白萩鐶 Original Novel WebSite "猫がいってしまったので 1.1"
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WhiteFantasista 1めぐる季節の

「あふ……」
 ぐったりと脱力したラズィに俺は愛撫の手を止めた。
「大丈夫? ラズィ?」
「アムカぁ……ずっと好きだったの」
 潤んだ瞳が真剣な光をのせて、見つめていた。
「マジ?」
「うん、マジ」
 ちょっと笑った。
「早く季節がこないかなぁって、ずっと思ってた」
「季節って……季節?」
「うん。発情期」
 マジかよ。
「つまり、ラズィの種族って『季節』にしかヤんないの?」
「うん」
 それはちょっと、いやかなり……キツイんですけど。俺達人族には。 
「うわ」
 思わず声がでた。考えこんで固まってしまった俺に、ラズィが手を伸ばして来た。
 いつの間にか、下履きの腰紐が解かれていた。下履きをずりずりと下げ、熱く痛い程に固くなったそれをそっとつかみ出す。
 きゅ。と、絶妙の力加減で握られた。声が漏れそうになって俺は眉をしかめる。先端から漏れる透明な液をなすりつけるように、さきっぽを指がなでる。
「くっ」
 ぞくりと、快感が背筋をかけ昇る。
「あは♪ アムカ気持ちよさそう」
 自分の掌をペロリと舐め、唾液でぬめらせた掌でラズィは俺のペニスをしごきはじめた。
「う……くっ……」
 手を上下させ全体を刺激しながら、指先で先端や裏筋を絶妙に刺激する。同時にもう片方の手で陰嚢をやわやわと揉む。俺は歯を噛み締め、今にも走り出しそうになる快感を堪えた。こいつ、上手い……。
 このままじゃあっさりイかされちまう。俺は再びラズィの脚を押し開き、その中心へ手をやった。愛液が溢れて尻の谷間から流れだしている。
 二本の指を揃えて突き立てた。つぷっと音を立て、膣は易々と指を受け入れる。入口付近の壁を擦りあげるようにして動かす。空気がはいってじゅぷじゅぷと音を立てる。
「ああっ……うっ……ぁはあっ……うっく」
 しばらくお互いに愛撫しあった。負けたのはラズィのほうだ。
「ふああん……もう、もう、ダメッ……きてぇ……アムカぁ……」
 俺はラズィの両足を肩にかけ、覆いかぶさった。身体を二つに折り曲げられた不自由な格好で、ラズィは腰をくねらせる。
 熱くとろけているその部分に、一気に突き入れた。
「あ、あああ、ンあああああああ……っ!」
 膣壁を雁首が擦りあげる。腰をのせるように体重をかけて突きこむと、先端が最奥に届く。
 ゆっくりと抜けてしまうぎりぎりまで引き、再び奥まで。
「んっあああああっ」
 無数の熱い襞がねっとりと絡み付いてくる。入り口付近がきゅっと締まって、動く度に扱かれるような感覚がある。
「ふっ……」
 あまりの快感に、思わず息を吐いた。ぐっと下腹に力をこめる。油断しているとすぐにでもイってしまいそうな。強烈な快楽。
 走り出しそうになる衝動を押さ込むように、ラズィの唇を奪う。みずからの両膝を肩におしつけられて、ラズィの顔が苦しげに歪む。その顔が可愛くて、俺はキスの雨を振らせる。
 浅く、深く。腰を動かす度に、ラズィが呻く。額に珠のような汗を浮べて荒く息をつく。
 ラズィの脚を抱えたまま膝立ちになって上体をそらし、腰を激しく振り立てる。角度のあわない膣とペニスが擦れあって、卑猥な音が響く。
「んあぅ……んあぅ……。あっ、あっ、あっ、あっ、あうっ……」
「感じる? ラズィ?」
「うんっ……んあぅ……アムカ、すごいよぅ……」
 ラズィの脚を解放して、再び覆いかぶさった。豊かな胸をみずからの胸板で押しつぶすようにして、密着させる。ラズィの両足が俺の腰に絡み付いた。腰をおしつけて、貪欲に動きをせがむ。俺はそれに応える。
「あ! あン! あン! あくッ! くぅう! ふあッ!」
 重ね合わせた頬に熱い息と喘ぎを感じる。喘ぎと吐息が混ざりあう。
「ラズィ、ラズィ」
 限界が近い。俺は歯を食いしばって堪えながら、彼女の名を呼んだ。
「ああっ! アムカぁ! 好きっ! 好きなのっ!」
 ラズィが切羽詰まった声を上げた。その言葉がいっきに俺を押し上げる。
「アムカっ! ああああっ! イクッ! イっちゃうー!」
 きゅきゅきゅきゅきゅ。そんな感じでラズィの膣壁が蠕動する。どこまでも柔らかく激しいしめつけに、俺も限界を越える。
「イ……っ! ああああああああああああっっっ!」
 絶頂の叫びが耳の奥を突き抜ける。背中に鋭い痛みを感じる。
 衝動のままに腰を突き動かした。熱くたぎった精液が、ペニスの中を駆け抜ける。
「くっ……ふっ……っ!」
 ラズィの背が反り返り、びくびくと痙攣した。その身体を抱きしめ、どくどくと脈売って吹き出す精液を、ラズィの体内に注いだ。

 それから5回。
 何度絶頂を迎えても、ラズィの求めは尽きなかった。そしてついに俺のほうがへばった。
 情けない話だが、俺だって渡り戦士なんぞをやっているからには体力には自信がある。毎日のトレーニングは欠かしていないし、筋肉を虐め骨を苛むのが商売なのだ。
「ふぁぁぁン」
 寝台につっぷした俺の背中をやさしく撫でながら、ラズィが満腹した猫のような声をあげた。しかし、再び組みしけば、歓喜の声を上げて絡みついてくるに違いない。
 俺だって若い。まだ19だし。それに自慢じゃないが娼館の若い技娼を「もうかんべんしてくれ」と泣かしたことだってある。
 はっきり言ってラズィのほうが異常なんである。
 ……そう思いたい。


end


白萩の2作目のエロ小説になります。いかがでしたか?
始めて本番シーンをかきました(笑)
ヤりたい盛りの男の子とヤりたい季節なネコ耳少女の恋は始まったばかりです。
二人の行く末にどんな試練がまちうけているのか!?
はたしてアムカの腰は大丈夫なのか!?(笑)
よろしかったら続きも読んでくださいね〜
ちなみに獣人族の発情期は半年に一回です。アムカ君つらすぎ!


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