Angel Sweeter
〜天使の吐息〜
SCREEN001 『プロフィール』
時は日本で言う「鎌倉時代」。
…しかし場所は日本ではなく、ある恒星の「ウェルイェ」。
その地では、昔はいたらしい。
悠久の時を生き、神話の時代に生き、人を守り、人を襲った…
それは……“天使”である。
ウェルイェ。
暖かな日差しの中、人々が生きる。
まぁ、誰が見てもこの情景を“平和”と表現するだろう
…こんな時代。
“人”が“天使”の力を借りることになろうとは、こんな時には
誰も想像していなかったろう。
>ウェルイェ ティンナリーの郊外。
【ティンナリーってのは、街の名前】
シャリ、シャリ、シャリ、シャリ、シャリ……
『……ぅう〜〜ん(-_-;)。もうちっと………………出来たぁ!!』
木の棒…というよりは、木剣だが。
『♪♪♪♪……やった〜〜!
七日かかったからな〜♪…これで…』
木剣を振り回す少年に、後方から蹴りつける一人の女性。
『……何をやってるのよ!!!…まぁ〜〜た木を削ってたのね!
今月で何回目なのよ〜〜。 ………どうせ、また………………』
次々に言葉を並べ立てる、少女。…………目を回す、少年【笑】。
『……あら?…どうしたの、セリス?まっさかノビてるの〜〜〜?』
いぶかしむような眼で、少年を見る少女。
セリス『………ぃったぁぁ〜〜っ!! またか、フィー!!
…いちいち現れるたびに蹴ることないだろ!!』
………ちなみにセリスが蹴られたのは
通算25回目位か……【笑】
フィー『気にしない、気にしない。あんたを鍛えてやってるんでしょ。
あんたの夢を叶えるために。』
セリス『……屁理屈ごねるなよ…。まぁ、慣れたから
いいけどさ(^_^;)。』
ついでに、セリスとフィーは幼馴染である。
フィー『……どうせ木剣を作ったってことは
まぁた行くんでしょ?あそこに。』
ニヤリ、といった感じで少年を見やる、少女。
それに対し少年は…
セリス『………もちろん。』
二人はお互いを見やり、笑った。
次回。
彼らは‘あそこ’に行き、すべての運命を変えるモノに
出会うことになるのだが……。 次回のお楽しみ、ということで。