竹内里美 詩のページ
紅葉の色が キレイだね
そのまま宝石にしたらいいのにね
ぼくの小さなハートは 緑の石で出来てる
屈折して七色に光る 変なやつでぼくのいたずらやいじわるをよろこんで助けちゃう
困ったなあ ぼくもっとピンク色とか透明とかるり色とか すてきなのがよかったのに
でもママはいった
「緑色は葉っぱの色よ。あなたの呼吸を助けてるの。もちろんみんなのもね」
ママったら もっともなことをいって・・・
でもたしかにぼくは最後に トクトク動いてるこのハートにきいてみた
「おやすみの前にハートくん 君ぼくのこと好き?」
ハートはこたえた
「もちろんさ こんないかわいいピンク色の頬した男の子の
いたずらの手助けしてあげられんだから
それからあの娘が前からくるときドキッドキッて知らせてるだろ」だって
ぼくはまた今夜も ハートくんのおかげで あまりよく眠れそうにないなあ