いつか見た君に〜picture of heart〜今日も梓川さんは無断欠席だった。聞けば、朝は何事もなく家を出て行った様子。でも学校に来ていない……ということは、家と学校以外の、どこかにいるんだろう……C組の教室前の廊下。陽一郎の話を聞いて、そう思った。陽一郎の声が、少しだけ遠くに聞こえたかと思うと、また近くで聞こえて…… 第29話・会いたくて 「おい、しっかりしろ、圭」 気が付くと、陽一郎に両肩をつかまれていた。 「あ、うん……」 僕が返事をすると、陽一郎は安心したようにため息をついた。 「まったく……」 やれやれといった様子で苦笑する陽一郎。 「お前さ……そんなんじゃ、午後の授業いても仕方ないだろ」 そうかもしれないな……陽一郎の言葉に妙に納得していると、 「行ってこいよ」 と肩を叩かれた。 「陽一郎、それって……」 「事故の連絡は入っていないらしいから……どこか別の場所にいるのかもな」 ふっと笑う陽一郎。 「別の場所……」 口の中で小さく繰り返す。 別の場所。多分、それは…… 「圭、あとの授業はなんだ?」 陽一郎の声に、はっと顔をあげる。あとの授業? えっと確か…… 「日本史と……選理」 「理科はなにとってる?」 「物理だけど……」 それを聞いて、にやりと笑う陽一郎。 「ボケジジイか。なら代返で大丈夫だ。氷川先生は……きっと分かってくれる」 分かってくれるって……まさか。 「え、それって……」 「お前昨日言っただろ……」 また真面目な顔に戻って、静かに言った。 「自分の気持ち伝えるって」 昨日の電話の終わり際。確かにそう言った。 「そうだけど……」 今日の放課後に言おうと思って、でも梓川さんは今日も来てなくて…… 「早いに越したことはない。行け」 早いに越したことはない……か。 ……うん、早く梓川さんに伝えたい。 その方がいいはずだ。僕にとっても、梓川さんにとっても。 「わかった」 そう言うと陽一郎は、笑って背中を押してくれた。 「おう、行ってこい」 僕は一度だけ振り返ると、A組に向かって廊下を走り出した。 自分の教室に飛び込んで、かばんを引っつかむ。 ふと教室の大きな窓から空を見上げてみる。 昨日までとはうって変わって、雲ひとつない透き通った青い空。 この空の下に、梓川さんもいる。多分あの場所で、この空を見上げている。 「圭……」 後ろからの声に振り返ると、早香が立っていた。 「行くの?」 「うん」 早香は知ってるみたいだった。梓川さんが休んでいること……多分、無断欠席なんだってことも。 「知ってる? 物理は自習なのよ」 「……知らなかった」 自習だろうとそうでなかろうと、このまま行くことには変わりない。 「そういうわけ。あんた、ツイてるわ」 「……そうだね」 もう一度空を見上げる。 この空を見ていると、不思議と気分が落ち着いてくる。 「じゃ、行ってくるよ」 「うん」 早香も陽一郎と同じように、笑顔で送り出してくれた。 そして僕は、静かに教室を後にした。 昼休みにかばん持って出て行こうとしている僕。下駄箱までは誰にも声を掛けられることはなかったんだけど…… 最後の最後で、担任に見つかった。 「おや、水瀬圭君じゃないか。昼休みの学外逃亡は禁止だぞ」 染草先生…… 「えっと……早退です」 「早退? そんな連絡はきてないが……」 「用ができて……」 用ができたぐらいじゃ、早退は出来ないだろうな……と思っていると、 「用? 学業に優先するぐらいの用があるのかい?」 案の定、突っ込まれた。 「いえ、あの……」 言いよどむ僕を見て、染草先生はいきなり笑い出した。 「ふ……ははは……いいよ、行ってきなさい」 「えっ!?」 先生の言葉に、思わず声をあげる。 「君のお姫様のことだろう? 何の連絡もないから、私たちも心配してたところだ」 お姫様って…… 「教師がこうして送り出すのも問題なんだろうが……今は一人の生徒の安全確認が先だ……と、私は思う。水瀬圭君には心当たりがあるんだろう?」 「はい……」 心当たりがあることに嘘はなかった。でも、本当にいいのかな…… 「よし、それじゃあ決まりだ。しっかりお姫様を守るように。なんとかなったら電話一本学校までしてくれ。6時まではいるから」 「先生」 「うん?」 「いいんですか?」 がっくりする染草先生。 「君は人の話を聞いてないのかい……? 問題あるだろうけど、良いだろうって言ってるじゃないか……事後の連絡だけしてくれればいいから。行ってきなさい」 靴を履きかえ、顔をあげると先生は、 「まあ、この天気だ。案外どこかで昼寝でもしてるのかもしれないぞ」 外を見ながらのん気につぶやいた。 少しだけの後ろめたさを感じながら、明るい坂を早足で下っていく。 今日は暑くもなく、寒くもなく。どちらかというと少し涼しいような、そんな気温。 いつもの通学路。時間のせいか人の姿も少ない。どこかのんびりしていて、口元が緩んでしまいそうな、そんな雰囲気。 ……今梓川さんがいる場所も、こんな風にのんびりしているんだろうな。 駅の切符売り場。さすがにここまで来ると、それなりに人がいる。 並ばずに券売機の前に立つと、その上にある運賃表を確認する。ここから3駅。初乗りに30円足した値段の切符を買う。 そのまま改札を通って、いつも帰るときに使うのとは反対のホームへ上がる。 平日昼間に電車を待つ人は少なくて、比例して電車の本数も少ない。 不思議とあせっていなかった。 陽一郎と話してたときはあんなに心配だったのに…… 多分、このぽかぽかした陽気と涼しい風。この中に梓川さんもいるんだと思うと……わけもなく安心してしまう。先生が言うように、ベンチに座ってそのまま寝てるかもしれないな…… 幸せそうに、気持ちよさそうに居眠りする梓川さん。 その姿を想像して、口元がほころぶ。 そうこうしているうちに、電車がやってきた。 僕の目の前で開いたドアから、降りる人は誰もいない。ところどころ空いている席。その一つに、何も考えずに座る。 ぼんやりと車内を見回してみる。 意外なことにガラガラってほどじゃない。半分ぐらい席が埋まっている。 居眠りする人、新聞を読む人、ドアの横に立って窓の外を眺めている人。静かな車内に、電車が線路の上を走る音だけが響いている。 1つ、2つ……駅に止まっては、すぐに発車する。 片手で数えられるぐらいの人が降りて、それと同じか少ないぐらいの人が乗ってくる。 窓から見えるのは、最近良く見るなじみ始めた景色。車掌さんのアナウンスだけでなく、その景色も、目的の駅へと近付いていることを教えてくれる。 また車内を見回してみる。 やっぱり雰囲気は変わらずに、静かな時間が流れている。 すっと何人かが席を立ち、僕の後ろに立つ。 ほどなくして、電車が何度目かの減速をし、目的の駅に着いた。 ホームに降り立つと、少し賑やかな街の音。なぜだか少し落ち着かなくて、一息深呼吸をする。すると、今乗ってきた電車が警笛を鳴らして発車していった。その電車を見送って、はっと気がついた。 今僕は、ホームの一番端に立っている。 梓川さんとの待ち合わせに使っていた場所。 志乃上の改札からは一番遠いのに……無意識に先頭まで歩いていたみたいだ。そういえば、さっきの電車も先頭車両に乗っていたような気がする。 さっきまで落ち着いていたのは、いつもと同じだったから……そして、いま少し落ち着かないのは、いつもと少し違うから……かな。 彼女の姿がないと……「いつも」じゃないような、そんな気がする。 梓川さん…… 足早に改札を出て、記憶にある道をたどっていく。 梓川さんと一緒に通り抜けた狭い路地は、どのあたりだったかな…… 印象の薄い、昼下がりの瀬良の街。2日前に見たはずなのに、駅から離れるごとに記憶があいまいになっていく。 早く、梓川さんに会いたい…… 必死に道を探してみても、それは見つからなかった。 「どこだ……?」 気がつくと、見覚えのない道に出ていた。 「戻らなきゃ……」 振り返ってみると、左右にYの字になった分かれ道。 ……あれ、どっちから来たんだっけ……? 右……? 左……? 別のことばかり考えていたから全然分からない……道を歩く人に聞こうにも、辺りには誰もいないし。 静かな住宅街に、一人立ち尽くす。時間が止まったような、そんな錯覚すら覚える静けさ。知らない街の、知らない道。 風もなく、見上げた空では雲が流れずに止まっている。 また分かれ道の方に視線を戻すと、白い影が視界の端に映った。 「……あれ?」 目をこすってもう一度よく見てみると、さっきと何も変わらない情景。 「えっと……」 右の道に見えたような気がしたんだけど…… 誰かいたのかな……もしかしたら道を聞けるかもしれない。そう思って、右の道を進んでいく。 また、ふっと視界の端を横切る白い影。 少しだけ迷いながらも、そちらの方へ足を向ける。 一瞬だったけど、白い服の女の子に見えたような…… つられるように道を進んでいくと、小さな交差点に出た。左右を見てみても、見覚えのない景色…… 「どうしよう……」 迷ってまた左を向いてみると、高い木の緑が連なる屋根の上にかすかに見えた。 あれ……公園の木かな。 その木の緑へと伸びる道に目をやると、少し先に小さな女の子が立っているのが見えた。 遠くからでもわかる、まぶしいくらいの白い服。 その子は僕が気付くのを待っていたかのように、じっと立ってこっちを見ているようだった。そして、その子の方に一歩進むと、突然身を翻して横道に消えて行った。 「あっ……」 走ってその子がいたところに向かう。するとそこには、おととい梓川さんと一緒に通った、あの狭い路地があった。 「どういうことだ……?」 家の塀と塀にはさまれた小さな路地。その路地を前にして、進むのを少しためらった。 あの白い女の子は、ここを抜けたんだよな…… それなら…… 「行くしか……ないか」 独りつぶやいて、暗い路地へ足を踏み出した。 人一人がやっと通れるぐらいの狭い路地。よく傘さして歩けたもんだ…… 開けた視界に映るのは、あの日とは対照的な明るい緑。昼下がりの強い光に照らされた、背の高い常緑樹が僕を迎えてくれた。 ざあっと強く、木々が揺れる。 何枚かの落ち葉と細かい砂を巻き上げて、突然の風が僕に吹き付ける。思わず目を閉じ、右腕を顔の前にかざして砂から顔をかばう。 少しの余韻を残して風が収まると、ゆっくりと顔を上げた。 「あっ……」 するとそこには、さっきの白い女の子が立っていた。 その姿に、かすかな見覚えがあった。 「君は……」 僕がそこまで言うと、女の子はにっこり微笑んで……静かに手を振った。 そして突然、噴水の広場の方へ駆け出していった。 「あ……」 ずっと立ったままで、その子を見送る僕。 なんとなくだけど、もう追いかけてもあの子には会えないような、そんな予感みたいなものがあった。 ゆっくりと歩いて、噴水の広場へと向かう。 おとといの雨の日に歩いた遊歩道は、強い緑の香りが漂っていて、さっきまでいた世界とは、まるで違うようなそんな印象を受けた。 くねくね曲がる道をたどってしばらくすると、かすかに聞こえる噴水の音。 もう近い…… 思わず急ぎ足で道を進む。そして、あの日の場所へたどり着いた。 思ったとおり、あの白い女の子はいなかった。だけど…… 「学校、どうしたんですか」 聞き覚えのある声が、後ろから聞こえた。 「お互い様……だよ」 振り返らずに、噴水を見つめたままでそう言った。 「そうですね……」 ゆっくりと足音が近付いて、僕の真横に彼女が立った。 「どうして、ここへ?」 彼女の問いに、噴水を見たまま答える。 「……君がいるから」 それ以外に、特に理由はない。 「どうして……ここだって、わかったんですか?」 それにしても、平日の昼間でも人がいない。この噴水広場って、もしかして穴場なのかな…… 「どうしてだと思う?」 横に立つ彼女の方を向く。 久しぶりに見たその顔は…… 「……どうして、ですか?」 精一杯笑顔を作ろうとして、でもうまくいかなかったような、そんな表情で…… そして彼女は目を伏せた。 「僕の好きな人と、初めて会った場所だから」 「理由に、なってませんよ」 目を伏せたままで、彼女は言った。 「初めて会った場所だから……また会えるかなって思ってさ」 そして、そのことをはっきりと思い出した場所。 「……また、会えましたか?」 「うん。会えた。僕の好きな子に」 それと多分……好きだった子にも。 「……水瀬さん、水瀬さんの好きな人って、どこですか?」 白い女の子の最後に微笑んだ顔は…… 目の前の彼女と、少しだけ似ていた。 「僕の目の前に……いるよ」 「ここには……私しかいませんよ?」 涙声になる彼女。 「うん、わかってる」 それは、ほんの2日前に別れたときのような、 「私は……お姉ちゃんじゃないですよ?」 「うん」 それとは少し違うような…… 「彰子じゃなくて……恭子ですよ?」 「わかってる」 彼女の頬を伝う雫が、あの日の雨を思い出させた。 「水瀬さんの、好きな人はっ……」 僕の好きな人は……僕の口から言わなきゃいけない。 「僕の好きな人は、梓川……恭子さんだよ」 彼女の……梓川さんの言葉をさえぎって、僕は僕の好きな人の名前を伝えた。 「……!」 はっと顔をあげて、驚いた目で僕を見る梓川さん。そんな彼女に向けて、自然に微笑むことができた。 「彰子さんじゃなくてね」 いつか見た彼女。 そう、ずっと昔は……その子のことが好きだった。でも今は…… ここにいる、僕と同い年の、その子の妹…… 梓川恭子さんのことが、好きなんだ。 「嘘です……」 また目を伏せる梓川さん。 「嘘じゃない」 「水瀬さん、優しいから……私……」 そこまで言って、言葉に詰まる。 ……梓川さんの涙が音もなく落ちて、地面にしみを作った。 「確かに小さい頃の僕は、彰子さんが好きだったんだと思うよ。でも……」 そっと梓川さんの髪に触れて、 「今の僕が好きなのは、君なんだ」 もう一度、静かに言った。 「水瀬……さん」 ぽろぽろとあふれる涙。 その涙をぬぐいながら、梓川さんが一歩近付いて…… 「私も……です」 二人の間の距離は、ほとんどなくなった。 「私も、水瀬さんが……好きですっ」 僕と梓川さん……ほとんど同じ高さの視線を一度だけ交わす。そして、梓川さんが目を閉じた。 そっと合わせた唇は、少ししょっぱい涙の味がした。 「んっ……」 梓川さんは一瞬緊張して体を硬くしたけれど、すぐ安心したように肩の力が抜けるのがわかった。 ほんの数秒あと、そっと離れた。 ゆっくりと目を開けた彼女の背中に手を回し、その体を軽く抱いた。 梓川さんの髪の香りがする。 緩やかにその髪をまとめる、明るい黄色のリボンが見える。 そして、何気なくまっすぐに視線をやると…… あの子がいた。 いつか見たように、優しく微笑んで、そして…… ひゅうっと風が吹いて、梓川さんの髪が僕の頬に当たる。それがくすぐったくて一瞬目を逸らした。 「あ……」 その子はもう、いなくなっていた。 僕の声が聞こえたのか、そっと体を離して梓川さんが口を開いた。 「……水瀬さん?」 「……なんでもない」 気付くと、僕の目から涙があふれていた。 「でも……」 心配そうな顔をする梓川さん。 「なんでも、ないんだ……」 あふれる涙は止まらなかった。 それからしばらく、噴水の音に包まれながら二人で立っていた。 鳥の鳴く声が聞こえる。 たまに弱い風が吹いて、木々を揺らす。 相変わらず誰もいない、昼下がりの噴水広場。 僕らは、その噴水を囲む同心円の段に座っている。 「ずっと前……初めて会った時、好きになりました。でも、お姉ちゃんのほうが仲良しで……私、羨ましくて、でも遠慮して、なかなか話せませんでした」 すぐ横に座る梓川さんは、ずっと噴水に目をやっている。 「うん……」 こうしていると、なんとなく昔のことを思い出す。 髪の長い女の子が隣に座って、ちょっと長めのおかっぱの子がその後ろに座って。 「会えなくなってからは……それからは、忘れていました。だけど、以前のことを思い出してから……ううん。それより前、夏休みに会ったときから少しずつ、好きになっていきました」 そのおかっぱが、こんなに長くなるぐらい時間が経ったんだ。 「それで……昔のことを思い出して、もっと好きになったと同時に、これでいいのかわからなくなって。水瀬さんが私と仲良くしてくれるのも、私がお姉ちゃんみたいに髪を伸ばしたからなのかなって、そう思って……」 「だから、前から言ってるじゃない。もっと自信持たなきゃって」 「そうですね」 困ったように笑う梓川さんは、やっぱり可愛かった。 少し間を置いて、梓川さんが口を開いた。 「私の初恋だったのかもしれません。あの時」 初恋か……もしかしたら僕も、彰子さんに対してそういう気持ちを抱いていたかもしれないな…… 「でもその初恋は叶わなくて……ううん、私が逃げちゃったんですね。お姉ちゃんも水瀬さんのことが好きなんだって、なんとなく分かってましたから」 そしてそのまま僕が来なくなって……それから、何年もしないうちにお姉さんは亡くなってしまったそうだ。いつしか梓川さんも僕のことを忘れてしまって、ただうっすらとした思い出だけが残った。 「お姉さんは……なんで?」 「病気です」 病気……か。一緒にいた頃は全くそんな様子はなかったように思うんだけど…… 「詳しいことは父さんも母さんも、あまり話してくれなくて……私も聞いてもわからなかったから、よく知りません」 「そうなんだ……」 「はい……」 また、静かな時間が流れた。 僕らを包む噴水の音は、記憶に残るそれと全然変わらない。 この場所で昔と変わったのは、ここにいる僕ら二人だけだ。 「お姉ちゃんは……許してくれるでしょうか」 梓川さんの目は、しっかりと僕を見つめていた。 「なにを?」 「私が水瀬さんを……取っちゃったことです」 「……よくわからないけど」 白い女の子の微笑んだ顔が、なんとなく思い出された。 「許してくれるんじゃないかな」 「……どうしてですか?」 「さあ……どうしてだろう」 不思議そうな顔をする梓川さん。 それからまたしばらく、二人で黙って噴水を見ていた。 真っ白い水しぶきは、日の光に照らされてきらきら光っている。 「水瀬さん」 「うん?」 声の方を向くと、すぐそこに梓川さんの顔があった。 「改めて言います。私、あなたのことが好きです」 「……ありがとう」 僕はふっと笑うと、目を逸らさずに言った。 「僕も、君のことが好きです」 この日から僕は、この子と一緒に日常を過ごす。 世に言う、彼氏と彼女の関係として…… 第30話へ 戻る |