+LOVE is the sin..+ chapter of DUNE 3 |
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静かな空間に、シオンの湿った甘い声と、シオンを弄ぶ俺の口付けの音だけが、断続的に響いている。
「う・・・・・・あ・・・・・・や・・・・・・デュ・・・・・ン・・・」
泣き出しそうなほど弱々しい吐息混じりの声。 「や・・・! やめ・・ろっ! や・・・・デューン!!」
正直「負けた」と思うくらいのシオンのそれを含む。 「嫌だ! デューン・・・・やめろ! や・・・・・・・あ・・・・うぁああああああっ!!」
悲鳴に近い嬌声を放つと、シオンは激しい熱と共に上り詰めた。
口の中にそれを受けとめて嚥下する。 「何だよ、嫌なんじゃなかったのか? これじゃ『いい』じゃねえか?」 シオンは決して瞼をあげることなく、ただ俺の声がした方から顔をそむける。 幾粒もの涙がシーツを湿らせていた。 「何で・・・・こんな・・・・ひどいこと・・・!」 震える声で尋ねられた言葉は、俺を不機嫌にさせるものだった。苛立ちをそのまま伝える。 「ひどい? 俺がか? どこがだよ? お前の方がよっぽどひどいことしてる」 シオンの肩を掴み上体を起こさせる。クッションで身体を支えると、その形のいい耳元に囁く。 「俺はお前のせいで、毎晩今のお前みたいになっちまってるんだぜ? 今だってそうだ・・・・」 シオンの手を取ると、俺のジーンズのファスナーにあてがって、前をくつろげさせた。 「さっきからずっと我慢してる。もう気が狂いそうになってるんだぜ? ・・・・・でも、もう限界だ。これ以上我慢できねえ」
ムリヤリ導くと、シオンの手で張りつめた俺を掴み出させた。
開いた方の手で細い顎を捉えて俺の方を向かせる。 「くわえな」
堅く閉ざされていたシオンの瞳が、驚愕に見開かれる。嫌悪と怒りと恥辱に、顔がどす黒く曇る。 「う・・・・・・・・ぐ・・・・・・・・っ」 ムリヤリ口に押し込まれたシオンは苦しげに呻いているが、その舌の動きは予想以上に俺を高ぶらせた。 「へ・・・・うまいじゃねえかよ。もしかしてあれか? サイゾウに毎晩やらされてたってやつか?」
別にうまいわけじゃないだろう。多分何とかして俺を口から吐き出したくて闇雲に動かしているだけで。
それがたまたま俺にとって悦いだけだ。 「・・・・悪く思うなよ・・・・シオン・・・・・」
言いながら、シャツを脱ぎ捨てる。再びシオンを横たわらせ、覆い被さる。
「お前だって男だから分かるだろ? 惚れた相手ン中に挿れたいって気持ち・・・・」
手負いの野生の肉食獣のような、燃えるように攻撃的な瞳が、キッと俺を睨んだ。 「や・・・! やめろ! やめろ、デューン! いや・・・・・・だっ!」
さっきとは比べものにならないくらい執拗で濃密な愛撫を、露わになったシオンの身体全てに施す。 「好きだ、シオン。ずっとお前を見てきた。ずっと、シオン、お前だけを・・・・・・」
思えば、今この瞬間は、何と贅沢で幸福な時間なんだろう。
幸福すぎる状況に高ぶらされた俺の身体はもう限界だ。もう本当にこれ以上我慢できない。 「やめろっ!」
拒絶の悲鳴をあげると、シオンは予想外に激しく抵抗した。 「やるじゃん・・・まだそんなに動けるんだ。さすがだな」 顔に喰らった蹴りのせいで、再び開いてしまった口元の傷から溢れた血を拭いながら、 驚きを隠さず口にした。 「でも・・・・それ以上は無理だよな」
含み笑いと一緒に言うと、シオンの肩がビクリと震えた。
そう、さっきのは最後の力を振り絞った、本当に最後の抵抗だったんだ。 「いい眺めだぜ」
滑らかな双丘を撫でながら言うと、シオンの頬が恥辱の赤に染まった。
長い綺麗な金髪と細い肩に隠れて表情は見えないが、羞恥にうち震えているのは間違いない。 「や・・・・・」
与えられたことにない感触に、シオンが不安げな声を漏らした。 「い・・・っ! や・・・・やめ・・・・っ!!」
小さくも鋭い悲鳴を再び無視して、指を増やす。
「よく濡れてる。女みたいだ。これならもう慣らす必要ないな。何でも入っちまいそうだ」
か細く泣くシオンから指を抜き、抱え上げるようにして仰向かせる。 「お前でも、そんな顔するんだな・・・・・・可愛いよ・・・・」
触れるだけの口付けを落とすと、力無く投げ出されているシオンの細い脚を肩に担ぎ上げた。 「・・・・・・・・一つになろう・・・・・」
俺の全てを捨てて、お前だけを護り続けるから。
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