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Fractals Vector Quantization Compressor

FVQCと略します。
FVQCとは、文字のままフラクタル技法と呼ばれるものにヒントを得て開発された画像フォーマットだそうです。
規格として、1/8〜1/100まで圧縮する事が可能だそうです。
現行バージョンは、開発中のため、簡単に使えるツールが存在しませんが、MS-DOSプロンプト(NT/2000/XPの人はコマンドプロンプト)で動くCUI(キャラクター・ユーザーインターフェイス:コマンドを打ち込んで操作する方式、逆はGUI(グラフィック・ユーザー・インターフェイス)と言って絵をみて操作する、いわゆるウインドウズの標準の使い方。)の評価プログラムがあります。
今回はこのプログラムを使ってこの画像圧縮形式を探ってみようと思います。
なお、このプログラムは開発中のため、幾度となく仕様変更されると思います。
ここに書いてある文章が嘘になっても、暖かく「間違ってますよ!」って教えて下さい。
こっちもすぐに変更しますんで。

良いところ・悪いところ

良いところ

1 小さい。
画質は後述しますが、とにかくサイズが小さいこと、これが一番のセールスポイントです。
本当に小さいです、画像によっては本当に小さくなりますが、そうでなくてもそれなりにちゃんと小さくなります。
2 展開が早い
展開、つまり画像を見るときですが、640x480のフルカラー画像を本当に一瞬で(旧環境:0.908秒 新環境:0.06秒)で展開して、bitmap画像に変換します。
3 画質が良い
同じ画質でjpgの1/3以下というすばらしい圧縮率は他には例を見ません。これはすごいこと。

悪いところ

1 圧縮に時間がかかる
こればっかりは仕方がないですが、(まだ開発中ですし、そんでもってバージョン0.00cだし、)
圧縮に少し時間がかかります。ウチの旧環境(MMX Pentium 166MHz Memory 64MB)で前述のフルカラー画像を圧縮したときは、70.28003秒もの時間がかかりました。昨今のギガスペックのマシン(新環境:AMD AthlonXP 1700+ Memory 512MB)では、2.022000秒だったので、もはや特に気にする必要はないのかもしれません。

2 なにかと制限がある
何度も言いますが、この規格は現在開発中です。そのため、まだまだ甘いところが多数存在します。
画像が8でわりきれるピクセル数(例えば640x480とか)でなければソフトが認識してくれなかったり、現状ではビューアーが存在しない(=FVQC形式のまま画像を見ることができない)ことなどありますが、誰か(お願い!)がソフトを作ってくれたり、CH3さんが仕様変更してくれれば、このあたりも良くなってくると思います。
3 小さい画像には向かない
小さい画像(特にバナー画像)を圧縮した場合、現状では全て使えないほどの画像になってしまいます。
このような画像を圧縮する場合、現状ではPNGやJPG、そしてGIFで圧縮した方がいいみたいです。
上が元画像、下がVQ圧縮後の画像
(24bitPNGに変換してあります。)

使ってみる

それでは実際にFVQCを使ってみます。
まず解凍します。解凍には+Lhacaをお勧めします。(←宣伝)
解凍すると、このようなフォルダがでてくるはずです。
このFVQC.exeがあるフォルダに、適当なビットマップ画像(必ず8の倍数の24bitビットマップファイルを使用して下さい、変更にはIrfanviewをお勧めします。)
画像をおいたらMS-DOSプロンプト(コマンドプロンプト)を起動します。起動したら、ここに
cd デスクトップ\fvqc00c (Windows95/98/Me)
cd Documents and Settings\ユーザー名\デスクトップ\fvqc00c (Windows2000/XP)
と打ち込みます。
解凍したフォルダが多分デスクトップにあると思うので、こう打ち込めば多分OKです。(+Lhacaは初期設定の解凍場所がデスクトップなので)
画面表示が
c:\windows\デスクトップ\fvqc00c\>(Win98/Me)
c:\Documents and Settings\ユーザー名\デスクトップ\fvqc00c\>(Win2000/XP)
になったら、
fvqc e 画像ファイル名.bmp output.vqc
と打ち込んで下さい。
すると、fvqc.exeが起動して、40%...56%...86%と数字が増えていきます。
100%になったらfvqc00cのフォルダをチェックしてみて下さい。
おそらくoutput.vqcというファイルが存在するはずです。
右クリック→プロパティで容量を確認してみましょう。
このように、ファイルサイズが激減しています。
このままではどの程度の画質かわかりませんので、これをbmp画像に戻してみます。
MS-DOSプロンプト
(Windows2000/WindowsXPの方はコマンドプロンプト)で、
cd デスクトップ\fvqc00c (Windows95/98/Me)
cd Documents and Settings\ユーザー名\デスクトップ\fvqc00c (Windows2000/XP)
と打ち込んだ後、
fvqc d output.vqc output.bmp
と打ち込むと、今度はすぐに処理が終わります。
フォルダを調べてみると、output.bmpというファイルが存在しているはずです。
この画像を見てみましょう、これがfvqcで圧縮された画像です。

画質はどのぐらいいいのか?

DOSをいじくるのが怖いという人のために、ここで見られるように画像をおいておきました。
画像を押すと本物の画像を表示します。

いたって普通のOS付属のサンプル画像ですが、
ウインドウズビットマップ形式で保存すると、約一メガ(900kbyte)にもなります。
通常、ホームページ等では、こういう画像を"JPEG Format"という形式で保存します。
この画像を、Jpeg方式で保存すると、このようになります。
目のいい方なら、「画質が荒くなってる!」
と気づきになられると思いますが、
ファイルサイズは53.2kbyteと、激減します。
次に、下の画像を見てみましょう。
画質は、前の画像とほとんど(むしろそれ以上か?)
変わりませんが、28.8kbyteと、さらに小さくなっています。
この画像が、FVQCで圧縮された画像です。
現在、FVQCという規格はブラウザで閲覧することはできません、
そのため、この画像は一旦bmpに戻して画質劣化のないpng(サムネイルもpng)方式で表示しています。ちなみに、これはFVQC規格の中の最高画質です。まさにIT時代の新画像フォーマットにふさわしい存在ではないでしょうか?

今後の"FVQC"

現在、FVQCは、CH3さんのホームページで変換ソフトをダウンロードする事ができます。
しかし、まだまだ開発中のこの規格、様々な所で完璧ではない点が幾つかあります。
しかし、それらに目をつぶったとしても、非常に良い規格ではないでしょうか?
これから、対応するビューア等がでてくることでしょう。
この規格に賛同し、関連ソフト等の制作をして下さる人を募集しています。
この規格"FVQC"に意見がある形は、CH3さんのホームページへご連絡下さい。

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最終更新 2002年4月21日
ページスタイル、文章の表現がおかしかったりするところを変更しました。



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