第4章:麻雀述懐録〜回胴や競馬と同じ道を歩んでいた麻雀〜(第2節)

初版2007年4月26日 著者:草加床ノ間


オープンリーチは二度としません

 この話も高校生のとき。いつもとは違うメンバーからお誘いを受け,誘われるがままついて行った。

 開始前にそのグループのルールの説明をさらっと聞き,最後に「うちはオープンありだから」と付け加えられた。

 実はオープンリーチありで打つのは,そのときが初めてで,まあ何とかなるだろうくらいにしか思っていなかった。

 これが,始まってみると,みんなしてオープンリーチの嵐。門前で聴牌すれば必ず掛かってきた。

 普段は閉じられている相手の手牌が,和了でもないのに倒れている。リーチの緊張感は全く無し。

 なんか,やってて麻雀なの?って思った。麻雀やってて,これほどつまらない思いをしたのは初めてで,わざと放銃して帰ってやろうかとさえ思った。

 それ以来,せめて自分だけはオープンリーチはするまいと心に決めた。

 オープンリーチが採用されたルールで打ったとしても,私のオープンリーチは誰も見ることはない。


待ち牌の読みについてちょっとだけ

 待ち牌の読みと競馬の予想は似ている気がするのは私だけだろうか。

 本人は当てたつもりでも,実はそれは当て推量なことが多い。それは,回数を重ねるごとに的中率が落ちていくことで分かる。

 競馬では,同じメンバーでしかも同じ枠順同じコースで出走しても,2度目は違った結果になることは十分に考えられる。

 麻雀でも同じ捨て牌で2種類以上の待ちの可能性がある。牌図をあげて説明するまでもないことだが,

 二萬三萬四萬四萬伍萬四筒伍筒六筒六筒六筒七索八索北

この一向聴は,三萬六萬及び六索九索のツモで北切りにより聴牌となるが,同じ北切りでそれぞれ完成しなかったほうの塔子による聴牌となるため,同じ捨て牌で2種類の待ちの可能性があるわけだ。

 これは,待ち牌の看破には最低限必要な知識であり,これを無視した読みは当て推量の可能性が非常に高い。

 確かに馬単でズバズバ的中できれば格好いいだろう。でも,それは長年の経験を積み,他人が気付かない流れの変化を読み取れる人がなせる技であり,にわか馬券師が背伸びしてうまくいく類のものではない。

 麻雀も同じである。一点読みは,同じく他人が気付かない流れの変化を読み取れる(第六感を使える)人がなせる技であり,1ヶ月に2〜3回打つ程度でこなしてきた人では無理だと思う。

 私も若かりし頃は粋がっていたが,今は背伸びせず3連複のボックスや複勝も大いに利用した麻雀である。つまり,点で読まず面で読む。範囲は広がるけど,まずはこれを積み重ねていくしかないと思っている。


途中平局について

 途中平局とは,荒牌以外の平局である。以下の5種類がある。

1.四風子連打

 純粋な一巡目の打牌が全員同一四風牌だった場合に平局となるが,北家に平局にするかどうかの選択権が発生するのは,いささか不公平な気もする。

 また,ダブルリーチをしている人がいたとしても平局となってしまう。

 採用しなくても特に問題は無いと思う。

2.九種九牌倒牌

 九種九牌の何種何牌はグループによって変わってくるので注意が必要である。私は昔,荘家は八種九牌でもOKなルールでやっていた。

 ぶっちゃけた話,採用しなくても特に問題は無いと思う。

3.三家和

 トリプルロン。私は一回も経験は無い。

 3人払いでもいいような気もするが,これも頭はねにするのは個人的には面白くない。平局か3人払いにしたい。

 前節で述べたが,遅れて宣言した人は無効にするべきである。

4.四家リーチ

 全員リーチした場合,最後のリーチ者の打牌で和了者がいなければ平局となる。私は3回くらいしか経験が無い。

 私は平局がいいな。そんな状況でツモりたくない。

5.四槓算了(四開槓)

 2人以上で都合4回目の槓が行われ,その打牌で和了者がいなければ平局となる。

 これを採用しないルールもある。そのときは,5回目の槓は禁止される方法がメジャーかな。嶺上牌が補充されるルールもある。

 私は,これも3回くらいしか経験が無い。四槓子ともに取り決めておく必要がある。


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