去る2007年12月5日,突如として全てのメディアを認識できなくなった。そして,さらにはディスクを入れてもNo Disc状態でディスクが入っていることも認識できなくなった。
それは,我がRD−X4に搭載されているDVDマルチドライヴであり,DVDレコーダの歴史にその形名を刻むSD−W3002のことである。
バウムクーヘンが焼きあがるDVDドライヴは,恐らくSD−W3002だけだろう。
焼きたての,まだドライヴから出していないディスクにも「ディスクをチェックしてください」とエラーをぬかしやがるのも,恐らくSD−W3002だけだろう。
DVD−RWに一旦書き込みして,それをPCでDVD−Rに書き込み直すという作業を強いられるのも,恐らくSD−W3002だけだろう。
憎んでいたのか?と問われれば,否・・・
ならば愛していたのか?と問われても,否・・・
運命だったのだ。そう考えるしかなかった。だが,限界がきてしまったのだ。
12月15日午後4時半。手術台に乗るRD−X4。
テーブルの絵柄のほうが気になるかも知れないが,案ずることは無い。涅槃に入るのだから。
PCに以前つけていたATAPIのDVDマルチドライヴ。
カートリッジRAMが入らないので,カートリッジ対応のドライヴに取り替えて,ずっと寝ていたもの。
ここに来て,日の目を見ることになるとは・・・
レコーダでカートリッジRAMが使えなくなるが,2011年までの辛抱だ。
初めて中を開けた。
まず目に付いたのがハードディスクのMaxtorの文字。
SEAGATEに買収されたが,Maxtorブランドはまだ残っている。発熱が大きいと噂されているが,どうなんだろう。
私は,使い始めてから今までの15年間で1台もハードディスクを飛ばしたことは無い。よって,こいつも大丈夫。
中央にある弁当箱が患部である。東京芝浦電気の最先端の技術によって生まれたが,ちょっとグレるのが早かった。
ハードディスクを一旦外さないとDVDドライヴを留めているねじを回せない。
汎用のATAPI接続のものを使っているのは,個人的に意外に思った。コンシューマゲーム機には有り得ない話だな。
それにしても,フレキシブルケーブルは折り畳んでも大丈夫なのか・・・