「シンジ君、悪いけど帰り、この綾波さんのたまったプリント届けてくれる?私、綾波さんの家知らないから。(ヒカリ)」
「うん、わかった。(シンジ)」
「俺も帰り道だから、ついてくよ。(シンスケ)」
レイは、このごろNERVの仕事が忙しい。しかし、それに比べるとシンジ達の仕事は少ない。まあ、少ないと言っても、学校に通ってる子供達にしてみれば、かなりの仕事時間だが。
でもレイは学校にすら、しばらく通っていない。それがダミーの開発であるためであることを知っている人間は数少ない。
(なんとか、レイにあの非人道的な実験に参加させないようにできないのかな。)
もちろん、この碇シンスケはそのことを知る数少ない人間である。
トントン、トントン。チャイムが壊れているため、ドアを叩くシンスケ。
「レイ、レイ」
「な〜に、シンスケ君。」
出てきたレイの格好は、上に、羽織るものだけ。下にズボンをはいてない。
上のシャツが長いため、パンツこそ除くことができないが、男の子の前に出るのには危なすぎる格好である。
「レイ、男の前ではちゃんと服着ろ。」
「わかったわ。」
そう言うと、中学の制服を着るレイ。今度はパンツが見えてしまっている。碇兄弟の顔は非常に淫らである。
「レイ、私服着ろ。私服。」
「わかったわ。」
そう言うと、シンスケ達を迎えにきたときと同じ服をき出すレイ。またもやパンツが見えてしまっている。
「綾波、その普通の私服は?まさか、これ以外に服ないんじゃ?」
「ええ、そうよ。」
「・・・レイやっぱり制服着てろ。着がえたら今からデパート行くぞ。シンジお前もついてきてくれ。」
二人は小さく返事をし、デパートに行くことに決まった。
「でも、作者にはおしゃれの”お”の字も知らなかったはずなんだけどな。それに、この設定、有名逆行物のパクりなんじゃ。」
「?何を言ってるんだシンジ?」
「どうしよう、兄さん。僕、女の子の服なんてぜんぜんわからないよ。」
「俺もだよ。レイ本人はあの調子だしな。」
実は、レイはデパートに来ることすら始めてで、興味津々であっちこっち見ていた。
(まあ、以前のように、なんにも興味示さなかったレイよりは成長したかな。)
「すいません。この子に服をプレゼントしたいんですがオススメのものはありますか?」
「失礼ですが、彼女のプレゼントですか?」
「ええ。僕の自慢の彼女です。」
「いやそれは、そうですね、これなんていかがでしょうか。さっそくご試着してみてくださいませ。」
シンジが、シンスケに嫉妬しながら小声で抗議する。しかしシンジは自分の嫉妬に気づいてなかったりする。
「兄さん、いつから綾波が兄さんの彼女になったの!(怒)」
「あれ。お前もレイのこと好きなのか。お前の彼女だって言えばよかったのかな?」
「あ、兄さん、でも、その・・・」
どうやら、シンスケのほうが一枚上手のようだ。その後、レイが試着室から出てくる。
「お客様、いかがでしょうか?」
「おう、いいんじゃないか、どうだ、シンジ?」
「うん、いいと思うよ。」
「よし買った。値段は○○○○○円だったな。ほい、クレジットカードです。一括払いでお願いね。」
シンスケは、正式にゲンドウと契約してるため、けっこう給料はもらっているのである。
これはシンジとレイも同様だ。ただ、前回のシンスケはなぜか給料をもらってなかったようだ。
従業員は内心、中学生ぐらいだろうに、いったいどういう金持ちの家庭の子だ・・・・・・、などと不満をつのらしていたが、そこは大事なお客さん。
表情には笑顔のみしか出ていなかった。
その後、碇兄弟は、もう一度綾波の家に行くことにした。レイのあまりに殺風景な部屋をガーデニングするためである。
「さっきデパートで買ってきた小物はここに置いてと・・・。これで少しはましになったかな。」
レイ、少し赤くなりながら
「ありがとう、シンジ君。」
(綾波のあの照れた顔、かわいいな。)
「ついでに、チャイムも俺が直しておいたぞ。(シンスケ)」
「ありがとう。」
(綾波のあの照れた顔、かわいいな。)
なんだかんだいってもシンジとシンスケはやはり同一人物のようだ。考えていることがまったく同じである。
「でも、綾波どうして、私服を持っていないの?」
「必要ないから。」
「レイ。ちょっとは、だまされたと思って、おしゃれにも興味持ってみろ。ほれ、今一番人気の○○雑誌だ、読んでみろ。」
レイは?な表情を浮かべながらも
「わかったわ。ありがとう。」
と、シンスケにお礼の言葉を言うのであった。
碇兄弟が自宅に帰ると、加持リョウジが遊びにきていた。アスカは当然、御機嫌がよい。
「おう、お邪魔させてもらってるよ、シンジ君とシンスケ君。」
「ああ、加持さん。こんばんわ。」
「こんばんわ。」
「あ〜あ、せっかく加持さんと二人っきりで話してたのに、どうしてアンタ達みたいなバカが帰ってきちゃうのよ。」
「いつも、この家に来て、俺達にありとあらゆる、家事をやってもらっているお前が言っていいセリフか。」
「あんたねぇ〜、私みたいな美少女に、毎日顔を・・・」
「二人とも、もうその辺にしとけ。」
「は〜い、加持さん。」
(惣流さんって、加持さんのいう事でだけはよく聞くんだな。)
実は、加持がここに訪ねてきたのは、シンスケに探りを入れるのが目的だった。
「どうだい、シンスケ君、学校生活は?」
「転校したばかりの時は、少し戸惑いましたが、もう慣れましたよ。」
「エヴァの方は?」
「シンジとアスカには、かないませんがね、以前よりは慣れてきたと思います。」
「あったりまえじゃない。アンタが私に勝てるわけないわよ。」
「ははは、アスカ。でもシンスケ君もかなり伸びてるよ。トレーニングも自主的にやってるそうじゃないか。えらいもんだね。」
「そうでもしないと、アスカには、ますます置いてけぼりにされてしまいますからね。」
「へえー、意外とわかってるのね。」
鼻高々となるアスカ。そんなアスカを見て苦笑する、シンスケと加持。そんな感じで世間話で会話は、弾む。
「あっもうこんな時間か。そろそろ、帰らせてもらうよ。」
「あっ、さようなら加持さん。(アスカ)」
「うん、そういや、醤油が切れてたな。途中まで加持さんと一緒に行きますか。」
「行ってらっしゃい兄さん。さようなら加持さん。」
加持とシンスケはマンションを出ていった。
後書き
第13話いかがだったでしょうか?今回、また少しある事やってしまいました。まあ、かなり変えてあるから、大丈夫だとは思いますが。(←意味不明な文書)しかしこのSS、どこまで週刊でいけるんでしょうか?作者にも謎ですが、できるだけ今後も週刊で行きたいと思いますので、応援よろしくお願いします。
次回予告
「シンスケは加持に、土産を渡す。しかし、それはただの土産ではなかった。果たしてその土産とは?次回エヴァ2回目、<シンジの告白>来週は、シンジとレイに目が離せないわよ。じゃあ、また日曜日に見てね。