迷走天使   SIDE02

前のお話。

結局、国民の要求によりガラクタの紛失事件を解決するハメになった

テトラ&シンセ。渋々ながら会議室を出たのだが…。

 

エイサー国会議室前。

メリースよりガラクタの紛失事件を解決するよう言われたテトラと
シンセは
まだ、会議室の前にいた。・・二人に聞き耳を立てて
みましょう。

テトラ『…さぁ!行きましょうってば、シンセさん!国の人が
困ってることには
変わり無いんだから!そうメリースさんも
おっしゃってたじゃないですか!』

シンセ『あら、テトラさん。私は“いや”といっているんですよ。
その意見を否定
するのなら、それに伴うだけの理論を持って答えて
欲しいところですわ。<にこにこ>』

テトラ『え゛!!…それは…仕事だから仕方が無いと思うん
ですけど…』

シンセ『職場には個人としてのプライバシーと自由が存在している
と思いますけれど?
…その自由の権利を、あなたは奪おうというの
ですか?なら、それに代わる代償を
持って頼んで欲しいところ
ですわ。<にこにこ>』

テトラ『………もう、いいです…。…私一人で行きます…。【泣】』

―こうして、いきなりシンセが駄々?をこねて戦列から離れた。

がんばれテトラ!君の明日は近いぞ!【笑】

 

エイサー国 人民生活領。

テトラは、被害にあった人の話を聞くために被害者の住む家へと
向かった。
メリースの(追加)報告によれば「被害にあっている家はただの一軒だけ」とのことだった。

まあ、話を聞かねばなんとやら、ということでテトラは向かった。

……ふと。テトラの目に一つの人影がとまった。

猫のような鈴、とがった耳、耳元で小さく束ねた髪。テトラは該当
する人物を
たった一人しか知らなかった。すぐに駆け寄り、声を
かけた。

テトラ『…メイヤーさん!?』

その人はげんなりとした表情で振り返ったが、すぐに泣き顔となり
抱きついた。

メイヤー『う、うわぁぁあ〜〜ん!…テトラさぁん!寂しかったん
ですよぅ!』

テトラ『お、おちついて下さい。どうしてこんなところに居るん
ですか!?』

メイヤー『…くすん、くすん…。……それは………』

(メイヤー回想) エイサー国会議室

メリース『…行ったか。…まったく理不尽な話だ。我々は

“何でも屋”ではないぞ…』

メイヤー『ほんとですね。…世の中ってのは分からない事の方が

多いんですかねぇ…』

ふと、扉が開く。

シンセ『司令。テトラさんが行きましたわ。<にこにこ>』

メリース『そうか。‘予定通り’か……。』

メイヤー『え…?シンセさんは行かないんですか?』

メリース『…メイヤー。…シンセはとある事情によって行けん。
よって、代わりに
お前が行け。』

メイヤー『…はぁ?おねーさま、今なんて…』

シンセ『メイヤーさん。司令は私の代わりに‘行け’とおっしゃっ
いるのですわ。<にこにこ>』

メイヤー『…!?いやあぁぁぁぁっ!?おねーさま!?』

メリース『……………メイヤー』

メリースの合図とともに、兵士があらわれ、メイヤーを掴んだ。

メリース『……許せ。』

その言葉と同時に、メイヤーは兵士によって扉の外へと引きずられていった。

メイヤー『おねーさま!?…おねーさ…』

きぃぃぃぃ〜〜〜。  バタン。

 

メイヤー『…というわけなんですよ。ここまできたはいいけど
どこに
行けばいいのかわからなくなって、それで…』

テトラ『《悲しすぎる》 じゃ、一緒に行きましょうよ?お互い
一人
なんですし…』

メイヤー『…ほんとですか?…ありがとうございますぅ〜〜』

こうして、テトラ+メイヤーというメンバーで向かうこととなった。

 

被害者宅。

二人は、被害者の家にいた。 家主のフェナ=クレード(32・女)と娘のナンナ=クレード(13・女)が語っている。

フェナ『……実のところ。まったく被害はないんですけれど、何か
気味が悪くて…。』

ナンナ『それに次は大事なものがなくなっちゃうかも知れない
から…。』

フェナ『というわけでお願いしたんですけど…迷惑でした?』

テトラ『はい…じゃなくて。全然構いませんよ。国民の皆さんの
ために働くのが、
いわゆる使命ですから。』

テトラは笑顔で言った。

 

舞台は変わって 教会。

神官『…主は汝の罪を問い、汝の罪を分かち合い、奇跡の力を
授けし………』

今まさに、神の祈りの真っ最中である。

なぜ、ここに居るのか? それは、クレード一家たっての要望に
よって
である。こんなことを書いているうちにも、神々への詠唱は
続く。

フェナは祈っている。ナンナも同様。テトラは目を閉じている。

メイヤーは…寝ている。(笑)

そして、神々への詠唱が最後の一句に差し掛かった時。それは、
起こった。

――――――――――みぎゃぁぁああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

耳を突くような奇声。まるで、たちの悪いドラ猫を泣かせた感じの
声が
教会中に響き渡った。

――教会は、パニックだった。

逃げ惑う人々。真剣に祈りを続ける人。騒ぎに乗じて叫ぶ人。

眼をうずまきにしてのびてる人。…まだ寝ている人。
多種多様である。

――――――――――みぎゃぁぁああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

鳴り止まぬ奇声。 

…結局その後10分あまり、その声は止む事がなかった。

静寂とした教会で…。

クレード親子は、まだ祈りをささげていた。

テトラは、眼をうずまき状にしてのびていた。

メイヤーは………寝ていた。

 

果たして奇声の正体は?

これは今までの‘ガラクタ事件’とは関係があるのか?

とりあえず、今回はこれで引き!!


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