+LOVE is the sin..+ chapter of DUNE 2 |
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シオンが俺の家に寝泊まりするようになって、数日が過ぎた。 時間が経って、シオンのサイゾウへのささくれだった気持ちも落ちつくのを期待していた。 正直、それを心から願っていた。 だけど残念なことに、シオンの頭からサイゾウのことが消えることは無かった。 口には出さなかったが、何となく分かる。本心はかなりジリジリしてるんじゃないだろうか。 多分、もうそろそろ限界だろう。 俺は、どうしたらいい? シオンを引き止めるには、決定打を欠いている。 いつまでも「用事が長引いて・・・」なんて言い続けることもできない。 残った方法といったら・・・・・・・・・・。
「なぁ、デューン、せかすようなこと言いたくねえけど、用事はまだ片づかねえのか?」
正直「ついに来たか」という気持ちだった。覚悟は出来てた。 「ん? あぁ、もう少しだ。あと1、2日もあれば片づく」
シオンには、今の俺の、こんな切実な気持ちは分からないんだろうな・・・。
「・・・・シオン・・・・・」 呼びかけに応えたシオンには、さっきほんの少しだけ見せた、そわそわした様子はもうない。 俺が1、2日という期限を切ったことで納得したらしい。
どんな用事なのか、全く説明していないというのに?
眉をひそめて俺を訝しげに見るシオンの腕を掴むと、強引に抱き寄せた。 「・・・・・デューン?」
シオンの身体は思った以上に細かった。でも、とても暖かかった。
「ちょっ・・・・デューン、痛え。腕、放せ」 俺の腕をふりほどくようにして身体を放すと、シオンはもはや、疑わしい者を見る瞳で俺を見つめる。 「何を言・・・・・・・・・・・・ん・・・・う!」
その襟首を掴むようにして引き寄せると、俺はシオンの唇に貪り付いた。
「・・・ッつ・・・!!」
真っ赤な顔で唇を拭いながら、俺の血の混じった唾を吐いた。
細い肩が怒りに小刻みに震えている。 「だったらどうすんだよ?」
俺は、唇から溢れる血を舐めると、挑発するように笑う。
「逃がすかよ・・・・・」
シオンの細い身体がビクリと震えた。
驚愕と恐怖とが入り交じった瞳を見開いて、俺を見ていた。
いつもは血色のいい頬が青ざめている。
「放せ! これ以上ふざけた真似しやがると、マジでただじゃすまねえぜ」 突然シオンが、まるでしなだれかかるように、俺に倒れ込んできた。
「ようやく効いてきたみたいだな」
当たり前のことだというようにあっさりと応えると、俺はシオンを追いつめるように低く笑う。
「降ろ・・・・せ!」 怒りの後ろにちらちら見える不安の色を確認しながら、その瞳を向かってはっきりと言った。
「・・・・・・俺は、本気だ」
見開かれた瞳に光る色が、シオンの恐怖を物語っていた。
「大丈夫だ。力抜いてりゃすぐ終わる」
宥めるように言いながら、ベッドにシオンを降ろす。 「う・・・・・・・・・ん・・・・・・・・・・・」
シオンの中に侵入し、歯列をなぞり舌を絡ませる。
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