Jewelry shop 4968 extra
four-leaf clover





その日はとても大切な日だった。

今日ばかりは絶対外してはいけないと思っていた。
こういう事にはかなり鈍感な工藤新一でも、そう思っていたのだ。

だけど、世の中うまくいかない。

6月21日は一年に一度しかやって来ない。
つまり黒羽快斗の誕生日も年に一回しかない訳で。

なのに、どうしてよりにもよって…。
「……こんな所に居るんだ?オレ」
新一は大きくため息をついた。




事の発端は、懇意にしている警部からの一本の電話だった。
知り合いの相談にのって欲しい、という彼の頼みに気軽に了承したのが間違いだった。

まさか、こんな山奥の田舎に連れてこられる事になろうとは。


その昔、この一帯の土地全てを所有していたという旧家に起きた遺産問題。
遺言書と一緒に封印されていた家宝の在処を告げる暗号文。
新一はそれを解く為に、わざわざこの地までやってきたのだ。


暗号文は、皆が頭を捻っても解けなかった事だけあって、なかなかの出来だった。
しかし、そこは『東の名探偵、工藤新一』。
ものの5分とかからず家宝の所在を突き止めた。
そして、家族揃ってその暗号が示す場所へと赴き、目的の家宝と………何故か一体の遺体を発見してしまったのだった。


そして、先程の新一の言葉へと繋がる。



直ぐさま110番され、地元の警察がやって来た。
他県での事件現場では、新一もかなりやりづらく、一瞬「帰ろうか…」と思ってしまったのだが、事件関係者であると言うことと生来の好奇心と探偵としての新一がそれを許さなかった。

結局、捜査協力という形で犯人を暴き一件落着となったのが、太陽が西へと傾かんとしている時刻。

一日が無常に過ぎ去ろうとしている。
今から急いで帰ったとしても、着くのは何時になるだろう。
日が変わる頃とまではいかないが、それでも夜遅い時間になってしまう。


実は今日は新一なりに予定らしきものを立てていた。

折角の誕生日だから、店は早めに閉めて貰って、駅前の店で一緒にプレゼント選んで買って、それからビル屋上階の展望レストランで食事して……。

全く相手に伝えていない予定だけど、きっと快斗は喜んでくれるだろうと思っていたのに。


今から帰ったって、店なんてことごとく閉まっているだろうし、当然レストランの予約時間には到底間に合わない。
結局、何もしてあげられない。

まぁ、快斗は新一がそんな事考えていたなんて知らないから、構わないけど。


それでも、せめてお祝いの言葉くらいは伝えようと携帯を取り出してみれば、タイミング悪く電池切れ。
屋敷の電話を借りようと踵を返した所で……快斗の携帯のナンバーを覚えていない事に気付く。
店の電話番号なんて当然覚えていないし、そもそも彼の店のナンバーは電話帳にすら記載されていない。

何から何まで、運が悪い。
まるで、誰かに計られたと疑ってしまう程に…。


新一は再びため息をついた。
快斗はきっと何も言わないだろうけど、薄情なヤツだくらいは思っているだろうな。
相手の誕生日を知らないのならともかく、ちゃんと知っていてこの有様なんだから。
恋人失格……かなぁ。

新一は屋敷の庭を眺めつつ、そんな事を考えながらぼんやりと立ち尽くした。
純和風の家の佇まいに相応しい日本庭園の向こうには、のどかな田園風景が広がっている。
邸内の庭を出ると、まるで草原のように田の稲が風に吹かれていた。
都会ではお目にかかれないその風景。一面の緑に畦道の野草達。
その所々にいくつもの小さな花々を咲かせている様は、華やかさはないけれど、楚々とした儚さと踏まれても決して負けることのない逞しさがあった。

ふと足下を見下ろせば、見慣れたマメ科の多年草が鮮やかな緑の葉を茂らせている。

「…………」


新一は唐突に思い立つと、しゃがみ込んでその倒卵形の小さな葉をかき分け始めた……。











その日も何事もなく過ぎていった。

客の入りもそこそこで、売り上げも悪くなかった。
6月の露を含んだような空気も、空調によって快適な空間が保たれた店内には乾いた空気が漂っていた。
居心地としては、悪くない。

だけど、いつも暇を見付けてやって来る、快斗の一番大切な人はいない。

実は、今日は快斗が生まれた日だった。
6月21日は、快斗の誕生日。
当然、恋人もこのことは知っている。

「……今日は来ないのかな…新一」
閉店時間になったので、扉の前に『Close』のプレートを掛けながら、快斗は呟く。
いつもならそのまま扉の鍵も掛けるのだが、今日は無意識にそれを省いた。

それがほんの少しの期待の表れ。


5月の新一の誕生日は店を定休日にした。
「お前、バカ?」なんて新一に言われたけど、その実とても嬉しそうだった。
GWで結構警察に呼ばれる事が多かった所為か疲れ気味の彼に併せて、懐石料理で誕生日を祝った。
食欲のあまりない新一も喜んで食べてくれた。

「来月はお前の番だな」なんて言って一足先に年を重ねた新一は笑ってた。

だから、彼が快斗の誕生日を忘れているはずはない……はずだ。

だけど、彼からは姿所か、連絡の一つもない。
快斗の方から電話してみれば、相手の携帯は繋がらない。
おそらく、圏外か電池切れか。

快斗はため息をつきつつ、店内を片付け始める。
これからどうしようか。

そのまま家に帰りたい気分じゃなかった。
かといって、飲みたい気分でもない。

一日の帳簿つけて、ほっと息を吐く。
顔を上げた視線の先には、いつもの新一の居場所が目に入った。

そこは新一の場所。
快斗が新一の為にあつらえた場所。
だから、例えこの店が快斗のものであっても、今まで彼のいない時にそこに勝手に踏み込んだ事はなかった。

だけど今は新一を感じたくて。

快斗の我が侭でカウンター側からしか入り込めなくなってしまったその場所は、同じ店内にあるというのに、まるで違った空気が流れているようだった。
座り心地抜群の長椅子が一つにテーブルが一つ。
それ以外に家具はなく、ただ幾つかの間接照明が取り付けられているだけ。
しかし、その周囲は雑然としていて、まるでほんの一時だけ主が席を外したような錯覚を起こさせる。

テーブルの上には小説が山積みされていて、その脇には何かの調書らしきもののファイルが顔を覗かせている。
テーブルの下にも資料らしきものが積まれていて、そのあまりの姿に快斗は苦笑する。

これは近い内に本棚を取り付けないと、本で溢れ返るかも知れない。

快斗は上着を脱いて身軽になると、いつもの彼の居場所に腰を下ろして、そう考えた。
脱いだジャケットはソファの背に掛けて。

乱雑に積み上げられている本をちょっとだけ綺麗に積み直して、テーブルを壁側に押してソファとの間に広い空間を作る。
足をおもいっきり伸ばして、深く沈み込む。暫くしてその体勢に飽きると、今度は身体を起こし両膝に肘を付けてため息を付く。


新一は、今頃何しているだろう。
事件かな……やっぱり。
用がなかったら、きっと此処に顔を見せてくれたことだろう。

でも。
普通なら、相手の誕生日なんてイベントは外さない。どんなに忙しくても、連絡一つ寄越さないのは不自然だ。


唐突に不安が過ぎる。


新一の事好きで愛していて、恋人だなんて思っていたけれど、それは己の一方的な解釈であって、本当はそういう関係じゃなかったのかも知れない。

新一は、感情を大きく見せることはないし、気持ちを押し付けるような事もない。
快斗と付き合っているのも、もしかしたら只単に気が合っただけで、ちょっと親しい友達くらいにしか思っていないのかも。

ただ……我が侭言える相手に好き勝手に振る舞っていただけなのかも知れない。


身体だって、もう何度も重ねているというのに、側に居てくれないだけで、どうしてこんなに不安になるのだろう。
やはり、今日は快斗にとって特別な日、だからだろうか。


新一に何かして欲しい訳じゃない。祝って欲しいと強く望んでもいない。……でも、今日はこんな気分で家に帰りたくなかった。
このまま帰っても、きっとどこか哀しい気持ちを持て余し続けるだけだ。

だから、ここから離れることが出来ない。


頭を垂れてそんな事をぐるぐる考える。
イヤな事ばかりが頭に浮かんで……。



だから、その気配に気付かなかった。
何か……快斗の頭にふわふわと当たっている。

怪訝に頭を上げると、目の前に幻が見えた。
その幻がこちらに手を伸ばして、快斗の髪に触れていた。



「新一……?」
掠れた声が恋人の名を呼ぶ。
彼の目の前には、恋い焦がれた愛しい人の姿が見えた。


ホンモノ?……ホンモノの新一?
それとも都合の良い幻覚?

「何やってんだ、快斗?」
しかし、その幻覚は言葉を発し、少し心配そうな表情で見つめてくる。

ふと視線を逸らすと、何時もきっちりと並べられていたフェイクグリーンが脇に退けられていた。
その間から新一が顔を覗かせている。

「こんな時間まで何やってんだよ」
邪魔なグリーンを退けてこちら側に入ってくる。
「さっきお前ん家行ったんだぜ?でも留守だったから…」

怒っているというより呆れているような声が鼓膜を刺激して、快斗はようやく目の前の幻が現実のものである事と認識した。

「……あ、悪い。ちょっと考え事してて…」
新一の言葉に快斗は気まずい様子でそう答えると視線を逸らした。

「何?何か悩み事か?」
「いや、……大した事じゃない」
…………事もない、か。
「…?」
歯切れの悪い言葉使いに新一は眉を寄せた。
快斗の方はというと、新一に視線を合わせるのを躊躇うかのように目線が揺れていた。

まさか、新一の愛情疑ってましたなんて、絶対言えない事。
そんな気持ちになったなんて、快斗自身ですら忘れてしまいたいことで。

だけどそんな態度に、新一も不安そうに目を伏せられて、よからぬ誤解してしまったのではないかと快斗は慌てた。


「いや、そうじゃない」
咄嗟に口に出た言葉。しかし、その続きがなかなか言い出せない。
言い訳するみたいな状況に、しばらく俯いたまま、動けなかった。

だが、新一が居たたまれなくなったのように踵を返しかけた時、快斗はようよう顔を上げるて新一を見つめた。


「だって、今日はオレの誕生日なのに新一オレに顔見せる所か、連絡一つ寄越さないから……」
少し、寂しかった。……余計な事考えるほどに。
「あ、……それは」
「逢えないのなら、せめて声くらい聞かせて欲しかった。だけど、新一の携帯繋がらないし。……もしかしたら、わざとそうしているんじゃないかって思えてきて、何か家に帰る気がしなかったんだ……」



「………ごめん、快斗」
そんな彼の浅ましい気持ちに新一は切なげな表情で見つめてきた。
謝って欲しいんじゃない。
新一にそんな顔、して欲しい訳じゃなかった。

新一はふと目を伏せ、そして顔をあげる。
快斗の目をじっと見つめ、そんな視線に快斗の表情がふと揺れた時、新一は口を開いた。


「快斗」
「何……?」

コレって、まず最初に言わなきゃならない言葉だよな、と笑って。

「生まれてきて…ありがとうな」
「しんいち?」

「誕生日、おめでとう」

ふんわり微笑んで、彼を祝福する。

快斗もそれに応えるように、透明な笑みを返した。

その言葉は今日の快斗が一番望んでいた言葉だった。











「ホントはさ、プレゼント一緒に買いに行こうと思ってたんだ」
新一は素直にそう告げた。
何が欲しいのか分からなかったから、一緒に行って選んでもらおうと思ってた。
「でも、こんな時間にしか来られなくて……ごめんな」
結局、プレゼントは用意出来なかったと、申し訳なさそうに告げる新一に快斗は首を振った。
「構わないよ、そんな事。プレゼントなんて」
そんなものは必要ない。
「うん……で、それでな?」
新一は胸ポケットからコバルトブルーの革張りの小さな手帳を取り出した。

その青い手帳を見て、快斗の心は和んだ。
先月の新一の誕生日に贈ったシステム手帳とお揃いで誂えた手帳。
ちゃんと使ってくれてるのを知って、心の奥がふんわり暖かくなった。

そんな風に快斗が思っている事など気付かない新一は、それを開いて中に挟んであったものをそっと取り出し、差し出した。

「プレゼントってモンじゃねぇけど、……コレやる」
静かに快斗の掌に置かれたのは……瑞々しい緑の倒卵形の小さく可愛い葉が4枚くっついたクローバー。
「四つ葉だ……」

「依頼人の家がとてものどかな場所でさ。田畑とか目の前にあって。……それで、事件が解決した後、気分転換に田圃の緑眺めていたら、白詰草の花が目に入ったものだから……」
ちょっとした遊びのつもりで葉っぱを掻き分けたら運良く見付かったんだ。

「ふうん、そうなんだ」

「………うん」

ちょっとした戯れのつもりで掻き分け始めたら止まらなくなって、何が何でも見付けたくなって必死に辺りのクローバーを捜しまくってたら、完全に日が暮れていた。……なんて事は言わない。
畦道でうずくまってる姿を通行人に見られて、恥ずかしい思いをした事も……もちろん言わない。

そうしてまでも見付けたい、見付けるまで快斗に逢わない、なんて思い詰めてしまった事なんて、絶対に言えない。


「四つ葉のクローバーは幸運の印、だろ?せっかくだから、お前にと思って」
そんな思いを隠しながら、ちょっと照れた口調でしかもそっぽを向いて告げる新一に快斗は微笑った。

「嬉しいよ、新一。……なんたって『真実の愛』だもんな」
「え?」
「あれ、知らなかった?花言葉。あ、正確には花じゃないな。四つ葉のクローバーの持つ意味だよ」


クローバーの葉一枚一枚にはそれぞれ意味がある。

名声

満ち足りた愛
素晴らしい健康


この4つが揃い【True Love】真実の愛、を表す。


「この愛は真実……か。正に『真実』だよな、新一」
嬉しそうに告げる快斗に、新一はうっと言葉に詰まる。
そして、みるみる目元が朱に染まっていくのを見て、にっこり笑ってその腰を引き寄せた。

そのまま、とさり、と快斗の腕の中に倒れ込んでくる。
「ちょ……快斗!」
痛くないようにやんわりと抱き止められて、久しぶりの快斗の感触にドキリとする心を必死に押さえて睨み上げるが、それ以上に幸せそうに微笑む快斗に新一は何も言えなくなった。

「新一が、オレの誕生日の事覚えていてくれて…ホントはそれだけで嬉しかったんだ」
優しく真摯な語りかけに、新一も素直になる。
「うん」
そっと胸に額を押し当てると、快斗の手が新一の柔らかな髪を撫でてくれた。
その感触が心地良い。
「誕生日を覚えていてくれた事が嬉しい、って言うより、オレに関する事を覚えていてくれた事が嬉しい」
「うん……オレも、そうかな。……先月の誕生日祝ってくれた時も嬉しかったし」
胸の中でそう呟くと、うっとりと瞳を閉じる。

「それに、一番欲しいものはちゃんとここにあるっていうのも嬉しいよな」
そう言って、新一の背中をぽんぽん叩いた。
そんな愛情表現が少し照れくさくて、新一はぶっきらぼうに「オレはモノじゃねーからな」なんて口走ってしまう。

「おっ、愛されてるっていう自覚あるんだな。嬉しいぜ、新一」
嬉しそうに更に背中を叩かれ、新一は顔を上げられなくなる。

「てめぇ……遊んでんじゃねーよ」
「少しは遊ばせろよ………寂しかったんだから」

その言葉を聞いて、はっと顔を上げた。
寂しい思いをさせたのは判っている。でも、そんな風に言葉にされると居たたまれなくなる。

「かい……」
「大丈夫。今は楽しくて嬉しい。新一が側に居てくれるから」
気障ったらしくウィンクされて、それは決まっていても、やはり新一には素直に受け取れなかった。

「オレが側に居て嬉しいんなら、今日はずっと側にいる」
「新一」
「今日って言っても、もうすぐ終わっちまうから……時間延長もしてやる」
快斗の背に腕を回して、ぎゅっと抱きしめる。

快斗には、いつも何かしてくれたり与えてくれたりで、しかもそれは押しつけがましくはなく、あくまでさり気ない態度だから時に新一も気付かなかったりするけど……そうしてくれる事がどれほど嬉しい事か。
幸せだと、実感出来る喜び。

だけど、新一からはなかなかそんな風にはしてあげられなくて。
快斗はそんな事を無理には望んではいないだろう。それは理解る。

だけど、して欲しくないなどとは思っていないはずだ。


「今日は、オレが出来ること……してやるから」
別に自分をからかったって怒らないから。
だから、寂しいなんて言わないで欲しい。



「ホント、オレに出来ることがあったら、言えよな」
こんな事言うの、最初で最後かも知れねーんだし。

そう言って笑う新一に快斗は嬉しいような困ったような曖昧な笑みを返した。

「何だよ、その意味深な笑いは」
ジト目で見つめてくる新一に今度は思いっきり苦笑を浮かべる。
「意味深……って。いや、そんなつもりはないんだけど、……そういう出来もしない事を言うと、相手をつけあがらせるぞ、って思っただけ」
「出来もしない、って。オレに出来る範囲なら叶えてやるって言ってんだろ?」
全く素直じゃないな、と、素直じゃない人に言われてしまい、快斗は更に苦笑する。

自分を知らない人間っているのだ。
そんな人間は、その他のことにはよく目が行き届いていたりする。でも、どこか一つ抜けてたり。
目の前の探偵もそんなタイプ。


ぢから、少しばかり悪戯心が生まれてくる。
「んじゃあさ、オレのささやかなお願い聞いてくれる?」
「おう。無謀で無茶な事じゃなかったらな」



「リップサービス…してくれる?」


「……何?リップサービスって……?」







「──────!!」

快斗の言っている意味を珍しく正確に理解した奥手な新一は、思わず真っ赤になって言葉に詰まった。
そんな彼の姿に快斗はちょっと満足。



そんな新一が快斗のお願いを聞き届けたかどうかは、……2人だけの秘密。












後日。

新一がくれたクローバーは綺麗な栞に作り上げられて、彼の帳簿に安住した。

そしてそれだけに飽きたらず、快斗は四つ葉をモチーフにしたジュエリーまでも作ってしまった。
そんな快斗に新一は少し呆れ顔で見つめていたが。

プラチナ枠に半貴石でリーフにカッティングしてはめ込んだ可愛いデザインは、若いお嬢さんのみならず、上品で優雅なフォルムは上流の奥様方にも好評で。

この宝石店の定番商品になったのは、言うまでもない。



何せ作り手の『愛』がこもってますから。







NOVEL

【リップサービスって、何?】

2001.06.21
Open secret/written by emi

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