おわりに

「自分がされて嫌なことはしない」という言葉は、なりチャでは金言とされます。初心者だった頃の気持ちや失敗した時の気持ちを忘れてしまいそうになる時、耳の痛い言葉です。思わず手が頭にあることに気付いて苦笑するような、後々まで役に立つ言葉でしょう。

しかし必ずしも初心者の助けになる言葉ではないように思います。嫌なことは人によっては正反対だからです。思いやりの気持ちがあっても、相手を知らなければ役に立ちません。そのことを重視して、本書ではなりチャのスタイルを整理しました。

整理できるのは代表的なものだけです。人は皆違い、スタイルはPLの数だけあって、後は皆様にお任せするしかありません。誰であれ、歳を重ねるにつれ自分の中に常識が積もって行くでしょう。そのルールを脅かすものに対して、時には侮蔑や怒りの感情を覚えるかも知れません。しかし万人に支持される不変不滅のマナーなどありはしません。自分と違うものを受け入れるには時間が必要かも知れませんが、自分に合ったサイトを選び、相手を尊重しながらなりチャを楽しんで下さい。

忘れないで欲しいのは、人間は完全ではないということです。誰にでも長所と短所があり、誰であろうと失敗はします。そこに初心者と経験者の区別はありません。人間が最も鈍感になるのは、自分が相手より正しい或いは上位であると感じている時ではないかと思います。経験者は往々にして、物事をパターン化して偏見の目で見たり、慢心に陥ります。人に迷惑を掛けることが少ない換わりに、人の落ち度を許容できなくなることもあります。しかしコミュニケーションの上で大切なのは、人の悪口を言わず、人に寛大であり、人を偏見なく理解しようとすることではないかと思います。その点では、しばしば初心者の方が優れていることがあります。

なりチャを続けていると、不安から萎縮したり過敏になる時期が訪れるかも知れません。立場やプライドを守ろうとする臆病さは、ストレス・嫉妬・怒り・恨みを何倍にもします。それまでの楽しいこと全てを、たった一つの嫌なことで塗り替えてしまうことさえあります。逆説的ですが、適切な配慮をするには物事を気にしないことも大切です。いくら人の顔色を窺っても、自分は自分にしかなれません。

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