LOVE is the sin..
chapter of DUNE


 静かな空間に、シオンの湿った甘い声と、シオンを弄ぶ俺の口付けの音だけが、断続的に響いている。

「う・・・・・・あ・・・・・・や・・・・・・デュ・・・・・ン・・・」

 泣き出しそうなほど弱々しい吐息混じりの声。
 俺はそれを無視して、俺の所有を主張する刻印をシオンに刻んでいった。 上半身を覆うシャツをたくし上げ、露わになった素肌にいくつも紅を残す。 同時に、強引に腰を浮かせてジーンズを脱がせた。
 抵抗しようにも、弛緩剤の効き目が全身に行き渡ったシオンには、何もできない。

「や・・・! やめ・・ろっ! や・・・・デューン!!」

 正直「負けた」と思うくらいのシオンのそれを含む。
 歯と舌で刺激を加えると、シオンは震えながら身をよじり、いくすじも涙をこぼした。
 自由の利かない身体でムリヤリ動こうとするその姿は、必要以上に俺を悩殺する。 めいっぱいの技巧で、シオンを刺激した。

「嫌だ! デューン・・・・やめろ! や・・・・・・・あ・・・・うぁああああああっ!!」

 悲鳴に近い嬌声を放つと、シオンは激しい熱と共に上り詰めた。 口の中にそれを受けとめて嚥下する。
 ぐったりとしたシオンから身体を放し、羞恥に染まった赤い頬を見おろしながら揶揄する。

「何だよ、嫌なんじゃなかったのか? これじゃ『いい』じゃねえか?」

 シオンは決して瞼をあげることなく、ただ俺の声がした方から顔をそむける。 幾粒もの涙がシーツを湿らせていた。

「何で・・・・こんな・・・・ひどいこと・・・!」

 震える声で尋ねられた言葉は、俺を不機嫌にさせるものだった。苛立ちをそのまま伝える。

「ひどい? 俺がか? どこがだよ? お前の方がよっぽどひどいことしてる」

 シオンの肩を掴み上体を起こさせる。クッションで身体を支えると、その形のいい耳元に囁く。

「俺はお前のせいで、毎晩今のお前みたいになっちまってるんだぜ? 今だってそうだ・・・・」

 シオンの手を取ると、俺のジーンズのファスナーにあてがって、前をくつろげさせた。

「さっきからずっと我慢してる。もう気が狂いそうになってるんだぜ?  ・・・・・でも、もう限界だ。これ以上我慢できねえ」

 ムリヤリ導くと、シオンの手で張りつめた俺を掴み出させた。 開いた方の手で細い顎を捉えて俺の方を向かせる。
 低い声で脅すように言った。

「くわえな」

 堅く閉ざされていたシオンの瞳が、驚愕に見開かれる。嫌悪と怒りと恥辱に、顔がどす黒く曇る。
 それを見おろしながら、俺は笑った。「今のお前が、逆らえるなら逆らってみな」と。
 途端、シオンの身体が、まるでバネか何かのように跳ねた。 俺はそんなシオンの頭を力ずくで押さえ込み、下肢を押しつけた。

「う・・・・・・・・ぐ・・・・・・・・っ」

 ムリヤリ口に押し込まれたシオンは苦しげに呻いているが、その舌の動きは予想以上に俺を高ぶらせた。

「へ・・・・うまいじゃねえかよ。もしかしてあれか? サイゾウに毎晩やらされてたってやつか?」

 別にうまいわけじゃないだろう。多分何とかして俺を口から吐き出したくて闇雲に動かしているだけで。 それがたまたま俺にとって悦いだけだ。
 第一、シオンにだけは極端に奥手なサイゾウが、シオンにこんなことをさせるはずがない。
 ただシオンを煽るためだけに言った言葉に、シオンは敏感に反応した。 涙をいっぱいこぼしながらも必死で目を開き、俺を睨み付けてくる。
 急激に乱暴さを増して、俺を吐き出そうとしてくる舌の動きに、いくら張りつめていたからと言って、 自分でも情けなくなるくらいに早く、俺は達してしまう。
 何の遠慮もなくシオンの中に全て放って引き抜いた。
 俺が離れるや否や、シオンは口の中のものを吐き捨て、のどの奥に入り込もうとするそれを、 激しくせき込んで排斥した。
 その苦しそうな様子に、思わずいたわるように俺の欲望に汚れた口元を拭うと、 弾かれるほど激しく顔をそむけられた。
 妙に悲しい。
 こんなことをしてるんだから当然だ。それでも、お前に分かって欲しい。この気持ちを・・・・。

「・・・・悪く思うなよ・・・・シオン・・・・・」

 言いながら、シャツを脱ぎ捨てる。再びシオンを横たわらせ、覆い被さる。
 涙に濡れた頬や、汗ばんだ額を拭いながら、青ざめた顔を見おろす。

「お前だって男だから分かるだろ? 惚れた相手ン中に挿れたいって気持ち・・・・」
「・・・・・・・・・っ!!」

 手負いの野生の肉食獣のような、燃えるように攻撃的な瞳が、キッと俺を睨んだ。
 睨み殺されそうだ。
 でも、それもいいかも知れない。
 いやまだだ。まだ俺はお前と身体を繋いでいない。

「や・・・! やめろ! やめろ、デューン! いや・・・・・・だっ!」

 さっきとは比べものにならないくらい執拗で濃密な愛撫を、露わになったシオンの身体全てに施す。
 触れるたびにシオンの身体は、しなやかに悩ましく弓なりに仰け反った。
 これは嫌悪感故か、それとも・・・・・・・。
 ほんの数分前に解放されたばかりだというのに、俺の下肢は火がついたように欲望に猛っていく。 その熱に取り憑かれたように、シオンの肌を貪る。うわごとのように何度も繰り返した。

「好きだ、シオン。ずっとお前を見てきた。ずっと、シオン、お前だけを・・・・・・」

 思えば、今この瞬間は、何と贅沢で幸福な時間なんだろう。
 たまらない。
 この腕で、手で、口で、俺の思い通りにシオンをむさぼれる。
 上気した頬や、涙に濡れた瞳が、俺一人の為だけに存在する。
 そして、それがどんな形であったとしても、今シオンは間違いなく俺のことを考えている。
 俺だけのことを、考えている・・・・・。

 幸福すぎる状況に高ぶらされた俺の身体はもう限界だ。もう本当にこれ以上我慢できない。
 俺は唐突すぎるくらい突然に、シオンの下肢を膝の上に抱え上げ、 割り開いて一気に俺を押し込もうとする。

「やめろっ!」

 拒絶の悲鳴をあげると、シオンは予想外に激しく抵抗した。
 ろくな抵抗は出来まいとタカをくくっていた俺は、空を切ってうなってきた一蹴をまともに喰らう。
 俺が蹴りにひるんでるうちに、シオンはこの場から逃げようと身を翻す。

「やるじゃん・・・まだそんなに動けるんだ。さすがだな」

 顔に喰らった蹴りのせいで、再び開いてしまった口元の傷から溢れた血を拭いながら、 驚きを隠さず口にした。

「でも・・・・それ以上は無理だよな」

 含み笑いと一緒に言うと、シオンの肩がビクリと震えた。 そう、さっきのは最後の力を振り絞った、本当に最後の抵抗だったんだ。
 もうシオンには、指一本動かす力は残っていない。 逃げ切れず、うつぶせで、俺に背後を晒した無防備な姿勢のまま。

「いい眺めだぜ」

 滑らかな双丘を撫でながら言うと、シオンの頬が恥辱の赤に染まった。 長い綺麗な金髪と細い肩に隠れて表情は見えないが、羞恥にうち震えているのは間違いない。
 そんな様子を見守りながら、俺はサイドテーブルの引き出しからローションを取り出す。 それを手のひらに取り、中心にしっかりと塗りつける。

「や・・・・・」

 与えられたことにない感触に、シオンが不安げな声を漏らした。
 その声を聞き流し、今度は中心に直接ローションを滴らせる。 膝を伝いおちるほどたっぷりと垂らすと、それを指に絡ませてゆっくりと押し込んだ。

「い・・・っ! や・・・・やめ・・・・っ!!」

 小さくも鋭い悲鳴を再び無視して、指を増やす。
 シオンの秘孔は、緊張に強張っているにもかかわらず、 ローションのせいで何の苦労もなく俺の指を飲み込んでいく。
 もう抵抗どころか身じろぎすら出来ない、無防備なシオンの身体を後ろから抱きしめ、 侵入させた指をそっと蠢かす。
 カッと熱くなる身体に身をすり寄せながら、その耳元に囁いた。

「よく濡れてる。女みたいだ。これならもう慣らす必要ないな。何でも入っちまいそうだ」
「や・・・・・・デュ・・・・・」

 か細く泣くシオンから指を抜き、抱え上げるようにして仰向かせる。
 ようやく俺の前に露わになったシオンの顔は、涙に濡れていた。 もはや抑えることさえやめた涙が、止めどなく溢れて、頬や耳朶を濡らしている。
 抵抗する力が残っていないことをよく分かっているらしく、さっきまでの覇気はない。
 まるで追いつめられた小動物のような、いたいけな瞳が、すがるように俺を見ていた。
 頬を濡らす涙を優しく拭ってやる。

「お前でも、そんな顔するんだな・・・・・・可愛いよ・・・・」

 触れるだけの口付けを落とすと、力無く投げ出されているシオンの細い脚を肩に担ぎ上げた。
 片手で腰を抱え、逃げられないように固定する。開いた方の手で、宥めるように髪を梳いた。
 低く静かに、告げる。

「・・・・・・・・一つになろう・・・・・」



 俺を受け入れてくれるのなら。
 俺のものになってくれるのなら。
 この命を賭けて、お前を護るから。

 俺の全てを捨てて、お前だけを護り続けるから。



 俺のものになってよ・・・・シオン。



NEXT>>


1996 (C)SQUARE Rudra's Mines +index+ 2003 Presented by FU-ByKA

楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] ECナビでポインと Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!


無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 解約手数料0円【あしたでんき】 海外旅行保険が無料! 海外ホテル