迷走天使  SIDE03

前のお話。

テトラとメイヤーは偶然出会い、被害者であるクレード家に
向かった。
その家主フェナの願いにより教会にお祈りに行き、
奇声を聞いた…。

 

クレード家。

教会で体制を崩したテトラたちはひとまず、フェナの家に
戻っていた。

テトラ『…一体なんだったんでしょうかね、あの奇声は……』

テトラがぼやくようにいう。

フェナ『…さぁ…私もあのような鳴き声は聞いたことが…』

フェナは娘を見やる。こういったことは、子供である方が分かる
場合が
あるからである。だが娘は‘知らない’といった感じで首を
かしげる。

――――――――沈黙がひとたび。

………くぅ〜〜。くぅ〜〜〜。…おねーさまぁあ、うふふ…

どこからとも言わない距離から、ある意味変な言葉が聞こえてくる。

テトラたちはこの言葉を聞いてあきれてしまった。

この言葉の主は、あの奇声をモノとせず居眠りをこいていた

メイヤーであった。

テトラ・フェナ・ナンナ『……………はぁ…』

3人は揃ってため息をついた。

―――そのため息が呼んだのか。

突如、風を切りメイヤーの頭を直撃コースで走る、一線の拳。

そして予想通り、それはメイヤーに直撃。…その瞬間、メイヤーは

‘眠り’ではなく‘気絶’へと語意を変えた。

『…………まったく。テトラのサポートとしてよこしたのに、何の

役にも立っていないとは…まぁ、ある意味予想通りだが……』

その先には、女がいた。…かつては天使だった、そして今は

エイサー国司令官である……その女性の名は、メリース。

 

一呼吸おいて。

メリース『…失礼だが、この家の主は……あなたか』

そう言い、フェナの方を見る、メリース。

フェナ『……はい。私はこの家の主フェナ=クレードと申します。

あちらにいるのが娘のナンナ=クレードです。…あの、あなたは?』

メリース『うん?…ああ、これは失礼。私はメリース。そこにいる

テトラと、ここでのびているメイヤーたちの指揮官をしている。』

実に堂々としたものである。

テトラ『…メリース司令?どうしてこちらに!?』

フェナの後ろにいた、ピンク色の髪を持った少女が慌てふためいた。

メリース『うむ。ちょっと気がかりなことがあってな。…まぁ、
教会
のあの奇声であらかた予想はついた、…この事件の真相がな』

テトラ『え!?…一体誰の仕業なんですか?…というか教会に

居たんですか?』

メリース『ああ。お前たちの2つ後ろの席にな。……正体はまだ
言え
んのだ、証拠が無いからな。』

テトラ『……じゃぁ、私たちはその証拠を見つければいいん
ですね?』

メリース『…それもそうだが、お前たちはクレード宅に残れ。

証拠の方なら……』

メリースは出口に向かい歩き出した。

そして自信を持った表情で振り返り―――

『私にまかせておけ』

と言い放ち、扉をくぐった。

突如。

いやな気配がする。…そう、ナンナが言い終わるより早く―

―――――――――みぎゃぁぁぁぁああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

教会とまったく同じ奇声が、どこからともなく聞こえてきた。

 

この後、テトラが奇声の正体を突き止めることになるのだが……。

今回はこれで引き!



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