第6章:敵対的なロールプレイ

用語

シンクロ率
PCへの感情移入の度合い。PCが嬉しいとPLも嬉しくなる、PCが悲しいとPLも悲しくなるその程度。シンクロ率が高いとのめり込めるが、混同を招きやすい。
混同
PC同士が恋人であるために相手PLに恋心を抱いたり、PC同士が敵対しているために相手PLに敵意を抱くなど、PC・PLのけじめを付けられないこと。
ほのぼの系
PCが仲良くし、モラルを守って行動する傾向にあること。またそのようなサイト。
対立系
PCが複数の陣営に分かれ、互いに争う傾向にあること。またそのようなサイト。
ダーク系
PCが人倫の道に反する行為を行う傾向にあること。またそのようなサイト。
皮肉ロール
文章に皮肉を含ませ、ちくりちくりと相手のPLを非難するロール。

対立ロール

他のPCの恋人を奪ったり、他のPCを殺すロールは、一般的なサイトでは配慮に欠けるとされます。誰かを不快にさせると予見できることは、自重するのが配慮だからです。

しかし自由競争の恋愛がしたいという意見や、現実ではできない架空の世界ならではのロールを楽しみたいという需要も確実に存在します。その結果、対立ロールやダークなロールなどをあえて許容・推奨するサイトも生まれました。迫力や緊張感を楽しむことができますが、攻撃的なロールをされるとどうしても不快になってしまう人には不向きです。PCとPLは別と割り切ることが必要です。

「遠慮しなくてよい代わり遠慮して貰えない」部分の大きい、ドライなサイトは今や珍しくありません。しかし「遠慮しなくてよい」と「好き勝手できる」は同義ではありません。不快なだけのロールに付き合う義務はなく、ロールの魅力が問われる点は同じです。

悪役

性格や素行の悪いPC、いわゆる「悪役」は一見すると好き勝手に見えます。しかしPCの性格からPLの誠実さを判断できない分、PLのロール姿勢に視線が注がれます。ロールが丁寧であるか、駆け引きの際に公平であるか、人を楽しませる気持ちが見えるか。悪役を演技していてもPLは現実と仮想を区別し、正常な判断力を保つことが大切です。「自分のPCは毒舌だが、筋は通っている」などと考えるのは危険な兆候です。尊大であったり、すぐ怒ったり、人のあらを拾って見下したがるのは、現実では精神的な弱さや未熟さの現れと見なされるでしょう。

なりチャでもTRPGでも、周囲に迷惑を掛けた時に「こういうキャラクターだから」という言い訳は通用しません。そんなPCを使った責任は、PLにあるからです。またPLがその気になれば、PCを抑えられるからです。例えばキャラクターを一時的に崩して、或いは「腹が減って怒る気力もない」などと適当な理由を作って、普段と違う行動を取らせることはできる筈です。

「良いSは奉仕者」と言われますが、良い悪役はお化け屋敷のお化けに近いかも知れません。癖のあるPCや危険なPCを扱うなら、上手く制御できるか考えてみる必要があります。名プレイヤーが育つまでに一定数の相手が必要なことも事実で、狭量になり過ぎるのも問題ですが。

フォロー

PCの行動をどんな目で見ているのか、描写には書き手の主観が表れます。

例1:ボクはよく妬まれてサ。全く君が羨ましいよ。(気障ったらしい口調で嘲笑する)
例2:気安く触んじゃねえ。臭えんだよ。(暴言を吐き、無礼にも睨み付ける)

例1の「気障ったらしい」という表現から、書き手はPCの行動を否定的に見ていることが伺えます。こうしたフォローは、初対面の場合などによく用いられます。

しかし例2のような、あからさまなフォローは緊張感を損ないかねません。また言い訳がましく感じる人も居ます。互いに経験豊富な場合などは、PLの感情を隠し、あえて手加減のない表現を用いることがあります。

例:貴様はウジ虫だ。銀河で最も劣った生物だ。クソをかき集めた値打ちもない。だが安心しろ、タマ潰してバカの家系は絶ってやる!(仁王立ちで腕を組み、ゴミでも見るような目で見下ろす)

フォローとは反対に、PLの悪意が描写に込められる場合もあります。下の例はPCの心理描写を装ったPL発言で、皮肉ロールと呼ばれます。PLレベルでの悪口なので、ルール違反とみなすサイトが多いようです。

例:なんなんだ一体……。(物理法則を無視してパンチを避ける相手にげんなりとする。人間の骨格じゃないらしい)

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