迷走天使  SIDE04

前のお話。

クレード家にメリースが現われ真相がわかった、と告げる。

その後すぐ、教会のあの奇声が!!

 

クレード宅。

――――――みぎゃぁぁああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

響き渡る奇声。教会のそれとまったく同じモノである。

フェナとナンナは耳をふさいでいる。メイヤーは寝て…もとい気絶
している。

そのなかで。

テトラはメリースの言ってた言葉を思い起こしていた。

《お前たちはクレード宅に残れ》《私にまかせておけ》etc……

【メリース司令は私たちにフェナさんたちを守れと言った。
…そして証拠は
自分に任せろと……なら、私が今すべきことは…】

―テトラの背に黒き翼が広がる。

テトラ『この奇声の正体を、突き止めること!!』

次の瞬間・一気に飛び立ち、たちまち奇声の発生源である
屋根の上までに至った。

 

―ついでに言っておけば、メリース本人は『ただ邪魔に
なるから』と言う理由で
テトラたちをここに残した…などと
言うことは本人は知る影すらない【笑】。

 

話に戻る。

屋根の上でテトラは見た。奇声の発生源を。それは、
誰が見ようがまごうことなき……
猫だった。

ただし、そこいらにいる野良猫ではなさそうである。

眼に魔力を映し出している…テトラを映すその眼は‘黒き力’
の波動を捕らえている、
そういった感じと、メリースがみたなら
言ったであろう。

テトラ『…猫ぉぉ???』

おもわず、がっくりである。

 

………とりあえず、猫を連れ下へと降りたテトラ。

猫『…みぎゃぁぁああ〜』

ナンナ『よしよし。いい子だね〜〜』

なんと、あの意味不明な泣き声を出す猫は、ナンナをすっかり
気に入ってしまった。

………それと対照するは、テトラ。

彼女の顔には、無数の引っかき傷が出来ていた。無論、猫の仕業で
ある。

テトラ『…いたたたた……。もうちょっとやさしくお願い
します…【泣】』

フェナ『はいはい。でも…ふふふっ、おかしな話ですね。
天使さんが猫一匹に
これだけ引っかかれるなんて…』

テトラ『それはそうですよ…別に猫を倒そうとしている訳では
ないんですから…』

談笑。 そして猫と戯れる少女。

……平和な風景である。

が、明らかにさっきまでとは違う点が一つ。

―――眼鏡をかけた、エルフの少女。…メイヤーがいなくなって
いるのである。

だが、気づくものなどいるわけもない。

 

結局…

メイヤーは、表通りのごみ袋の中に埋もれてカラスに突つかれて
いる所を
ナンナに発見され、救出された。  しかし、謎である。

 

エイサー国 いこいの広場。

とりあえず、猫の飼い主を探すために広場へとやってきた一行。

30分ぐらいだろうか、飼い主を探していると ふとメリースが現れた

それに気づきフェナが、

『お帰りなさい。証拠は見つかりましたか?』と。

それをメリースは、

『……一応はな』と。

その言葉を発した後、メリースはナンナが抱いている物に気付き…。

『…さっきの言葉は取り消そう。一応ではなく………完璧に、だ』

そう、堂々とした格調で言い放った。

 

次回、ついにガラクタ事件の犯人がわかる。

そして………‘メイヤー、ごみに埋もれる’の真相も…

でも、今回はここで引き!



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