡になるだろーが。」
あわあわ、ってところが(笑)
三蔵って絶対ちょっと舌足らずなところがあると思うのは
私だけなんでしょうか…?

蒼 透夜

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